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番外編
携帯番号と友人と先輩と私
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「携帯の番号とメールアドレス教えてよ」
放課後、佐伯先輩にそんなことを言われたのは、彼に告白されてから十日ほど経ったころだった。
あれから先輩は、遠慮というものをどこかに置き忘れてきてしまったように、積極的にアタックしてくる。
今まで携帯番号のことを言われなかったのは、そんなものがなくても平日は毎日会えていたために、頭から抜けていたんだろう。
まあ、いつ聞かれたとしても教えるつもりはなかったけれど。
……いや、もし告白される前に聞かれていたら、深く考えずに連絡先を交換していた可能性はある。
今はそんなことをすれば期待をさせるだけだとわかっているから、答えは一つだけだ。
「教える理由がありません」
「今よりももっと篠塚と仲良くなりたいから、じゃダメ?」
「駄目です」
私はピシャリと言い放つ。
こういうものは、はっきりと断らなければならない。
押し売りや新聞勧誘と同じだ。
甘い顔をすれば、隙をつかれる。
佐伯先輩の意外なほどの強引さを知っているから、私は容赦しなかった。
「そっか、残念。でも、教えたくなったらいつでも言ってね」
「なりませんからご心配なく」
にこやかな先輩に、私は仏頂面のまま言葉を返す。
こういった言い合いも、ここ十日ほどで日常と化してしまった。
最初は遠巻きに観戦していたクラスのみんなも今は慣れて、すでに部活に行ったり帰ったりしている。
いつものように先輩に鞄を取られ、仕方なく私もそのあとをついていこうとしたところで、その声が割り込んできた。
「先輩、私が教えてあげましょうか~?」
「沙耶佳!」
ろくなことを言わない友人に抗議するように、私は彼女の名前を呼ぶ。
長い付き合いの沙耶佳は、もちろん私の携帯番号もメールアドレスも、家の電話番号から家の住所まで知っている。
沙耶佳と佐伯先輩がつながってしまえば、全部筒抜けになってしまうのだ。
「気持ちはうれしいけど、やめておくよ。そういうのはルール違反だし、やっぱり本人から聞きたいからね」
佐伯先輩は沙耶佳に対しても穏やかな笑みを見せながら、やわらかい物言いで辞退する。
私はそれにほっとしながらも、さすがは佐伯先輩だとも思った。
強引なところがあるのに、先輩を嫌いになれないのはこういうところだ。
基本的に、私が嫌がるようなことはしない。ちゃんと私の気持ちを汲んでくれる。引き下がるところをわきまえている。
だから私は、先輩との関係を切ってしまおうとは思えない。
先輩の人間性は、素直に好きだと言えるから。
そんなことは、もちろん本人に伝えることはできないけれど。
「お~、先輩エライ。攻略がんばってくださいね」
感心したような声を出した沙耶佳は、ひらひらと手を振って、さっさと教室から出て行ってしまった。
佐伯先輩は律儀に手を振り返しているけれど、私にはそんなことをする気力もない。
「無責任なことばっか言って……」
私はため息混じりにそうこぼす。
沙耶佳にはあとで文句を言わなければ気がすまない。
帰ろうか、と言う先輩にうなずいて、一緒に教室を出る。
廊下を歩きながら、佐伯先輩は私に苦笑を向けた。
「中嶋さんは中嶋さんなりに心配してくれているんだと思うよ」
「楽しんでるの間違いでしょう」
佐伯先輩は好意的な解釈をしすぎだ。
広まっている噂の内容を教えてくれたときも、にやにやしていたことを覚えている。
彼女の口から「おもしろそうなことになってるみたいだね」という言葉も聞いていた。
沙耶佳は退屈が嫌いで、楽しいことが大好きだ。
一番好きなのは、高みの見物。
佐伯先輩と私の追いかけっこは、彼女にとっては最高の娯楽だろう。
「そんなことないよ。本当に番号教える気なんてなかっただろうし」
「そうなんですか?」
私にはそうは見えなかった。
マイペースな沙耶佳なら携帯番号を横流しするくらいのことはしてのけるだろうと心配だった。
どうして佐伯先輩はそんなふうに思ったんだろうか。
「たぶん、だけどね。試されたんだと思う」
思いも寄らない言葉に、私は目をぱちぱちとさせた。
なぜ、沙耶佳が佐伯先輩を試したりなんてしなければならないのか。
「試されたって、どういうことですか?」
「篠塚への想いが本物かどうか、確認したかったんじゃないかな。俺の容姿は、いい意味でも悪い意味でも目立つしね」
私の問いに佐伯先輩はそう答え、自嘲気味に笑う。
彼のしてきた苦労は、特徴のない顔立ちをしている私には想像することもできない。
中学生のころよりは自分の容姿を受け入れているように見えるけれど、だからといって何も思うところがないわけではないんだろう。
特に、今の佐伯先輩は、中学生時代とは少し違う意味で目立っている。
イケメンと呼ばれる部類の先輩が、女ったらしだと誤解されることは、少なくないのかもしれない。
「篠塚のことを心配してくれてるんだよ。いい友だちだね」
何も言えずにいる私に、佐伯先輩は言葉を重ねる。
私にとって、甘くて優しい言葉を。
おかしいだろう。どうして私のほうが気遣われているんだ。
気遣われるべきなのは佐伯先輩のほうなのに。
いわれのない誤解を受けて、それでも相手を責めたりせずに笑っている。
なんでこの人はこんなに優しいんだろうか。
「試された佐伯先輩がそう言うのは、おかしい気がします」
「そうかな? 篠塚が友だちに愛されてるのは、素直にうれしいよ」
にこっと佐伯先輩は笑う。何もおかしなことは言っていないとばかりに。
佐伯先輩の言葉は、どれも慈しみにあふれている。
言葉に温度があるのなら、佐伯先輩の言葉は、まるで毛布の中のようなあたたかさ。
冷たい外気から守ってくれる、包まれることで思わずほっと息をもらしてしまうような、そんなぬくもりを感じる。
「愛されてるとか……単に付き合いが長いだけです」
赤くなっているだろう顔を見られないよううつむき、照れ隠しにつっけんどんな口調で返す。
沙耶佳とは、小学三年生のときに同じクラスになってからの付き合いだ。
三年連続で同じクラスになって、自然と仲良くなっていった。
人に合わせることが苦手で引っ込み思案なところのある私は、マイペースな沙耶佳と一緒にいると気が楽だった。
私が何を言っても否定することなく、まあいいんじゃない? と許容してくれる沙耶佳。
たまに変なことを言ったり思いきった行動を起こす沙耶佳に振り回されながらも、どこか憎めない。
恥ずかしくて本人には絶対に言えないけれど、親友だと思っていた。
「小学生のときからだっけ? ちっちゃい篠塚とか、かわいかっただろうなぁ」
「……ロリコンですか?」
「ち、違うよ!」
わざと怪訝そうな表情を作って尋ねれば、佐伯先輩は大あわてで否定した。
あまり見られない表情に、私は少しだけ得したような気分になった。
もちろん、先輩がロリコンだとは思っていない。ただの冗談だ。
笑みをこぼした私に佐伯先輩もそう気づいたのか、はぁと息をついてから、仕返しとばかりに爆弾を投げかけてきた。
「好きな女の子の子ども時代だって気になるのは、普通じゃないかな?」
問いの形を取った、愛の告白。
さっきよりもさらに、顔に熱が上っていくのを止められない。
好きな、女の子。
佐伯先輩は好意を隠さない。言葉でも行動でも、伝えてくる。
好きだと、付き合ってほしいと、もう何度も言われているのに、慣れない。
こういうものは、慣れることのできるようなものではないんだろう。
佐伯先輩のせいで、思考回路が熱暴走を起こしそうだ。
「……そんなこと、私に聞かないでくださいよ」
私に言えたのは、それだけだった。
結局、私は佐伯先輩に負けっぱなしなのだった。
それから数ヶ月後、めでたくというか当然の結果というか、お付き合いをすることになり。
告白を承諾したその帰り道、初めて私の連絡先を知った佐伯先輩は、本当にうれしそうな笑顔を見せて。
そこまで喜ぶようなことですか? と私が聞いたら。
「美知と目に見えるつながりを持てたことが、うれしいんだ」
そんなことを言うものだから。
思わず、私もうれしいです、なんて言ってしまって。
感極まった佐伯先輩に公道で抱きしめられることになるのだけど。
今はまだ、それを知るよしもなかった。
放課後、佐伯先輩にそんなことを言われたのは、彼に告白されてから十日ほど経ったころだった。
あれから先輩は、遠慮というものをどこかに置き忘れてきてしまったように、積極的にアタックしてくる。
今まで携帯番号のことを言われなかったのは、そんなものがなくても平日は毎日会えていたために、頭から抜けていたんだろう。
まあ、いつ聞かれたとしても教えるつもりはなかったけれど。
……いや、もし告白される前に聞かれていたら、深く考えずに連絡先を交換していた可能性はある。
今はそんなことをすれば期待をさせるだけだとわかっているから、答えは一つだけだ。
「教える理由がありません」
「今よりももっと篠塚と仲良くなりたいから、じゃダメ?」
「駄目です」
私はピシャリと言い放つ。
こういうものは、はっきりと断らなければならない。
押し売りや新聞勧誘と同じだ。
甘い顔をすれば、隙をつかれる。
佐伯先輩の意外なほどの強引さを知っているから、私は容赦しなかった。
「そっか、残念。でも、教えたくなったらいつでも言ってね」
「なりませんからご心配なく」
にこやかな先輩に、私は仏頂面のまま言葉を返す。
こういった言い合いも、ここ十日ほどで日常と化してしまった。
最初は遠巻きに観戦していたクラスのみんなも今は慣れて、すでに部活に行ったり帰ったりしている。
いつものように先輩に鞄を取られ、仕方なく私もそのあとをついていこうとしたところで、その声が割り込んできた。
「先輩、私が教えてあげましょうか~?」
「沙耶佳!」
ろくなことを言わない友人に抗議するように、私は彼女の名前を呼ぶ。
長い付き合いの沙耶佳は、もちろん私の携帯番号もメールアドレスも、家の電話番号から家の住所まで知っている。
沙耶佳と佐伯先輩がつながってしまえば、全部筒抜けになってしまうのだ。
「気持ちはうれしいけど、やめておくよ。そういうのはルール違反だし、やっぱり本人から聞きたいからね」
佐伯先輩は沙耶佳に対しても穏やかな笑みを見せながら、やわらかい物言いで辞退する。
私はそれにほっとしながらも、さすがは佐伯先輩だとも思った。
強引なところがあるのに、先輩を嫌いになれないのはこういうところだ。
基本的に、私が嫌がるようなことはしない。ちゃんと私の気持ちを汲んでくれる。引き下がるところをわきまえている。
だから私は、先輩との関係を切ってしまおうとは思えない。
先輩の人間性は、素直に好きだと言えるから。
そんなことは、もちろん本人に伝えることはできないけれど。
「お~、先輩エライ。攻略がんばってくださいね」
感心したような声を出した沙耶佳は、ひらひらと手を振って、さっさと教室から出て行ってしまった。
佐伯先輩は律儀に手を振り返しているけれど、私にはそんなことをする気力もない。
「無責任なことばっか言って……」
私はため息混じりにそうこぼす。
沙耶佳にはあとで文句を言わなければ気がすまない。
帰ろうか、と言う先輩にうなずいて、一緒に教室を出る。
廊下を歩きながら、佐伯先輩は私に苦笑を向けた。
「中嶋さんは中嶋さんなりに心配してくれているんだと思うよ」
「楽しんでるの間違いでしょう」
佐伯先輩は好意的な解釈をしすぎだ。
広まっている噂の内容を教えてくれたときも、にやにやしていたことを覚えている。
彼女の口から「おもしろそうなことになってるみたいだね」という言葉も聞いていた。
沙耶佳は退屈が嫌いで、楽しいことが大好きだ。
一番好きなのは、高みの見物。
佐伯先輩と私の追いかけっこは、彼女にとっては最高の娯楽だろう。
「そんなことないよ。本当に番号教える気なんてなかっただろうし」
「そうなんですか?」
私にはそうは見えなかった。
マイペースな沙耶佳なら携帯番号を横流しするくらいのことはしてのけるだろうと心配だった。
どうして佐伯先輩はそんなふうに思ったんだろうか。
「たぶん、だけどね。試されたんだと思う」
思いも寄らない言葉に、私は目をぱちぱちとさせた。
なぜ、沙耶佳が佐伯先輩を試したりなんてしなければならないのか。
「試されたって、どういうことですか?」
「篠塚への想いが本物かどうか、確認したかったんじゃないかな。俺の容姿は、いい意味でも悪い意味でも目立つしね」
私の問いに佐伯先輩はそう答え、自嘲気味に笑う。
彼のしてきた苦労は、特徴のない顔立ちをしている私には想像することもできない。
中学生のころよりは自分の容姿を受け入れているように見えるけれど、だからといって何も思うところがないわけではないんだろう。
特に、今の佐伯先輩は、中学生時代とは少し違う意味で目立っている。
イケメンと呼ばれる部類の先輩が、女ったらしだと誤解されることは、少なくないのかもしれない。
「篠塚のことを心配してくれてるんだよ。いい友だちだね」
何も言えずにいる私に、佐伯先輩は言葉を重ねる。
私にとって、甘くて優しい言葉を。
おかしいだろう。どうして私のほうが気遣われているんだ。
気遣われるべきなのは佐伯先輩のほうなのに。
いわれのない誤解を受けて、それでも相手を責めたりせずに笑っている。
なんでこの人はこんなに優しいんだろうか。
「試された佐伯先輩がそう言うのは、おかしい気がします」
「そうかな? 篠塚が友だちに愛されてるのは、素直にうれしいよ」
にこっと佐伯先輩は笑う。何もおかしなことは言っていないとばかりに。
佐伯先輩の言葉は、どれも慈しみにあふれている。
言葉に温度があるのなら、佐伯先輩の言葉は、まるで毛布の中のようなあたたかさ。
冷たい外気から守ってくれる、包まれることで思わずほっと息をもらしてしまうような、そんなぬくもりを感じる。
「愛されてるとか……単に付き合いが長いだけです」
赤くなっているだろう顔を見られないよううつむき、照れ隠しにつっけんどんな口調で返す。
沙耶佳とは、小学三年生のときに同じクラスになってからの付き合いだ。
三年連続で同じクラスになって、自然と仲良くなっていった。
人に合わせることが苦手で引っ込み思案なところのある私は、マイペースな沙耶佳と一緒にいると気が楽だった。
私が何を言っても否定することなく、まあいいんじゃない? と許容してくれる沙耶佳。
たまに変なことを言ったり思いきった行動を起こす沙耶佳に振り回されながらも、どこか憎めない。
恥ずかしくて本人には絶対に言えないけれど、親友だと思っていた。
「小学生のときからだっけ? ちっちゃい篠塚とか、かわいかっただろうなぁ」
「……ロリコンですか?」
「ち、違うよ!」
わざと怪訝そうな表情を作って尋ねれば、佐伯先輩は大あわてで否定した。
あまり見られない表情に、私は少しだけ得したような気分になった。
もちろん、先輩がロリコンだとは思っていない。ただの冗談だ。
笑みをこぼした私に佐伯先輩もそう気づいたのか、はぁと息をついてから、仕返しとばかりに爆弾を投げかけてきた。
「好きな女の子の子ども時代だって気になるのは、普通じゃないかな?」
問いの形を取った、愛の告白。
さっきよりもさらに、顔に熱が上っていくのを止められない。
好きな、女の子。
佐伯先輩は好意を隠さない。言葉でも行動でも、伝えてくる。
好きだと、付き合ってほしいと、もう何度も言われているのに、慣れない。
こういうものは、慣れることのできるようなものではないんだろう。
佐伯先輩のせいで、思考回路が熱暴走を起こしそうだ。
「……そんなこと、私に聞かないでくださいよ」
私に言えたのは、それだけだった。
結局、私は佐伯先輩に負けっぱなしなのだった。
それから数ヶ月後、めでたくというか当然の結果というか、お付き合いをすることになり。
告白を承諾したその帰り道、初めて私の連絡先を知った佐伯先輩は、本当にうれしそうな笑顔を見せて。
そこまで喜ぶようなことですか? と私が聞いたら。
「美知と目に見えるつながりを持てたことが、うれしいんだ」
そんなことを言うものだから。
思わず、私もうれしいです、なんて言ってしまって。
感極まった佐伯先輩に公道で抱きしめられることになるのだけど。
今はまだ、それを知るよしもなかった。
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