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いじめのシーンが入ります。(セーラの過去)
---------------------キリトリ線--------------------
その日の夜
「ん、っ、はぁはぁ、」
夢の中
ガラッ
「…………おはようございます」ボソッ
「お前また来たのかよ」
「闇堕ちやろうが来たぞー」
「………………」
(またか)
僕は席に着ことしたしかし、
グイッ
「イッ、」
腕を引かれた。いじめっ子が掴んだ場所は僕がアムカをしてるところで思わず声が出てしまった
「お前またアムカしてんの気持ち悪」
「お前みたいなグズいらないんだよ!」
「っ、」
いじめっ子達の向こう側でももと日向が申し訳なさそうに見ていた
(しょうがない。庇ったら何されるか分かんないんだから。でも、辛いよ、助けて……)
「おい、なんとか言えよ」
ドンッ
「あ、」
グラッ
ガンッ
二人「怜!」
僕は押されてバランスをくずし、机で頭をうった
「なんだよ日向、百兎。お前らこいつの味方すんの?」
「それは、……」
「っ、………」
「二人とも大丈夫だよ。僕は大丈夫」
(本当は大丈夫じゃないよ。辛い、助けてよ)
「ほら、こいつもそう言ってるし」
「やけど」
「大丈夫だって!!!」
ビクッ
(二人を巻き込みたくない。辛いけど我慢我慢)
「はぁーなんか萎えちゃった。今はこれで勘弁してやる。放課後屋上来いよ」
「…………はい」
放課後
「…………来ました」
「おせぇんだよ」
ボコッ
ついた瞬間僕は殴られた
「本当にお前なんかいらない」
「なんで生まれてきたの?」
「さっさと死ねよ!」
「病んでて本当に気持ち悪い」
「あ、そういえば小説家になりたいんだって?お前がなれる訳ないじゃんw夢見すぎなんだよばーか」
「っ、ケホッゲホッ」
その後も僕は殴られ続け、あいつらが飽きてやっと解放され、いつもの場所に行った
「ごめん。おまたせ二人とも」
「…………今日も助けられへんくてごめんな」
「俺もごめん」
「大丈夫。こうやって一緒に帰ってくれるだけでも嬉しいよ」
「ごめん。怖くて」
「大丈夫だってほら、家帰ろ」
「でも、怜は家に帰っても」
「大丈夫。今日は父さんと姉さんもいるから」
「なんも出来んくてごめん」
「だから、大丈夫だって何回謝んの」
二人「………………」
(辛い、苦しい。ダメ、そんなこと考えるな)
家の前
「じゃあまた明日」
「うん。気ぃつけてな」
「怪我しないでってもうしてるか」
「あはは…そうだね。ま、気をつけるよ」
僕は覚悟を決めて家に入った
「母さん!!落ち着いて!!」
姉さんの声が聞こえた
「!瑠璃姉さん!どうしたの!?」
姉さんの方に行くと額から血を流した姉さんがいた
「母さんがまたお酒飲んでて」
姉さんが指を指す方にはビール便からお酒をついで飲んでる母さんの姿があった
「っ、母さん!!病院の人からお酒はダメってあれほど言われたでしょ!?」
「うるさい!黙ってりゃあいんだよお前達は」
「そうゆう訳には行かないよ。ほら、お酒離して」
「うっせぇぇ!!」
ガンッ
「っ、」
「怜!」
「大丈夫だから姉さんは近づかないで危ないから」
「母さん。お酒離して、もう飲んじゃダメ!」
僕が母さんと格闘してると父さんが帰ってきた
「怜!」
その頃には僕はボロボロだった
「よく頑張った。瑠璃、怜を連れて上に行きなさい。母さんは俺が止める」
父さんは僕らの味方。母さんを唯一止めれる人だった。僕と姉さんは2階の部屋に行った
「ほら、おいで怜。手当する」
「姉さんも怪我酷いよ」
「怜よりはマシよ。それに今日はすぐ父さんが帰ってきてくれたし、」
「……………こんな生活いつ終わるんだろう」
「さぁ……分かんない。どうして私達がこんなに苦しんだろう。いっそのこと、殺してくれればいいのに」
「そう、だね」
「~~~~~!!!」
「~~~~~!!!」
ガッシャーン
ドタドタドタ
「え、上に上がってくる?」
「どうして?今までなかったのに怜どうしよう」
「大丈夫だよ。大丈夫」
誰かが言った。大丈夫って言う時ほど大丈夫じゃない。大丈夫っていう人ほど大丈夫じゃないってそれは本当だったみたい
バンッ
「殺してやる!あんた達がいるせいで!あんたたちなんかいなければ!」
ブンッ
母さんが包丁を振りかざし姉さんに下ろそうとした
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
バッ
「はぁはぁはぁ………ゆ、め?」
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