114 / 118
コボルト使いとゴブリンの王・・・1
しおりを挟む
エルピスから、私達が進軍を開始したと同時に小国ベルクでは、先行偵察と情報収集をしていたキングとセイナ、ガマ爺とジャバが別々に行動を開始する。
キングとセイナの二名は戦場となる国境付近の町や村から残った村人達を集める任務を与えてある。
コボルト使いが周辺の村にも現れる可能性もあるので、注意するように伝えてある。
ガマ爺とジャバは小国ベルクに潜入後、直ぐにレジスタンスや解放軍といった、今のベルク王国に反旗を翻し戦う者達を探し出す任務を任せている。
戦闘が始まれば、敵は内地に下がり、守りを固める事だろう……
そうなれば、更なる被害と無意味な犠牲が出るのは容易に想像がつく。
エルピスからベルクまでは普通に進行すれば五日程度は掛かる。
更に、正直言ってしまえば、影に皆を入れて私が移動すれば一日で済む話なのだが、それは今回しない。
今回は、急ぎ過ぎれば無理矢理兵士とされた民衆達が盾ではなく、一般兵と並べられてしまう可能性があるからだ。
出陣して早々に私は念話をキングとセイナに向けて飛ばす。
『私だ。其方はどうかしら?』
『よう、嬢ちゃん、こっちは何とか村人達の説得に成功してる』
『そう、問題はないのかしら?』
『問題か、幾つかの村を巡ったが、大きな村になる度に話を聞かない奴が増えてるな』
『話を聞かないか、ベルト兵の動きはどうかしら』
『そいつも厄介でな……』
キングの話の内容は大きな街等には、見張りの兵士が既に送られており、住民達は外出制限に加え、会話すら制限されている。
各村や町にも兵士が僅かながら駐屯しており、説得するタイミングは確実に少なくなっている。
『そうなのね、出来る限り犠牲は減らしたいのだけど』
『珍しく優しいじゃねぇか? まぁ今回の国境の街【リーデル】は、既に住民を強制的に追い出してるみたいだがな』
『随分と荒っぽいやり方ね?』
『荒っぽいか、良く言うぜ、国一つ奪い取ったのによ、まぁ、領民の財産まで奪う内容に領主は激怒してな』
リーデルの領主は、自身の財を渡す代わりに領民達の財産に手を出さないように願い出ていた。
そんな領主は、金に目が眩んだ兵により命を奪われる事になる。
領主の死は領民達を絶望させた。全てを捨てる覚悟を与えたと言えるだろう。
国境の街リーデルから逃げた領民達はベルト国内にちりじりに逃げる事となった。
『まぁ、早い話が、リーデルから逃げた連中はオレ達の話を聞いてくれてる。他の奴らはオレ等を敵だと認識してるな、どうするよ?』
『どうするも何も無いわ、助け舟を断る奴等まで面倒見れないわよ』
『優しいと思ったら、やっぱりおっかないな嬢ちゃん』
『優しいって部分だけ貰っとくわ。リーデルから逃げた領民だけでもいいわ、ゲートからエルピスに送って』
『いいのか? 色々説明が面倒なんだが?』
『大丈夫よ、レイコが上手く説明するわ』
レイコには前もって分身体をゲートの前に待機させている。
仮に従えな者がいた場合は、ゲートからお帰り頂く事になる。その際、命の保証はないのが残念な話だけどね。
『わかった、また連絡する。うわっ!』
突如、念話にキングの慌てた声が響く。
『キング、どうしたの!』
『パンドラ様、今、キングさんは攻撃されてます。例のコボルト使いみたいですね?』
セイナの説明が終わり、念話が終了する。
キング達、大丈夫かしら、まぁ大丈夫だと思うんだけど。
「パンドラ様、大丈夫ですか? 何かあったのですか?」
ミーナが心配そうに問い掛ける。
「問題ないわ、少し衝突があったみたいどけど、私の仲間は強いから」
そう言い、私は空を見上げる。
──キング達の潜伏する村──
「てめぇ等だろ? 俺達の戦利品を奪いやがったゴミ野郎がッ!」
大量のコボルトを従えた男が叫びながらキングに襲い掛かる。
「行けっ! コボルトども、女は生け捕り、大男の方は手足を切り刻んで女が嬲られる様を見せつけてやるよッ!」
「落ち着け、スカッド! あの男も使えるスキル持ちかも知れんだろ!」
「うるせぇ! 指図する暇があったら、てめぇも手伝えや! ルマント、話はとりあえず、女を捕まえてからだ!」
スカッドの声にコボルト達がキング目掛けて走り出す。
「あははッ! まだまだ、増えるからよ! 簡単に死ぬなよオッサン!」
嘲笑うように叫ぶとスカッドの指に嵌められた指輪が次々に輝き出す。
コボルトが一つの指輪から八体召喚されると黒く変色していく。
その光景にキングが口を開く。
「どうやら、指輪一つあたり、八体が限界らしいな? こんなコボルト程度、何十体いても、オレ一人で十分なんだよ!」
キングは容赦なくコボルト達に向けて、戦斧を振り抜く。
数体のコボルトがキングの剛腕から繰り出される巨大な戦斧の刃に叩き切られて行く。
「あぁ? クソが! ならありったけの犬共で地獄に叩き込んでやるよ!」
上着の内側を見せるように開くスカッド、そこには、数十個のリングがあり、戦力が途切れていない事実を見せつける。
次々と召喚されるコボルト達、しかし、それをキングは容赦なく切り伏せていく。
「おい、ルマント! 狂獣化のスキルをコボルトに掛けろ!」
「ヒヒヒ、そういう事か、行くぞ!」
ルマントにスカッドが指示を出した瞬間、指に嵌めていた指輪を全て地面に投げる。
「悪足掻きか? リングが無いとコボルトも操れないように見えるが?」
「ああ、確かにな、だが、狂獣化したコボルト共は最初に攻撃した相手が死ねまで襲い続けるんだよ! バカがぁ!」
更に指輪を装着するスカッド。
「どんどん行くぞッ! クソ脳筋野郎ッ!」
キングに向かって走り出すコボルト達、そんなコボルトにルマントが次々に狂獣化のスキルを発動していく。
死を微塵も恐れないコボルト達の攻撃は凄まじく、キングに次々に襲い掛かる。
「確かに厄介だな! だがな、数の勝負なら負ける気しねぇんだよ!」
戦斧を円状に振り抜き、襲い掛かるコボルトを吹き飛ばすキング。
しかし、再度襲い掛かるコボルト達、更に追加で召喚されるコボルトアーチャー達が弓を構える。
「来い! ゴブリンガードナー!」とキングが声を上げた瞬間、キングの周りを五体の大盾を装備した大柄なゴブリン達が囲むように姿を現す。
襲い掛かったコボルト達を大盾で吹き飛ばし、放たれた矢を盾で弾いて見せる。
「そいつが奥の手かよ、だがな、奥の手はこっちにもあるんだよ! 来い! コボルトキング! コボルトチャンピオン! 」
三メートルはあろう、巨大なコボルトが二体姿を現すとスカッドがニヤリと笑い出す。
「さぁ、皆殺しにしてやんよ! アハハ!」
キングとセイナの二名は戦場となる国境付近の町や村から残った村人達を集める任務を与えてある。
コボルト使いが周辺の村にも現れる可能性もあるので、注意するように伝えてある。
ガマ爺とジャバは小国ベルクに潜入後、直ぐにレジスタンスや解放軍といった、今のベルク王国に反旗を翻し戦う者達を探し出す任務を任せている。
戦闘が始まれば、敵は内地に下がり、守りを固める事だろう……
そうなれば、更なる被害と無意味な犠牲が出るのは容易に想像がつく。
エルピスからベルクまでは普通に進行すれば五日程度は掛かる。
更に、正直言ってしまえば、影に皆を入れて私が移動すれば一日で済む話なのだが、それは今回しない。
今回は、急ぎ過ぎれば無理矢理兵士とされた民衆達が盾ではなく、一般兵と並べられてしまう可能性があるからだ。
出陣して早々に私は念話をキングとセイナに向けて飛ばす。
『私だ。其方はどうかしら?』
『よう、嬢ちゃん、こっちは何とか村人達の説得に成功してる』
『そう、問題はないのかしら?』
『問題か、幾つかの村を巡ったが、大きな村になる度に話を聞かない奴が増えてるな』
『話を聞かないか、ベルト兵の動きはどうかしら』
『そいつも厄介でな……』
キングの話の内容は大きな街等には、見張りの兵士が既に送られており、住民達は外出制限に加え、会話すら制限されている。
各村や町にも兵士が僅かながら駐屯しており、説得するタイミングは確実に少なくなっている。
『そうなのね、出来る限り犠牲は減らしたいのだけど』
『珍しく優しいじゃねぇか? まぁ今回の国境の街【リーデル】は、既に住民を強制的に追い出してるみたいだがな』
『随分と荒っぽいやり方ね?』
『荒っぽいか、良く言うぜ、国一つ奪い取ったのによ、まぁ、領民の財産まで奪う内容に領主は激怒してな』
リーデルの領主は、自身の財を渡す代わりに領民達の財産に手を出さないように願い出ていた。
そんな領主は、金に目が眩んだ兵により命を奪われる事になる。
領主の死は領民達を絶望させた。全てを捨てる覚悟を与えたと言えるだろう。
国境の街リーデルから逃げた領民達はベルト国内にちりじりに逃げる事となった。
『まぁ、早い話が、リーデルから逃げた連中はオレ達の話を聞いてくれてる。他の奴らはオレ等を敵だと認識してるな、どうするよ?』
『どうするも何も無いわ、助け舟を断る奴等まで面倒見れないわよ』
『優しいと思ったら、やっぱりおっかないな嬢ちゃん』
『優しいって部分だけ貰っとくわ。リーデルから逃げた領民だけでもいいわ、ゲートからエルピスに送って』
『いいのか? 色々説明が面倒なんだが?』
『大丈夫よ、レイコが上手く説明するわ』
レイコには前もって分身体をゲートの前に待機させている。
仮に従えな者がいた場合は、ゲートからお帰り頂く事になる。その際、命の保証はないのが残念な話だけどね。
『わかった、また連絡する。うわっ!』
突如、念話にキングの慌てた声が響く。
『キング、どうしたの!』
『パンドラ様、今、キングさんは攻撃されてます。例のコボルト使いみたいですね?』
セイナの説明が終わり、念話が終了する。
キング達、大丈夫かしら、まぁ大丈夫だと思うんだけど。
「パンドラ様、大丈夫ですか? 何かあったのですか?」
ミーナが心配そうに問い掛ける。
「問題ないわ、少し衝突があったみたいどけど、私の仲間は強いから」
そう言い、私は空を見上げる。
──キング達の潜伏する村──
「てめぇ等だろ? 俺達の戦利品を奪いやがったゴミ野郎がッ!」
大量のコボルトを従えた男が叫びながらキングに襲い掛かる。
「行けっ! コボルトども、女は生け捕り、大男の方は手足を切り刻んで女が嬲られる様を見せつけてやるよッ!」
「落ち着け、スカッド! あの男も使えるスキル持ちかも知れんだろ!」
「うるせぇ! 指図する暇があったら、てめぇも手伝えや! ルマント、話はとりあえず、女を捕まえてからだ!」
スカッドの声にコボルト達がキング目掛けて走り出す。
「あははッ! まだまだ、増えるからよ! 簡単に死ぬなよオッサン!」
嘲笑うように叫ぶとスカッドの指に嵌められた指輪が次々に輝き出す。
コボルトが一つの指輪から八体召喚されると黒く変色していく。
その光景にキングが口を開く。
「どうやら、指輪一つあたり、八体が限界らしいな? こんなコボルト程度、何十体いても、オレ一人で十分なんだよ!」
キングは容赦なくコボルト達に向けて、戦斧を振り抜く。
数体のコボルトがキングの剛腕から繰り出される巨大な戦斧の刃に叩き切られて行く。
「あぁ? クソが! ならありったけの犬共で地獄に叩き込んでやるよ!」
上着の内側を見せるように開くスカッド、そこには、数十個のリングがあり、戦力が途切れていない事実を見せつける。
次々と召喚されるコボルト達、しかし、それをキングは容赦なく切り伏せていく。
「おい、ルマント! 狂獣化のスキルをコボルトに掛けろ!」
「ヒヒヒ、そういう事か、行くぞ!」
ルマントにスカッドが指示を出した瞬間、指に嵌めていた指輪を全て地面に投げる。
「悪足掻きか? リングが無いとコボルトも操れないように見えるが?」
「ああ、確かにな、だが、狂獣化したコボルト共は最初に攻撃した相手が死ねまで襲い続けるんだよ! バカがぁ!」
更に指輪を装着するスカッド。
「どんどん行くぞッ! クソ脳筋野郎ッ!」
キングに向かって走り出すコボルト達、そんなコボルトにルマントが次々に狂獣化のスキルを発動していく。
死を微塵も恐れないコボルト達の攻撃は凄まじく、キングに次々に襲い掛かる。
「確かに厄介だな! だがな、数の勝負なら負ける気しねぇんだよ!」
戦斧を円状に振り抜き、襲い掛かるコボルトを吹き飛ばすキング。
しかし、再度襲い掛かるコボルト達、更に追加で召喚されるコボルトアーチャー達が弓を構える。
「来い! ゴブリンガードナー!」とキングが声を上げた瞬間、キングの周りを五体の大盾を装備した大柄なゴブリン達が囲むように姿を現す。
襲い掛かったコボルト達を大盾で吹き飛ばし、放たれた矢を盾で弾いて見せる。
「そいつが奥の手かよ、だがな、奥の手はこっちにもあるんだよ! 来い! コボルトキング! コボルトチャンピオン! 」
三メートルはあろう、巨大なコボルトが二体姿を現すとスカッドがニヤリと笑い出す。
「さぁ、皆殺しにしてやんよ! アハハ!」
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
はずれスキル『模倣』で廃村スローライフ!
さとう
ファンタジー
異世界にクラス丸ごと召喚され、一人一つずつスキルを与えられたけど……俺、有馬慧(ありまけい)のスキルは『模倣』でした。おかげで、クラスのカースト上位連中が持つ『勇者』や『聖女』や『賢者』をコピーしまくったが……自分たちが活躍できないとの理由でカースト上位連中にハメられ、なんと追放されてしまう。
しかも、追放先はとっくの昔に滅んだ廃村……しかもしかも、せっかくコピーしたスキルは初期化されてしまった。
とりあえず、廃村でしばらく暮らすことを決意したのだが、俺に前に『女神の遣い』とかいう猫が現れこう言った。
『女神様、あんたに頼みたいことあるんだって』
これは……異世界召喚の真実を知った俺、有馬慧が送る廃村スローライフ。そして、魔王討伐とかやってるクラスメイトたちがいかに小さいことで騒いでいるのかを知る物語。
異世界転移の特典はとんでも無いチートの能力だった。俺はこの能力を極力抑えて使わないと、魔王認定されかねん!
アノマロカリス
ファンタジー
天空 光(てんくう ひかる)は16歳の時に事故に遭いそうな小学生の女の子を救って生涯に幕を閉じた。
死んでから神様の元に行くと、弟が管理する世界に転生しないかと持ち掛けられた。
漫画やゲーム好きで、現実世界でも魔法が使えないかと勉強をして行ったら…偏った知識が天才的になっていたという少年だった。
そして光は異世界を管理する神の弟にあって特典であるギフトを授けられた。
「彼に見合った能力なら、この能力が相応しいだろう。」
そう思って与えられた能力を確認する為にステータスを表示すると、その表示された数値を見て光は吹き出した。
この世界ではこのステータスが普通なのか…んな訳ねぇよな?
そう思って転移先に降り立った場所は…災害級や天災級が徘徊する危険な大森林だった。
光の目の前に突然ベヒーモスが現れ、光はファイアボールを放ったが…
そのファイアボールが桁違いの威力で、ベヒーモスを消滅させてから大森林を塵に変えた。
「異世界の神様は俺に魔王討伐を依頼していたが、このままだと俺が魔王扱いされかねない!」
それから光は力を抑えて行動する事になる。
光のジョブは勇者という訳では無い。
だからどんなジョブを入手するかまだ予定はないのだが…このままだと魔王とか破壊神に成りかねない。
果たして光は転移先の異世界で生活をしていけるのだろうか?
3月17日〜20日の4日連続でHOTランキング1位になりました。
皆さん、応援ありがとうございました.°(ಗдಗ。)°.
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる