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コンコンッ
「ん、こんな早くに誰って……セーラ!?」
「朝早くごめん」
「どうした?何かあった?」
《秘密の部屋のことがユーランにバレたの。しばらくれいれいを泊めて欲しいんだー》
「え?あ?うん。いいけど」
《じゃあよろしく。僕は一旦2人のところ戻るねー》
そう言ってヴェンは戻って行った
「…………………」
「…………………」
僕らの間で沈黙が流れた。その沈黙を破ったのはローズの方だった
「もう朝だしご飯食べよっか。今日も学校だし」
「…………うん」
「大丈夫。ユーランなら分かってくれるよ」
「うん……」
その後、僕はローズの家でご飯を食べて学校に行った
《れーちゃん!》
《れいれい!》
《怜くん!》
「あ、三人とも」
《もう大丈夫?》
「うん。大丈夫だよ」
「セーラ俺、こっちだからまた後でね」
「うん。後で」
僕がローズと別れて廊下を歩いていると
「セーラ!」
後ろから呼びれて振り返るとユーランがいた
「………………」
「あの、話が」
「っ、」
ダッ
僕は怖くて走って逃げて教室の中に入った
《れいれいやっぱ怖い?》
「うん……」
《れーちゃんが大丈夫になるまで無理に会わなくていいからね》
「………………」
(前世でも今世でも僕は逃げてばっかり。本当に嫌になる)
「はぁ……」
三人《………………》
三人は困ったように顔を見合わせていた
(三人にも迷惑かけてバカみたい)
「少し、頭冷やしてくるね」
《じゃあ僕達も一緒に》
「大丈夫だよ。1人にさせて」
三人《……………》
僕は3人を置いて屋上に行った
「はぁー何やってんだほんとに」ボソッ
「セーラくん」
ビクッ
僕が振り向くとそこには
「っ、昨日の」
「あのさ、なんで今日、ローズ様と登校してきてんの?」
「お前みたいな出来損ないが仲良くしていい相手じゃないんだよ!」
「そうだそうだ!てか、気に入られてるからって調子乗りすぎなんじゃない?それとも珍しい二属性でしかも聖属性だからお高く止まってるの?」
「別にそうゆう訳じゃないけど」
「ほんと気に入らないブサイクのくせに!」
「お前とあの方達は釣り合わないんだよ!」
「…………………」
(そんなの知ってるよ。知ってる自分が一番よく分かってる)
「あ、なぁ、お前の力見せてくれよ」
「……………なんで?」
「いいだろ」
「早くやれよ」
(人を下に見てる目だ。カッターキャー的なやつか)
「分かった……」
フワッ
僕は屋上一面を花畑にした
「これが僕の力だよ」
「な、なんだよ!こんなの殺傷能力の欠片もねぇじゃねぇか!」
(まぁパッと見た感じはね)
実は花畑の中の花には毒を持ってるものもいくつかあった
パンッ
僕が手を鳴らすと花畑は消えた
「で、次は何するの?」
「っ、こうなったら」
ヒュンッ
そいつは自分の能力で風の鎌を出すと自分の腕を切りつけた
(あーねカッターキャーね。させるわけないじゃん)
「ヒール」
僕はそいつが叫ぶ前に回復魔法で傷を治した
「ニッコリ僕、聖属性だよ?だから傷を治すのは造作もないんだー」
「チッ、じゃあお前の体を傷つけても問題ないな」
(やっぱりこうなるよね。逃げるか)
「逃げたらあの妖精達にやろっかなー」
「!っ、…………分かった」
僕は大人しくそいつらからの暴力を受けた
数十分後
「そろそろ授業始まるし戻ろーぜ」
「そうだな。じゃあな。今日の授業後も来いよ」
「ゲホッヒューーゲホッゲホッ」
僕の体はかなりボロボロだった魔法を使われたので魔法の傷もかなりあった
「ゲホッゲホッ、ひ、る」
光が僕を包み込み怪我は消えた。
「んん、んん、、よし、大丈夫」
僕は笑顔を作って教室に戻った。そしてその日からまた僕の地獄の日々が始まった
「ん、こんな早くに誰って……セーラ!?」
「朝早くごめん」
「どうした?何かあった?」
《秘密の部屋のことがユーランにバレたの。しばらくれいれいを泊めて欲しいんだー》
「え?あ?うん。いいけど」
《じゃあよろしく。僕は一旦2人のところ戻るねー》
そう言ってヴェンは戻って行った
「…………………」
「…………………」
僕らの間で沈黙が流れた。その沈黙を破ったのはローズの方だった
「もう朝だしご飯食べよっか。今日も学校だし」
「…………うん」
「大丈夫。ユーランなら分かってくれるよ」
「うん……」
その後、僕はローズの家でご飯を食べて学校に行った
《れーちゃん!》
《れいれい!》
《怜くん!》
「あ、三人とも」
《もう大丈夫?》
「うん。大丈夫だよ」
「セーラ俺、こっちだからまた後でね」
「うん。後で」
僕がローズと別れて廊下を歩いていると
「セーラ!」
後ろから呼びれて振り返るとユーランがいた
「………………」
「あの、話が」
「っ、」
ダッ
僕は怖くて走って逃げて教室の中に入った
《れいれいやっぱ怖い?》
「うん……」
《れーちゃんが大丈夫になるまで無理に会わなくていいからね》
「………………」
(前世でも今世でも僕は逃げてばっかり。本当に嫌になる)
「はぁ……」
三人《………………》
三人は困ったように顔を見合わせていた
(三人にも迷惑かけてバカみたい)
「少し、頭冷やしてくるね」
《じゃあ僕達も一緒に》
「大丈夫だよ。1人にさせて」
三人《……………》
僕は3人を置いて屋上に行った
「はぁー何やってんだほんとに」ボソッ
「セーラくん」
ビクッ
僕が振り向くとそこには
「っ、昨日の」
「あのさ、なんで今日、ローズ様と登校してきてんの?」
「お前みたいな出来損ないが仲良くしていい相手じゃないんだよ!」
「そうだそうだ!てか、気に入られてるからって調子乗りすぎなんじゃない?それとも珍しい二属性でしかも聖属性だからお高く止まってるの?」
「別にそうゆう訳じゃないけど」
「ほんと気に入らないブサイクのくせに!」
「お前とあの方達は釣り合わないんだよ!」
「…………………」
(そんなの知ってるよ。知ってる自分が一番よく分かってる)
「あ、なぁ、お前の力見せてくれよ」
「……………なんで?」
「いいだろ」
「早くやれよ」
(人を下に見てる目だ。カッターキャー的なやつか)
「分かった……」
フワッ
僕は屋上一面を花畑にした
「これが僕の力だよ」
「な、なんだよ!こんなの殺傷能力の欠片もねぇじゃねぇか!」
(まぁパッと見た感じはね)
実は花畑の中の花には毒を持ってるものもいくつかあった
パンッ
僕が手を鳴らすと花畑は消えた
「で、次は何するの?」
「っ、こうなったら」
ヒュンッ
そいつは自分の能力で風の鎌を出すと自分の腕を切りつけた
(あーねカッターキャーね。させるわけないじゃん)
「ヒール」
僕はそいつが叫ぶ前に回復魔法で傷を治した
「ニッコリ僕、聖属性だよ?だから傷を治すのは造作もないんだー」
「チッ、じゃあお前の体を傷つけても問題ないな」
(やっぱりこうなるよね。逃げるか)
「逃げたらあの妖精達にやろっかなー」
「!っ、…………分かった」
僕は大人しくそいつらからの暴力を受けた
数十分後
「そろそろ授業始まるし戻ろーぜ」
「そうだな。じゃあな。今日の授業後も来いよ」
「ゲホッヒューーゲホッゲホッ」
僕の体はかなりボロボロだった魔法を使われたので魔法の傷もかなりあった
「ゲホッゲホッ、ひ、る」
光が僕を包み込み怪我は消えた。
「んん、んん、、よし、大丈夫」
僕は笑顔を作って教室に戻った。そしてその日からまた僕の地獄の日々が始まった
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