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四章ヤクザさん2
菊一さんのヤクザ授業
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「まず、ヤクザの生命線、敵に回してはいけないヤツと言われている情報屋の事から話していくか」
「は、はい!」
菊一は桃の方を向き真剣な面持ちで話し始めた、その雰囲気に桃もついていく
「この組が利用している情報屋は華卍、コイツは一日にうん百人の依頼を受ける、しかも正確な情報しか出てこないから信用が高い」
「そうなんですか…」
「あぁ、他にも情報屋はいるがこの組が認識しているやつの中ではコイツがトップだな、本人も信頼があるのは自覚しているからその分吹っかけられんだけどな」
「菊一さん、ふっかけるっていうのは多額のお金を要求するってことですよね?」
「ん?んー、まぁそうだが・・・近い言い方はぼったくりだな、本来はそこまでの金額がないのにも関わらずあるように見せかけて高額な料金を請求するって事をふっかけるって言うんだぞ」
「え、て事はさっき言ってた情報の金額ふっかけられたって言うのは」
「本来の報酬よりも多く請求されたって事だ、まぁ本人は『信頼料』だの『労働料』だの言ってるからある意味ぼったくりでは無いな」
「なるほど、確かに一日に沢山の人の相手をしてるんだから労働料は納得できますね」
「ところがどっこい、あいつは他人に任せて多くの情報を得てるんだ」
「え?それじゃあ本人が調べた物じゃないんでしょう?ぼったくりですよそんなの!」
「まぁま落ち着いて、華卍の部下は沢山いてな、複数のグループがあってその中で分担して依頼をこなしているらしい、その中にはハッカーやサツのお偉いさんまで進んで華卍の下にいるって話だ」
「な、なんか壮大ですね・・・想像がつきません」
「ま、明確な証拠もないからね、あくまで有名な噂ってとこだ、他にも華卍は宇宙人だーとか腕が数本あるーとか有能なハッカーの複数グループなんて憶測が飛び回ってる」
「不思議な人なんですね」
「ま、情報屋はこの位かな、次は・・・」
菊一が続けて言おうとすると扉が勢いよく開いた
「桃!って菊姉さんなんでいんだよ!」
「ん?情報屋について聞かれたから教えてた」
「なっ、何勝手なことしてんだよ!桃には関係ないだろ!」
「あんたさぁ・・・いつまでも現実から目背けてんじゃないよ、いい加減桃の立ち位置を理解しな、この組の立ち位置もね」
「とにかく姉さんは出ていってくれ!今は桃と2人で話したいんだ!」
「ちぇ、せっかく桃ちゃんからお嬢にしてあげようと思ったのに」
「余計なお世話だよ!早くどっか行って!」
「へいへーい」
そう言って菊一は出ていった、奏斗はやれやれと呆れた顔をしていたが桃はいきなりの事で固まっていた
「桃大丈夫か?姉さんに変な事聞いてないか?」
目線を合わせるために床に膝を着いた奏斗が肩に手を置きそれようやく気づいた
「あ、はい、大丈夫です・・・」
「ならよかった、何話してたんだ?」
奏斗は立ち上がると菊一と同じように桃の横へ座った
「えっと、かもん?って人の話を聞きました」
「あー・・・どこまで聞いた?」
「えっと、情報屋で信頼があって、色んな噂があるってだけです」
「それならよかった・・・、今日は桃に1つ相談があるんだ、いいかな?」
「なんですか?わたしにできることならなんでも!」
「また、一人暮らしに戻る気はないか?」
「・・・は?」
「は、はい!」
菊一は桃の方を向き真剣な面持ちで話し始めた、その雰囲気に桃もついていく
「この組が利用している情報屋は華卍、コイツは一日にうん百人の依頼を受ける、しかも正確な情報しか出てこないから信用が高い」
「そうなんですか…」
「あぁ、他にも情報屋はいるがこの組が認識しているやつの中ではコイツがトップだな、本人も信頼があるのは自覚しているからその分吹っかけられんだけどな」
「菊一さん、ふっかけるっていうのは多額のお金を要求するってことですよね?」
「ん?んー、まぁそうだが・・・近い言い方はぼったくりだな、本来はそこまでの金額がないのにも関わらずあるように見せかけて高額な料金を請求するって事をふっかけるって言うんだぞ」
「え、て事はさっき言ってた情報の金額ふっかけられたって言うのは」
「本来の報酬よりも多く請求されたって事だ、まぁ本人は『信頼料』だの『労働料』だの言ってるからある意味ぼったくりでは無いな」
「なるほど、確かに一日に沢山の人の相手をしてるんだから労働料は納得できますね」
「ところがどっこい、あいつは他人に任せて多くの情報を得てるんだ」
「え?それじゃあ本人が調べた物じゃないんでしょう?ぼったくりですよそんなの!」
「まぁま落ち着いて、華卍の部下は沢山いてな、複数のグループがあってその中で分担して依頼をこなしているらしい、その中にはハッカーやサツのお偉いさんまで進んで華卍の下にいるって話だ」
「な、なんか壮大ですね・・・想像がつきません」
「ま、明確な証拠もないからね、あくまで有名な噂ってとこだ、他にも華卍は宇宙人だーとか腕が数本あるーとか有能なハッカーの複数グループなんて憶測が飛び回ってる」
「不思議な人なんですね」
「ま、情報屋はこの位かな、次は・・・」
菊一が続けて言おうとすると扉が勢いよく開いた
「桃!って菊姉さんなんでいんだよ!」
「ん?情報屋について聞かれたから教えてた」
「なっ、何勝手なことしてんだよ!桃には関係ないだろ!」
「あんたさぁ・・・いつまでも現実から目背けてんじゃないよ、いい加減桃の立ち位置を理解しな、この組の立ち位置もね」
「とにかく姉さんは出ていってくれ!今は桃と2人で話したいんだ!」
「ちぇ、せっかく桃ちゃんからお嬢にしてあげようと思ったのに」
「余計なお世話だよ!早くどっか行って!」
「へいへーい」
そう言って菊一は出ていった、奏斗はやれやれと呆れた顔をしていたが桃はいきなりの事で固まっていた
「桃大丈夫か?姉さんに変な事聞いてないか?」
目線を合わせるために床に膝を着いた奏斗が肩に手を置きそれようやく気づいた
「あ、はい、大丈夫です・・・」
「ならよかった、何話してたんだ?」
奏斗は立ち上がると菊一と同じように桃の横へ座った
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「あー・・・どこまで聞いた?」
「えっと、情報屋で信頼があって、色んな噂があるってだけです」
「それならよかった・・・、今日は桃に1つ相談があるんだ、いいかな?」
「なんですか?わたしにできることならなんでも!」
「また、一人暮らしに戻る気はないか?」
「・・・は?」
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