133 / 142
第133話 摩凛は放流させるべき
しおりを挟む
真っ青な空に白い雲が流れていた。
入り江から気持ちよい潮風が吹き抜けて心地よい良い波の音が聞こえてくる。
真っ白な砂浜が、太陽の陽射しが反射して眩しい。
日光浴をしたり、読書をしたりして優雅な時間を過ごしたくなるように思える場所だ。
伐折羅提督と一緒にいる迷企羅が、コバルトブルーの海に浮かんでいる海賊船へ小舟に乗り近づいていく。
その姿を見た少年神官の廉廉は、砂浜に両手をつきうなだれている安定の姿があった。
迷企羅に対してファンであるとアピールをしているが無視され落ち込んでいるのだ。
私は、ばっちりメイクをした猛獣使いの摩凛と対峙していた。
その女の背後には、七武列島を食料不足に陥れている元凶と思われるイルカの姿をしたB級相当の魔物達がいた。
その数100個体以上。
入り江の海面にも多くその姿が視認できる。
摩凛は、数十km単位の規格外といえる規模のフィールドを展開させ、通常地上世界で生きることが出来ない魔物へ加護を与えていたのだ。
ばっちりメイクをしたポニーテールの女は、友達と呼ぶイルカちゃんが魔物であることを知って体を硬直させていたが、再び笑顔を取り戻して話しかけてきた。
「聖女さんの言う通り、イルカちゃん達が魔物だったとしても私の友達であることには変わりありません。」
その言葉のとおり、魔物が友達であることは問題ない。
私の手元にも、メタルスライムであるとか、土竜のような下僕となった魔物がいる。
奴等は人に害をおよぼす意志はない。
とはいうものの性格には問題があるのも事実ではある。
摩凛であるが、私の反応を気にする様子もなく、延々と気持ちよく話しを続けていた。
「イルカちゃん達は優しい子なのです。どうか私を信じて下さい。私はイルカちゃん達の国をつくり、みんなに受け入れてもらうように頑張りたいと思っています。」
イルカ擬き達のように外来種が外から入ってくると、そこの生態系は崩れてしまうことが分からないのだろうか。
何にしても摩凛は、メンタルの強い迷惑系の女だ。
この女からは、やらかしてしまうにおいがする。
私からすると、神託により処刑対象となり信仰心を贈呈してくれる可能性を秘めた有難い存在だ。
イルカ擬き達さえ排除出来れば、七武列島の食料不足を解決できる。
そう。神託を果たすために摩凛を処刑する必要はないということだ。
うむ。今後のことを考えると、私にとって、摩凛は世界へ放流しておく方が望ましいだろう。
ばっちりメイクをした女を説得できれば、全てが丸く収まる。
はい。そのイルカ擬きの魔物達が地上世界の生態系を崩していることを理解認識してもらいましょう。
「摩凛さん。あなたに友達であるイルカ擬きちゃん達について、お伝えしたいことがあります。」
「聖女さんもイルカちゃんの可愛さが分かってもらえたのですか。」
「いえ。そういうことではなくて、そのお友達が海の生態系を崩している可能性があるという話しです。」
「え。生態系ってなんですか?」
「そこからですか。生態系とは、生態学的な単位として相互作用する総体のことです。」
「分かるように説明してください。」
「分かりませんか。生態系の言葉の意味は重要ではないので、理解しなくても大丈夫です。つまり、あなたの友達である魔物は、地上世界にとって外来種となるということです。」
「外来種って何ですか?」
「…。つまり、その世界に生息していない魔物を持ち込み管理しないと、弊害が出てしまうわけです。」
「聖女さん。もしかして、わざと分かりにくく説明をされていませんか。」
「…。とにかく、その魔物達は私が一掃させてもらいますので、邪魔しないで下さい。」
私は連射モードで運命の弓を召喚します。
白銀に輝く弓が姿を現すと、摩凛の背後に控えていたイルカ擬き達が一斉に威嚇を開始し始めてきた。
波の音が聞こえる砂浜に、けたたましい鳴き声が共鳴する。
足元にいる土竜は、自身の背丈よりも長いスコップを構えていた。
月の加護を受けられないものの、B級相当のイルカ擬き100個体ごときが、私の相手になるはずがない。
緊張感が高まっていく。
空気を読めない摩凛は、ながいため息を吐き、首を左右に振りながら持論を話し始めてきた。
「私は、イルカちゃんが魔物だったとしても、人と共存する世界を創っていきたいと思っています。」
生態系が崩れているとは、それは共存が出来ていないといこと。
摩凛の理想は矛盾している。
イルカ擬き達の方は、摩凛の演説に戸惑い、私へ対決姿勢をとるべきか悩んでいるようだ。
笑顔を浮かべている摩凛へ、再度建設的な提案をしてみた。
「魔物と一緒に暮らしたいのなら、湖の広がっている迷宮内に摩凛の国を造ってみてはいかがでしょうか。」
「どうして私が迷宮で暮らさなければならないのですか!」
そもそも魔物は、ダンジョンの住人だからだよ!
摩凛との会話は、どこまで行っても平行線で決して交わる気がしない。
説得は断念し、実力行使してイルカ擬き達を排除させてもらうことにしましょう。
その時、何故か摩凛が気持ち良さそうに歌を唄い始めた。
その歌は上手なのではあるが、聞きたくなるほどのものかと言えばそれほどでもない。
というか、何故、歌い始めたのかしら。
何にしても、摩凛に行動については無視していいだろう。
私は運命の矢を連続でリロードを開始します。
その時である。
イルカ擬き達が一斉に鳴き始め、結界を展開させてきた。
足元にいた土竜がかけていたサングラスを触りながら、その結界について分析を解説し始めた。
「三華月様。私のS級サングラスが、その結界について分析を開始しています。」
「確か土竜さんのそのサングラスには、対象のステータスを図る能力があると言っていたかしら。」
「はい。イルカ擬き達は鳴き声をシンクロさせ、防御値をS級相当にまで引き上げているようです。」
「S級相当の防御値ですか。」
「三華月様が召喚した連射モードの弓では、あの展開させている障壁を突き破るのは難しいかもしれないです。」
連射モードは至近距離から敵を殲滅することに適しているが、貫通性はそのぶん劣る。
スナイパーモードならS級相当の障壁を貫くことは出来るだろう。
だが100個体以上いる魔物達が一斉に突撃してきたら対応は難しい。
少年神官の防御については土竜にお願いできれば問題ないところか。
足元にいる土竜へ視線を送った。
「私はイルカ擬きの背後に回り込み掃討戦を開始します。土竜さんには少年神官の護衛をお任せ出来るでしょうか。」
「え、私ですか。」
「はい。よろしくお願いします。」
「超S級のヘルメットを三華月様に破壊されてしまった今の私には、あのイルカ擬きからの攻撃を凌ぐことは出来ませんよ。かぶり直しているこのスペアのヘルメットは、始まりの街の防具屋で購入する革の帽子程度と防御値しかありませんから。」
入り江から気持ちよい潮風が吹き抜けて心地よい良い波の音が聞こえてくる。
真っ白な砂浜が、太陽の陽射しが反射して眩しい。
日光浴をしたり、読書をしたりして優雅な時間を過ごしたくなるように思える場所だ。
伐折羅提督と一緒にいる迷企羅が、コバルトブルーの海に浮かんでいる海賊船へ小舟に乗り近づいていく。
その姿を見た少年神官の廉廉は、砂浜に両手をつきうなだれている安定の姿があった。
迷企羅に対してファンであるとアピールをしているが無視され落ち込んでいるのだ。
私は、ばっちりメイクをした猛獣使いの摩凛と対峙していた。
その女の背後には、七武列島を食料不足に陥れている元凶と思われるイルカの姿をしたB級相当の魔物達がいた。
その数100個体以上。
入り江の海面にも多くその姿が視認できる。
摩凛は、数十km単位の規格外といえる規模のフィールドを展開させ、通常地上世界で生きることが出来ない魔物へ加護を与えていたのだ。
ばっちりメイクをしたポニーテールの女は、友達と呼ぶイルカちゃんが魔物であることを知って体を硬直させていたが、再び笑顔を取り戻して話しかけてきた。
「聖女さんの言う通り、イルカちゃん達が魔物だったとしても私の友達であることには変わりありません。」
その言葉のとおり、魔物が友達であることは問題ない。
私の手元にも、メタルスライムであるとか、土竜のような下僕となった魔物がいる。
奴等は人に害をおよぼす意志はない。
とはいうものの性格には問題があるのも事実ではある。
摩凛であるが、私の反応を気にする様子もなく、延々と気持ちよく話しを続けていた。
「イルカちゃん達は優しい子なのです。どうか私を信じて下さい。私はイルカちゃん達の国をつくり、みんなに受け入れてもらうように頑張りたいと思っています。」
イルカ擬き達のように外来種が外から入ってくると、そこの生態系は崩れてしまうことが分からないのだろうか。
何にしても摩凛は、メンタルの強い迷惑系の女だ。
この女からは、やらかしてしまうにおいがする。
私からすると、神託により処刑対象となり信仰心を贈呈してくれる可能性を秘めた有難い存在だ。
イルカ擬き達さえ排除出来れば、七武列島の食料不足を解決できる。
そう。神託を果たすために摩凛を処刑する必要はないということだ。
うむ。今後のことを考えると、私にとって、摩凛は世界へ放流しておく方が望ましいだろう。
ばっちりメイクをした女を説得できれば、全てが丸く収まる。
はい。そのイルカ擬きの魔物達が地上世界の生態系を崩していることを理解認識してもらいましょう。
「摩凛さん。あなたに友達であるイルカ擬きちゃん達について、お伝えしたいことがあります。」
「聖女さんもイルカちゃんの可愛さが分かってもらえたのですか。」
「いえ。そういうことではなくて、そのお友達が海の生態系を崩している可能性があるという話しです。」
「え。生態系ってなんですか?」
「そこからですか。生態系とは、生態学的な単位として相互作用する総体のことです。」
「分かるように説明してください。」
「分かりませんか。生態系の言葉の意味は重要ではないので、理解しなくても大丈夫です。つまり、あなたの友達である魔物は、地上世界にとって外来種となるということです。」
「外来種って何ですか?」
「…。つまり、その世界に生息していない魔物を持ち込み管理しないと、弊害が出てしまうわけです。」
「聖女さん。もしかして、わざと分かりにくく説明をされていませんか。」
「…。とにかく、その魔物達は私が一掃させてもらいますので、邪魔しないで下さい。」
私は連射モードで運命の弓を召喚します。
白銀に輝く弓が姿を現すと、摩凛の背後に控えていたイルカ擬き達が一斉に威嚇を開始し始めてきた。
波の音が聞こえる砂浜に、けたたましい鳴き声が共鳴する。
足元にいる土竜は、自身の背丈よりも長いスコップを構えていた。
月の加護を受けられないものの、B級相当のイルカ擬き100個体ごときが、私の相手になるはずがない。
緊張感が高まっていく。
空気を読めない摩凛は、ながいため息を吐き、首を左右に振りながら持論を話し始めてきた。
「私は、イルカちゃんが魔物だったとしても、人と共存する世界を創っていきたいと思っています。」
生態系が崩れているとは、それは共存が出来ていないといこと。
摩凛の理想は矛盾している。
イルカ擬き達の方は、摩凛の演説に戸惑い、私へ対決姿勢をとるべきか悩んでいるようだ。
笑顔を浮かべている摩凛へ、再度建設的な提案をしてみた。
「魔物と一緒に暮らしたいのなら、湖の広がっている迷宮内に摩凛の国を造ってみてはいかがでしょうか。」
「どうして私が迷宮で暮らさなければならないのですか!」
そもそも魔物は、ダンジョンの住人だからだよ!
摩凛との会話は、どこまで行っても平行線で決して交わる気がしない。
説得は断念し、実力行使してイルカ擬き達を排除させてもらうことにしましょう。
その時、何故か摩凛が気持ち良さそうに歌を唄い始めた。
その歌は上手なのではあるが、聞きたくなるほどのものかと言えばそれほどでもない。
というか、何故、歌い始めたのかしら。
何にしても、摩凛に行動については無視していいだろう。
私は運命の矢を連続でリロードを開始します。
その時である。
イルカ擬き達が一斉に鳴き始め、結界を展開させてきた。
足元にいた土竜がかけていたサングラスを触りながら、その結界について分析を解説し始めた。
「三華月様。私のS級サングラスが、その結界について分析を開始しています。」
「確か土竜さんのそのサングラスには、対象のステータスを図る能力があると言っていたかしら。」
「はい。イルカ擬き達は鳴き声をシンクロさせ、防御値をS級相当にまで引き上げているようです。」
「S級相当の防御値ですか。」
「三華月様が召喚した連射モードの弓では、あの展開させている障壁を突き破るのは難しいかもしれないです。」
連射モードは至近距離から敵を殲滅することに適しているが、貫通性はそのぶん劣る。
スナイパーモードならS級相当の障壁を貫くことは出来るだろう。
だが100個体以上いる魔物達が一斉に突撃してきたら対応は難しい。
少年神官の防御については土竜にお願いできれば問題ないところか。
足元にいる土竜へ視線を送った。
「私はイルカ擬きの背後に回り込み掃討戦を開始します。土竜さんには少年神官の護衛をお任せ出来るでしょうか。」
「え、私ですか。」
「はい。よろしくお願いします。」
「超S級のヘルメットを三華月様に破壊されてしまった今の私には、あのイルカ擬きからの攻撃を凌ぐことは出来ませんよ。かぶり直しているこのスペアのヘルメットは、始まりの街の防具屋で購入する革の帽子程度と防御値しかありませんから。」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
それなら、あなたは要りません!
じじ
恋愛
カレン=クーガーは元伯爵家令嬢。2年前に二つ上のホワン子爵家の長男ダレスに嫁いでいる。ホワン子爵家は財政難で、クーガー伯爵家に金銭的な援助を頼っている。それにも関わらず、夫のホワンはカレンを裏切り、義母のダイナはカレンに辛く当たる日々。
ある日、娘のヨーシャのことを夫に罵倒されカレンはついに反撃する。
1話完結で基本的に毎話、主人公が変わるオムニバス形式です。
夫や恋人への、ざまぁが多いですが、それ以外の場合もあります。
不定期更新です
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる