彼の記憶に僕は居ない

あさみ

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忘れた公園

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ハァハァハァ・・・いったいどれだけ、どこまで走ったんだろう、僕はどうして親友を忘れてしまったんだ?彼は、奏太はどうして僕の事を教えてくれなかったんだ?何で、何で・・・考えれば考えるほど疑問は増していくばかりだった。気がつくと知らない公園にいて辺りは夕暮れで赤く染まっていた、赤い街、綺麗な夕日、知らない公園なのにどこか懐かしいような、そんな気がした。
しばらくその景色を見ていたら奏太が走って僕のところまで来てくれた、何度か僕の名前を呼んでいたようだが気づかなかった。
「幸大、やっぱりここにいたんだな」
息を整えた後に奏太はそんなことを言い出した、
って事は僕がここに居ることが分かってたの?」
「おう、分かってたよ」
彼はどうして自信たっぷりなのか不思議で仕方なかった
「どうして?僕は記憶が無くて闇雲に走っただけなのに・・・」
「それはな昔もおんなじような事があったからさ」
そして奏太は僕達が五歳ぐらいの時の事を話始めた。
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