少女探偵ヒカリ

タロット殺人事件

タロットの秘密

翌朝、ヒカリの携帯が鳴った
ヒカリは飛び起きた
「えんなからだ」
ヒカリは携帯に出た
「ヒカリ、神奈川県警に来てほしい」
ヒカリはさっぱりわからなかった
エンナは大きく息を吸った
「神奈川県警が大騒ぎなの」
「どうして？」
エンナはヒカリに事情を話した
「まさか、上透田官房長官？」
エンナはうなずいた
「上透田官房長官の命令で広域事件に指定されてね」
「まさか遺体が他の場所で見つかった？」
エンナはうなずいた
「まさか大阪で見つかって」
「大阪府警も来るのよ」
ヒカリはエンナに
「わたしに会いたいとでも？」
エンナはうなずいた
「確か大阪の未解決事件を解決したな」
「お礼ならもらったが」
エンナはヒカリに
「左腕から左胸のない遺体が見つかって」
「大阪で？」
エンナはうなずいた
「それで神奈川県警も大慌ててで」
ヒカリはエンナに
「大阪府警と神奈川県警に来てもらって」
「事件の概要を聞きたいの？」
ヒカリはうなずいた
「遺体の状況も」
「わかってわ」
エンナは電話を切った
チェレンが降りてきた
「どうしたんだ、ヒカリ？」
「大阪で遺体が見つかったわ」
「大阪で？」
チェレンは驚いた
ヒカリはうなずいた
「体の一部のないが」
「まだ殺人は続いていたのか」
ヒカリはうなずいた
ヒカリは苦虫を噛んだような表情になった
「一応ベルとＮにも連絡を」
ヒカリはうなずいた
エンナはダイゴを呼んだ
「ヒカリの事務所に行くわよ」
ダイゴはエンナに
「大阪府警の人間付きで」
ダイゴは車のキーを取り出した
「まさかＨＩＣＡＲＩちゃんの家に？」
エンナは刑事に
「探偵として会い行くんだから」
エンナは刑事たちを睨んだ
「そうでしたか」
エンナが駐車場につくとダイゴが立っていた
「ヒカリに会いに行くのを芸能人として会いに行くのと勘違いして」
ダイゴは苦笑いした
ヒカリたちは朝食を食べ終えていた
「ヒカリがアメリカにいた時に医師免許以外に何をやったんですか？」
ヒカリは考えて
「ＦＢＩ重大指名手配犯を捕まえたな」
「ある意味すごいな」
Ｎは驚いた
「首根っこをつかんで」
「そいつを突き出したのか？」
「突き出したわ、ＦＢＩに」
「当然だな」
ヒカリの事務所のチャイムが鳴った
「ヒカリ、エンナがいるけど」
「今朝、来ると言っていな」
ベルは台所に入り紅茶を入れた
大阪府警の刑事はヒカリを見て
「はじめまして」
ヒカリは大阪府警の刑事の頬を見て
つねったなと思った
ベルはヒカリに
「プリンが冷蔵に入っていましたが」
ヒカリは思い出したように言った
「昨日使ったんだ」
ベルは冷蔵庫からプリンを取り出した
「牛乳じゃなくて豆乳を使ってるんですか？」
ヒカリはうなずいた
「体にも優しいから」
「なるほど」
Ｎは関心を示した