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水無の過去編
最低なヤロー
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結局皆で焼肉に行ったあと時間は当然のように門限を過ぎていた、けどそんな事気にしていなかった、皆と分かれて家に帰る途中にスマホから音が鳴った、見るとお母さんから電話が来ている、どうせ家に帰るのだからと拒否し電源を切った。
「ただいまー」
玄関を開けると鬼の形相で父親が怒鳴りつけてきた
「水無!今までどこほっつき歩いていやがった!」
「友達と打ち上げしてただけだけど」
「母さんが倒れたってのに打ち上げだと?!ふざけるな!」
「は・・・倒れた?」
母親が倒れた、そう聞いた時に感じたモノは一瞬の驚きととてつもない喜びだった。思わず父親の前でニヤついてしまいそうになるほど心が踊った、しかし表情に出す訳にもいかないので咳払いをしてから事情をきいた
「最近体調が良くないとは思っていたが母さん、どうやら妊娠していたらしい」
「え?妊娠って、けどそんなお腹でかく無かったよ?」
「まだ4、5ヶ月らしいがストレスのせいで未成熟児になるかもしれん、頼むから母さんにストレスを与えないでくれ、お前ももう中学生だろ、家族の事を理解してくれ」
「・・・」
正直何も言えなかった、母さんが倒れた事に喜びを感じた俺がお兄さんになる?こんなどクズの親に加えどクズな兄がいる子供は幸せなんだろうか、子どもの事なんて考えない奴らが親で、俺みたいになって欲しくない、俺の兄弟には幸せになって欲しい、俺が不幸な分俺が幸せにしてやる。
俺はその日から心に決め、兄弟が産まれるのを長く待つ事にした
激しい頭痛と目眩に襲われながらもゆっくりと落ち着きを取り戻し目に入ってきたのは白い天井、大人になった今ならわかる。これは病院の天井
「・・・」
「水無まだ起きねぇのかな・・・」
「はい」
聞きなれた声で名前を呼ばれたので返事をした
「お、おぉ!起きたのか!」
「源田、さん?ここは」
「おいおい!まだ起きるな、今ナースコールしたから大丈夫だぞ」
「俺、懐かしい夢見てました」
「ん?何だ急に」
「中学時代、ずっと荒れてて、妹が出来るからって周りと距離とってたらまた孤立して、誰も知り合いが居ない大学に行って・・・それから」
軽く起き上がろうとしたが体が痛くもう一度寝た状態でスラスラと源田に話しかけた、源田は俺の過去を知っているから気軽に話せた、しかし制止するように頭に手を置かれ
「まぁ、昔を思い出すのは悪いことじゃねぇよ。が、今は安静にしてろ」
「俺は・・・最低なヤローだったんですね」
「あぁ、昔のお前は親と同じでとんでもねーやつだったよ」
そういった後、頭に置かれた手で撫でられた
「ふぅー・・・源田さん」
「なんだ?」
「あり・・・」
「水無さん目が覚めたんですねー!おめでとうございますー、早速で悪いのですが少し検温とバイタルチェックだけさせてくださいねー」
「あ、はい」
息を整え話そうとすると看護師さんが来てしまった、まぁ、生きてさえいればいくらでも言える、死にかけようがヤク漬けにされようが生きてさえいればどうにでもなるんだ
「ただいまー」
玄関を開けると鬼の形相で父親が怒鳴りつけてきた
「水無!今までどこほっつき歩いていやがった!」
「友達と打ち上げしてただけだけど」
「母さんが倒れたってのに打ち上げだと?!ふざけるな!」
「は・・・倒れた?」
母親が倒れた、そう聞いた時に感じたモノは一瞬の驚きととてつもない喜びだった。思わず父親の前でニヤついてしまいそうになるほど心が踊った、しかし表情に出す訳にもいかないので咳払いをしてから事情をきいた
「最近体調が良くないとは思っていたが母さん、どうやら妊娠していたらしい」
「え?妊娠って、けどそんなお腹でかく無かったよ?」
「まだ4、5ヶ月らしいがストレスのせいで未成熟児になるかもしれん、頼むから母さんにストレスを与えないでくれ、お前ももう中学生だろ、家族の事を理解してくれ」
「・・・」
正直何も言えなかった、母さんが倒れた事に喜びを感じた俺がお兄さんになる?こんなどクズの親に加えどクズな兄がいる子供は幸せなんだろうか、子どもの事なんて考えない奴らが親で、俺みたいになって欲しくない、俺の兄弟には幸せになって欲しい、俺が不幸な分俺が幸せにしてやる。
俺はその日から心に決め、兄弟が産まれるのを長く待つ事にした
激しい頭痛と目眩に襲われながらもゆっくりと落ち着きを取り戻し目に入ってきたのは白い天井、大人になった今ならわかる。これは病院の天井
「・・・」
「水無まだ起きねぇのかな・・・」
「はい」
聞きなれた声で名前を呼ばれたので返事をした
「お、おぉ!起きたのか!」
「源田、さん?ここは」
「おいおい!まだ起きるな、今ナースコールしたから大丈夫だぞ」
「俺、懐かしい夢見てました」
「ん?何だ急に」
「中学時代、ずっと荒れてて、妹が出来るからって周りと距離とってたらまた孤立して、誰も知り合いが居ない大学に行って・・・それから」
軽く起き上がろうとしたが体が痛くもう一度寝た状態でスラスラと源田に話しかけた、源田は俺の過去を知っているから気軽に話せた、しかし制止するように頭に手を置かれ
「まぁ、昔を思い出すのは悪いことじゃねぇよ。が、今は安静にしてろ」
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「あぁ、昔のお前は親と同じでとんでもねーやつだったよ」
そういった後、頭に置かれた手で撫でられた
「ふぅー・・・源田さん」
「なんだ?」
「あり・・・」
「水無さん目が覚めたんですねー!おめでとうございますー、早速で悪いのですが少し検温とバイタルチェックだけさせてくださいねー」
「あ、はい」
息を整え話そうとすると看護師さんが来てしまった、まぁ、生きてさえいればいくらでも言える、死にかけようがヤク漬けにされようが生きてさえいればどうにでもなるんだ
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