わき役でいいから

如月さら

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瑞香が結婚したことなどまったく知らされてなかった宏海は希望大学に無事に合格し、
1・2年のキャンパスがある東京の郊外で
暮らすことになった
それで瑞香に連絡を取ろうと
瑞香の実家に連絡し初めて瑞香の結婚を知った。
(後に宏海の母が個人的に残念だったのと宏海が瑞香を慕っていたのを知っていたので、あえて伝えなかったと判明)
宏海の母はもちろん知っていたのだが
特に話題にもならなかったので話さなかったようだ。

それでも宏海は瑞香の母から
瑞香の住まいの連絡先を聞き出し
大学生活に慣れた頃に連絡を入れた

「もしもし。。。ミズカ?」

「わぁっ、ヒロ元気?」

「うん、H大学に入学して今は八王子に住んでる」

「おめでとう!ずっとアメリカだったんでしょう?」

「ああ、帰国してから高2に戻ってダブったけど良い経験をしたよ」

「そうなんだ。。、今度お祝いも兼ねて話を聞かせてよ」

「了解!いつにする」

1週間後に新宿で会う約束をした
瑞香は達也には内緒にし、宏海と会うことにした。
達也に話しても別に何も言われない事はわかっていたが
何となく内緒にした。。。
当の達也は今は身体を鍛えることに夢中になっていた。


宏海がわかるようにアルタの前で待ち合わせイタリアンレストランで食事をした後
歌舞伎町に行ってみたいと言う宏海の希望で
以前先輩に連れて行ってもらったことのあるゲイバーに案内した。
アメリカでの暮らしや今の大学での話をたくさん聞いてお酒も入り
瑞香は気持ちよく酔った

ゲイバーを出て駅に向かったつもりが
不慣れな歌舞伎町で逆の方向に歩いたらしい
ネオンが輝くホテル街に出てしまった。

その時、酔って理性が緩んでいたのかも知れない
ただ欲望の赴くままだったかも知れない

「入ろう。。。」

と瑞香から宏海を誘い
一軒のラブホに入った。
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