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六空間目
8 R-18
しおりを挟む「……は、へ…、っ、ふぇえ…」
強い刺激に、目の奥がチカチカする。目の前に居るはずの神田さんが今どんな表情をしているのか分からないし、自分が今どれほどの痴態を見せているのかすらも、分からない。
「あひ、ッ……ふ、っ、ふぅ…」
後ろにぶち込まれている骨太で長い三本の指を一気に半回転させられて、そのままゆっくりと指を抜かれた。
名残惜しいような、物足りような気持ちに駆られて、おもわず「……ぁ…」と情け無い声が漏れてしまった。
「……有希」
「…………は、ぅ…?」
「腰、動いてるぞ」
まんぐり返しの状態から解放されて、すぐにそう指摘された。現在唯一動かせるであろう目だけで、自分の下半身を見てみれば……そこは、何とも言えない状況で。自分の、ぶよぶよな醜い身体ながらも、その光景は「エロい」と思ってしまった。
「かんだ、さん」
自分の意思とは関係なく、ヘコヘコと動く腰。その度に、体液を垂れ流し続けている俺の未使用ペニスがぶるんぶるん動いている。それが先走り汁なのか、先程の指マンで触らずに射精したのか分からないが、白濁色の液体を少量ながら漏らし続けている。
……まるで自分の身体ではないみたいだ。
「とま、止まらないよぉ」
「止める必要ないだろ」
「で、でも、俺の、身体…おかしく、」
「おかしくねえよ」
「う、嘘だ」
「嘘じゃねえって」
「……ほんと…?」
「ああ。すげえ、可愛い」
「っ、んんぅ…ッ」
「俺の愛撫で感じてくれて、嬉しい」
そう言った神田さんは、俺の白濁液塗れの下腹部を擦る。
たぷたぷのお腹を俺の液体でマッサージしてくれているような感じで、不快だけど、心地良くて、気持ちが良くて堪らない。「ああ、愛されているなあ」って勘違いしてしまいそうなくらいに、それは優しくて。
「……続き、する?」
俺の口から続きを催促してしまうくらいの優しい手付きで……少し、困る。
「バーカ。最初からその選択肢しかねえよ」
「…やっぱり優しくないから、だめ」
「ふっ、もう遅いっつーの」
「……ん、に゛ゃ…ッ!?」
浴槽内で広げられるだけ、股を開かされた。
「あ、っ、ッ、ひァ、っ、擦れちゃ、う」
そして神田さんの勃起物が、俺のトロトロに蕩けているケツ穴を擦ってくる。
「あ、っ、あ、っ、あ…ッん!」
尻の穴から、睾丸、そして竿の部分を、その極太ペニスで擦ってくるのだ。
先程出した俺の精液と、神田さんの先走り汁が混ざり合って、ニチュニチュッと、いやらしい音が聞こえてくる。
「ぃ、ぁ、ッふ、ァ、っ」
「………それに、」
「ん、っひぃ!」
「ここをこんなにしてるくせに、やめられたら困るのはお前もだろ?」
「あ、っんんん!」
「なあ、…有希?」
「……ぅううっ」
悔しいが、仰る通りです。
俺の身体は神田さんの愛撫に大喜びで反応をしている。尻穴は、早く、早く、と俺の意思とは関係無しに物欲しそうにヒクついて、口をパクパクしている。
…いや、もうここまできたんだ。いっそ認めてしまおう。その方が楽だ。どうせ逃げることも止めて貰うことも出来ないのだから、欲に溺れて馬鹿になりきってやろうじゃないか。
「…っ、あ…!」
「おら、擦られるのは気持ち良いか?」
ゴリュゴリュグチュグチュ
「んっ、ひぁ、ッ、ぁ、きもちぃ、」
それ、好き。
めちゃくちゃ気持ちいい。
……だけど。
「あ、ッ、足りなぃ、よぉ…!はや、く、はやく、ソレ、太いの、ッ、ん、入れてぇ!」
「…っは、好きなだけくれてやるよっ」
神田さんは熱の篭った声で力強くそう言うと。根元まで一気に、俺の中にぶち込んできた。
「ひぃ、ぁああッ!」
「……あー……狭…っ」
重量感たっぷりの、極太で長さがある神田さんのペニス。
串刺しにされた豚肉のような気分だ。
「ふ、ァ、ああ、あ、っ、あッ、っ」
隙間なく、ぶち込まれて、俺は歓喜の声を漏らす。痛いとか、そういうのは全く感じなかった。苦しいのが気持ちよくて、堪らなくて、…嬉しかった。
「ん、ひゃ、っ、ふ、ァ、あんッ」
「……動くぞ」
「っ、は、っ、ん、ひぃ、ッん」
浮き出た太い脈で腸壁をゴリゴリとされ、あまりの気持ち良さに、身体が仰け反ったのと同時に、浴槽に後頭部をぶつけてしまったが、そんなことさえどうでも良かった。
「……あ、っ、かんだ、さ、ん…」
だが、俺がどうでもいいと思ったのとは正反対に、ゴツゴツ頭をぶつけていたのが、神田さんは気になったのだろう。正常位から、対面座位へと、体位を変えられた。
「ん、ぅ」
奥まで、ずっぽり入り込んで、おもわず涎が出てしまう。
「…支えてるが、お前も俺に抱き付いておけ」
……なぜに?
俺は蕩けた表情を浮かべたまま、首を傾げた。
「振り落とされねえようにだよ」
なるほど。
それは、下から激しく突き動かされるという、死刑宣告を受けたと思っていいのだろうか。
だけど俺は断る理由もなく、そして、もっと気持ち良くしてもらえるという嬉しさから、神田さんの汗が滴る背中へと両腕を回して、抱き付いた。
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