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本編
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部屋を引越しした後は、一応、魔力を測定した。
昨日魔力を使った筈なのに何故か6個目まで円が光って魔力が増えていることがわかった。
なんでだ?
3人とも理由がわからないらしくて皆で頭を抱えた。
その後に執務室でラインハルトに魔法を少しだけ教わる。
と言ってもヴェインさんから魔力はなるべく使わないようにと言われていたため、理論的なことをわかりやすく教えて貰ったくらいだ。
でも、魔法なんて概念がない世界から来た俺にはそれですら難しくて頭がパンクしそうになった。
「トオル、今日は、これくらいにするか?
いきなり詰め込んでもお前のためにならないし……。」
「ありがとう…!!」
ラインハルトが頭から湯気が出そうになっている俺をみかねて終わりにしてくれた。
ちなみに、教科書はラインハルトが小さい頃に使っていたものを貸してもらってる。
文字が読めるのか不安だったけど不思議と読めたし、日本語で書いたらこっちの文字に変換されていた。
アレン曰く、コア様の加護のせいじゃなか?とのことだ。
師匠に改めて感謝をした。
アレンに送って貰って部屋に戻る。
部屋は執務室と同じ階だから何とか行き方をすぐに覚えられた。
ふと、「なんで宿舎に執務室があるの?」
とアレンに聞いたら、苦笑いしながら
「俺が行くの嫌がったら俺の部屋の近くが執務室になった。」
と教えてくれた。
………ヴェインさんの執念を感じたよ。
アレンはまだ仕事があるみたいでキスをして行ってしまった。
そんな訳で今は1人で過ごしている。
王様に持って行くお菓子を考えているところだ。
父さんのレシピを眺める。
「んー王様の好きな物ってなんなんだろうな…。」
ケーキ系だろうか?
タルト?パイ?
パイ生地とかならいっぱい作って置けば料理にも使えていいかもな…?
後で皆に王様の好みを聞いてみよう。
「……暇だなぁ。料理したいなぁ…。
スープストックとか作っておきたいんだけど…。」
ヴェインさんに許可貰いに行こうかな?
思い立ったら無性に料理がしたくなった。
コックコートに着替えて執務室に向かう。
コンコンコンッ
「ヴェイン、トオルだけど…。」
ノックをして声をかけると、中から何故か焦ったようなヴェインさんの声が聞こえた。
しばらくして扉が開く。
「お、おう、トオルどうしたんだ?」
中にはラインハルトも居て2人とも凄く顔が赤いし、息が切れてた。
「ヴェインもラインハルトもなんか顔赤いよ?息も切れてるし…。具合悪い?大丈夫?」
心配して聞いてみる。
「い、いや、ちょっと、手合わせをしててな…。な、なぁ、ラインハルト?」
「そ、そうだよ!したら突然トオルが来るから驚いただけだ。」
ん?なんか、目を合わせてくれないんだけど?
怪しい……。
「そう?体調が悪くないなら、まぁいいんだけど……。」
「あぁ、大丈夫だ。
それよりそんな格好してどうした?」
ヴェインさんがコックコートの俺を見て聞いてくる。
「あぁ、実は、頭を使ったから気晴らしに料理したいなって。出汁とか時間かかるものを作っときたくて。ダメかな?」
ヴェインさんは少し考えてから
「まぁ、魔力がむしろ増えてたし少しならいんじゃないか?
でも、なるべく魔力は使わないようにな。
カイルに手伝って貰えよ。
カイルなら魔眼で魔力が出てないか見れるだろうし。」
「うん、わかった。
でも、カイルくんに迷惑じゃないかな?」
カイルくんも忙しいだろうし……。
「迷惑じゃないと思うぞ?
むしろ、次トオルが料理する時は魔法の練習がてら手伝うから絶対に呼べ!って言ってたし。
カイルに俺が連絡しといてやるからそのまま厨房行っちゃえよ。」
ラインハルトが教えてくれる。
「本当に!?ラインハルトありがとう。
じゃあ、行ってくるね。」
「あぁ、あんまり無理するなよ?」
「頑張れよ!」
ヴェインさんとラインハルトがそう言って見送ってくれる。
「手合わせ?の邪魔してごめんね。
2人も、頑張ってね!」
そう声を掛けたが何故か凄く気まずそうに笑っていた。
気になったが、まぁ、いいか。
そのまま厨房にむかう。
ん?鍛錬場ならわかるけど、執務室で手合わせってなんだろう?
今度聞いてみよう。
厨房に着いて必要な食材を集めていた。
今日は、スープストックを中心に作る。
フォン・ド・ヴォー(子牛がないからフォン・ド・ブフの方が正しいか?)にフォン・ブラン(鶏のだし)を作る。
昨日、アレンが捌いてくれた鶏の骨とヴェインさんに頼んで仕入れてもらった牛の骨、玉ねぎ、セール(セロリ)、コル(紫人参)、トマト、ニンニクを大量に運ぶ。
途中で連絡を受けたカイルくんが手伝いに来てくれた。
「トオルさん!ラインハルト様から連絡貰いました!僕も手伝わせてください!」
昨日の泣き顔が嘘みたいに可愛い笑顔で声をかけてくれた。
「カイルくん、ごめんね。助かるよ。よろしく!」
「いや、大丈夫ですよ!今日は、僕が魔法使いますから任せてください!」
カイルくん魔法、苦手じゃなくなったんだね。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」って言うけど、昨日の今日での変わりっぷりに驚いた。
でも、あのヴェインさんに「俺よりも凄い才能がある」って言わせるくらいだからやっぱりカイルくんは凄いんだろうな。
「今日は何作るんですか?」
「今日は、料理じゃなくてその前の準備かな?スープストックって言うのを作るんだ。」
「スープストック?」
首を傾げながら聞いてくる。
内面の成長は感じたけど、外見は変わらずやっぱり可愛い……。
「うん、ソースとか煮込み料理に使うスープって言ったら伝わるかな?
そのまま飲むためのものじゃなくて出汁に使うんだ。」
わからなかったみたいだけど、とりあえずやってみれば伝わるかな。
さっそく野菜を2人で切っていく。
コルとセールは、よく洗って皮ごと適当な大きさに切っていく。
玉ねぎも皮をむいてフォン・ド・ヴォーは大きめの角切りに、フォン・ブランは丸のままで下に十字の切込みをいれた。
フォン・ド・ヴォー用の野菜はオーブンでじっくりローストしていく。
その間に、鶏をどんどん捌いて骨をだけ取り出した。
どうせ作るなら大量に作っちゃいたいからね。
「トオルさん、相変わらず速いですね!」
となりで湯むきしたトマトを切りながらカイルくんが褒めてくれた。
「カイルくんも凄い速いよ?」
仕事が凄く速くて予定よりも凄く進んでいる。
14歳でこんなに仕事が出来るなんて……。
「トオルさんの真似してるだけですよ?」
「いや、見ただけでできちゃうのが凄いんだからね?」
なんて、お互いを褒め合いながら作業を進めた。
昨日魔力を使った筈なのに何故か6個目まで円が光って魔力が増えていることがわかった。
なんでだ?
3人とも理由がわからないらしくて皆で頭を抱えた。
その後に執務室でラインハルトに魔法を少しだけ教わる。
と言ってもヴェインさんから魔力はなるべく使わないようにと言われていたため、理論的なことをわかりやすく教えて貰ったくらいだ。
でも、魔法なんて概念がない世界から来た俺にはそれですら難しくて頭がパンクしそうになった。
「トオル、今日は、これくらいにするか?
いきなり詰め込んでもお前のためにならないし……。」
「ありがとう…!!」
ラインハルトが頭から湯気が出そうになっている俺をみかねて終わりにしてくれた。
ちなみに、教科書はラインハルトが小さい頃に使っていたものを貸してもらってる。
文字が読めるのか不安だったけど不思議と読めたし、日本語で書いたらこっちの文字に変換されていた。
アレン曰く、コア様の加護のせいじゃなか?とのことだ。
師匠に改めて感謝をした。
アレンに送って貰って部屋に戻る。
部屋は執務室と同じ階だから何とか行き方をすぐに覚えられた。
ふと、「なんで宿舎に執務室があるの?」
とアレンに聞いたら、苦笑いしながら
「俺が行くの嫌がったら俺の部屋の近くが執務室になった。」
と教えてくれた。
………ヴェインさんの執念を感じたよ。
アレンはまだ仕事があるみたいでキスをして行ってしまった。
そんな訳で今は1人で過ごしている。
王様に持って行くお菓子を考えているところだ。
父さんのレシピを眺める。
「んー王様の好きな物ってなんなんだろうな…。」
ケーキ系だろうか?
タルト?パイ?
パイ生地とかならいっぱい作って置けば料理にも使えていいかもな…?
後で皆に王様の好みを聞いてみよう。
「……暇だなぁ。料理したいなぁ…。
スープストックとか作っておきたいんだけど…。」
ヴェインさんに許可貰いに行こうかな?
思い立ったら無性に料理がしたくなった。
コックコートに着替えて執務室に向かう。
コンコンコンッ
「ヴェイン、トオルだけど…。」
ノックをして声をかけると、中から何故か焦ったようなヴェインさんの声が聞こえた。
しばらくして扉が開く。
「お、おう、トオルどうしたんだ?」
中にはラインハルトも居て2人とも凄く顔が赤いし、息が切れてた。
「ヴェインもラインハルトもなんか顔赤いよ?息も切れてるし…。具合悪い?大丈夫?」
心配して聞いてみる。
「い、いや、ちょっと、手合わせをしててな…。な、なぁ、ラインハルト?」
「そ、そうだよ!したら突然トオルが来るから驚いただけだ。」
ん?なんか、目を合わせてくれないんだけど?
怪しい……。
「そう?体調が悪くないなら、まぁいいんだけど……。」
「あぁ、大丈夫だ。
それよりそんな格好してどうした?」
ヴェインさんがコックコートの俺を見て聞いてくる。
「あぁ、実は、頭を使ったから気晴らしに料理したいなって。出汁とか時間かかるものを作っときたくて。ダメかな?」
ヴェインさんは少し考えてから
「まぁ、魔力がむしろ増えてたし少しならいんじゃないか?
でも、なるべく魔力は使わないようにな。
カイルに手伝って貰えよ。
カイルなら魔眼で魔力が出てないか見れるだろうし。」
「うん、わかった。
でも、カイルくんに迷惑じゃないかな?」
カイルくんも忙しいだろうし……。
「迷惑じゃないと思うぞ?
むしろ、次トオルが料理する時は魔法の練習がてら手伝うから絶対に呼べ!って言ってたし。
カイルに俺が連絡しといてやるからそのまま厨房行っちゃえよ。」
ラインハルトが教えてくれる。
「本当に!?ラインハルトありがとう。
じゃあ、行ってくるね。」
「あぁ、あんまり無理するなよ?」
「頑張れよ!」
ヴェインさんとラインハルトがそう言って見送ってくれる。
「手合わせ?の邪魔してごめんね。
2人も、頑張ってね!」
そう声を掛けたが何故か凄く気まずそうに笑っていた。
気になったが、まぁ、いいか。
そのまま厨房にむかう。
ん?鍛錬場ならわかるけど、執務室で手合わせってなんだろう?
今度聞いてみよう。
厨房に着いて必要な食材を集めていた。
今日は、スープストックを中心に作る。
フォン・ド・ヴォー(子牛がないからフォン・ド・ブフの方が正しいか?)にフォン・ブラン(鶏のだし)を作る。
昨日、アレンが捌いてくれた鶏の骨とヴェインさんに頼んで仕入れてもらった牛の骨、玉ねぎ、セール(セロリ)、コル(紫人参)、トマト、ニンニクを大量に運ぶ。
途中で連絡を受けたカイルくんが手伝いに来てくれた。
「トオルさん!ラインハルト様から連絡貰いました!僕も手伝わせてください!」
昨日の泣き顔が嘘みたいに可愛い笑顔で声をかけてくれた。
「カイルくん、ごめんね。助かるよ。よろしく!」
「いや、大丈夫ですよ!今日は、僕が魔法使いますから任せてください!」
カイルくん魔法、苦手じゃなくなったんだね。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」って言うけど、昨日の今日での変わりっぷりに驚いた。
でも、あのヴェインさんに「俺よりも凄い才能がある」って言わせるくらいだからやっぱりカイルくんは凄いんだろうな。
「今日は何作るんですか?」
「今日は、料理じゃなくてその前の準備かな?スープストックって言うのを作るんだ。」
「スープストック?」
首を傾げながら聞いてくる。
内面の成長は感じたけど、外見は変わらずやっぱり可愛い……。
「うん、ソースとか煮込み料理に使うスープって言ったら伝わるかな?
そのまま飲むためのものじゃなくて出汁に使うんだ。」
わからなかったみたいだけど、とりあえずやってみれば伝わるかな。
さっそく野菜を2人で切っていく。
コルとセールは、よく洗って皮ごと適当な大きさに切っていく。
玉ねぎも皮をむいてフォン・ド・ヴォーは大きめの角切りに、フォン・ブランは丸のままで下に十字の切込みをいれた。
フォン・ド・ヴォー用の野菜はオーブンでじっくりローストしていく。
その間に、鶏をどんどん捌いて骨をだけ取り出した。
どうせ作るなら大量に作っちゃいたいからね。
「トオルさん、相変わらず速いですね!」
となりで湯むきしたトマトを切りながらカイルくんが褒めてくれた。
「カイルくんも凄い速いよ?」
仕事が凄く速くて予定よりも凄く進んでいる。
14歳でこんなに仕事が出来るなんて……。
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