18 / 29
2章元婚約者と旦那様
聞いてしまった!
しおりを挟む
式の後は来ていただいた方々に挨拶をして回りながら途中旦那様が何かに気づいた様子で少し待つように言われたのだけど………離れがたくてこっそり着いていった私です!
だんだん人気がなくなってこの姿バレやしないかとひやひやしていれば、ようやく聞こえてくる声はどこかで聞いたことのある声。
「ルーチェ様、ご、ご結婚おめでとうございます。ルーチェ様の言う通り愚息は参加させませんでした」
「ふふ、ありがとう。まあ、当然だよね。今のミリーナはあんなの見たくもないだろうし」
それに答えるのは旦那様の声だけど……なんか雰囲気が違うような……?それに一体何の話かしら?
「は、はあ……あの、ルーチェ様の言う通りあれの結婚は認めないと王命で……」
王命で認めない結婚ってなんだろう?というかこの声……気のせいかな、陛下じゃ?でもミリーナの知る陛下はもっと堂々とした声だったはず。このへこへこ感は一体……?
「そう、王命まで使っちゃったのか」
寧ろ旦那様の方がどこぞの上司みたいだ。え、旦那様だよね?私途中から実は巻かれたとか?
「だ、だめでしたでしょうか?」
「いや、問題はないよ。あれを妃にしたら確実に国が衰えちゃうしね。僕は構わないけど」
ん?旦那様、僕って言った?もしかして一人称私じゃなくて本当は僕?な、なんか可愛い!
「そそそれは困ります!ですが、愚息が今だあの令嬢を離さないため苦労しておりまして………」
「側妃もよくないね。あれは面倒を起こすだけの悪女でしかない。ある意味厄介な種だからこそあえて引き寄せたわけだけどろくな未来がないね。君の息子」
「それはあの令嬢のせいで……?」
うーん、さっきからわかりそうでわからない話をされてる気がする。こっそり見たらバレそうだから声だけだけどやっぱ声的にミリーナの記憶からして陛下だし、愚息とか話してる令嬢ってもしや……?
それに未来って旦那様は何を言ってるのかしら?うーんなんかこの雰囲気感じてるとやっぱ旦那様がモブとかないわ。
陛下にへこへこされるとか普通じゃないし!いや、まあ、陛下の声に似た人かもしれないけど王命やら国やら………話の内容がなぁ。
「それもあるけど愚かにも僕に喧嘩を売りたいみたいだ」
「なんと……!あれだけ言ってきたというのに!やはりすぐにでも王位継承剥奪を!」
うーん!やっぱ陛下だわ!ってかこの話重要事項過ぎないかな?これ私聞いて大丈夫?まず結婚式少し抜けて話す内容じゃなくない?
「いや、せっかくだから受けて立つよ。元々そのつもりだったから……ねぇ、ミリーナ」
あれー?なんか聞こえたぞ~?きっと気のせいだね!
だんだん人気がなくなってこの姿バレやしないかとひやひやしていれば、ようやく聞こえてくる声はどこかで聞いたことのある声。
「ルーチェ様、ご、ご結婚おめでとうございます。ルーチェ様の言う通り愚息は参加させませんでした」
「ふふ、ありがとう。まあ、当然だよね。今のミリーナはあんなの見たくもないだろうし」
それに答えるのは旦那様の声だけど……なんか雰囲気が違うような……?それに一体何の話かしら?
「は、はあ……あの、ルーチェ様の言う通りあれの結婚は認めないと王命で……」
王命で認めない結婚ってなんだろう?というかこの声……気のせいかな、陛下じゃ?でもミリーナの知る陛下はもっと堂々とした声だったはず。このへこへこ感は一体……?
「そう、王命まで使っちゃったのか」
寧ろ旦那様の方がどこぞの上司みたいだ。え、旦那様だよね?私途中から実は巻かれたとか?
「だ、だめでしたでしょうか?」
「いや、問題はないよ。あれを妃にしたら確実に国が衰えちゃうしね。僕は構わないけど」
ん?旦那様、僕って言った?もしかして一人称私じゃなくて本当は僕?な、なんか可愛い!
「そそそれは困ります!ですが、愚息が今だあの令嬢を離さないため苦労しておりまして………」
「側妃もよくないね。あれは面倒を起こすだけの悪女でしかない。ある意味厄介な種だからこそあえて引き寄せたわけだけどろくな未来がないね。君の息子」
「それはあの令嬢のせいで……?」
うーん、さっきからわかりそうでわからない話をされてる気がする。こっそり見たらバレそうだから声だけだけどやっぱ声的にミリーナの記憶からして陛下だし、愚息とか話してる令嬢ってもしや……?
それに未来って旦那様は何を言ってるのかしら?うーんなんかこの雰囲気感じてるとやっぱ旦那様がモブとかないわ。
陛下にへこへこされるとか普通じゃないし!いや、まあ、陛下の声に似た人かもしれないけど王命やら国やら………話の内容がなぁ。
「それもあるけど愚かにも僕に喧嘩を売りたいみたいだ」
「なんと……!あれだけ言ってきたというのに!やはりすぐにでも王位継承剥奪を!」
うーん!やっぱ陛下だわ!ってかこの話重要事項過ぎないかな?これ私聞いて大丈夫?まず結婚式少し抜けて話す内容じゃなくない?
「いや、せっかくだから受けて立つよ。元々そのつもりだったから……ねぇ、ミリーナ」
あれー?なんか聞こえたぞ~?きっと気のせいだね!
1
お気に入りに追加
2,007
あなたにおすすめの小説
ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です
彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した
Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
盲目のラスボス令嬢に転生しましたが幼馴染のヤンデレに溺愛されてるので幸せです
斎藤樹
恋愛
事故で盲目となってしまったローナだったが、その時の衝撃によって自分の前世を思い出した。
思い出してみてわかったのは、自分が転生してしまったここが乙女ゲームの世界だということ。
さらに転生した人物は、"ラスボス令嬢"と呼ばれた性悪な登場人物、ローナ・リーヴェ。
彼女に待ち受けるのは、嫉妬に狂った末に起こる"断罪劇"。
そんなの絶対に嫌!
というかそもそも私は、ローナが性悪になる原因の王太子との婚約破棄なんかどうだっていい!
私が好きなのは、幼馴染の彼なのだから。
ということで、どうやら既にローナの事を悪く思ってない幼馴染と甘酸っぱい青春を始めようと思ったのだけどーー
あ、あれ?なんでまだ王子様との婚約が破棄されてないの?
ゲームじゃ兄との関係って最悪じゃなかったっけ?
この年下男子が出てくるのだいぶ先じゃなかった?
なんかやけにこの人、私に構ってくるような……というか。
なんか……幼馴染、ヤンデる…………?
「カクヨム」様にて同名義で投稿しております。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる