蜜空間

ぬるあまい

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七空間目

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「く、はぁ…ふぁ、あんっ、んんッ」
「………は、っ」
「ひぃ、んっ!ゃぁ、あっ、あっ、あぅっ」

挿れたばかりだというのに手加減など一切感じ取れない神田さんの激しい揺さぶり。以前は少なからず俺が彼の物に慣れるまで暫く待っていてくれてたりしていたのに、今日はそれがない。

「ん、んっ、ぁん、あんっ、んぅ!」

少し苦しいけれど、だけど彼のこの行動からして神田さんにも手加減などする余裕がないんだと思えば、なんだかそれすらも愛しくて余計に感じてしまう自分が居る。

「あん、っぁ!はぁ、ふ…あ、ゃんっ!」
「……、せっま……」
「ンっ!ん、く…はふ、ふぁ…あぁン」

そう都合の良いように解釈してしまえば、彼を受け入れている箇所がヒクヒクと敏感に疼いてしまった。恋人でもなんでもないただの二ヶ月間限定の繋がりなのに、今は彼の全てが欲しくて、もっと愛されたくて仕方がないと思ってしまう辺り、やはり俺はどこかおかしく、人としての大事な感情が欠落しているのだろう。

「あんっ、あん、神田…さ、っふぁぅ」

……でもいいんだ。そう、彼にとって俺がただの性欲処理機という認識でも構わない。
だから今は、もっとこの温もりを与えてもらいたい。

「んっ、んっ、もっと、もっと……くださ…、っん!」
「……っ、有希、」
「…んぅ、ーッ!はぁふ…、きもち…ぃ」

硬くて大きい物で、腸壁をゴリゴリと擦られると堪らなく気持ちがいい。腸内を掻き回されているだけなのに、脳みそまでもグチャグチャに掻き回されているような錯覚に陥るほど気持ち良過ぎて全身が蕩けてしまいそうだ。

「あっあっ、あんっ!あぅっ!」

パンパンパンパンパンパンっ
グチュグチュグチュグチュっ

「ひぃ、んっ!ん、んんッ!」
「…っ、は」
「あんっ、あんっ、んァっ、ひぃぅ!」

肌と肌がぶつかる音、互いの体液が混ざり合って聞こえてくる水音さえ快感要素でしかなくて、興奮してしまう。気持ちが良くて、幸せで、心地良い。
……あんなに以前は神田さんとのこの行為が怖くて嫌で堪らなかったというのに、不思議な話だ。

「……は、ぁう…っ、神田さ…ッ、んんっ!」

でも、だって、仕方ないさ。やっていることや口調や腰使いは荒っぽいくせに、俺の髪や頬を触れる彼の手は本当に優しくて、つい勘違いしてしまう。『愛されてる』んじゃないかって。

「も、ムリ…っ、だめ、ふぁあっ、イきそ…っ」
「っ、ああ、分かってる。俺もだ」
「ひゃァっ!ゃん、やっン、んんッ!」
「好きなだけイけ。俺も全部お前の中で出してやる」
「んん、ンっ、んっ!あんっ!」

……そして絶頂に達した時も、恋人同士が繋ぐように手を握られて、やっぱり勘違いしてしまいそうになったのだった。

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