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夏カボチャ

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18章 霊界と天界

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 アースとヨミの繋がりを知らぬままに、拓武達は空クジラに乗り天界へのゲートへと進む。
 其れは世界にとって今までに有り得なかった光景であり、それに連なる全種族も心を一つにし固唾を飲んでいた。

 ゲートを越えるまでの僅かな時間の中で天界の情報を整理する拓武達。

 天界はゼウスとヘラの力で動かされている事実、更にその下に余多の神の存在とそれの更に下に兵士達がいる事実と天獣と呼ばれる羽の生えた獣が戦闘に加わってくると言う可能性。

 天界は幾度となく、冥界を襲い、更に魔界にまで進軍した事実を前に拓武は対話をする気はなく、天界に本気で反旗を翻す形になった。

 天界の王ゼウスは拓武の神も恐れぬその行動に激怒した。

「他かが羽虫にやられたヘラクレスもヘラクレスだが、それに調子づき! 天界に進軍する愚か者どもめ! 神の怒りを知るがよい!」

 ゼウスは怒り狂い神々に拓武達の討伐を命じるのであった。

 その名を受けたのは、アポロン、太陽の神であり、ゼウスからの信頼は太陽より熱く、拓武達を一掃するとゼウスは確信していた。

 しかし、ゼウス達は知らなかったのだ、幻想界のスルトが拓武に討たれたのではなく、仲間となった事実、それが天界にとってどれ程恐ろしい結果になるかを目の当たりにする事になるのであった。
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