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首都【イザ】・・・2
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偽バスコ・オルディ軍の指揮をするキング、ロアルの二名は、即座に私の命令を実行する。
逃げる兵士には容赦なく斬り掛かり、反抗する者に対しては命を奪う。
残酷な命令に見えるだろうが、それ以上の犠牲と苦しみを相手が与えてきたのだから、助ける義理はない。
私自身も拷問部屋を出て外に向かおうと歩き出す。
ふっと、通路にかなり頑丈そうな扉を見つける。
金品でも溜め込んでるのかしら?
私は軽い好奇心で扉を破壊する。
扉の先には地下に続く階段があり、私はゆっくりと歩みを進める。
地下にあったのは、医療器具、医薬品、その他、数多くの器具が棚や壁に掛けられ、台の上や、戸棚等には薬品などが並べられている。
「きな臭いわね……普通の医療施設な訳ないし、どんな事をしてたのかしらね」
周囲を見渡すと、数冊の日誌が見つかる。
私は外のキングとロアルに念話を飛ばす。
『二人とも外は大丈夫かしら?』
『おぉッ! 我が絶対なる主よ。此方は問題無いのでありますぞ』
『此方も問題無い。嬢ちゃんの方はどうだ?』
『此方は少しだけ、読みたい物が見つかったかな、まぁ直ぐに合流するつもりよ』
軽い念話を終えると私は日誌に目を通す。
日誌には多くの拷問の内容とその後の治療、更に非合法の薬品の実験内容が書かれていた。
ケストア王国は、表に出ている薬品などが無許可であり、非合法とされていた際にこの場を使い、副作用等が起こりうる薬品を拷問の一つとして試験的に投与していたようだ。
正直に言えば、惨い、死にかけた相手に対して、苦しむだけの全く意味のない薬品を投与している事実や、腕を再生させる為にモンスターから作り出した薬剤を飲ませた記録まである。
余りの内容に私は頭を抱えた。
私は軽く周囲を見渡し、溜め息を吐くと、火炎魔法を室内に放ち、その場を後にした。
「三人とも、行くわよ。もう此処には用は無いわ」
私の言葉に三人は頷き、共に施設の外に移動する。
私が外に出ると、既に施設の周りはキング達と兵士達が激しく争ったのが分かる状況になっており、戦闘開始の狼煙と共に、偽バスコ・オルディ軍はその正体を明らかにする。
【イザ】の端から、私達は一気に中央を目指して動き出す。
それと同時に、ケストア王国にも動きがあった。
ケストア王国の王城から、サザル公国側に緑の光が流れ星のように数発、放たれたのである。
緑の輝きを目にした国民からは、何が始まるのかと慌てた声が漏れ出し、また私がいた軍用施設側の国民も、火事だと騒ぎ出していた。
同時に起こった予期せぬ事態にケストア王国、国王陣営側が慌てる最中、司令室で笑みを浮かべるバロ・ネトラ。
司令室に一人の兵士が掛けてくる。
「司令、予定通りにサザル公国側に作戦開始を伝え、サザル公国側より、青の閃光を確認しました!」
「ふむ、ならば、今動いている部隊に加え、全軍に指示を、今より我々の侵略対象はケストア王国、速やかに作戦遂行せよ!」
「はっ! 直ぐに全軍に伝えます!」と、兵士はその場を後にする。
兵士が立ち去った後、バロ・ネトラは、静かに司令室を後にすると幾つかの部屋で待機していた兵士達を合流させ、ケストア王国の国王の元に向かう。
「今から、王が代わる、新たな時代の幕開けだ! 皆、情などは捨てよッ! 此度の戦に失敗など有り得ないのだからな!」
バロ・ネトラの言葉に感極まる兵士達、既に城内は、占拠されていると言える状況に国王派の者達も慌て出していた。
安全な筈の城内には既に敵となった王国軍、更に内戦状態の私達の存在が重なり、ケストア王国は、内側と外側から攻撃されているといった、絶望的な状況になっていた。
この際に使われた、青い閃光は、世界共通の救出を依頼する物であり、それに対して緑の閃光を返す行為は、それを受諾した事を意味する。
それはつまり、依頼を受けた側は国家間の問題を無視して救援と言う目的の為に堂々と他国にすら必要だと判断できる人員を送る事が可能となる。
即ち、それは、ケストア王国にサザル公国側から、大軍勢が侵入しても何の問題も無いのだ。
そんな事になっている事実を知らない私達は、自分達が思うまま、ケストアの城を目指し進んで行く。
首都【イザ】では、閃光が向けられた側と返事が返された側から、既にサザル公国が攻めてくると考える者達が首都【イザ】から一時的に離れる用意を進めている者がいた。
私達は、そんな光景に対して、訳が分からずにいると、母、娘の親子のケストア国民が私達に声を掛けてくる。
「兵隊様、イザは、ケストア王国はサザル公国と戦争になるのですか?」
私は突然の質問に頭を悩ませた。
「……そうなるかもしれないわね。まぁ、結果はわからないけどね」
「そんな」
「さぁ、どきなさい。私達はゴミ掃除と、害獣駆除があるから」
そう、親子に伝えると私達は即座にケストア城へと進行する。
恐ろしい程、静かな道中、しかし、問題点は外に向かう国民に襲いかかっていた。
【イザ】から離れようとする国民に対して、バロ・ネトラの兵士達がそれを妨害し、更に金品を賄賂として差し出さした一部のみ、見逃すと言った行為を行っていた。
当然だが、複数ヶ所に関所は存在しており、全ての関所を賄賂で解決出来るわけもない。
賄賂が払えなくなれば、【イザ】からの逃亡犯扱いになり捕まる事になる。
「クソ……なんで出れないんだ! あれだけの金品まで、渡したんだぞ。ふざけるな」
門兵に向かい叫ぶ男の姿、それに対して、門兵が剣を抜く。
「ひっ!」
「喋りすぎだよな? オラッ!」
次の瞬間、その場にいた者達は、ケストア王国がどんな状況であるか、そして、昨日までの平穏が消え去った事実を知ることになる。
逃げる兵士には容赦なく斬り掛かり、反抗する者に対しては命を奪う。
残酷な命令に見えるだろうが、それ以上の犠牲と苦しみを相手が与えてきたのだから、助ける義理はない。
私自身も拷問部屋を出て外に向かおうと歩き出す。
ふっと、通路にかなり頑丈そうな扉を見つける。
金品でも溜め込んでるのかしら?
私は軽い好奇心で扉を破壊する。
扉の先には地下に続く階段があり、私はゆっくりと歩みを進める。
地下にあったのは、医療器具、医薬品、その他、数多くの器具が棚や壁に掛けられ、台の上や、戸棚等には薬品などが並べられている。
「きな臭いわね……普通の医療施設な訳ないし、どんな事をしてたのかしらね」
周囲を見渡すと、数冊の日誌が見つかる。
私は外のキングとロアルに念話を飛ばす。
『二人とも外は大丈夫かしら?』
『おぉッ! 我が絶対なる主よ。此方は問題無いのでありますぞ』
『此方も問題無い。嬢ちゃんの方はどうだ?』
『此方は少しだけ、読みたい物が見つかったかな、まぁ直ぐに合流するつもりよ』
軽い念話を終えると私は日誌に目を通す。
日誌には多くの拷問の内容とその後の治療、更に非合法の薬品の実験内容が書かれていた。
ケストア王国は、表に出ている薬品などが無許可であり、非合法とされていた際にこの場を使い、副作用等が起こりうる薬品を拷問の一つとして試験的に投与していたようだ。
正直に言えば、惨い、死にかけた相手に対して、苦しむだけの全く意味のない薬品を投与している事実や、腕を再生させる為にモンスターから作り出した薬剤を飲ませた記録まである。
余りの内容に私は頭を抱えた。
私は軽く周囲を見渡し、溜め息を吐くと、火炎魔法を室内に放ち、その場を後にした。
「三人とも、行くわよ。もう此処には用は無いわ」
私の言葉に三人は頷き、共に施設の外に移動する。
私が外に出ると、既に施設の周りはキング達と兵士達が激しく争ったのが分かる状況になっており、戦闘開始の狼煙と共に、偽バスコ・オルディ軍はその正体を明らかにする。
【イザ】の端から、私達は一気に中央を目指して動き出す。
それと同時に、ケストア王国にも動きがあった。
ケストア王国の王城から、サザル公国側に緑の光が流れ星のように数発、放たれたのである。
緑の輝きを目にした国民からは、何が始まるのかと慌てた声が漏れ出し、また私がいた軍用施設側の国民も、火事だと騒ぎ出していた。
同時に起こった予期せぬ事態にケストア王国、国王陣営側が慌てる最中、司令室で笑みを浮かべるバロ・ネトラ。
司令室に一人の兵士が掛けてくる。
「司令、予定通りにサザル公国側に作戦開始を伝え、サザル公国側より、青の閃光を確認しました!」
「ふむ、ならば、今動いている部隊に加え、全軍に指示を、今より我々の侵略対象はケストア王国、速やかに作戦遂行せよ!」
「はっ! 直ぐに全軍に伝えます!」と、兵士はその場を後にする。
兵士が立ち去った後、バロ・ネトラは、静かに司令室を後にすると幾つかの部屋で待機していた兵士達を合流させ、ケストア王国の国王の元に向かう。
「今から、王が代わる、新たな時代の幕開けだ! 皆、情などは捨てよッ! 此度の戦に失敗など有り得ないのだからな!」
バロ・ネトラの言葉に感極まる兵士達、既に城内は、占拠されていると言える状況に国王派の者達も慌て出していた。
安全な筈の城内には既に敵となった王国軍、更に内戦状態の私達の存在が重なり、ケストア王国は、内側と外側から攻撃されているといった、絶望的な状況になっていた。
この際に使われた、青い閃光は、世界共通の救出を依頼する物であり、それに対して緑の閃光を返す行為は、それを受諾した事を意味する。
それはつまり、依頼を受けた側は国家間の問題を無視して救援と言う目的の為に堂々と他国にすら必要だと判断できる人員を送る事が可能となる。
即ち、それは、ケストア王国にサザル公国側から、大軍勢が侵入しても何の問題も無いのだ。
そんな事になっている事実を知らない私達は、自分達が思うまま、ケストアの城を目指し進んで行く。
首都【イザ】では、閃光が向けられた側と返事が返された側から、既にサザル公国が攻めてくると考える者達が首都【イザ】から一時的に離れる用意を進めている者がいた。
私達は、そんな光景に対して、訳が分からずにいると、母、娘の親子のケストア国民が私達に声を掛けてくる。
「兵隊様、イザは、ケストア王国はサザル公国と戦争になるのですか?」
私は突然の質問に頭を悩ませた。
「……そうなるかもしれないわね。まぁ、結果はわからないけどね」
「そんな」
「さぁ、どきなさい。私達はゴミ掃除と、害獣駆除があるから」
そう、親子に伝えると私達は即座にケストア城へと進行する。
恐ろしい程、静かな道中、しかし、問題点は外に向かう国民に襲いかかっていた。
【イザ】から離れようとする国民に対して、バロ・ネトラの兵士達がそれを妨害し、更に金品を賄賂として差し出さした一部のみ、見逃すと言った行為を行っていた。
当然だが、複数ヶ所に関所は存在しており、全ての関所を賄賂で解決出来るわけもない。
賄賂が払えなくなれば、【イザ】からの逃亡犯扱いになり捕まる事になる。
「クソ……なんで出れないんだ! あれだけの金品まで、渡したんだぞ。ふざけるな」
門兵に向かい叫ぶ男の姿、それに対して、門兵が剣を抜く。
「ひっ!」
「喋りすぎだよな? オラッ!」
次の瞬間、その場にいた者達は、ケストア王国がどんな状況であるか、そして、昨日までの平穏が消え去った事実を知ることになる。
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