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5.作戦
70.ここどこですか?
しおりを挟む夢を見ていた。
毎日がひもじくて、いつもお腹がすいていて、朝から晩までくたくたになるまで働いて。
でもそんな毎日が、幸せだった。
そんな夢だ。
「……ゴフェル、こんな酷い生活をさせてごめん。満足に食べさせてもあげられなくて、綺麗な服も着せてあげられなくて、本当にごめん……」
記憶の中の兄さんは、いつも僕に謝っていた。
今日は、きれいな顔に紫色の濃いあざができている。きっと領主の家から金品を盗もうとして、見つかってしまったのだろう。
兄さんはよく盗みをする。
だから、見つかって怪我をするのは、めずらしいことじゃなかった。だけど、新しい傷が増えるたびに、胸が苦しくて辛かった。
「そんなことより、兄さんの怪我の手当てをしよう」
そう言って今日も僕は、何でもないように笑った。
本当は泣きたかった。
今の生活が嫌だからじゃない。兄さんが今の生活に苦しんでいるのが悲しかったんだ。
だけど僕が泣くと、兄さんはもっと悲しんでしまうから、いつも笑うようにしていた。
「兄さん。お願いだから謝らないで。兄さんは何も悪くない。それに僕は今の生活に不満なんてないし、不幸だなんて思ってないよ」
ああ――そうだ。思い出した。
これは、僕が兄さんに伝えたかったくて、言えなかった言葉だ。
「美味しい食べものも、綺麗な服もいらない。食べものなんて、お腹に入ればそれでいいし、服なんて汚れていたっていいんだ。僕は全然不幸なんかじゃない。兄さんと一緒にいるだけで、すごく幸せだよ」
自分を殺したとき、後悔していた。
こうやって僕がちゃんと自分の思いを伝えていたら、あんなことにならずに、二人で幸せに暮らしていたんじゃないかって、ずっと後悔していたんだ。
「――だからどうか、謝らないでよ。幸せかどうかは、僕が決める。僕は今の生活が幸せなんだ。だから、一緒に今を生きていこう」
本当はずっと、そう伝えたかったんだ。
僕はついに、それを伝えられなかった。
だけど僕の代わりに、スズが伝えてくれたみたいだ。
遅すぎたけど、ちゃんと兄さんに伝わってるといいなぁ。
***
「――んあ?」
意識が浮上する。
……また長い夢を見ていた気がする。どんな夢だったか思い出せない。けれど、悪い気分じゃなかった。
目が覚めて、まず視界に入ったのは、どんよりとした灰色の空だった。次に今にも崩れそうなぐらい、ボロボロの建物の外観が目に入る。
何十棟にも連なって建ち並んでいる建物は、どれも十階以上の高さで、茶色く錆びついていた。全て不自然に傾いていて、建物の影のせいで辺りは薄暗い。
廃墟かと思ったけれど人は住んでいるようで、落ちてきそうなベランダには、人の姿がちらほらと見えた。
え。なんだここ……。ここどこですか?
人が生活してるってことは、このボロボロの建物は、マンション……みたいなものだろうか?
えっと。ここはどこで、俺は何をしてたんだっけ……。
あ、そうだ! 俺、ダンジョンからランダム転移されたんだ!
どうやらお約束のごとく、全く知らない場所に放り出されたらしい。うう、どこなんだろ、ここ。元の世界と近いといいんだけどなぁ……。
思考をめぐらせながら、ゆっくりと身体を起こした、そのときだった。
褐色の肌を持つ、短い銀髪の男と目が合って、思わずびくりと震える。
ずっと俺を見ていたらしい。
「あ、やっと起きた」
呆れたようにつぶやかれる。
男は、黒色のジャケットとレザーパンツを着用していて、額に大きなサングラスがかかっている。両耳にはたくさんのピアスが付けられていた。
見慣れない格好に、思わずまじまじと見てしまう。
……なんていうか、異世界っぽくない格好だな。
無遠慮な視線を向ける俺を見てか、男は憮然とした表情をして首をかしげる。それからすぐに踵を返して、そばにある乗り物に乗った。その乗り物はバイクのような形状で、派手で大きなアクセサリーが、いたるところに飾られている。荷台には大きな荷物が積まれていた。
男はわざとらしく舌打ちをして、俺をじろっと睨んだ。
「ったくあぶねーぞ、子どもが一人でこんなとこに寝てるなんて。旅人って感じじゃねーし、変な薬でも飲まされたのか? このへん治安悪いんだからさぁ!」
――ってちょっと待て。
あれってもしかして、バイク……?
だんだんと意識がはっきりしてくる。
ノアアークが支配していた世界と、文明レベルが違いすぎて混乱する。
服装も、情景も、乗り物も全然違う。
銀髪の男は、もう一度じろりと俺を睨んだ。
「おい、聞いてんのか? ったく、まーいいや。次はもう放っておくからな!」
「ちょ、ちょっとッ! ちょっと待ってくださいッ!」
エンジンをかけて去ろうとしたので、慌てて荷台にしがみつく。すると、男は困惑したような表情で振り返って、俺を見た。
「あ? 何すんだよッ!」
「こ、ここはどこですかッ!?」
「はぁ? 何言ってんだお前。酔っ払ってんのか? ここはフェズリーの街だろ」
フェ、フェズリーの街……?
うん、やばい。全く知らない場所だ。いやランダム転移されたんだから、そりゃそうなんだけどさ。
こうなることは分かってた。
分かってたけど、いざ実際に全く知らない場所に放りだされると、不安がハンパない。
うう……今頃、ノアアークやミミズク、モーガンもこんな気持ちなのかな……。
……でもさ、実はちょっとだけ期待してたんだ。
ものすごい奇跡が起きて、ランダム転移先が偶然にもティルナノーグだった! とか。できないって言いつつも、バロンが気を利かせてプレジュに転移してくれた! とか起きないかなって。
……でも、そんな甘くなかったわ。
バロンめ。ケチだなもう……。
――とにかく、落ちこんでても仕方ない!
まず元いた世界と、どれぐらい離れた場所にいるのかを確認しないと!
「あの! 俺、ティルナノーグっていう国から来たんですけど、ご存じですか!?」
「ティルナノーグ……? いや、聞いたことねーなー」
「じゃ、じゃあプレジュ王国は知ってますかっ!? それか、サリエニティ共和国はっ!?」
「ちょっと落ち着けって。うーんマジで聞いたことねーなー。俺、割と地理に詳しい方なんだけどな。このファティルマ大陸にある国なんだよな?」
ふぁ、ふぁてぃるま大陸……?
今度はこっちが首をかしげてしまう。
釈然としない表情の俺を見てか、男はドン引きしているような顔で俺を見た。
「おいおい……自分の国の大陸の名前も知らねーとか……」
「す、すみません……っ! あ、あの実はですね……俺、さっきまでダンジョンにいたんです。攻略後、ランダムでこの場所に転移されたので、元いた場所が全く分からなくて……」
どこまで話していいのか迷ったけど、話が進まないので、ダンジョンの名前を出してみる。
すると男は、目を見開いて驚いて。
それからすぐに、呆れたような表情を向けられた。
「……お前さぁ、その手口はもう古いぞ。ったく、ダンジョン攻略者ってホラ吹いてテキトーな冒険譚を語れば、金になると思いやがって」
「えッ!? いやいや本当なんですけどッ!?」
「じゃあ証拠見せてみろよ。攻略者なら、大層な能力持ちなんだろー?」
ニヤニヤと馬鹿にするような視線を向けられて、ちょっとムキになってしまう。
すぐに亜空間から小型のナイフを取り出して、軽く腕を傷つける。傷口がみるみる塞がっていく様子を、男に見せつけた。
「本当ですッ! ほらッ!」
腕を突き付けてから、しまった、と思った。
うわっ、何してんだ俺……!
治癒能力者だということを、自ら明かすような真似をしてしまった。このままじゃ、また逃亡生活が始まってしまう。
あまりにも自分が馬鹿すぎて固まっていると、男は塞がった傷口をまじまじと見た。
「うわすげぇ、マジじゃん! 治癒能力と……武器を何もない所から出したってことは、移動能力か? 身体強化以外の二個持ちってことはホンモノくさいなー! ニセモノなら山ほど見たことあるが、ホンモノのダンジョン攻略者なんて初めて見たぜ。しかもこんな弱そうな奴が!」
感心したように明るく返されて、こっちが驚いてしまう。
「お、驚かないんですか……?」
「はぁ? 十分びっくりしてんだろーが。もっと驚けってか?」
「い、いえ……俺のいた国では、治癒能力がとても貴重で、よく狙われていたので……」
おそるおそるそう言うと、男は不思議そうに首をかしげた。
「……何言ってんだお前。治癒能力なんて、そこまで珍しい能力じゃねーだろ? 基本的に不老不死で長生きだから、探せば結構いるじゃねーか。都会の医者なんて全員治癒能力者らしいしな。それより、移動能力の方が珍しいぜ? レベルはいくつなんだよ」
「そ、そうなんですかッ!? 治癒能力者って珍しくないんですかッ!?」
「お、おう……俺ですら今までに何人か会ったことあるしな……。それより移動能力のレベルは……」
「た、たとえばそれがレベル10でもですか!?」
「そ、そりゃ10はすげーけど……でも治癒能力なんて、全世界滅亡の危機! とかでもねー限り、レベル5だろうが10だろうが、関係ねーんじゃねーの?」
戸惑ったように言われて、呆然としてしまう。
――そうだ。そういえば、ダンジョンでバロンが言ってたっけ。前の世界では、ノアアークが一人占めしていたから珍しかっただけで、本来の治癒能力は、元々珍しい能力じゃないって。
「そうか、治癒能力って、もう珍しくないんだ……」
思わずニヤニヤと笑うと、男はさらにドン引きした表情で俺を見た。
「な、何笑ってんだよ……ニヤニヤして気持ち悪い奴だな……」
「す、すみません……! 俺がいた国では、治癒能力がものすごく希少だったので、めちゃくちゃ苦労していたんですよ。追われる攫われるは当たり前で……」
「ふーん、治癒能力が希少扱いって、ヘンな国にいたんだな。ってことは、国から逃げるためにダンジョンに飛び込んだのか? どこに飛ばされるか分からねーのに、よく入ったなー」
感心したように男は言った。
微妙に違うけど、訂正すると話がややこしくなるので、まぁいいや。とりあえず状況を分かってもらえたところで、改めて男に向き直る。
「というわけで、改めておたずねするんですけど、ティルナノーグ王国って知ってます?」
「だから、知らねーって! ダンジョン攻略後のランダム転移でここに来たってことは、そのティル何とかって国は、この大陸外だろ? んじゃわかんねーよ。せめて大陸名で言ってくれよ。それでも百パーセント分からねーけど」
うっ……これはマジで厳しい……。
まさかここまで手がかりがないとは思わなかった……。俺、元の場所に帰れるのか……?
い、いや絶対帰る! エリスちゃんとリオに、また会いに行くって約束したし!
「っていうか追われるのが嫌で、その国から逃げてきたんだろ? 何でまたその国に戻りたいんだよ」
「い、いや……話すと長くなるんですけど、ダンジョンに飛び込んだのは、世界を救うために仕方なくですね……」
「何言ってんだお前……頭大丈夫か?」
冷ややかな視線を送られて言葉につまる。
ほ、本当のことなのに……。
「し、信じてもらえないかもしれないけど、本当なんです! レベル10の移動能力者が、世界の一部を支配していて、それを戻すために仕方なく……」
言葉を選びながらそう説明すると、男は片眉をぴくりとあげて反応した。
「ん? その話、どっかで聞いたことある気がすんな……もう何百年も前に、どっかの大陸の一部が切り離されて、それ以来ずっと入れなくなってるって」
「そ、それですッ! そこから来たんですッ! その大陸ってどこにあるんですかッ!?」
思わぬ手がかりに、勢いよく食い下がってしまう。
男はあからさまに嫌そうな表情をした。
「し、知らねーよ……そんなようなこと言ってた旅人がいたような、いねーようなーってレベルだもん。それに、もう何年も前の話だしな」
「そ、そんな……じゃあその旅人はどこに……?」
「だから、分かんねーってッ! あーもうお前元気そうだし、俺は行くからな! ったく、こっちは暇じゃねーんだよ!」
男はバイクにまたがって、エンジンをかける。派手なエンジン音が響いて、ハンドルを回した。
や、やばい……唯一の手がかりが行ってしまう。
俺は勢い込んで、口を開いた。
「待ってください……ッ! ジャフリールさんッ!」
大声で叫ぶと、去りかけていたバイクがぴたりと止まる。
おそるおそる振り返った男は、驚愕の表情を浮かべて、俺を見ていた。
「……何で名乗ってないのに、俺の名前が分かったんだ?」
「へ?」
……本当だ。たしかに、どうして分かったんだろう。
でも分かるんだ。この男の名前は、ジャフリールさん。ジャフリール・ヴァントさんだって。
ジャフリールさんはバイクを止めて、再びつかつかと歩み寄ってきた。
威圧感のある視線に気圧されて、つい後ずさってしまう。
ジャフリールさんは俺の腕を強い力で掴んで、観察するように、俺の顔をじっと見た。
「……お前まさか……精霊の眼持ちじゃねーよな?」
「は? セイレイノメ餅?」
「……よく見ると、片目だけ赤い。まさか、これがそうか……?」
「は!?」
ほれ、と渡された手鏡を奪うようにして、受け取る。
鏡に映った自分の顔を見て、驚愕した。
「な、な、なななんだこれ……」
思わず呟いた。
ジャフリールさんの言うとおり、左目は茶色のままなのに、右目だけ赤色になっていた。
……そういえばバロンがダンジョン内で、クリア報酬がどうのこうのって言ってた気がする。それってまさかこの眼のことじゃ……。
「うわぁマジかよ……。やべーもん見た。それ、ダンジョン攻略の報酬だろ? めちゃくちゃめずらしいぜ」
「め、め、めずらしいッ!? これがですかッ!?」
「そりゃめずらしいだろ。その眼はさっき俺の名前を見抜いたように、本名が分かるんだ。能力のレベルが低いと発動に本名が必要な場合が多数あるからな。狙われるぜお前……」
「ね、ね、ねらわれるんですかッ!? またッ!?」
「そりゃ喉から手がでるほど欲しい奴は、山ほどいるだろうな……」
ジャフリールさんはそう言ってから、思いついたように、ニヤリと笑った。
さっきまで壊滅的に悪かった愛想が急に良くなって、警戒する。思わず後ずさると、また腕を掴まれた。
「そうだ! お前、ウチの組織に来いよ! どうせ行くとこないんだろ?」
掴まれている力が強い。
逃がさないという確固たる意志を感じて、冷や汗が出てしまう。
引き留めたのは失敗だったかもしれない。
「そ、組織……ですか? いやでも俺、自分の国と人を探さなきゃいけないんで……」
「探すにも拠点が必要だろ? 一日二日で見つかるようなモンじゃねーんだからさ。どっかに腰据えてた方がいいと思うぜ? ウチなら情報も集まってきやすいから。な? 決まり決まり」
企んでいるような表情ではあるけれど、たしかにそうかもしれないと納得する。
ど、どうすれば……何が正解なのかさっぱり分からない。
少し悩んで、ふと思いついた。
――そうだ! 元凶のバロンを呼び出して相談してみよう。
召喚契約をしている三人――バロン、リオ、ノアアークは、今まで通り呼び出せるはずだ。
もちろんリオを呼び出すつもりはない。一度召喚したら元の場所に戻ることは容易じゃないし、ミリアちゃんから引き離すなんて絶対にできないからだ。
バロンなら、ダンジョンに戻れるし、まず俺にこんな眼を押し付けたことについて文句を言ってやりたい。
「ちょっと待っててもらえます? 召喚契約している精霊に相談してみるので」
「……は? 精霊?」
「ダンジョンを管理している精霊です。俺、召喚契約をしているんですよ」
「精霊と召喚契約……? 何言ってんだ、お前……」
呆れたようにそう呟いたジャフリールさんは無視して、すぐに召喚の構えに入る。
「――バロン、来い」
静かにそう呟いたけど、反応がない。
その後、いくら呼び出しても、バロンは現れなかった。
バ、バロンめ……! こんなときに何をしてるんだ! 俺をこんな場所に転移しておいて、呼び出しに応じないなんて、いい度胸してるな……あとで見てろよ!
仕方なく諦めて、ジャフリールさんに向き直った。
「……精霊が呼び出しに応じてくれないので、やっぱいいです」
「なんだそれ。ってか精霊って、またアホみたいなことを……」
「ほ、本当なのに……」
「まぁそんなアホな冗談は置いておいてさ! お前もここで一夜明かすわけにもいかねーだろ? とりあえずついて来いって。寝床ぐらいは用意してやるから。な?」
ジャフリールさんは諭すようにそう言って、手招きをする。
……うーん。ジャフリールさんは、俺が起きるまで見張っててくれたみたいだし、悪い人ではない気がする。それに、右も左も分からない街で一人でいるのは、たしかに危ない。
よし、ここはついていこう。まー何かあったら後で考えればいいや。
「じゃ、じゃあ、お邪魔します」
「よーし、決まりだな! アジトに案内するから、荷台に乗れよ」
「荷台に乗る……? どこに乗るんですか……?」
バイクの荷台には、すでに一メートル近くある、大きな荷物が乗っている。
ジャフリールさんは怪訝そうに首をかしげた。
「なに、お上品に構えようとしてんだ。適当にしがみついて乗るんだよ」
「な、なるほど……了解です」
そう言われて、大きな荷物の上に座らせてもらった。
……これ、動いたら振り落とされるんじゃないか? まぁ、いざとなったら、移動能力で着いていけばいいか……。
ジャフリールさんはレザーパンツのポケットから煙草を取り出して、一本銜えた。
すげー煙草まであるんだ。
ノアアークが作った世界と全然違うな……。どっちかっていうと、現代っぽい要素がある。
積み上げられた荷台を眺めながら、考える。
――1人じゃ不安だし、よし決めた。
俺は顔をあげて、ジャフリールさんに再び声をかけた。
「あの、仲間がもう一人いるんですけど、一緒に連れて行ってもいいですか?」
「はぁ!? どんな奴だよ。弱い奴ならいらねーぞ」
「それは大丈夫です。俺よりはるかに強いですから」
「んーならいいけど。使えねー奴なら追い出すからなー。近くにいるのか?」
「はい、すぐに来ますよ」
ジャフリールさんがそう言ったので、気が変わらないうちに召喚の構えに入る。
……正直、こんなに早く呼び出すなんて思わなかったな。
まあ一人だと不安だし、反省してるみたいだったし、まあいいか。
俺は口を開いて、名前を呼んだ。
「ノアアーク、来い」
数秒後、黒い靄が現れる。
その中から現れたノアアークは、黄金の瞳を見開いて、俺を見た。
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