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有情世間の厚貌深情
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「おやおや、可愛いお嬢さん…こんな夜道を歩いては化け物が寄ってくるぞ」
突然声をかけられた、見るとお坊さん?みたいな服を着た若い青年。
女性「だれ?」
「ん?小生はただの行者だ、化け物との区別もつかないのか?うつけ者が」
女性「何よ!その言い方!」
行者「おーおー怒るな怒るなうつけがよりうつけになるぞ」
女性「~~~…ふん!!」
女性は怒り、早足に去っていった。
行者「ははははは!……彼奴に手を出すなよ」
暗闇からおぞましい赤目の化け物が現れる。
行者「いくらお前が覚えていても彼奴はお前を覚えていない…小生のこともな…」
化け物は行者を鋭く睨む。
行者「悔しいか?」
化け物は襲いかかるがあっさり避けられる。
行者「実の兄弟に手をあげるとはお前も堕ちたものだな……」
化け物(ガァルルルルルルル!!)
行者「いいぜ、遊んでやるよ夜は長いんだ」
行者は嗤い構える。
行者「こい!!」
化け物が行者に噛みつこうとしたその時。
「兄様ああああああああ!!」
電光石火の如く現れた男が行者目掛けて突進し壁に当たる。
「もーう!!どこいってたんですか!?俺を置いて!!ひどいですよ!!」
兄様「お"ぉ"っ…~~あ"ぉ"」
強烈なタックルと痛みに悶える。
「兄様!?兄様!!死なないで!死なないでください!!」
兄の体を必死に揺さぶるすると突然視界が真っ暗になった。
「いだだだだだだだだい!!」
兄様「お前…殺す」
「あ、兄様生きてた」
兄様「突進するなと何回言ったらわかる?頭かち割ってお前の脳細切れにすんぞ」
「兄様、それやばいって死ぬって俺」
兄様「そのつもりだうつけが」
「怖い怖い怖いぃ兄様怖い」
化け物(グルルルルルル…)
「あ…」
化け物は二人をじっと見る。
「兄上…」
(……)
「まだ引きずってるの?」
刹那、鋭い爪が二人を襲うそれを上手くかわし、行者は化け物目掛けて蹴りを入れた。
化け物(ゴブゥッ!!)
50メートルほど吹っ飛び家を破壊する。
「兄様やりすぎ…」
兄様「空き家だから大丈夫だろうよ」
行者は徐に指で空中で何かを書く。
(あ…やばい)
ちょうど意識を取り戻した化け物は再度行者目掛けて襲いかかる。
兄様「心感情動言(しんかんじょうどうげん)……瞋恚(しんい)」
唱えた瞬間化け物はズタズタに切り裂かれ動かなくなった。
兄様「逃げたな…」
「兄様の術式相変わらずやだねー」
兄様「お前も人のこと言えんのか?」
「てへ」
兄様「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…」
「そーんなに拒絶せんでも…」
兄様「気持ち悪いものは気持ち悪い、それより咲憺(しょうた)先程の娘はあいつか?」
咲憺「うーん、程遠いかな」
兄様「何だそれ」
咲憺「俺たちと同じで何回も転生してるから記憶とゆうかそうゆうものが薄れてきてる」
兄様「成る程な…」
少し考え込む。
咲憺「俺そろそろ帰るわ」
兄様「ああ…え?」
咲憺「じゃーねー兄様~またいつか~」
帰ろうとする咲憺の肩をおさえ顔に青筋を立てながら怒り始める。
兄様「待て愚弟が話は終わってねぇよ」
咲憺「なーによ兄様」
兄様「今日お前んち泊まらせろ寝床ねぇんだよ」
咲憺「とか言って転がり込む気でしょ兄様」
兄様「だったらどうした?」
咲憺「潔いね兄様…まぁいいよただし条件がある…飯代、光熱費、水道費、は払ってもらいます」
兄様「はぁ?!こちとら行者だぞ!!んな金ねぇよ!」
咲憺「じゃあ兄様実家帰って」
兄様「それが嫌で行者になったの知ってるだろ?」
咲憺「そもそも前に泊めた時、食費とその他諸々の支払い大変だったんだよ!!危うく貯金底つくとこだったんだからな」
兄様「大した額もねぇのに?」
咲憺「兄様、実家と一緒にしちゃダメ…世間様の一般年収と我が家の年収何桁違うと思ってんの」
兄様「兎に角家入れろ愚弟、さも無いとお前の店潰すぞ」
咲憺「行者らしからぬ言葉を何でそんなポンポン出てくるかねー」
咲憺は呆れ頭を抱えた。
咲憺「じゃあお店手伝ってくれたら全部工面したげる」
兄様「……背に腹は変えられんか」
咲憺「決まりだね」
兄様「案内しろ眠い」
突然声をかけられた、見るとお坊さん?みたいな服を着た若い青年。
女性「だれ?」
「ん?小生はただの行者だ、化け物との区別もつかないのか?うつけ者が」
女性「何よ!その言い方!」
行者「おーおー怒るな怒るなうつけがよりうつけになるぞ」
女性「~~~…ふん!!」
女性は怒り、早足に去っていった。
行者「ははははは!……彼奴に手を出すなよ」
暗闇からおぞましい赤目の化け物が現れる。
行者「いくらお前が覚えていても彼奴はお前を覚えていない…小生のこともな…」
化け物は行者を鋭く睨む。
行者「悔しいか?」
化け物は襲いかかるがあっさり避けられる。
行者「実の兄弟に手をあげるとはお前も堕ちたものだな……」
化け物(ガァルルルルルルル!!)
行者「いいぜ、遊んでやるよ夜は長いんだ」
行者は嗤い構える。
行者「こい!!」
化け物が行者に噛みつこうとしたその時。
「兄様ああああああああ!!」
電光石火の如く現れた男が行者目掛けて突進し壁に当たる。
「もーう!!どこいってたんですか!?俺を置いて!!ひどいですよ!!」
兄様「お"ぉ"っ…~~あ"ぉ"」
強烈なタックルと痛みに悶える。
「兄様!?兄様!!死なないで!死なないでください!!」
兄の体を必死に揺さぶるすると突然視界が真っ暗になった。
「いだだだだだだだだい!!」
兄様「お前…殺す」
「あ、兄様生きてた」
兄様「突進するなと何回言ったらわかる?頭かち割ってお前の脳細切れにすんぞ」
「兄様、それやばいって死ぬって俺」
兄様「そのつもりだうつけが」
「怖い怖い怖いぃ兄様怖い」
化け物(グルルルルルル…)
「あ…」
化け物は二人をじっと見る。
「兄上…」
(……)
「まだ引きずってるの?」
刹那、鋭い爪が二人を襲うそれを上手くかわし、行者は化け物目掛けて蹴りを入れた。
化け物(ゴブゥッ!!)
50メートルほど吹っ飛び家を破壊する。
「兄様やりすぎ…」
兄様「空き家だから大丈夫だろうよ」
行者は徐に指で空中で何かを書く。
(あ…やばい)
ちょうど意識を取り戻した化け物は再度行者目掛けて襲いかかる。
兄様「心感情動言(しんかんじょうどうげん)……瞋恚(しんい)」
唱えた瞬間化け物はズタズタに切り裂かれ動かなくなった。
兄様「逃げたな…」
「兄様の術式相変わらずやだねー」
兄様「お前も人のこと言えんのか?」
「てへ」
兄様「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…」
「そーんなに拒絶せんでも…」
兄様「気持ち悪いものは気持ち悪い、それより咲憺(しょうた)先程の娘はあいつか?」
咲憺「うーん、程遠いかな」
兄様「何だそれ」
咲憺「俺たちと同じで何回も転生してるから記憶とゆうかそうゆうものが薄れてきてる」
兄様「成る程な…」
少し考え込む。
咲憺「俺そろそろ帰るわ」
兄様「ああ…え?」
咲憺「じゃーねー兄様~またいつか~」
帰ろうとする咲憺の肩をおさえ顔に青筋を立てながら怒り始める。
兄様「待て愚弟が話は終わってねぇよ」
咲憺「なーによ兄様」
兄様「今日お前んち泊まらせろ寝床ねぇんだよ」
咲憺「とか言って転がり込む気でしょ兄様」
兄様「だったらどうした?」
咲憺「潔いね兄様…まぁいいよただし条件がある…飯代、光熱費、水道費、は払ってもらいます」
兄様「はぁ?!こちとら行者だぞ!!んな金ねぇよ!」
咲憺「じゃあ兄様実家帰って」
兄様「それが嫌で行者になったの知ってるだろ?」
咲憺「そもそも前に泊めた時、食費とその他諸々の支払い大変だったんだよ!!危うく貯金底つくとこだったんだからな」
兄様「大した額もねぇのに?」
咲憺「兄様、実家と一緒にしちゃダメ…世間様の一般年収と我が家の年収何桁違うと思ってんの」
兄様「兎に角家入れろ愚弟、さも無いとお前の店潰すぞ」
咲憺「行者らしからぬ言葉を何でそんなポンポン出てくるかねー」
咲憺は呆れ頭を抱えた。
咲憺「じゃあお店手伝ってくれたら全部工面したげる」
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