私に蜜事を

喫茶店 寄り道

翌朝…

ガチャ……

蜜「いらっしゃ…」
空楽「…」
蜜「無業者様が何の用で？」
空楽「働いてます」
蜜「いつもの？」
空楽「お願いします」

空楽のお決まりめにゅぅ

日替わりスゥプ
サンドゥィチ
紅茶

蜜「最近、あの子見ないわねぇ死んだの？」
空楽「蜜さん、今日は危ぶない日かなんかで？」
蜜「しばくわよ？」
空楽「貴女が始めたんでしょう？」
蜜「まぁいいわ、生意気小娘は元気みたいね」
蜜と笠年は過去に大喧嘩したことがある。
空楽「…」
徐にタバコを蒸す蜜、それをじっと見つめる空楽。
空楽「息子さんと何かあったんです？」
蜜「昨日ちょっとケンカしてね…言い過ぎちゃったのよ」
空楽「…」
蜜「俺はかぁちゃんの奴隷じゃないって言われてついカッとなってね…」
空楽「…」
蜜「夫が死んでからいつもキリキリしちゃっててつい子供達にあたっちゃったのよね…母親失格よ」
空楽「…」
蜜「はぁあなーんか辛気臭くなっちゃったわね」
空楽「……蜜さんは失格じゃ無いと思いますよ？」
蜜「え？」
空楽「私は家族を持ったことがないのでわかりませんが…子供達に食べさせようと働く蜜さんはとても素敵な母だと思います…」
蜜「……」
空楽「…」
蜜「夫じゃなくて貴方だったら未来は違ったかもね…」
空楽「 仙男せんださんを悪く言わないであげてください」
蜜「死人に口なんて無いわよっ…」
空楽「…ごちそうさま、ここに置いときますね」
蜜「…」