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七空間目
6 R-18
しおりを挟む「…ぁっ、ぁっ……あんっ」
彼に噛まれた場所が、彼と触れ合っている皮膚が粟立つ。身体は内も外も熱く昂っているはずなのに、鳥肌が立っているのが自分でも分かる。まるで全身が性感帯にでもなったようだ。
「ふっァ、あっ、もっと……ッん、もっと触って…!」
それほどまでに、俺はこの人が恋しかったのだ。
先程までは監視カメラがあったせいで抱きつけなかったが、今は自分の欲求を我慢する必要はない。だから俺は、神田さんの首に腕を回して自分から抱きついた。
「んんっ……はぁ、ふ…、神田…さん」
「……っ、クソ可愛過ぎるんだよ…!」
「ひゃぁっ!ぁう、ッんぅ!?」
そうすれば、今度は首筋を力一杯噛まれてしまった。多分そこが位置的に噛み付きやすい場所だったのだろう。ビックリしてしまい、痛みと刺激で思わず精を放ってしまった。
「……っ、うぅ、噛まれて…イっちゃったぁ……」
これではまるで俺がドエムみたいじゃないか……。痛みと快感と羞恥で上手く理性を保つことができず、泣きながら喘げば、なぜか神田さんは低く唸った。
「クソッ、お前はもう黙ってろ……っ」
「ぁ、っん…!」
神田さんはそう言うと、先程噛んだ場所付近に何度もチュッチュッと吸い付きながら、俺の下半身を弄ってきた。先程イってしまったせいで精液でドロドロになっているソコは、滑りは十分過ぎるようで、神田さんの指を簡単に受け入れてしまう。
「ンっ、んっ、ぁッ…ひァっ」
そこで快感を得られることを嫌というほど知っている俺は、彼の思惑通り、それ以上言葉という言葉を紡ぐことはできなくなってしまった。
口から出来るのは上擦った喘ぎ声のみ…。
「ふぁ、あん、んんっ、んンっ」
だってこんなことをされて、まともに喋れなんて無理な話だ。長くて太くてゴツゴツした指で中を掻き回されて、指先で腸壁を擦られると、抗いたくても口からは唾液と変な声しかできない。
…………でも仕方ない。
「ひゃぁあっ!あっ、ぁっ、ぁっん」
ここで気持ち良くなれることを俺の身体に教え込んだのは、紛れもなくこの人なのだから。先程彼が言った、『黙ってろ』という意味が喘ぎ声も含まれているのだったら、それはとんだ拷問だ。
だけどあれっきり黙っていろとは言われないので、どうやら今のままで問題はないのだろう。
だから俺は我慢することなく、快感を与えられるまま喘いだ。まあどちらにせよ、声を抑えることはできそうにない。
…………だって、すっごく気持ちいいもん。
「ゃっ、ん!は、ふ…あッ、ぅ」
「…………、」
「あふ、ふぁ…あっ、んッ!!」
「……、えっろ」
「んっ、んぅ、んんっ!」
お尻の穴を指で弄られているだけでまた精を放ってしまいそうで怖くて、俺は我慢するかのように彼の首に回していた腕の力を込めた。
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