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3章 素敵なハニーフォレスト
シュビナとカミルです2
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シュビナの「国民の為」と言う発言に私は不思議と違和感にも似た疑問を感じていた。
何故、国民の為と言いながら其れを使わないのか……
「シュビナ。貴方、さっきコレクションって言ってたのに何故、其れが国民の為の物と成るのかしら? それに国民の為と言いながら何故、使わないのか教えて」
私は二つの疑問をシュビナに問い掛けたの。
1つは、コレクションと言いながら国民の為の宝。
2つ、何故、直ぐに国民にそれを分け与え貧困の国民を潤さないのか。
シュビナは少し悩みながら口を開いた。
「国民に財を与えるのは簡単だ。しかし、そうなれば、それを狙う者達が現れる。バトラング王国は今や大陸全てを支配したが、治安に対しての考え方や配備がまるで出来ていないんだ。今、財を与えても、鍵のない宝物庫を国中に作るに等しい行為なのさ」
シュビナは自身が宝物を管理する事でそれを守っていたの、悲しいけど……バトラング王国は一気に大きくなったせいで、中味の統率が曖昧な国だと分かったわ。
「で、その配備や治安には、どれ程時間が掛かるのかしら?」
「そうだな? あと数年と言いたいが……十数年は掛かるやも知れないな。兵は一晩では育たないしな。先の見えない戦いをしている感覚に似ている」
シュビナなりに確りと考えていた事は凄く嬉しかったわ。
ただ問題は尽きないわね。多くの国を平らげ大きくなったバトラング王国は戦闘ではずば抜けてるけど、治安にはまるで素人と言えるわ。
ペンネ達、マドラッドの兵を借りれば、治安は良くなるかもだけど、国その物が変わらないと意味がないし、どうするべきかしら。
「シュビナ、私に考えがあるわ。かなり荒い作戦になるけど、どうする?」
不敵に笑みを作る私の顔を見るシュビナ。
「内容によるが話を聞かせて貰おうじゃないか。カミル」
「簡単よ。その財宝の一部を私が持ち帰るわ。あとは……」
話が終わるとシュビナは腹を抱えて笑っていたわ。
「アハハ、しかし本気なのかい? そんな事をしてカミルは構わないのか」
「ええ。あとはシュビナが私を信用してくれるかに掛かっているわ」
シュビナは宝物を指差す。
「一部と言わず全てを預けようじゃないか。人生なおいて戦いが全てと考えていた俺が幾ら頭を巡らせてもカミルのような発想は生まれないからな」
シュビナの宝物を空間魔法に移動していく。
全てを移動し終わるとシュビナがポケットから徐に銀の指輪を取りだし私に手渡す。
一瞬の沈黙……
「え、えっと……指輪?」
私の顔の中で考えが巡る最中、シュビナが口を開く。
「信頼の証だ。その指輪を身に付けていてくれたなら、俺はこの先もカミルを信頼できる。まあ気持ちの問題だ」
その言葉に私は少しホッとしたような、残念なような不思議な気持ちになる。
自分でも驚くけど……久々にドキドキしてしまったわ。
「シュビナ。あんまり紛らわしい事をしないでくれる」
私の言葉に優しく微笑むシュビナ。
本当に何を考えてるか分からない奴だわ。
何故、国民の為と言いながら其れを使わないのか……
「シュビナ。貴方、さっきコレクションって言ってたのに何故、其れが国民の為の物と成るのかしら? それに国民の為と言いながら何故、使わないのか教えて」
私は二つの疑問をシュビナに問い掛けたの。
1つは、コレクションと言いながら国民の為の宝。
2つ、何故、直ぐに国民にそれを分け与え貧困の国民を潤さないのか。
シュビナは少し悩みながら口を開いた。
「国民に財を与えるのは簡単だ。しかし、そうなれば、それを狙う者達が現れる。バトラング王国は今や大陸全てを支配したが、治安に対しての考え方や配備がまるで出来ていないんだ。今、財を与えても、鍵のない宝物庫を国中に作るに等しい行為なのさ」
シュビナは自身が宝物を管理する事でそれを守っていたの、悲しいけど……バトラング王国は一気に大きくなったせいで、中味の統率が曖昧な国だと分かったわ。
「で、その配備や治安には、どれ程時間が掛かるのかしら?」
「そうだな? あと数年と言いたいが……十数年は掛かるやも知れないな。兵は一晩では育たないしな。先の見えない戦いをしている感覚に似ている」
シュビナなりに確りと考えていた事は凄く嬉しかったわ。
ただ問題は尽きないわね。多くの国を平らげ大きくなったバトラング王国は戦闘ではずば抜けてるけど、治安にはまるで素人と言えるわ。
ペンネ達、マドラッドの兵を借りれば、治安は良くなるかもだけど、国その物が変わらないと意味がないし、どうするべきかしら。
「シュビナ、私に考えがあるわ。かなり荒い作戦になるけど、どうする?」
不敵に笑みを作る私の顔を見るシュビナ。
「内容によるが話を聞かせて貰おうじゃないか。カミル」
「簡単よ。その財宝の一部を私が持ち帰るわ。あとは……」
話が終わるとシュビナは腹を抱えて笑っていたわ。
「アハハ、しかし本気なのかい? そんな事をしてカミルは構わないのか」
「ええ。あとはシュビナが私を信用してくれるかに掛かっているわ」
シュビナは宝物を指差す。
「一部と言わず全てを預けようじゃないか。人生なおいて戦いが全てと考えていた俺が幾ら頭を巡らせてもカミルのような発想は生まれないからな」
シュビナの宝物を空間魔法に移動していく。
全てを移動し終わるとシュビナがポケットから徐に銀の指輪を取りだし私に手渡す。
一瞬の沈黙……
「え、えっと……指輪?」
私の顔の中で考えが巡る最中、シュビナが口を開く。
「信頼の証だ。その指輪を身に付けていてくれたなら、俺はこの先もカミルを信頼できる。まあ気持ちの問題だ」
その言葉に私は少しホッとしたような、残念なような不思議な気持ちになる。
自分でも驚くけど……久々にドキドキしてしまったわ。
「シュビナ。あんまり紛らわしい事をしないでくれる」
私の言葉に優しく微笑むシュビナ。
本当に何を考えてるか分からない奴だわ。
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