わき役でいいから

如月さら

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どんな関係なんだろう。。。

瑞香は自問する
宏海のことは大好きだ
でも現時点で達也と離婚して
一緒になろうとはまったく考えてなかった。

彼女ができてからも2人の関係は変わらず
少し会う頻度が少なくなったぐらいだった。
瑞香は何度宏海と身体を重ねても
まったく達也に対して罪悪感は持たなかった。。。


そんな頃、瑞香は同窓会で健一と再開した。
小学生の頃からの幼なじみで
東京に出てきて少しの間付き合っていた。
ちょっとした行き違いで別れてしまった彼だ。。。

「久しぶり瑞香!元気だった?」

「ええ。。。健は?」

「元気だよ」

健一がふっと懐かしい笑顔で笑った

「瑞香は結婚したんだね⁈」

「うん。。知ってたの」

「知ってるよ。。俺、瑞香のストーカーだもん」

少しびっくりした顔で瑞香は健一を見た

「嘘だよ~~本気にしないでよ」

グラスを片手に健一は視線を足元に落とし
少し恥ずかしそうに笑った

「まっ!風の噂で瑞香の結婚を知って、
住んでるマンションを見には行ったけどね」

立派なストーカーではないか

と、瑞香は思ったが。。。

「あんな別れ方をしたから心配だったんだ。。。瑞香は幸せになったか確かめたくてさ」

真面目な話である
健一は続けた

「あんな立派なマンションに住んでるくらいだから
幸せなんだと思ったよ」

「ありがと」

と、一応答えたが

「幸せ?」
って何?と瑞香は少し思った。

立派なマンションに住んでいれば
幸せなのか?
安直な話である

「俺も来年結婚するんだ」

「へーー、おめでとう!」

ここで少しブロックしていた瑞香の心の警戒を解いた

その後は、健一の彼女の惚気話しが続いたが、瑞香は楽しく聞いていた。
やはり長い間付き合ってきた幼なじみはたくさんの昔話でも盛り上がれるし
相手の気持ちもよくわかった。

同窓会の終盤、健一から食事に誘われた
結婚も決まっていたし、特に何の感情も当時は持ち合わせていなかったので
瑞香は快諾し、連絡先を交換した。
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