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2章元婚約者と旦那様
これはまさか?
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「入ってきてくれ」
「はい」
「はーい!」
「返事を伸ばさない!」
「いてっ」
随分な登場で現れたのはいつしか旦那様の日記をくださった名無しさんと出会ったことはないけど知っている人物。名前忘れたけど攻略対象の一人!あの不貞王子の自称影じゃなかったっけ?
あまりに影らしくなくて乙女ゲームのキャラとして目立つのは仕方ないにしても騎士とかもう少し何かあったのではという憎めないおバカキャラだったはず。でも自分が一番の人だから意外に難易度高い隠しキャラ。全然隠れてないじゃんと王子よりも覚えがある。
その人物が何故ここに?
「紹介しますね。こちらが私の小さい頃からの付き合いであるレイジです」
「ようやく自己紹介ができますね。若様の忠実なる僕レイジです」
「よろしくお願いします。日記ありがとうございました」
「ん?日記?」
何のことだとばかりに疑問文な旦那様にあれ?と思う。まさか黙って持ってきていたのだろうか?忠実なる僕さんは。
「若様が書き終えたラブレター日記を奥様に一冊お土産にいたしまして」
うーん、あれ一冊かなり厚かったけど一体何冊あるのか気になってきたわ……。
「あ、ああ、あれをか!」
「はい、あれです」
「すごく嬉しかったです!私の宝物ですよ?」
「うぐぅ……燃やしとくべきだったかな……」
「燃やすぐらいなら私にくださいね」
「保管しときます」
「残念です」
量があれば旦那様日記図書館もできないかなと期待したのだけど。
「あのー、俺の紹介は?」
「あ、これは犬とでも」
「犬に失礼では?」
思わずレイジさんの言葉にそう言ってしまった。特に悪意はないのよ?なんか気がつけば口にしてたというか。
「え、奥様も中々に酷くないですか」
「犬に優しい妻が酷いとは……殺してしまうべきかな」
「失言しました!いやー、奥様お優しい!惚れ惚れします!」
「ははっ私の妻に惚れるなんて随分と死にたいらしい!レイジ、溺死か毒殺で頼むね」
「かしこまりました」
「かしこまらないで!?」
なんだか漫才でも見てる気分。でもお世辞だろうにそれすら殺意抱くほど嫉妬で目を笑わせてない旦那様につい見惚れてしまう。ああ、もう結婚してから胸の高鳴りが止まらない日々だわ。
まだ一ヶ月も経ってないけど。
「それで旦那様の使い様はわかるとしてそれの紹介された理由は何なのでしょう?」
寧ろなんでいるのかが謎よね。
「紹介されてなくない?」
「奥様が話してるのだから黙りなさい」
「うぐっ」
うーん、レイジさんを見てると随分と隠しキャラの頭は叩きやすそうだ。
「レイジに言われたから紹介したんだけど私もまだ聞いてないんですよ」
「今から説明しますね」
そういうわけであーだこーだと説明がなされた。
「はい」
「はーい!」
「返事を伸ばさない!」
「いてっ」
随分な登場で現れたのはいつしか旦那様の日記をくださった名無しさんと出会ったことはないけど知っている人物。名前忘れたけど攻略対象の一人!あの不貞王子の自称影じゃなかったっけ?
あまりに影らしくなくて乙女ゲームのキャラとして目立つのは仕方ないにしても騎士とかもう少し何かあったのではという憎めないおバカキャラだったはず。でも自分が一番の人だから意外に難易度高い隠しキャラ。全然隠れてないじゃんと王子よりも覚えがある。
その人物が何故ここに?
「紹介しますね。こちらが私の小さい頃からの付き合いであるレイジです」
「ようやく自己紹介ができますね。若様の忠実なる僕レイジです」
「よろしくお願いします。日記ありがとうございました」
「ん?日記?」
何のことだとばかりに疑問文な旦那様にあれ?と思う。まさか黙って持ってきていたのだろうか?忠実なる僕さんは。
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うーん、あれ一冊かなり厚かったけど一体何冊あるのか気になってきたわ……。
「あ、ああ、あれをか!」
「はい、あれです」
「すごく嬉しかったです!私の宝物ですよ?」
「うぐぅ……燃やしとくべきだったかな……」
「燃やすぐらいなら私にくださいね」
「保管しときます」
「残念です」
量があれば旦那様日記図書館もできないかなと期待したのだけど。
「あのー、俺の紹介は?」
「あ、これは犬とでも」
「犬に失礼では?」
思わずレイジさんの言葉にそう言ってしまった。特に悪意はないのよ?なんか気がつけば口にしてたというか。
「え、奥様も中々に酷くないですか」
「犬に優しい妻が酷いとは……殺してしまうべきかな」
「失言しました!いやー、奥様お優しい!惚れ惚れします!」
「ははっ私の妻に惚れるなんて随分と死にたいらしい!レイジ、溺死か毒殺で頼むね」
「かしこまりました」
「かしこまらないで!?」
なんだか漫才でも見てる気分。でもお世辞だろうにそれすら殺意抱くほど嫉妬で目を笑わせてない旦那様につい見惚れてしまう。ああ、もう結婚してから胸の高鳴りが止まらない日々だわ。
まだ一ヶ月も経ってないけど。
「それで旦那様の使い様はわかるとしてそれの紹介された理由は何なのでしょう?」
寧ろなんでいるのかが謎よね。
「紹介されてなくない?」
「奥様が話してるのだから黙りなさい」
「うぐっ」
うーん、レイジさんを見てると随分と隠しキャラの頭は叩きやすそうだ。
「レイジに言われたから紹介したんだけど私もまだ聞いてないんですよ」
「今から説明しますね」
そういうわけであーだこーだと説明がなされた。
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