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第19章 自衛しながら生きていこう
幕間の物語182.新興貴族は気づかない
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クレストラ大陸の中で、数少ない内陸国の一つであるエクツァーには現在いくつか問題がある。
その中でも一番大きな問題は現国王が病に倒れ、姿を現さなくなった事だ。
跡継ぎを決める事なく姿を見せなくなった事によって起こったのは、権力争いだった。
王の子どもたちの中でも有力候補なのは二人。
一人は第一王子のエメリート・フォン・エクツァーだ。
彼の母親は高位貴族で代々優秀な加護を授かっていた家柄だった。
それに加えてエクツァーの貴族の中でも一番きれいだと言われていたその美貌に惹かれ、現国王が手を回して手に入れた女性だった。
女性は国王からの求愛を受け入れ、愛し合って生まれたのがエメリートだった。
エメリートが授かった加護は直接戦闘に関係する物ではなかったが、人々を癒す力だった。
彼はその力を使い、分け隔てなく傷ついている人々を治して行っているため、民衆からも貴族からも人気が高かった。
そんな彼の対抗馬は、エメリートの腹違いの弟ルネリート・フォン・エクツァーだ。
彼の母親は地位の低い新興貴族出身だったが、運よくルネリートを身籠り、側室の一員となっていた。
ルネリートは戦闘系の加護を授かり、その強さだけを見れば王に相応しい人物だった。
だが、彼にはいくつも欠点があり、第一王子であるエメリートが継ぐべきではないか、という者たちも少なくはない。
「次の王様はきっとエメリート様だ」
「いや、南のヤマトや北の魔の山に生息してる魔物たちに対抗するためルネリート様がいいんじゃないか?」
「ルネリート様が玉座に着いたら俺らの暮らしが苦しくなるんじゃないか? 民を人だと思っていないそうだぞ?」
「それはルネリート様をよく思わない者たちが流した根も葉もないうわさじゃないのか?」
「好戦的な人物だとは聞いているぞ。最近、魔の山に侵攻して領土を広げたらしいじゃないか」
「魔物が反撃してこないといいんだがな」
国王が病に伏せたという噂が広がってから民衆たちの間でこのような話が後を絶たない。
貴族たちの中でも次期国王はどちらかという話が当然のように上がり、エメリートの実家と関わりのある古くから領地を持っている貴族たちはエメリート側についていた。
だが、新興貴族たちはルネリート側に着いた。ルネリートが勝ち取った領土を新興貴族たちに与えていたからだ。
財力や武力を用いて成り上がった彼らを自陣営に引き込み、優秀な者を要職につけていく事で、ルネリートはより自分の足場を固めていた。
第二王子であるルネリート陣営として外交官という要職を任されたエンゲルト・ツー・ヴァルティッシュもその内の一人だ。
世界樹フソー周辺を固めていた新興貴族たちのもとへ、異大陸からやってきた世界樹の使徒のメッセージが届いた際、ルネリート陣営はより派閥の力をつけるためにエメリート陣営に詳細を伝える前にルネリートに報告していた。
その報告を受けたルネリートは、エメリートに相談する事なく、自陣営から交渉人を出したのだった。
交渉人として選ばれたエンゲルトは、転移門を潜り抜けると足を止める事なくそそくさとエクツァーの国軍が駐屯している土地を離れた。
彼らは中立という立場だが、だからこそ知り得た情報をエメリート側にも流す事が分かっていたからだ。
転移門を設置した際にある程度の事は伝わっているだろうが、交渉内容は自陣営の主に真っ先に報告するつもりだった。
エンゲルトは王城に入り、迷わずに向かった先には第二王子であるルネリートの部屋があった。
部屋の扉が開くとエンゲルトは部屋でくつろいでいた人物の近くまで歩いて行き、その場で跪く。
部屋の主であるルネリートはその様子をチラッと横目で見ると、置いてあった果物を食べながら話し始めた。
「……それで? 例の魔道具は手に入ったのか?」
「ハッ。私が交渉した結果、向こうが提示してきた額よりもはるかに安く済みました。持って行ったアダマンタイト数点と現金でヤマトの首都まで休まず移動した魔動車というものを手に入れる事ができました」
「どういうものだったのだ?」
「魔力を流すと勝手に動く馬車のような物でした。しかもその馬車の車体はアダマンタイトで覆われていて、普通の攻撃ではびくともしませんでした。シェルターとしても活用できますし、凄まじい力ですので馬車を繋げて牽引する事も可能なようです。資金が余ったので他にも、アイテムバッグを数点と、水が湧き出る水筒なども購入しました」
「そうか。余が集めさせた物だけではやはりその程度だったか」
「準備期間が短かったのも大きいですね。我々の陣営ですぐにでも動かせる金額には限りがあります」
「宝物庫の物さえ自由にできればよかったが……あの死にぞこないめ。余計な事をしてくれる」
「死にぞこないと言えば……あの者をあのまま放置しておいていいのですか? 世界樹の素材が流通するようになると回復に向かうのでは?」
「それはないから心配しなくていい。あの傷が癒えたという話は聞いた事がない。だから恐れられているのではないか」
「そんな者たちに接触したとばれたら立場が危ういのでは?」
「問題ない。この事を知っている者はたった数人だ。一番の不安要素と言えばお前を引き入れた事だが……余計な事を口走ったら命がないと思え」
ルネリートは物を見るようにエンゲルトを見るが、エンゲルトは気にした素振りを見せない。
「心得ております。購入した魔道具については後日報告します」
「もう下がってよいぞ」
「ハッ」
一礼の後、部屋から出ると歩き出した。
階段を下りたり角を曲がったりしている間に、エンゲルトの表情が歪んでいく。
(あのお方の弱みをこうも容易く手に入れる事ができるとはな。万が一の時はこの話を向こうにもっていけば、悪いようにはされないだろう。バレるのは時間の問題だろうけど、それまでにできるだけ美味しい思いをさせてもらおうじゃないか)
そんな事を考えながら早足で歩く彼を、物陰から見ている者たちが数人いたが、気づく様子もなく貴族街へと帰って行った。
その中でも一番大きな問題は現国王が病に倒れ、姿を現さなくなった事だ。
跡継ぎを決める事なく姿を見せなくなった事によって起こったのは、権力争いだった。
王の子どもたちの中でも有力候補なのは二人。
一人は第一王子のエメリート・フォン・エクツァーだ。
彼の母親は高位貴族で代々優秀な加護を授かっていた家柄だった。
それに加えてエクツァーの貴族の中でも一番きれいだと言われていたその美貌に惹かれ、現国王が手を回して手に入れた女性だった。
女性は国王からの求愛を受け入れ、愛し合って生まれたのがエメリートだった。
エメリートが授かった加護は直接戦闘に関係する物ではなかったが、人々を癒す力だった。
彼はその力を使い、分け隔てなく傷ついている人々を治して行っているため、民衆からも貴族からも人気が高かった。
そんな彼の対抗馬は、エメリートの腹違いの弟ルネリート・フォン・エクツァーだ。
彼の母親は地位の低い新興貴族出身だったが、運よくルネリートを身籠り、側室の一員となっていた。
ルネリートは戦闘系の加護を授かり、その強さだけを見れば王に相応しい人物だった。
だが、彼にはいくつも欠点があり、第一王子であるエメリートが継ぐべきではないか、という者たちも少なくはない。
「次の王様はきっとエメリート様だ」
「いや、南のヤマトや北の魔の山に生息してる魔物たちに対抗するためルネリート様がいいんじゃないか?」
「ルネリート様が玉座に着いたら俺らの暮らしが苦しくなるんじゃないか? 民を人だと思っていないそうだぞ?」
「それはルネリート様をよく思わない者たちが流した根も葉もないうわさじゃないのか?」
「好戦的な人物だとは聞いているぞ。最近、魔の山に侵攻して領土を広げたらしいじゃないか」
「魔物が反撃してこないといいんだがな」
国王が病に伏せたという噂が広がってから民衆たちの間でこのような話が後を絶たない。
貴族たちの中でも次期国王はどちらかという話が当然のように上がり、エメリートの実家と関わりのある古くから領地を持っている貴族たちはエメリート側についていた。
だが、新興貴族たちはルネリート側に着いた。ルネリートが勝ち取った領土を新興貴族たちに与えていたからだ。
財力や武力を用いて成り上がった彼らを自陣営に引き込み、優秀な者を要職につけていく事で、ルネリートはより自分の足場を固めていた。
第二王子であるルネリート陣営として外交官という要職を任されたエンゲルト・ツー・ヴァルティッシュもその内の一人だ。
世界樹フソー周辺を固めていた新興貴族たちのもとへ、異大陸からやってきた世界樹の使徒のメッセージが届いた際、ルネリート陣営はより派閥の力をつけるためにエメリート陣営に詳細を伝える前にルネリートに報告していた。
その報告を受けたルネリートは、エメリートに相談する事なく、自陣営から交渉人を出したのだった。
交渉人として選ばれたエンゲルトは、転移門を潜り抜けると足を止める事なくそそくさとエクツァーの国軍が駐屯している土地を離れた。
彼らは中立という立場だが、だからこそ知り得た情報をエメリート側にも流す事が分かっていたからだ。
転移門を設置した際にある程度の事は伝わっているだろうが、交渉内容は自陣営の主に真っ先に報告するつもりだった。
エンゲルトは王城に入り、迷わずに向かった先には第二王子であるルネリートの部屋があった。
部屋の扉が開くとエンゲルトは部屋でくつろいでいた人物の近くまで歩いて行き、その場で跪く。
部屋の主であるルネリートはその様子をチラッと横目で見ると、置いてあった果物を食べながら話し始めた。
「……それで? 例の魔道具は手に入ったのか?」
「ハッ。私が交渉した結果、向こうが提示してきた額よりもはるかに安く済みました。持って行ったアダマンタイト数点と現金でヤマトの首都まで休まず移動した魔動車というものを手に入れる事ができました」
「どういうものだったのだ?」
「魔力を流すと勝手に動く馬車のような物でした。しかもその馬車の車体はアダマンタイトで覆われていて、普通の攻撃ではびくともしませんでした。シェルターとしても活用できますし、凄まじい力ですので馬車を繋げて牽引する事も可能なようです。資金が余ったので他にも、アイテムバッグを数点と、水が湧き出る水筒なども購入しました」
「そうか。余が集めさせた物だけではやはりその程度だったか」
「準備期間が短かったのも大きいですね。我々の陣営ですぐにでも動かせる金額には限りがあります」
「宝物庫の物さえ自由にできればよかったが……あの死にぞこないめ。余計な事をしてくれる」
「死にぞこないと言えば……あの者をあのまま放置しておいていいのですか? 世界樹の素材が流通するようになると回復に向かうのでは?」
「それはないから心配しなくていい。あの傷が癒えたという話は聞いた事がない。だから恐れられているのではないか」
「そんな者たちに接触したとばれたら立場が危ういのでは?」
「問題ない。この事を知っている者はたった数人だ。一番の不安要素と言えばお前を引き入れた事だが……余計な事を口走ったら命がないと思え」
ルネリートは物を見るようにエンゲルトを見るが、エンゲルトは気にした素振りを見せない。
「心得ております。購入した魔道具については後日報告します」
「もう下がってよいぞ」
「ハッ」
一礼の後、部屋から出ると歩き出した。
階段を下りたり角を曲がったりしている間に、エンゲルトの表情が歪んでいく。
(あのお方の弱みをこうも容易く手に入れる事ができるとはな。万が一の時はこの話を向こうにもっていけば、悪いようにはされないだろう。バレるのは時間の問題だろうけど、それまでにできるだけ美味しい思いをさせてもらおうじゃないか)
そんな事を考えながら早足で歩く彼を、物陰から見ている者たちが数人いたが、気づく様子もなく貴族街へと帰って行った。
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