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2章 外の世界へ
頑張れサトウの試練です。
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サトウの様子を確認する為、気配を隠しながら畑の様子を窺う、疑ってる訳じゃないけど、やっぱり此処から先の事を考えると気になる所ではあるわね。
私の目に入ってきたのはデンキチ達と汗水を滴ながら必死に雑草を抜き続けるサトウの姿だったわ。
そんな私に後ろからメルリが声を掛けてきたわ。
「お嬢様、大変言いにくいのですが、サトウは確りと草抜きをしており、サボる様子もありません。まったく、つまらぬ男ですわ、サボれば其れを理由に泣くまで拷問してお嬢様から……いえ、取り乱しましたわ」
色々聞きたくなかったけど……取り敢えずサボらなくて正解よサトウ。
草抜きをするサトウに私はある提案をしたわ。
「サトウ。私が協力してあげるから、ゴーレムを捕まえにいくわよ!」
「え? ゴーレムって、あのゴーレム?」
サトウの言うゴーレムが何を指してるのか分からないけど、間違いなくゴーレムを想像してる筈よ。
私の言うゴーレムとは、完全に岩の塊の大男でサトウの使い魔としては、かなり上の存在で危険も伴うわ。
それでもゴーレムを指定したのには訳があるの。
私はサトウを仲間として迎えると共に雇おうと決めたの、それには最低限の備えが必要になる。
そんなサトウは私にある質問をしてきたの。
「そんなに上手く召喚出来るもんなのかな? カリンの時は上手くいったけど、今回は自信が……」
誰も召喚しろなんて言ってないんだけど?
「サトウ、人は欲しいものは力で手に入れる瞬間も必要なの、今からアナタにはザカメレアの“ガラニルンの谷”の先にある“レムア荒野”に向かって貰うわ」
私が指示したレムア荒野はガルニランの谷を登った先に広がる魔物の生息地で、“ロックゴーレム”、“アクアゴーレム”等のゴーレムの多く確認させる地域でその更に先には鉱山地帯があるの。
「ま、まってよカミルさん。流石に其れを俺とカリンだけで何とかするのは難しい気がするんだけど……」
まぁ、当然の言い分ね?
「大丈夫よ、サポートにスカーをつけるから、危なくなったらスカーが助けてくれるわ。期限は3日、それで駄目なら引き上げて来て。スカーに乗れば1日あれば辿り着くから、明日の朝出発ね。あと、レムア荒野に居るのは1日未満にして、夜になる前に絶対にレムア荒野からでるのよ!」
私が此処まで念を押すのは、夜になれば当然、魔物は強さを増し凶暴化する、そうなればスカーでもサトウとカリンを守れるか不安だったからよ。
無茶を口にしてるように聞こえるけど、サトウはこの世界で生きると決めたなら確りと力を蓄えて欲しい。
私が居ないと死んじゃうなんてあり得ないし、この先の人生が心配だもの。
サトウの危ない冒険が開始される朝、スカーに跨がるサトウは私とメルリ、ペンネ、アララに見送られて駆け出していく。
私はスカーとサトウの後を追うように移動を開始する。
留守を任されたメルリは不機嫌そうだけど、ペンネとアララに宥められて大人しくなったみたいね。
さて、サトウが何処まで頑張れるか確りと見極めないと、久々の養蜂場の仕事を我慢して尾行してるんだから頼むわよ。
そんな私の存在に気づくことなく、先を急ぐサトウだったけど、ザカメレアに向かう道中の森で休憩を取るみたいね?
休憩するサトウに忍び寄る怪しい影が3つ……手を出すにはまだ早いと我慢する私は心配でたまらない。
今サトウ達に忍び寄っているのは、ポイズンスネーク、早い話が毒蛇ね。
体長は160センチ程で、人間の子供が出くわしたら……言いたくないけど食べられちゃうくらいデカイ蛇なの、3体もいるし、大丈夫かなぁ……
私の目に入ってきたのはデンキチ達と汗水を滴ながら必死に雑草を抜き続けるサトウの姿だったわ。
そんな私に後ろからメルリが声を掛けてきたわ。
「お嬢様、大変言いにくいのですが、サトウは確りと草抜きをしており、サボる様子もありません。まったく、つまらぬ男ですわ、サボれば其れを理由に泣くまで拷問してお嬢様から……いえ、取り乱しましたわ」
色々聞きたくなかったけど……取り敢えずサボらなくて正解よサトウ。
草抜きをするサトウに私はある提案をしたわ。
「サトウ。私が協力してあげるから、ゴーレムを捕まえにいくわよ!」
「え? ゴーレムって、あのゴーレム?」
サトウの言うゴーレムが何を指してるのか分からないけど、間違いなくゴーレムを想像してる筈よ。
私の言うゴーレムとは、完全に岩の塊の大男でサトウの使い魔としては、かなり上の存在で危険も伴うわ。
それでもゴーレムを指定したのには訳があるの。
私はサトウを仲間として迎えると共に雇おうと決めたの、それには最低限の備えが必要になる。
そんなサトウは私にある質問をしてきたの。
「そんなに上手く召喚出来るもんなのかな? カリンの時は上手くいったけど、今回は自信が……」
誰も召喚しろなんて言ってないんだけど?
「サトウ、人は欲しいものは力で手に入れる瞬間も必要なの、今からアナタにはザカメレアの“ガラニルンの谷”の先にある“レムア荒野”に向かって貰うわ」
私が指示したレムア荒野はガルニランの谷を登った先に広がる魔物の生息地で、“ロックゴーレム”、“アクアゴーレム”等のゴーレムの多く確認させる地域でその更に先には鉱山地帯があるの。
「ま、まってよカミルさん。流石に其れを俺とカリンだけで何とかするのは難しい気がするんだけど……」
まぁ、当然の言い分ね?
「大丈夫よ、サポートにスカーをつけるから、危なくなったらスカーが助けてくれるわ。期限は3日、それで駄目なら引き上げて来て。スカーに乗れば1日あれば辿り着くから、明日の朝出発ね。あと、レムア荒野に居るのは1日未満にして、夜になる前に絶対にレムア荒野からでるのよ!」
私が此処まで念を押すのは、夜になれば当然、魔物は強さを増し凶暴化する、そうなればスカーでもサトウとカリンを守れるか不安だったからよ。
無茶を口にしてるように聞こえるけど、サトウはこの世界で生きると決めたなら確りと力を蓄えて欲しい。
私が居ないと死んじゃうなんてあり得ないし、この先の人生が心配だもの。
サトウの危ない冒険が開始される朝、スカーに跨がるサトウは私とメルリ、ペンネ、アララに見送られて駆け出していく。
私はスカーとサトウの後を追うように移動を開始する。
留守を任されたメルリは不機嫌そうだけど、ペンネとアララに宥められて大人しくなったみたいね。
さて、サトウが何処まで頑張れるか確りと見極めないと、久々の養蜂場の仕事を我慢して尾行してるんだから頼むわよ。
そんな私の存在に気づくことなく、先を急ぐサトウだったけど、ザカメレアに向かう道中の森で休憩を取るみたいね?
休憩するサトウに忍び寄る怪しい影が3つ……手を出すにはまだ早いと我慢する私は心配でたまらない。
今サトウ達に忍び寄っているのは、ポイズンスネーク、早い話が毒蛇ね。
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