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嘘つきな人間
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……刑務所
人間「~♪ ~♪」
看守「囚人番号2258面会だ」
人間「…」
……面会室
人間「国家の犬がなんの用ぅ?」
目の前には仏頂面の優男。
町丘「…」
人間「なんかいいなよぉ~」
町丘「…何故高瀬さんに執着するんだ?」
人間「…」
町丘「君だけじゃない高瀬さんも…君に執着してる」
人間「…うーん、まずさぁ言いたいのはそれ知って君はどうするのと知ったところで受け入れる事出来るのって言いたいぃ」
町丘「…」
人間「君あいつのこと好きなのぉ?」
町丘「…」
人間「図星?」
町丘「笑いたかったら笑え」
人間「…ぶっ…あっはははははははははははははははははは」
町丘「…」
人間「はぁあ無理無理無理ぃ!君にあいつの心を受け止められるわけない!」
町丘「…」
人間「分かるわけがない!」
町丘「……鳴年千才」
人間「!」
町丘「女性連続監禁殺人事件の最後の被害者」
人間「…」
町丘「君の母親…いや厳密には鳴年千弥の母親」
人間「…」
町丘「何故方法を変えた?」
人間「それぇ尋問?」
町丘「…」
人間「尋問なら黙秘しまぁす」
町丘「……やっぱり高瀬さんが関与してるのか?」
ピタッ…
町丘「そうなんだな?」
人間「…」
町丘「悪いがこれは犯罪だ」
人間「……信用ないんだなあいつぅ」
町丘「…」
人間「君はあいつ守ってるもんだと思ったけど…違うみたいだねぇ」
町丘「…」
人間「知りたい?アイツがやり方変えた理由」
町丘「…」
人間「黙るんなら言わないよぉ?」
町丘「鳴年千瀬」
人間「!!」
町丘「初めて動揺したな」
人間「…それアイツの前では言わないほうがいいよぉ?」
町丘「そもそも出ないだろう」
人間「そうだねぇ」
町丘「出せるのか?」
人間「せんちゃん呼んだら出るよぉ?」
せんちゃんとは高瀬のこと。
町丘「…」
人間「呼んでみる?」
町丘「……隠してるな?」
人間はニヤリと笑う。
人間「鳴年ぇー!"弟"が来てんぞぉー?!」
町丘「!?」
この瞬間、気配が変わり空気が重くなる。
鳴年「どこだ…」
町丘「…」
鳴年「あいつはどこだって聞いてんだ」
町丘「……」
鳴年「チッ…嘘かよ」
怒り混じりのため息を吐き町丘を睨む。
鳴年「あー…なんだっけ?やり方ーだったか?」
町丘「ああ」
鳴年はニヤリと笑い楽しそうに話し始めた。
鳴年「あいつさぁ面白いんだぜ?頭殴ったらバタバタ暴れるし、何度も謝るし子供だけはなんたらって言うし本当……」
話が止まる、笑っていた顔は怒りとも悲しみともつかない。
町丘「…」
鳴年「俺も愛されたかったな」
町丘「……」
鳴年「だから殺した」
町丘「…嘘だな」
鳴年「は?…」
町丘「白々しい演技はやめろ」
鳴年「……ふふ、ひでぇやつ」
町丘「君こそ」
人間「~♪ ~♪」
看守「囚人番号2258面会だ」
人間「…」
……面会室
人間「国家の犬がなんの用ぅ?」
目の前には仏頂面の優男。
町丘「…」
人間「なんかいいなよぉ~」
町丘「…何故高瀬さんに執着するんだ?」
人間「…」
町丘「君だけじゃない高瀬さんも…君に執着してる」
人間「…うーん、まずさぁ言いたいのはそれ知って君はどうするのと知ったところで受け入れる事出来るのって言いたいぃ」
町丘「…」
人間「君あいつのこと好きなのぉ?」
町丘「…」
人間「図星?」
町丘「笑いたかったら笑え」
人間「…ぶっ…あっはははははははははははははははははは」
町丘「…」
人間「はぁあ無理無理無理ぃ!君にあいつの心を受け止められるわけない!」
町丘「…」
人間「分かるわけがない!」
町丘「……鳴年千才」
人間「!」
町丘「女性連続監禁殺人事件の最後の被害者」
人間「…」
町丘「君の母親…いや厳密には鳴年千弥の母親」
人間「…」
町丘「何故方法を変えた?」
人間「それぇ尋問?」
町丘「…」
人間「尋問なら黙秘しまぁす」
町丘「……やっぱり高瀬さんが関与してるのか?」
ピタッ…
町丘「そうなんだな?」
人間「…」
町丘「悪いがこれは犯罪だ」
人間「……信用ないんだなあいつぅ」
町丘「…」
人間「君はあいつ守ってるもんだと思ったけど…違うみたいだねぇ」
町丘「…」
人間「知りたい?アイツがやり方変えた理由」
町丘「…」
人間「黙るんなら言わないよぉ?」
町丘「鳴年千瀬」
人間「!!」
町丘「初めて動揺したな」
人間「…それアイツの前では言わないほうがいいよぉ?」
町丘「そもそも出ないだろう」
人間「そうだねぇ」
町丘「出せるのか?」
人間「せんちゃん呼んだら出るよぉ?」
せんちゃんとは高瀬のこと。
町丘「…」
人間「呼んでみる?」
町丘「……隠してるな?」
人間はニヤリと笑う。
人間「鳴年ぇー!"弟"が来てんぞぉー?!」
町丘「!?」
この瞬間、気配が変わり空気が重くなる。
鳴年「どこだ…」
町丘「…」
鳴年「あいつはどこだって聞いてんだ」
町丘「……」
鳴年「チッ…嘘かよ」
怒り混じりのため息を吐き町丘を睨む。
鳴年「あー…なんだっけ?やり方ーだったか?」
町丘「ああ」
鳴年はニヤリと笑い楽しそうに話し始めた。
鳴年「あいつさぁ面白いんだぜ?頭殴ったらバタバタ暴れるし、何度も謝るし子供だけはなんたらって言うし本当……」
話が止まる、笑っていた顔は怒りとも悲しみともつかない。
町丘「…」
鳴年「俺も愛されたかったな」
町丘「……」
鳴年「だから殺した」
町丘「…嘘だな」
鳴年「は?…」
町丘「白々しい演技はやめろ」
鳴年「……ふふ、ひでぇやつ」
町丘「君こそ」
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