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2章元婚約者と旦那様
いつから用意されてました?
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さて、通訳もないまま気がつけば朝から知らない場所で知らない人たちに拐われるように引っ張られてはまあびっくり白いドレスを着てました!
いや、落ち着け私。ウエディングドレスだよね?これ。
「化粧なんて必要ないほどに綺麗な肌ですわ」
「あえてナチュラルにして……」
されるがままの私は化粧まで施されもはや目が回る勢い。昨日の夢じゃなかったと思うままにこんな早く結婚式って準備できるものなのだろうか?なんて疑問ばかりが浮かぶ。
「まあまあ素敵ですわ、奥様!」
「あら、式が終わってないのにまだ早いわよ!」
「あらやだ、つい」
うーん、奥様……奥様か。うん、悪くない。知らない人たちだけど多分も何も旦那様のところの侍女なのだろうなと想像はつく。
「だ、だめですよ!若様!」
なんてだんだん冷静さと寝起きの頭が覚醒しつつあると騒がしい声が後ろから聞こえる。若様って誰よ?
「私のミリーナのウエディングドレス姿は私が一番に見ないと許せないんだ」
この声は!
「旦那様!」
しばらく会えなかったと言えど間違えるもんですか!すぐ立ち上がって振り返る。
「ミリーナ!」
「旦那様!」
感動の再会とばかりに互いを抱き締め合えば周囲はしーんと静まった。ん?気のせいか旦那様今日は随分と積極的なような?
「ああ……っとても綺麗です。こんな姿を周りに見せては誰もが貴女に惚れてしまいますね」
「まあ……っ旦那様もかっこよすぎて私以外を魅了しそうで不安ですわ」
「意地悪な方だ。貴女以外私には見えないと言うのに」
「私だって同じですわ」
ああ、何かしら?何なのかしら?旦那様がとても甘いわ!あの婚約破棄と共に出会った日とはまるで別人!でもこんな旦那様もきゅんきゅんして惚れ直しちゃう……っ!
「そうです…………かっ」
「旦那様?」
なんて甘い雰囲気に酔いそうになっていれば急にばっと離れてしまう旦那様。どうしたのだろうと見れば旦那様の顔は耳まで真っ赤。
「す、すす、すみません!つい、その、貴女と結婚することが夢みたいで舞い上がりすぎました……っ」
まるでさっきまでのことは舞い上がりすぎて意識せずに思わずといったところで、ようやく意識を戻せば私との密着度やらなんやらで気恥ずかしくなってしまったということだろうか?
その今の姿こそ最初と変わらない様子でそれはそれで愛しく感じてしまう。旦那様には最初から何か惹かれるものがあったせいかちょっとしたことが愛らしくて仕方ない。
「舞い上がるほど喜んでいただけるなんて私は誰よりも幸せな花嫁ですわね」
そのせいか自然とそんな言葉を口にしていた。
いや、落ち着け私。ウエディングドレスだよね?これ。
「化粧なんて必要ないほどに綺麗な肌ですわ」
「あえてナチュラルにして……」
されるがままの私は化粧まで施されもはや目が回る勢い。昨日の夢じゃなかったと思うままにこんな早く結婚式って準備できるものなのだろうか?なんて疑問ばかりが浮かぶ。
「まあまあ素敵ですわ、奥様!」
「あら、式が終わってないのにまだ早いわよ!」
「あらやだ、つい」
うーん、奥様……奥様か。うん、悪くない。知らない人たちだけど多分も何も旦那様のところの侍女なのだろうなと想像はつく。
「だ、だめですよ!若様!」
なんてだんだん冷静さと寝起きの頭が覚醒しつつあると騒がしい声が後ろから聞こえる。若様って誰よ?
「私のミリーナのウエディングドレス姿は私が一番に見ないと許せないんだ」
この声は!
「旦那様!」
しばらく会えなかったと言えど間違えるもんですか!すぐ立ち上がって振り返る。
「ミリーナ!」
「旦那様!」
感動の再会とばかりに互いを抱き締め合えば周囲はしーんと静まった。ん?気のせいか旦那様今日は随分と積極的なような?
「ああ……っとても綺麗です。こんな姿を周りに見せては誰もが貴女に惚れてしまいますね」
「まあ……っ旦那様もかっこよすぎて私以外を魅了しそうで不安ですわ」
「意地悪な方だ。貴女以外私には見えないと言うのに」
「私だって同じですわ」
ああ、何かしら?何なのかしら?旦那様がとても甘いわ!あの婚約破棄と共に出会った日とはまるで別人!でもこんな旦那様もきゅんきゅんして惚れ直しちゃう……っ!
「そうです…………かっ」
「旦那様?」
なんて甘い雰囲気に酔いそうになっていれば急にばっと離れてしまう旦那様。どうしたのだろうと見れば旦那様の顔は耳まで真っ赤。
「す、すす、すみません!つい、その、貴女と結婚することが夢みたいで舞い上がりすぎました……っ」
まるでさっきまでのことは舞い上がりすぎて意識せずに思わずといったところで、ようやく意識を戻せば私との密着度やらなんやらで気恥ずかしくなってしまったということだろうか?
その今の姿こそ最初と変わらない様子でそれはそれで愛しく感じてしまう。旦那様には最初から何か惹かれるものがあったせいかちょっとしたことが愛らしくて仕方ない。
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そのせいか自然とそんな言葉を口にしていた。
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