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ゴブリンとリザードマン・・・2
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キングは、私達に、二層制圧を手伝えと言ってきたの。
上位ゴブリン達がいれば、負ける事はないみたいだけど、戦力を失う事を避けたいのが本音みたい。
私達が加わっても大した差はないだろうけど?
キングが何故、私達を戦力として喜んだのかを説明されたわ。
上位ゴブリンよりも、私達の方がリザードマンを早く狩ることが出来るからだとシンプルに言われる。
よく分からないけど、キングのスキルが関係していたの。
キングのスキル"王の駒"は魔素を使い部下になるゴブリンを強制的に増やすスキルなの。
リザードマンが死んだら魔素は次のダンジョンないのモンスター蘇生に使われるわ、それを無理やりゴブリンにして行こうっていいのが、キングの作戦よ。
魔素が足りなければ、リザードマンは生まれない。つまりは、敵を確実に減らして戦力増強の恐ろしいサイクルを作ろうとしてるみたい。
上手くいくか分からないけど、やるなら派手にやらないとね。
リザードマン殲滅作戦が私達とゴブリン側で決まる。私達は即座に行動に移る。
正直言えば、リザードマンを殲滅するのはかなり簡単な話だ。
リザードマン達は、生まれてから、毒という物を知らないのだから。
私達は四人で行動する事をキングに伝えると次々にリザードマンを撃破していく。
方法は落とし穴であったり、毒霧であったり、とにかくリザードマンを狩り続ける事になったの。
私達が撃破する度にキングに知らせが行き、新たなゴブリン兵が次々と誕生していく。
一週間程で、リザードマン達の数は激減していく。
上手くいってるわね。でも、そろそろ進化が始まるはずだわ。
そう、私達は知っている、敗北を続けたモンスターは進化することで、生き残ろうとする事実を……
予想より早くそれは現れたわ。
リザードマンと言うには、ドラゴンに近い姿をした上位リザードマンだ。
巨大な羽を背中に生やし、普通のリザードマンの二倍程の角を生やしている。
まぁ見た目は強そうね? でも地上にすんなり降りてきてくれたので、あっさりと "影遊戯" でボールになってもらったわ。
恐れてたよりも、数は少なく、更に上位リザードマンまでしか、存在していない事も分かり、その後、二ヶ月もしないでリザードマンの殆どが、二層から姿を消したわ。
リザードマンの拠点はゴブリン達の新たな砦に作り替えられる事になって、リザードマンの代わりに増えたゴブリン達の住処にも利用されてるみたい。
正直、キングと私達が相手なんて、ついてないわね?
私とキングは、事実上のダンジョン、一層と二層を支配する立場になっている。
当然、次は三層になる。
三層の偵察に数名の上位ゴブリン達が向かい、今は報告待ちで、キングの城にお邪魔しているわ。
「ねぇ、キング? アンタってさ、なんでこんなに戦力蓄えてるの?」
今更なんだけど、根本的な理由とかしらないのよね。
「戦力を増やしてる理由か? 地上で戦う為だな。幾ら俺達が強くても、人間ってのは手強いからな、本来の数じゃ潰されて終わりだからよ」
なんか、凄い話しなんだけど、なによ? キングってば、人間と戦う為に戦力集めてたの?
「私も人間なんだけど?」
「笑わせんな? お前はどう見ても化け物側なんだがな」
既に笑ってるし! なによ、失礼な言い方ね。
それから、キングは予想していなかった過去の話をし始めたわ。
「嬢ちゃん、もし、俺が元人間の王だと言ったら信じるか?」
私はその言葉に、一瞬だが時が止まるような感覚を覚えた。
「キングが、人間の王様? 国民が心配になるんね」
「ひでぇな? これでもいい王様をしてたんだがな」
「へぇ~いい王様だったんだ?」
少し意外、俺様なキングからしたら、傍若無人だとばかり思ってたわ。
「だが、俺の国は滅ぼされたんだ」
いきなり、重たい話すぎるわよ!
「モンスターに?」
「いや、異世界から来た勇者の手により、俺の国と民、家族、全てが奪われたのさ」
え、意味わからないよ、なんで勇者に滅ぼされるのよ!
「俺の国は、魔族領と人間領の間にあった国でな、両者の話し合いなんかには、よく使わさせたものさ、それが気に食わなかったんだろうな」
魔族と手を組む国は敵であると決めつけ、攻撃されたみたい。
「俺は死に際に、異世界から勇者を呼んだ女神を恨んだ、殺してやりたい程にな」
そして、奇跡が起きたとキングは語った。
魔物側の女神が姿を現したと言われて私もびっくりしたわ。
女神は、魔物の王にする事が出来るとキングに提案して、キングはそれを受け入れた。
女神は力をつけるように言うと、姿を消してしまったらしいわ。
それからキングは、自分と国、民、家族、全てを奪った人間側に復讐すると誓って何十年も、力を蓄えてると私に話してくれたわ。
でも、新しい事実が分かったわ、この世界には、人間側の女神と、魔物側の女神がいる事実、キングの狙いと野望が明らかになった。
キングは、いつか人間とぶつかるかもしれないわね。
その時、私は人間側に攻撃をできるだろうか、キングの力になってやりたい反面、それが正しいかわからなくなっている。
上位ゴブリン達がいれば、負ける事はないみたいだけど、戦力を失う事を避けたいのが本音みたい。
私達が加わっても大した差はないだろうけど?
キングが何故、私達を戦力として喜んだのかを説明されたわ。
上位ゴブリンよりも、私達の方がリザードマンを早く狩ることが出来るからだとシンプルに言われる。
よく分からないけど、キングのスキルが関係していたの。
キングのスキル"王の駒"は魔素を使い部下になるゴブリンを強制的に増やすスキルなの。
リザードマンが死んだら魔素は次のダンジョンないのモンスター蘇生に使われるわ、それを無理やりゴブリンにして行こうっていいのが、キングの作戦よ。
魔素が足りなければ、リザードマンは生まれない。つまりは、敵を確実に減らして戦力増強の恐ろしいサイクルを作ろうとしてるみたい。
上手くいくか分からないけど、やるなら派手にやらないとね。
リザードマン殲滅作戦が私達とゴブリン側で決まる。私達は即座に行動に移る。
正直言えば、リザードマンを殲滅するのはかなり簡単な話だ。
リザードマン達は、生まれてから、毒という物を知らないのだから。
私達は四人で行動する事をキングに伝えると次々にリザードマンを撃破していく。
方法は落とし穴であったり、毒霧であったり、とにかくリザードマンを狩り続ける事になったの。
私達が撃破する度にキングに知らせが行き、新たなゴブリン兵が次々と誕生していく。
一週間程で、リザードマン達の数は激減していく。
上手くいってるわね。でも、そろそろ進化が始まるはずだわ。
そう、私達は知っている、敗北を続けたモンスターは進化することで、生き残ろうとする事実を……
予想より早くそれは現れたわ。
リザードマンと言うには、ドラゴンに近い姿をした上位リザードマンだ。
巨大な羽を背中に生やし、普通のリザードマンの二倍程の角を生やしている。
まぁ見た目は強そうね? でも地上にすんなり降りてきてくれたので、あっさりと "影遊戯" でボールになってもらったわ。
恐れてたよりも、数は少なく、更に上位リザードマンまでしか、存在していない事も分かり、その後、二ヶ月もしないでリザードマンの殆どが、二層から姿を消したわ。
リザードマンの拠点はゴブリン達の新たな砦に作り替えられる事になって、リザードマンの代わりに増えたゴブリン達の住処にも利用されてるみたい。
正直、キングと私達が相手なんて、ついてないわね?
私とキングは、事実上のダンジョン、一層と二層を支配する立場になっている。
当然、次は三層になる。
三層の偵察に数名の上位ゴブリン達が向かい、今は報告待ちで、キングの城にお邪魔しているわ。
「ねぇ、キング? アンタってさ、なんでこんなに戦力蓄えてるの?」
今更なんだけど、根本的な理由とかしらないのよね。
「戦力を増やしてる理由か? 地上で戦う為だな。幾ら俺達が強くても、人間ってのは手強いからな、本来の数じゃ潰されて終わりだからよ」
なんか、凄い話しなんだけど、なによ? キングってば、人間と戦う為に戦力集めてたの?
「私も人間なんだけど?」
「笑わせんな? お前はどう見ても化け物側なんだがな」
既に笑ってるし! なによ、失礼な言い方ね。
それから、キングは予想していなかった過去の話をし始めたわ。
「嬢ちゃん、もし、俺が元人間の王だと言ったら信じるか?」
私はその言葉に、一瞬だが時が止まるような感覚を覚えた。
「キングが、人間の王様? 国民が心配になるんね」
「ひでぇな? これでもいい王様をしてたんだがな」
「へぇ~いい王様だったんだ?」
少し意外、俺様なキングからしたら、傍若無人だとばかり思ってたわ。
「だが、俺の国は滅ぼされたんだ」
いきなり、重たい話すぎるわよ!
「モンスターに?」
「いや、異世界から来た勇者の手により、俺の国と民、家族、全てが奪われたのさ」
え、意味わからないよ、なんで勇者に滅ぼされるのよ!
「俺の国は、魔族領と人間領の間にあった国でな、両者の話し合いなんかには、よく使わさせたものさ、それが気に食わなかったんだろうな」
魔族と手を組む国は敵であると決めつけ、攻撃されたみたい。
「俺は死に際に、異世界から勇者を呼んだ女神を恨んだ、殺してやりたい程にな」
そして、奇跡が起きたとキングは語った。
魔物側の女神が姿を現したと言われて私もびっくりしたわ。
女神は、魔物の王にする事が出来るとキングに提案して、キングはそれを受け入れた。
女神は力をつけるように言うと、姿を消してしまったらしいわ。
それからキングは、自分と国、民、家族、全てを奪った人間側に復讐すると誓って何十年も、力を蓄えてると私に話してくれたわ。
でも、新しい事実が分かったわ、この世界には、人間側の女神と、魔物側の女神がいる事実、キングの狙いと野望が明らかになった。
キングは、いつか人間とぶつかるかもしれないわね。
その時、私は人間側に攻撃をできるだろうか、キングの力になってやりたい反面、それが正しいかわからなくなっている。
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