春の詩

璃音

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オレの心

拠り所

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これまでずと



心やなんて忘れとった



心無くしとった



何処にあるんかも忘れて



ただそこにある生命吸うて



生きとるだけの俺やってん



生きとるんかも微妙で



幻想のよなもやついた幻を



茫然と見上げてたんや




そやけど



「死にたい」言うた時



お前が言うた



「私は悲しい」



「私、寂しい」


て、言うてくれた



ただ「死ぬな」「ダメや」



そう言うんやなく



オレに寄り添うて



オレを必要としてくれとるよな



安心感あったんや



張り詰めてたもんが



ぷつんと切れて




海みたいに溢れてくるもん感じた




あん時からお前



俺の拠り所やねんで



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