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本編
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「それよりさ、そろそろミルクジェラートの魔法を解いてくれないと全く完成しないんだけど……?」
ラインハルトに言うと「あ、悪い…。」
と魔法を解いてくれた。
鍋は元通りに湯気を出し始めた。
「でも、こんなにすごい魔法、なんで内緒なの?」
疑問に思って聞いてみる。
「時間ってのはな、神の領域だ。
竜ですら手を出してはいけないらしい。
だから、この力は禁忌なんだよ…。
身の回りの物に使うくらいならまだいいが世界に使ったら?
過去にすら戻れるかもしれない。
まぁ、俺にアレンみたいな魔力があればの話だけどな。」
コア様が言ってたっけ?
世界の時間を戻す行為は下手したら世界そのものを壊す事になりかねないって……。
確かに、鍋の時間を止めたくらいじゃ世界は滅ばないだろうけど、過去に戻って過去を変えたら何が起こるかわからない。
もしかしたら、小さな出来事が積み重なって今生きている人が居なくなるかもしれない。
そうか…。
だから禁忌なのか…。
それでも…。
「それでも俺にはやっぱり料理に便利だなってしか思えないや…。
発酵とか早く済そうだからふかふかの焼きたてパン食べ放題だし…。」
「おいちょっとまて。
トオル、ふかふかの焼きたてパンってなんだ?」
ラインハルトは興味津々な顔でふわふわなパンの話に食いつく。
ついつい吹き出してしまった。
さっきまで、簡単に気づかずに殺せるとか、禁忌の力とか話してた奴には思えない。
「ぷっ………クスクス……。
ラインハルト、相変わらず美味しいものに興味津々じゃん……。
さっきまでの憂い顔は何処に言ったんだよ…クスクス。」
「はぁ!?そりゃ、ヴェインが気に入りそうなパンの話出たら食いつくだろ?
しかも、俺の魔法がピッタリなんだろ?」
あぁ、ヴェインさんに食べさせたいのか。
なら確かに仕方ない?のかな。
「愛ゆえにかぁ…。
ラブラブだねぇ?」
「う、うるせぇ!
お前達にだけは言われたくない!」
顔を真っ赤にするラインハルトが面白くてついつい昨日の仕返しをする。
「で?何処まで行ったの?」
「………。お前が邪魔したんだろうが……。」
「………あ、なんかごめん…。
って、いやいや、流石に執務室は不味いでしょうが!?」
「まぁ、そうだよなぁ。
初めてはちゃんとベッドじゃないとヴェインが可哀想だよな…。」
え?つまり、ヴェインさんがされるほう?
ちょっと意外だった……。
「まぁ、そうだよね。
でも、隣に俺が居たら気まずい…?
なら、言ってくれたらアレンの部屋に泊まりに行くからね?」
「トオル、それ、アレンに襲われに行くって言ってるの自覚してるか?」
ラインハルトの言葉に今度は俺が赤くなる番だった…。
「そ、そんなこと言ってないもん!
ただ、寝に行くだけだし……。」
ラインハルトが呆れたようにため息をつく。
「はぁ……。お前がその気でもアレンが無理だろ?」
た、確かに……。
「トオル、赤くなってるとこ悪いけどアイスの素こんなもんでいいか?」
あ!忘れてた……。
急いで確認する。
木ベラですくい上げて、線がかければ完成だ。
「うん!いい感じ。じゃあ、濾したら粗熱をとってる間にカスタードクリーム作ろうか?」
「あぁ、わかった!カスタード?って?」
「シュークリームの中身にする卵と生乳で作ったクリームだよ。」
そう言うとラインハルトが
「アイスクリームの時のやつか?
あの、アングレーズってやつ?」
って聞いてきた。
「おぉ!凄いよくわかったね。
あの材料に小麦粉を足して火にかけると出来るんだよ!」
褒めると、得意げに微笑んでた。
やっぱり、ラインハルトは万能だなぁ…。
「よし、こっちは終わったからカスタードってやつちゃっちゃと作っちゃおうぜ!」
「うん!じゃあ、とりあえずじゃがいもを向いて細く切っといてくれる?」
「は!?じゃがいも?なんで?お菓子作るんだろ?」
ラインハルトは首を傾げながら聞いてきた。
「うん、そうだよ?
小麦粉と、コーンスターチって言う粉を使うんだけど、コーンスターチが無いから代わりに片栗粉を使おうかなって。」
片栗粉は、じゃがいものデンプンを乾燥させたものだ。
今回は水でじゃがいもを晒してからその水を乾燥させて片栗粉を取ろうと思う。
ここのじゃがいもはあんまりあくが強くないから大丈夫だろう。
「ほぉ?まぁ、とりあえずやっとくわ。」
「よろしく!」
俺はその間に生乳を温ながら、卵を卵黄と卵白にわける。
今回は卵白の出番はないので冷凍させておくことにした。
卵黄に砂糖を加えてかき混ぜる。
「トオル、出来たぞ?」
「ありがとう。じゃあ、揉むようによく混ぜてから濾して、水を乾燥させといて!」
「おう。ほれ、この白い粉がカタクリコ?か?」
おぉ!早い。
流石はラインハルトだ。
「うん!ありがとう。これを使うと料理にとろみが出るんだよねぇ。」
「なら、もっと作っとくか?」
「いいの?あ、じゃあ、ついでにじゃがいもは、薄くスライスしてくれる?
ヴェインさんが多分好きなお菓子になるよ?」
「ヴェインが!?わかった!任せろ!」
ラインハルトが張り切って食材庫まで走っていく。
愛だねぇ……。
その間に俺は、薄力粉と片栗粉を混ぜたものを卵黄に入れてよく混ぜる。
薄力粉だけで作ってもいいのだが粉っぽくなってしまうからあんまりおすすめはしない。
それに、やっぱり食べた時の口どけがちょっと悪いのだ。
カスタードクリームは、フランスの代表的なクリームで、クレーム・パティシエールと言う。
直訳するとお菓子屋さんのクリームだ。
ちなみに、クレームには滑らかと言う意味もある。
パティシエの名前を冠しているクリームだからこそ、沢山練習させられた……。
滑らかな食感が命のクリームなのだ……。
粉を合わせた卵黄に温めた生乳を少しづつ合わせていく。
合わせたらよく混ぜて濾しながら鍋に入れて弱火にかけた。。
とろみが出始めると一気に重くなって焦げやすくなるのでホイッパーでひたすら休まずに混ぜ続ける。
ホイッパーが届きにくいところは木ベラに持ち替えて満遍なく混ぜた。
「トオルー!こんなもんでいいか?」
ラインハルトを見ると大量のスライスされたじゃがいもと片栗粉が量産されていた。
「ラインハルト、そんなに作ったの?」
「あぁ、ヴェインの為だからな!」
「さすがに多すぎるよ……。」
騎士団の皆のおやつに出来そう……。
「まぁ、いいじゃねぇか!
明日、陛下にも持っててやろうぜ?」
「まぁ、そうしようか。
じゃあ、ラインハルトは、鍋に油を張って火にかけてくれる?」
「おう………?油をか?」
「うん。あれ?揚げ物って知らない?」
ラインハルトが首を傾げている。
「揚げ物?いや聞いたことないな?」
この世界には揚げ物が無いのか。
油がそこまで高価な訳じゃないから教えたらすぐに広まるかもしれない。
「油を高音に熱してその中で食材の火を通すんだ。
食材の水分を抜くからカリカリに仕上がるんだよ!
ただ、水気が多い食材を入れると油がはねるし最悪火が出るからちゃんと水気を取らないといけない。」
「へぇ?そんな調理法があるんだな。」
「じゃあ、こっちが終わったら手伝うからちょっと待っててね。」
カスタードクリームにとろみがついてきた。
さっきまでよりも更に注意して混ぜ続ける。
次第にクリームに艶が出てきてもったりしてきたら火を止める。
そこに細く切ったよく冷えたバターを加えて乳化させていく。
最後に卵の臭み消しにブランデーを加える。
うん!いい感じ。
これを平ったい器に濾しながら入れたら粗熱をとって完成だ。
カスタードクリームは、足が早いからすぐに冷やさないとダメになってしまう。
ラインハルトが氷を用意して冷やしてくれたおかげですぐに冷めた。
あとは、冷蔵室に入れて冷やすだけだ。
予定は変わったけど、ちょっと甘いものが続きすぎて気持ち悪くなって来たから気分転換にポテトチップスを作りにいこう。
♦♦♦♦♦
いつも応援ありがとうございます!
本日は、12時、16時、0時の更新です。
感想、御要望お待ちしております。
Twitterもやってますので是非フォローお願いします。
作者プロフィールからTwitterへ飛べます。
今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m
ラインハルトに言うと「あ、悪い…。」
と魔法を解いてくれた。
鍋は元通りに湯気を出し始めた。
「でも、こんなにすごい魔法、なんで内緒なの?」
疑問に思って聞いてみる。
「時間ってのはな、神の領域だ。
竜ですら手を出してはいけないらしい。
だから、この力は禁忌なんだよ…。
身の回りの物に使うくらいならまだいいが世界に使ったら?
過去にすら戻れるかもしれない。
まぁ、俺にアレンみたいな魔力があればの話だけどな。」
コア様が言ってたっけ?
世界の時間を戻す行為は下手したら世界そのものを壊す事になりかねないって……。
確かに、鍋の時間を止めたくらいじゃ世界は滅ばないだろうけど、過去に戻って過去を変えたら何が起こるかわからない。
もしかしたら、小さな出来事が積み重なって今生きている人が居なくなるかもしれない。
そうか…。
だから禁忌なのか…。
それでも…。
「それでも俺にはやっぱり料理に便利だなってしか思えないや…。
発酵とか早く済そうだからふかふかの焼きたてパン食べ放題だし…。」
「おいちょっとまて。
トオル、ふかふかの焼きたてパンってなんだ?」
ラインハルトは興味津々な顔でふわふわなパンの話に食いつく。
ついつい吹き出してしまった。
さっきまで、簡単に気づかずに殺せるとか、禁忌の力とか話してた奴には思えない。
「ぷっ………クスクス……。
ラインハルト、相変わらず美味しいものに興味津々じゃん……。
さっきまでの憂い顔は何処に言ったんだよ…クスクス。」
「はぁ!?そりゃ、ヴェインが気に入りそうなパンの話出たら食いつくだろ?
しかも、俺の魔法がピッタリなんだろ?」
あぁ、ヴェインさんに食べさせたいのか。
なら確かに仕方ない?のかな。
「愛ゆえにかぁ…。
ラブラブだねぇ?」
「う、うるせぇ!
お前達にだけは言われたくない!」
顔を真っ赤にするラインハルトが面白くてついつい昨日の仕返しをする。
「で?何処まで行ったの?」
「………。お前が邪魔したんだろうが……。」
「………あ、なんかごめん…。
って、いやいや、流石に執務室は不味いでしょうが!?」
「まぁ、そうだよなぁ。
初めてはちゃんとベッドじゃないとヴェインが可哀想だよな…。」
え?つまり、ヴェインさんがされるほう?
ちょっと意外だった……。
「まぁ、そうだよね。
でも、隣に俺が居たら気まずい…?
なら、言ってくれたらアレンの部屋に泊まりに行くからね?」
「トオル、それ、アレンに襲われに行くって言ってるの自覚してるか?」
ラインハルトの言葉に今度は俺が赤くなる番だった…。
「そ、そんなこと言ってないもん!
ただ、寝に行くだけだし……。」
ラインハルトが呆れたようにため息をつく。
「はぁ……。お前がその気でもアレンが無理だろ?」
た、確かに……。
「トオル、赤くなってるとこ悪いけどアイスの素こんなもんでいいか?」
あ!忘れてた……。
急いで確認する。
木ベラですくい上げて、線がかければ完成だ。
「うん!いい感じ。じゃあ、濾したら粗熱をとってる間にカスタードクリーム作ろうか?」
「あぁ、わかった!カスタード?って?」
「シュークリームの中身にする卵と生乳で作ったクリームだよ。」
そう言うとラインハルトが
「アイスクリームの時のやつか?
あの、アングレーズってやつ?」
って聞いてきた。
「おぉ!凄いよくわかったね。
あの材料に小麦粉を足して火にかけると出来るんだよ!」
褒めると、得意げに微笑んでた。
やっぱり、ラインハルトは万能だなぁ…。
「よし、こっちは終わったからカスタードってやつちゃっちゃと作っちゃおうぜ!」
「うん!じゃあ、とりあえずじゃがいもを向いて細く切っといてくれる?」
「は!?じゃがいも?なんで?お菓子作るんだろ?」
ラインハルトは首を傾げながら聞いてきた。
「うん、そうだよ?
小麦粉と、コーンスターチって言う粉を使うんだけど、コーンスターチが無いから代わりに片栗粉を使おうかなって。」
片栗粉は、じゃがいものデンプンを乾燥させたものだ。
今回は水でじゃがいもを晒してからその水を乾燥させて片栗粉を取ろうと思う。
ここのじゃがいもはあんまりあくが強くないから大丈夫だろう。
「ほぉ?まぁ、とりあえずやっとくわ。」
「よろしく!」
俺はその間に生乳を温ながら、卵を卵黄と卵白にわける。
今回は卵白の出番はないので冷凍させておくことにした。
卵黄に砂糖を加えてかき混ぜる。
「トオル、出来たぞ?」
「ありがとう。じゃあ、揉むようによく混ぜてから濾して、水を乾燥させといて!」
「おう。ほれ、この白い粉がカタクリコ?か?」
おぉ!早い。
流石はラインハルトだ。
「うん!ありがとう。これを使うと料理にとろみが出るんだよねぇ。」
「なら、もっと作っとくか?」
「いいの?あ、じゃあ、ついでにじゃがいもは、薄くスライスしてくれる?
ヴェインさんが多分好きなお菓子になるよ?」
「ヴェインが!?わかった!任せろ!」
ラインハルトが張り切って食材庫まで走っていく。
愛だねぇ……。
その間に俺は、薄力粉と片栗粉を混ぜたものを卵黄に入れてよく混ぜる。
薄力粉だけで作ってもいいのだが粉っぽくなってしまうからあんまりおすすめはしない。
それに、やっぱり食べた時の口どけがちょっと悪いのだ。
カスタードクリームは、フランスの代表的なクリームで、クレーム・パティシエールと言う。
直訳するとお菓子屋さんのクリームだ。
ちなみに、クレームには滑らかと言う意味もある。
パティシエの名前を冠しているクリームだからこそ、沢山練習させられた……。
滑らかな食感が命のクリームなのだ……。
粉を合わせた卵黄に温めた生乳を少しづつ合わせていく。
合わせたらよく混ぜて濾しながら鍋に入れて弱火にかけた。。
とろみが出始めると一気に重くなって焦げやすくなるのでホイッパーでひたすら休まずに混ぜ続ける。
ホイッパーが届きにくいところは木ベラに持ち替えて満遍なく混ぜた。
「トオルー!こんなもんでいいか?」
ラインハルトを見ると大量のスライスされたじゃがいもと片栗粉が量産されていた。
「ラインハルト、そんなに作ったの?」
「あぁ、ヴェインの為だからな!」
「さすがに多すぎるよ……。」
騎士団の皆のおやつに出来そう……。
「まぁ、いいじゃねぇか!
明日、陛下にも持っててやろうぜ?」
「まぁ、そうしようか。
じゃあ、ラインハルトは、鍋に油を張って火にかけてくれる?」
「おう………?油をか?」
「うん。あれ?揚げ物って知らない?」
ラインハルトが首を傾げている。
「揚げ物?いや聞いたことないな?」
この世界には揚げ物が無いのか。
油がそこまで高価な訳じゃないから教えたらすぐに広まるかもしれない。
「油を高音に熱してその中で食材の火を通すんだ。
食材の水分を抜くからカリカリに仕上がるんだよ!
ただ、水気が多い食材を入れると油がはねるし最悪火が出るからちゃんと水気を取らないといけない。」
「へぇ?そんな調理法があるんだな。」
「じゃあ、こっちが終わったら手伝うからちょっと待っててね。」
カスタードクリームにとろみがついてきた。
さっきまでよりも更に注意して混ぜ続ける。
次第にクリームに艶が出てきてもったりしてきたら火を止める。
そこに細く切ったよく冷えたバターを加えて乳化させていく。
最後に卵の臭み消しにブランデーを加える。
うん!いい感じ。
これを平ったい器に濾しながら入れたら粗熱をとって完成だ。
カスタードクリームは、足が早いからすぐに冷やさないとダメになってしまう。
ラインハルトが氷を用意して冷やしてくれたおかげですぐに冷めた。
あとは、冷蔵室に入れて冷やすだけだ。
予定は変わったけど、ちょっと甘いものが続きすぎて気持ち悪くなって来たから気分転換にポテトチップスを作りにいこう。
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