わき役でいいから

如月さら

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プロローグ

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初めての苗場
大好きなユーミンのコンサート
今まで特別な思いもなかった曲が
心の奥に飛び込んできた


青いエアメール

選ばなかったから失うのだと
悲しい想いが胸をつらぬく
けれどあなたがずっと好きだわ
時の流れに負けないの


そぅ
ずっと好きです
私、村上瑞香は
あなた、成田宏海のことが。。。

ちょっぴり後悔しています
あの時あなたを選んだら
今の私はどうなっていたのか?

****************************


数回のコールで宏海は電話に出た
コールの音から海外にいるらしい

「今、大丈夫?」

「あぁ、今移動中だから良いよ」

「どこ?ロンドン?パリ?」

「ご機嫌だね!瑞香」

「えっ、そぅ?」

「うん、声が弾んでる」

「そうかな?仕事にきりがついたから」

「今、トランジットでドバイだよ」

「お土産は金のブレスレットで良いから」

「はっ、トランジットだよ。。。
空港から外に出ないよ」

「知ってる~~」

瑞香はクスクスと笑った

「会いたいな。。。」
瑞香が小さく呟くと

「無理!。。。来なかったくせに。。。」
宏海も小さく呟いた

「好きよ~!」
の瑞香の言葉に

「知ってる!」
と、宏海も返した
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