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第一章

06スキル全習得

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 彼の鼻先に水滴が落ちて、郁哉は目を覚ます。そこには獣やら虫のモンスターの死骸がそこら中に散らばっていた。

「あぁ疲れて寝てたのか、そうだレベルは‥45か」

あの後地面から出てきた虫共を道連れにしてレベルが上がった。あとは溜まったスキルポイントを振り分けてしまおう。自動反魂にいまあるポイントを入れて‥

【自動反魂のスキルレベルが上限に達しました、スキルの進化を行います】

長かったような、短かったような。いまどのくらい時間が経っているのか全然分からないが。やっと進化する、さてどうなるかな

【進化完了しました 自動反魂が固有スキル不死者に進化しました】

やっぱり不死になれるのか、じゃあ道連れは使い物にならなくなるな。他のスキルとステータスを強化するか

「おお、我ながら最強じゃないかこれ」

ステータスはオール666。そして攻撃を受けたら自動で魔法と物理の反撃で攻撃するカウンタースキルを覚えて。HPとMPにリジェネ効果がついて固有スキルで死ぬことはないし、スキルレベルを上げた状態異常耐性は100% 

ただ‥

「他の勇者みたいに武器を出せない‥」

俺は殴られる趣味はないぞ、だからと言って死ぬのもごめんだが。

「あとは、固有スキルか」

色々取ったがまず異食が悪食になった。こいつのお陰でゲテモノを食べればステータスが少しだけ強化されるようになった。

次は攻撃予測というスキル。まだレベル1だが15%の確率で攻撃を完全回避出来る

次にマジでいらないのに取ってしまった共存愛。パーティにいる女性の誰かをスキルの対象にするとパワーアップするスキル。なんの役に立つんだよ

いまあるスキルツリーボードにある奴は全部覚えた。けど

「ここから出るためのスキルが一つもねぇな」

俺はここから出る事が本当に出来るのか?



 あの後モンスターを見つけては殴り倒して見たはいいものの結局最後はカウンタースキルでの止めになる。そして何よりスキルを発動せずにダンゴムシを倒すのがきつい。体感で30分はかかっている

「はぁ‥はぁ‥1匹に時間をかけすぎだな」

拳でもある程度は戦える、殴って怒らせてカウンターを発動すれば基本ワンパンだが。ダンゴムシのように特攻をつけて4~5分くらい殴り続けないと相手にして貰えない俺が

「あのドラゴンなんぞ倒せる訳ないよな」

「そもそも、レベル45にもなって魔法の一つも覚えないのはおかしくないか?舞島の奴は魔法もスキルも色々覚えてただろうが!!」

殆ど反撃系統しかないのもおかしいだろうが‥死なないとはいえ俺は先程まで散々死にまくってるんだぞ。お陰で他のモンスター共からは近づくと逆に食われる奴と認識されて全然近寄ってこないしよ

「何か、強力な魔法でもあれば‥」

ステータス出現させてまた見る。災禍の卵が赤く点滅している。顕現すればこの状況を打破出来るのか?イヤイヤ、俺は何を考えてるんだ。俺は勇者としてあいつらを見返すて決めただろうが。

俺はそう思いステータス画面を消すしてまた考える

「どうしたらこの絶望的盤面を解決出来るんだ」

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