57 / 57
番外編 私!夢を叶える!
しおりを挟む
「本当によろしいのですか?」
私は、学園都市で不動産屋をしている「メービス」と申します。
「構わないよ!なんせ私は金持ちだからね!ガッハッハっ!」
「この規模となるとどのくらいかかるか……」
私は持ち家としては未だかつてない規模の建設規模に直ぐには予算が算出できないので、もう一度よく考えた方が良いと遠回しに伝える。
「君!私を誰だと思ってるのかね?白金貨の女だよ?今の私に不可能なことなんて何もないのだよ!」
黒髪の女性は皮袋を突き出してくる。
「どうなっても知りませんからね」
「どうにもならないさ!早く準備に取り掛かりたまえ!」
「かしこまりました」
私は、前金として白金貨400枚を即金で受け取る。
*****
金貨の風呂!金貨の部屋!金色の飲み物!
「遂に!遂に!叶うんだ!私の願いが!」
ぐふふふ!とニヤけが止まらない!
常に四六時中、ベッドの中でも笑っていたかもしれない。
その度に気持ちが悪いとエマやユリ、リサ達は口を揃えて言う。
「ふふふ!嫉妬は良くないよ!君たちと違って私は白金貨の女!魅力が違いすぎるだけなのだから!」
「はいはい」
と、慣れた様子で流すエマ達。
もう少しだけ反応してくれても良いだろうが!まあ、良い!白金貨の女はそんな小さいことなど気にしないのだよ!
「ぐふふふ!楽しみだぁ!」
それから8ヶ月……
「こちらがご所望の「金の宮殿」でございます」
学園都市一等地の1000坪の土地を買い上げ、元あった屋敷を壊して、1から建てた。縦300m、幅500mの二階建ての中庭と別に庭園付き!その他にも100mくらいの池もある。
なぜなら、昔から釣りがしてみたかったから!
「やるならでっかく!一気に夢を叶える!ふ……やはり白金貨の女はやることが違うぜ」
屋敷を前にして、ステフのようなポーズを取る私。
ちょっとあいつの気持ちがわかるな。確かに気持ちいいわ。
そんな私の元へメービスさんがやってくる。
「申し訳ありません。オリハルコンはどうしても手に入れることができず、金庫をお作りすることができませんでした」
私に丁寧に頭を下げてくれるメービスさん。
「うむ!そんなこと気にしなくてぇぇ
よし!」
「すみません。ちなみにこちらが全ての費用となります」
明細書です。と言ってメービスさんは私に一枚の紙を渡してくる。
「うむ!ご苦労であった」
メービスさんから明細書を受け取り、金額を確認する。
私は白金貨の女だから……おおう……
たっけぇ!
明細書を見た私の手が震える。
「白金貨5000枚になります!」
「……ふふふ!白金貨の女だからね!即金…ではなく、ローンでお願いしまーす!」
「はい!5年以内に返していただけるのなら!」
「うぇ、うぇーい!」
たじろぐ私。
「うふふふ!」
と、微笑むメービスさんの声が高級住宅地に響いた。
夢の代償がでっけぇぇぇ!
私は、学園都市で不動産屋をしている「メービス」と申します。
「構わないよ!なんせ私は金持ちだからね!ガッハッハっ!」
「この規模となるとどのくらいかかるか……」
私は持ち家としては未だかつてない規模の建設規模に直ぐには予算が算出できないので、もう一度よく考えた方が良いと遠回しに伝える。
「君!私を誰だと思ってるのかね?白金貨の女だよ?今の私に不可能なことなんて何もないのだよ!」
黒髪の女性は皮袋を突き出してくる。
「どうなっても知りませんからね」
「どうにもならないさ!早く準備に取り掛かりたまえ!」
「かしこまりました」
私は、前金として白金貨400枚を即金で受け取る。
*****
金貨の風呂!金貨の部屋!金色の飲み物!
「遂に!遂に!叶うんだ!私の願いが!」
ぐふふふ!とニヤけが止まらない!
常に四六時中、ベッドの中でも笑っていたかもしれない。
その度に気持ちが悪いとエマやユリ、リサ達は口を揃えて言う。
「ふふふ!嫉妬は良くないよ!君たちと違って私は白金貨の女!魅力が違いすぎるだけなのだから!」
「はいはい」
と、慣れた様子で流すエマ達。
もう少しだけ反応してくれても良いだろうが!まあ、良い!白金貨の女はそんな小さいことなど気にしないのだよ!
「ぐふふふ!楽しみだぁ!」
それから8ヶ月……
「こちらがご所望の「金の宮殿」でございます」
学園都市一等地の1000坪の土地を買い上げ、元あった屋敷を壊して、1から建てた。縦300m、幅500mの二階建ての中庭と別に庭園付き!その他にも100mくらいの池もある。
なぜなら、昔から釣りがしてみたかったから!
「やるならでっかく!一気に夢を叶える!ふ……やはり白金貨の女はやることが違うぜ」
屋敷を前にして、ステフのようなポーズを取る私。
ちょっとあいつの気持ちがわかるな。確かに気持ちいいわ。
そんな私の元へメービスさんがやってくる。
「申し訳ありません。オリハルコンはどうしても手に入れることができず、金庫をお作りすることができませんでした」
私に丁寧に頭を下げてくれるメービスさん。
「うむ!そんなこと気にしなくてぇぇ
よし!」
「すみません。ちなみにこちらが全ての費用となります」
明細書です。と言ってメービスさんは私に一枚の紙を渡してくる。
「うむ!ご苦労であった」
メービスさんから明細書を受け取り、金額を確認する。
私は白金貨の女だから……おおう……
たっけぇ!
明細書を見た私の手が震える。
「白金貨5000枚になります!」
「……ふふふ!白金貨の女だからね!即金…ではなく、ローンでお願いしまーす!」
「はい!5年以内に返していただけるのなら!」
「うぇ、うぇーい!」
たじろぐ私。
「うふふふ!」
と、微笑むメービスさんの声が高級住宅地に響いた。
夢の代償がでっけぇぇぇ!
0
お気に入りに追加
993
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
聖女として豊穣スキルが備わっていたけど、伯爵に婚約破棄をされました~公爵様に救済され農地開拓を致します~
安奈
ファンタジー
「豊穣スキル」で農地を豊かにし、新鮮な農作物の収穫を可能にしていたニーア。
彼女は結婚前に、肉体関係を求められた婚約者である伯爵を拒否したという理由で婚約破棄をされてしまう。
豊穣の聖女と呼ばれていた彼女は、平民の出ではあったが領主である伯爵との婚約を誇りに思っていただけに非常に悲しんだ。
だがニーアは、幼馴染であり現在では公爵にまで上り詰めたラインハルトに求婚され、彼と共に広大な農地開拓に勤しむのだった。
婚約破棄をし、自らの領地から事実上の追放をした伯爵は彼女のスキルの恩恵が、今までどれだけの効力を得ていたのか痛感することになるが、全ては後の祭りで……。
聖女なんて御免です
章槻雅希
ファンタジー
「聖女様」
「聖女ではありません! 回復術師ですわ!!」
辺境の地ではそんな会話が繰り返されている。治癒・回復術師のアルセリナは聖女と呼ばれるたびに否定し訂正する。そう、何度も何十度も何百度も何千度も。
聖女断罪ものを読んでて思いついた小ネタ。
軽度のざまぁというか、自業自得の没落があります。
『小説家になろう』様・『Pixiv』様に重複投稿。
姉の陰謀で国を追放された第二王女は、隣国を発展させる聖女となる【完結】
小平ニコ
ファンタジー
幼少期から魔法の才能に溢れ、百年に一度の天才と呼ばれたリーリエル。だが、その才能を妬んだ姉により、無実の罪を着せられ、隣国へと追放されてしまう。
しかしリーリエルはくじけなかった。持ち前の根性と、常識を遥かに超えた魔法能力で、まともな建物すら存在しなかった隣国を、たちまちのうちに強国へと成長させる。
そして、リーリエルは戻って来た。
政治の実権を握り、やりたい放題の振る舞いで国を乱す姉を打ち倒すために……
【完結】婚約破棄された令嬢が冒険者になったら超レア職業:聖女でした!勧誘されまくって困っています
如月ぐるぐる
ファンタジー
公爵令嬢フランチェスカは、誕生日に婚約破棄された。
「王太子様、理由をお聞かせくださいませ」
理由はフランチェスカの先見(さきみ)の力だった。
どうやら王太子は先見の力を『魔の物』と契約したからだと思っている。
何とか信用を取り戻そうとするも、なんと王太子はフランチェスカの処刑を決定する。
両親にその報を受け、その日のうちに国を脱出する事になってしまった。
しかし当てもなく国を出たため、何をするかも決まっていない。
「丁度いいですわね、冒険者になる事としましょう」
私をこき使って「役立たず!」と理不尽に国を追放した王子に馬鹿にした《聖女》の力で復讐したいと思います。
水垣するめ
ファンタジー
アメリア・ガーデンは《聖女》としての激務をこなす日々を過ごしていた。
ある日突然国王が倒れ、クロード・ベルト皇太子が権力を握る事になる。
翌日王宮へ行くと皇太子からいきなり「お前はクビだ!」と宣告された。
アメリアは聖女の必要性を必死に訴えるが、皇太子は聞く耳を持たずに解雇して国から追放する。
追放されるアメリアを馬鹿にして笑う皇太子。
しかし皇太子は知らなかった。
聖女がどれほどこの国に貢献していたのか。どれだけの人を癒やしていたのか。どれほど魔物の力を弱体化させていたのかを……。
散々こき使っておいて「役立たず」として解雇されたアメリアは、聖女の力を使い国に対して復讐しようと決意する。
聖女らしくないと言われ続けたので、国を出ようと思います
菜花
ファンタジー
ある日、スラムに近い孤児院で育ったメリッサは自分が聖女だと知らされる。喜んで王宮に行ったものの、平民出身の聖女は珍しく、また聖女の力が顕現するのも異常に遅れ、メリッサは偽者だという疑惑が蔓延する。しばらくして聖女の力が顕現して周囲も認めてくれたが……。メリッサの心にはわだかまりが残ることになった。カクヨムにも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ギャンブル三昧で大勝利からの転げ落ち。
人生うまく行かないですね……でも楽しそうで何より(๑•̀ㅂ•́)و✧
なかなか読めないので一日一話くらいずつですが、コツコツとお伺いさせて下さい!
応援してます!(≧▽≦)
あ、ありがとうござマスクはレギュラーサイズ。
すみません。
描きたい欲が上がってきたので、その場のノリで繋げてるので、なんか失敗だらけなんですけど……
笑顔になってくれてるなら嬉しいです😊😊
ありがとうございマインドフルネス
感想初めてもらえて嬉しい〜😭
ほんとにありがとう😭