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第19章 自衛しながら生きていこう
397.事なかれ主義は製作スケジュールを考えた
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ランチェッタさんとディアーヌさんは結婚式の後、世界樹ファマリーの根元へとついてきた。
今日のためにやるべき事をほとんど終わらせておいたから、明日まではいても問題ないらしい。
「初日くらいは一緒にいたいじゃない」
「だからと言って寝食を削ってまではしないでいただきたいです」
「ディアーヌ」
ムッとディアーヌさんを睨みつけたランチェッタさんだったけど、ディアーヌさんは涼しい顔をしていた。
僕もちゃんとご飯を食べて寝た方が良いと思うんだけどな。
ちょっとドライアドたちと一緒にお昼寝でもする? と提案しようと思ったけど、レヴィさんが「ちょっと話があるから二人を借りるのですわ~」と言って連れてってしまった。
レヴィさんの専属侍女であるセシリアさんと、護衛をしているドーラさんがついて行ったのは分かるけど、ラオさんやルウさん、ジューンさん、ホムラにユキまでその後について行ってしまった。
残された僕は特にやる事もないし、魔力もだいぶ余っている。何かしようかな、と視線を畑の方に向けたところで、ふと違和感に気付く。
「……城壁、大きいね」
「内壁の事ですね。既に完成したそうなので、見に行かれますか?」
視界に映ったのはぐるりと周囲を囲んでいる大きな壁だ。所々に塔のような物も見える。遠くからでも大きいと感じるそれは、内壁と呼ばれているものらしい。
こっちの大陸に戻ってきてから今朝まで緊張していて周囲を見る余裕がなかったんだな、と思いつつジュリウスに案内をしてもらいながら内壁へと向かった。
大きな壁に囲まれているが、町並みは特に変わり映えもしない。
奴隷の首輪を着けた子どもたちが元気に浮遊台車を押して駆け回り、マーケットにはお小遣いを握りしめた子どもたちが屋台に並んでいるのが遠目に見える。
「馬車でなくてよろしかったのですか?」
「どうせ暇だし、ゆっくり見て回ろうかなって」
「そうですか。……内壁の内側は特に変わり映えもしませんし、寄り道をせずに向かいますか?」
「そうだね。生活の様子さえ分かればそれでいいよ。あんまり長居しても迷惑だろうからね」
「そんな事はありません!」
語気を強くしたジュリウスが一度咳ばらいをすると、僕の方に視線を向けた。
エルフ特有の緑色の瞳が僕を真っすぐに見る。
「シズト様がお望みであれば、自由に町の中を散策すればよいのです。邪魔に思う者など、この町には存在しませんし、させませんから」
「そっか……………なんか最後不穏な事言わなかった?」
「……? そうですか? 気のせいでは?」
「もう一回言ってもらえる?」
「かしこまりました。シズト様がお望みであれば自由に町の中を散策すればよいのです」
「その先は?」
「邪魔に思う者など、この町には存在しませんから」
「なんかさっきより短くなってない?」
「気のせいです」
「そうかなぁ。……手荒な事はしちゃダメだからね?」
「手荒な事はしませんからご心配なく」
ならいいけど……一部のエルフの言動で隠れがちだけど、ジュリウスも時々過激になるから怖いんだよね。
そんな事を考えながら歩いていると、内壁がだいぶ近くなってきた。三階建ての建物くらいの高さがあるから見上げると首が痛い。
「……やっぱり大きくない?」
「外壁と比べたら大きいですね。いくつか見えると思いますが、等間隔に塔を設けており、そこから不毛の大地を警戒しております。大通り沿いの四方に門を設置しており、何かあった場合は即座にそこを閉じる事になっておりますが、日が暮れた後も町の子どもたちの往来のために開けております」
「………フェンリルが通れる大きさだよね?」
「そうですね。あのようにだいたい飛び越えていきますけどね」
後ろから迫っていたフェンリルが、軽々と飛び越えて門の向こう側に行ってしまった。
フェンリルくらいの魔物になるとこういう城壁って意味ないんじゃないかな。
「これは高位の魔物のための物ではなく、人間などを想定した物ですから。エンジェリア側も竜騎士部隊は存在するはずですのでその対策も現在検討中です」
「この世界の対空防御ってどんな感じなの?」
大きな門を通るためには門番の人に身分証の提示をしなくちゃいけないみたいだったけど、首輪を着けている子たちと同じように僕はスルーだった。
あんまり町に出ないから心配だったけど、ちゃんと顔は覚えて貰えていたようだ。
……ジュリウスが側にいたからかもしれないけど。
「基本的には魔法使いや加護持ちの中で遠距離攻撃ができるタイプの者が担当しておりますね。バリスタ等もありますが、龍種の中には物理攻撃を魔法で防ぐものも存在しますから、そういう物は地上の魔物や人間を攻撃するために使う事が多いです。各国の主要都市レベルになると、魔法防壁が展開されていて、外から中へと転移し辛くしたり、ある程度の魔法攻撃を防いだりする事もあります……が、それ相応の魔力が必要になります。常時展開している所は限られますね」
「なるほど。………確かに、ファマリアを丸ごと囲うほどの大きな物を作るのはできそうだけど、魔力消費がやばそうだね」
エンジェリアがいつ攻めてきても良いように、作るだけ作っておくけど、使う事はほとんどないかもしれない。
それよりも、接近してきている事をすぐに察知できた方が良いだろう。索敵や偵察系の魔道具を作っておこう。後町の子たちが避難をスムーズに行うことができるように転移陣か転移門も設置しておいた方が良いかもしれない。
まあ、それよりも先に、魚人国から嫌がらせをされても大丈夫なように、ガレオールのために転移陣や転移門をたくさん作っておいた方がよさそうだけど。
クレストラ大陸の方は一先ず一段落したし、こっちでしばらく魔道具作りかなぁ。
町を見て回りながら転移門や転移陣以外にどんな魔道具を作ろうかジュリウスと話をしていると、いつの間にか日がだいぶ傾いていた。
外壁も見れたし、防御結界用の魔道具も思いついたので、どの順番で作っていくか考えながら屋敷へと向かった。
今日のためにやるべき事をほとんど終わらせておいたから、明日まではいても問題ないらしい。
「初日くらいは一緒にいたいじゃない」
「だからと言って寝食を削ってまではしないでいただきたいです」
「ディアーヌ」
ムッとディアーヌさんを睨みつけたランチェッタさんだったけど、ディアーヌさんは涼しい顔をしていた。
僕もちゃんとご飯を食べて寝た方が良いと思うんだけどな。
ちょっとドライアドたちと一緒にお昼寝でもする? と提案しようと思ったけど、レヴィさんが「ちょっと話があるから二人を借りるのですわ~」と言って連れてってしまった。
レヴィさんの専属侍女であるセシリアさんと、護衛をしているドーラさんがついて行ったのは分かるけど、ラオさんやルウさん、ジューンさん、ホムラにユキまでその後について行ってしまった。
残された僕は特にやる事もないし、魔力もだいぶ余っている。何かしようかな、と視線を畑の方に向けたところで、ふと違和感に気付く。
「……城壁、大きいね」
「内壁の事ですね。既に完成したそうなので、見に行かれますか?」
視界に映ったのはぐるりと周囲を囲んでいる大きな壁だ。所々に塔のような物も見える。遠くからでも大きいと感じるそれは、内壁と呼ばれているものらしい。
こっちの大陸に戻ってきてから今朝まで緊張していて周囲を見る余裕がなかったんだな、と思いつつジュリウスに案内をしてもらいながら内壁へと向かった。
大きな壁に囲まれているが、町並みは特に変わり映えもしない。
奴隷の首輪を着けた子どもたちが元気に浮遊台車を押して駆け回り、マーケットにはお小遣いを握りしめた子どもたちが屋台に並んでいるのが遠目に見える。
「馬車でなくてよろしかったのですか?」
「どうせ暇だし、ゆっくり見て回ろうかなって」
「そうですか。……内壁の内側は特に変わり映えもしませんし、寄り道をせずに向かいますか?」
「そうだね。生活の様子さえ分かればそれでいいよ。あんまり長居しても迷惑だろうからね」
「そんな事はありません!」
語気を強くしたジュリウスが一度咳ばらいをすると、僕の方に視線を向けた。
エルフ特有の緑色の瞳が僕を真っすぐに見る。
「シズト様がお望みであれば、自由に町の中を散策すればよいのです。邪魔に思う者など、この町には存在しませんし、させませんから」
「そっか……………なんか最後不穏な事言わなかった?」
「……? そうですか? 気のせいでは?」
「もう一回言ってもらえる?」
「かしこまりました。シズト様がお望みであれば自由に町の中を散策すればよいのです」
「その先は?」
「邪魔に思う者など、この町には存在しませんから」
「なんかさっきより短くなってない?」
「気のせいです」
「そうかなぁ。……手荒な事はしちゃダメだからね?」
「手荒な事はしませんからご心配なく」
ならいいけど……一部のエルフの言動で隠れがちだけど、ジュリウスも時々過激になるから怖いんだよね。
そんな事を考えながら歩いていると、内壁がだいぶ近くなってきた。三階建ての建物くらいの高さがあるから見上げると首が痛い。
「……やっぱり大きくない?」
「外壁と比べたら大きいですね。いくつか見えると思いますが、等間隔に塔を設けており、そこから不毛の大地を警戒しております。大通り沿いの四方に門を設置しており、何かあった場合は即座にそこを閉じる事になっておりますが、日が暮れた後も町の子どもたちの往来のために開けております」
「………フェンリルが通れる大きさだよね?」
「そうですね。あのようにだいたい飛び越えていきますけどね」
後ろから迫っていたフェンリルが、軽々と飛び越えて門の向こう側に行ってしまった。
フェンリルくらいの魔物になるとこういう城壁って意味ないんじゃないかな。
「これは高位の魔物のための物ではなく、人間などを想定した物ですから。エンジェリア側も竜騎士部隊は存在するはずですのでその対策も現在検討中です」
「この世界の対空防御ってどんな感じなの?」
大きな門を通るためには門番の人に身分証の提示をしなくちゃいけないみたいだったけど、首輪を着けている子たちと同じように僕はスルーだった。
あんまり町に出ないから心配だったけど、ちゃんと顔は覚えて貰えていたようだ。
……ジュリウスが側にいたからかもしれないけど。
「基本的には魔法使いや加護持ちの中で遠距離攻撃ができるタイプの者が担当しておりますね。バリスタ等もありますが、龍種の中には物理攻撃を魔法で防ぐものも存在しますから、そういう物は地上の魔物や人間を攻撃するために使う事が多いです。各国の主要都市レベルになると、魔法防壁が展開されていて、外から中へと転移し辛くしたり、ある程度の魔法攻撃を防いだりする事もあります……が、それ相応の魔力が必要になります。常時展開している所は限られますね」
「なるほど。………確かに、ファマリアを丸ごと囲うほどの大きな物を作るのはできそうだけど、魔力消費がやばそうだね」
エンジェリアがいつ攻めてきても良いように、作るだけ作っておくけど、使う事はほとんどないかもしれない。
それよりも、接近してきている事をすぐに察知できた方が良いだろう。索敵や偵察系の魔道具を作っておこう。後町の子たちが避難をスムーズに行うことができるように転移陣か転移門も設置しておいた方が良いかもしれない。
まあ、それよりも先に、魚人国から嫌がらせをされても大丈夫なように、ガレオールのために転移陣や転移門をたくさん作っておいた方がよさそうだけど。
クレストラ大陸の方は一先ず一段落したし、こっちでしばらく魔道具作りかなぁ。
町を見て回りながら転移門や転移陣以外にどんな魔道具を作ろうかジュリウスと話をしていると、いつの間にか日がだいぶ傾いていた。
外壁も見れたし、防御結界用の魔道具も思いついたので、どの順番で作っていくか考えながら屋敷へと向かった。
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