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バッ
ストンッ
僕はヴェンの腕をすり抜けると風魔法を使って地面に着地して声の聞こえる方に走った
「はぁはぁ、っ、ここだ」
《れいれい。やっと追いついたって、ここは……》
そこは僕と妖精3人があった場所だった
「……………」
ザブザブザブ
《ちょ、れいれい!》
僕は水の中に入って真っ直ぐに妖精の木に歩いていった。びしょびしょになりながら僕は妖精の木にたどり着いた
「僕を呼んだのはあなたなの?」
<そうじゃ、数年越しにやっと会えたな、華原 怜、いや、今はセーラ・マーガレットか>
「あなたは?」
<その前に姿を見せるか>
フワッ
「!」
木の中から人が出てきた。いや、正確には人に似た何かが出来た
<我は精霊女王のミーラー・クルム、ミーラと呼んでくれ>
「ミーラさんは、どうして僕を?」
<以前、この木を癒してくれたであろう?この木は我が宿っている木で元気がなくて我までも力を使えなくなって困っておったんじゃが、お主が木に回復魔法をかけてくれたおかげで我もやっと回復することができた。ありがとな>
「いえ、木が元気になって良かったです」
<さて、お主、自分が死んだ時どんな猫を助けたか覚えておるか?>
「え?確か、綺麗な金色と青色のオッドアイの黒猫だった気が」
<やはりか、おい、そこの妖精。この子は借りてくぞ>
「え?」
「は?」
ブワアッ
(お姫様抱っこ好きだなこの世界の人達)
僕はミーラさんにお姫様抱っこされた。そしてミーラさんはそのまま空へと飛んだ
「っ、」
(たかっ、こわっ)
<怖いかもしれぬがちょっと我慢してくれ、合わせたい人がおるんじゃ>
(や、でも怖いものは怖いんだけど)
ミーラさんはどんどん上に上がって行って、挙句の果てには雲の上まで出た
(っ、こわっ)
<ちょっと待ってるんじゃよ。ファートゥム!ファートゥム!>
<なんや、ミーラー>
<やっとでてきたか。お主、この子に見覚えはないか?>
<え?んー>
ジーッ
その人はジッと僕の目を見てきた
(何か探ってる目だ、でも悪い人じゃなさそう)
<あ、思い出した、地上の使い魔助けてくれたこや、元気やった>
「え?」
(どうゆうこと?)
<お主の前世の記憶を見た時に記憶の片隅にこいつの顔があったからなんか知っているかと思って連れてきたんじゃ>
「そうなんですね…………もしかして心読めます?」
<うん。よくわかったな>
<で、なんでここに連れてきたん?>
<お主が色々ごちゃごちゃにするから、傷ついとるんじゃ!全く一つの話に別の話を何個も組み込むんじゃない!>
<だってー>
「え?え?どうゆうことですか?」
<実はな、お主が死んだのはこいつの使い魔を庇ったからでな、で、こいつがこの小説?にハマってたからここに転生させたんじゃが、その時に別の話もいくつか付け足されてしまったらしいんじゃ、まぁ諸々の件は全部こいつのせいってことじゃ>
「え?え?」
(どうゆうこと?まずこの世界作ったって言うか書いたのは僕でしょ?で、何故かこの人が僕の小説を知っててハマってた、だからちょうど死んだ僕ヲタ転生させたはいいけど別の小説の話もいくつか組み込まれてよく分からない世界になってるってこと?たぶん、ひとつはステイ先輩が前世に書いたやつだろうけど)
<なんじゃこの元ネタ?の小説はお主が書いたやつだったのか>
「は、はい。知らなかったんですね」
(記憶みたのに知らないんだ)
<必要以上は記憶は見ないようにしておるんじゃプライバシーなるものがあるからな>
「な、なるほど」
<じゃってよファートゥム>
<ほんまか!?この小説めっちゃ好きやったんや!まさか作者を自分の書いた小説に転生させとるなんて思わへんかったけど>
(この人も知らなかったんだ)
<いやーなんか君が死んじゃったあと君を追いかけてくる人があまりにも多くてね。そんだけ尊敬されてるなら全員同じところに転生させちゃえって思って転生させたんやけど、この小説書いてる人なら納得やわ>
「は、はぁ……」
<困ったらなんでも言ってや!この神であるファートゥムがいつでも手伝ったる!>
「あ、ありがとうございます」
<てゆうことじゃ、我も手伝わせてもらうから必要だったらわれらの名前を呼ぶといい>
「ありがとうございます」
<さて、用事も終わったことだし、戻るか>
「はい」
ミーラさんは僕を連れて今度は下へと降りていって、木のところに戻った
<ではまた会おう>
「はい」
《れいれい!大丈夫だった?何もされてない?》
「うん。大丈夫だよ」
《なら良かった~行こっかれいれい》
「うん…」
ヴェンは僕を抱き上げるとローズのところに行った
ストンッ
僕はヴェンの腕をすり抜けると風魔法を使って地面に着地して声の聞こえる方に走った
「はぁはぁ、っ、ここだ」
《れいれい。やっと追いついたって、ここは……》
そこは僕と妖精3人があった場所だった
「……………」
ザブザブザブ
《ちょ、れいれい!》
僕は水の中に入って真っ直ぐに妖精の木に歩いていった。びしょびしょになりながら僕は妖精の木にたどり着いた
「僕を呼んだのはあなたなの?」
<そうじゃ、数年越しにやっと会えたな、華原 怜、いや、今はセーラ・マーガレットか>
「あなたは?」
<その前に姿を見せるか>
フワッ
「!」
木の中から人が出てきた。いや、正確には人に似た何かが出来た
<我は精霊女王のミーラー・クルム、ミーラと呼んでくれ>
「ミーラさんは、どうして僕を?」
<以前、この木を癒してくれたであろう?この木は我が宿っている木で元気がなくて我までも力を使えなくなって困っておったんじゃが、お主が木に回復魔法をかけてくれたおかげで我もやっと回復することができた。ありがとな>
「いえ、木が元気になって良かったです」
<さて、お主、自分が死んだ時どんな猫を助けたか覚えておるか?>
「え?確か、綺麗な金色と青色のオッドアイの黒猫だった気が」
<やはりか、おい、そこの妖精。この子は借りてくぞ>
「え?」
「は?」
ブワアッ
(お姫様抱っこ好きだなこの世界の人達)
僕はミーラさんにお姫様抱っこされた。そしてミーラさんはそのまま空へと飛んだ
「っ、」
(たかっ、こわっ)
<怖いかもしれぬがちょっと我慢してくれ、合わせたい人がおるんじゃ>
(や、でも怖いものは怖いんだけど)
ミーラさんはどんどん上に上がって行って、挙句の果てには雲の上まで出た
(っ、こわっ)
<ちょっと待ってるんじゃよ。ファートゥム!ファートゥム!>
<なんや、ミーラー>
<やっとでてきたか。お主、この子に見覚えはないか?>
<え?んー>
ジーッ
その人はジッと僕の目を見てきた
(何か探ってる目だ、でも悪い人じゃなさそう)
<あ、思い出した、地上の使い魔助けてくれたこや、元気やった>
「え?」
(どうゆうこと?)
<お主の前世の記憶を見た時に記憶の片隅にこいつの顔があったからなんか知っているかと思って連れてきたんじゃ>
「そうなんですね…………もしかして心読めます?」
<うん。よくわかったな>
<で、なんでここに連れてきたん?>
<お主が色々ごちゃごちゃにするから、傷ついとるんじゃ!全く一つの話に別の話を何個も組み込むんじゃない!>
<だってー>
「え?え?どうゆうことですか?」
<実はな、お主が死んだのはこいつの使い魔を庇ったからでな、で、こいつがこの小説?にハマってたからここに転生させたんじゃが、その時に別の話もいくつか付け足されてしまったらしいんじゃ、まぁ諸々の件は全部こいつのせいってことじゃ>
「え?え?」
(どうゆうこと?まずこの世界作ったって言うか書いたのは僕でしょ?で、何故かこの人が僕の小説を知っててハマってた、だからちょうど死んだ僕ヲタ転生させたはいいけど別の小説の話もいくつか組み込まれてよく分からない世界になってるってこと?たぶん、ひとつはステイ先輩が前世に書いたやつだろうけど)
<なんじゃこの元ネタ?の小説はお主が書いたやつだったのか>
「は、はい。知らなかったんですね」
(記憶みたのに知らないんだ)
<必要以上は記憶は見ないようにしておるんじゃプライバシーなるものがあるからな>
「な、なるほど」
<じゃってよファートゥム>
<ほんまか!?この小説めっちゃ好きやったんや!まさか作者を自分の書いた小説に転生させとるなんて思わへんかったけど>
(この人も知らなかったんだ)
<いやーなんか君が死んじゃったあと君を追いかけてくる人があまりにも多くてね。そんだけ尊敬されてるなら全員同じところに転生させちゃえって思って転生させたんやけど、この小説書いてる人なら納得やわ>
「は、はぁ……」
<困ったらなんでも言ってや!この神であるファートゥムがいつでも手伝ったる!>
「あ、ありがとうございます」
<てゆうことじゃ、我も手伝わせてもらうから必要だったらわれらの名前を呼ぶといい>
「ありがとうございます」
<さて、用事も終わったことだし、戻るか>
「はい」
ミーラさんは僕を連れて今度は下へと降りていって、木のところに戻った
<ではまた会おう>
「はい」
《れいれい!大丈夫だった?何もされてない?》
「うん。大丈夫だよ」
《なら良かった~行こっかれいれい》
「うん…」
ヴェンは僕を抱き上げるとローズのところに行った
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