52 / 57
暑いから海へゆく 5月大型連休②
しおりを挟む
「あっついなぁ……それにしても魔王様に狙われてるって言うのに、海水浴とは呑気なやつだな」
僕は、カツアゲされそうになったあの日からも変わらず気になる黒髪の女を見張っている。
「風になびくあの後ろ姿……やっぱりどこかで……」
海水浴客に紛れ込み、ただいま絶賛、マーメイドのお姉さんが営む海の家の中からマーメイド特製かき氷、マーメイド特製麦茶をいただきながら海の中でマーメイドと鼻血を流しながらたわむれる黒髪の女を見張る。
「お兄さん!気前いいからサービスしてあげる!どう?」
マーメイドのお姉さんがカウンターの机越しに大胆な水着姿で迫ってくる。
「今なら、白金貨一枚(日本円で百万円)で私と写真が撮れるよ!」
その豊満な胸を強調するように両腕で寄せて、赤い顔で照れながら聞いてくる。
「フフン!この僕がそんなもの……白金貨一枚ですね!お願いしまぁぁす!」
カウンター席に白金貨を叩きつけてやった。滅多に流通しない幻の白金貨!
「ええ!本当に持ってた!……もう少しカモっちゃいましょう?」
「そうね……」
何やらお姉さん達がひそひそ声で話している。
フフン!さては僕の気前の良さに惚れたな?いいんだよ?僕なら困らないから受け取りたまえ!なぜなら、僕は金持ちだからね!
「ねぇねぇ?まだ白金貨は持ってるのぉ?」
「フフン!当たり前じゃないか!……
ほら!」
お姉さん達に財布の中身を見せつけてあげた。
「本当だ!ねぇねぇ?今ならお店の子達全員と写真撮影できるけどどうする?」
「フフン!……いくらですか?」
「白金貨20枚よ」
うっ……財布の中身の全財産……
僕は財布とお姉さん達を見る。
期待に満ちた目をしていた。
そんな目を向けられたら……
「フフン!それくらい余裕さ!お支払いします!」
期待に応えたくなるじゃないかぁ!
震える手でお姉さんにお金を渡した。
それはそう……だって今月の僕の生活費全額!どうしよう!家の借金払えない!
「毎度ありがとうございまーす」
お金を受け取るとなぜかテンションが一気に元に戻り、真顔のみんなと写真撮影をした。
「フフン!……やってしまった……
今月、どう生活してこう」
ヒュゥゥ……と僕の頬を風が撫でていった。
ステフが風に吹かれて絶望している頃……
「そして、胸はこうやって揉むとリンパの詰まりが取れるよ?」
私は人魚のお姉様達のお胸様を揉んでお悩み解決のレクチャーをしていた。
「うわー!本当!あんなに重かった肩が楽になった!」
エマよりも大きな胸、大胆なビキニ、きれいなエメラルドグリーンの長髪、整ったスタイルにお顔……
全てが完璧なお姉様!たまに腰掛けている岩場の下からきれいなルビー色の尻尾が見え隠れする。
セクシィィィ!
「こうすれば水中で腕を動かす時も肩の痛みを心配せずに済むよ」
「ありがとう!クミちゃん!」
エリーゼさんは長年の苦しみから解放された喜びから私の頭の後ろに両手を回して抱きしめる。
生牡蠣のように「ぷるん」としてツルツルしたお胸様に顔が埋もれる。
「ああ!私の生涯に一片の……悔いはある!お姉さん達のおかげで良いアイディアが浮かんだよ!ありがとう!」
ぐふふふ……とエリーゼさんの胸の中で埋もれながら笑う。
「やーだ!ちょっと変態みたいな笑い方して!でも、クミちゃん面白ーい!」
えい♡とさらにお胸様に埋もれさせてくれる。
ぐふふふ!と変態的な笑みを浮かべる私と、うふふふ!と楽しげな笑みを浮かべるエリーゼさん。
そんな抱き合う私たちを大きな波が飲み込む。
誰だぁ!私の幸福のひとときをぶっ壊してくれたのは!
波に流されないようにエリーゼさんを抱きしめて耐える。
「グハハハ!我は魔王軍四天王が1人!クラーケンだ!魔王様のペットをしている!」
海の中から家一軒よりも大きなイカが姿を現した。
僕は、カツアゲされそうになったあの日からも変わらず気になる黒髪の女を見張っている。
「風になびくあの後ろ姿……やっぱりどこかで……」
海水浴客に紛れ込み、ただいま絶賛、マーメイドのお姉さんが営む海の家の中からマーメイド特製かき氷、マーメイド特製麦茶をいただきながら海の中でマーメイドと鼻血を流しながらたわむれる黒髪の女を見張る。
「お兄さん!気前いいからサービスしてあげる!どう?」
マーメイドのお姉さんがカウンターの机越しに大胆な水着姿で迫ってくる。
「今なら、白金貨一枚(日本円で百万円)で私と写真が撮れるよ!」
その豊満な胸を強調するように両腕で寄せて、赤い顔で照れながら聞いてくる。
「フフン!この僕がそんなもの……白金貨一枚ですね!お願いしまぁぁす!」
カウンター席に白金貨を叩きつけてやった。滅多に流通しない幻の白金貨!
「ええ!本当に持ってた!……もう少しカモっちゃいましょう?」
「そうね……」
何やらお姉さん達がひそひそ声で話している。
フフン!さては僕の気前の良さに惚れたな?いいんだよ?僕なら困らないから受け取りたまえ!なぜなら、僕は金持ちだからね!
「ねぇねぇ?まだ白金貨は持ってるのぉ?」
「フフン!当たり前じゃないか!……
ほら!」
お姉さん達に財布の中身を見せつけてあげた。
「本当だ!ねぇねぇ?今ならお店の子達全員と写真撮影できるけどどうする?」
「フフン!……いくらですか?」
「白金貨20枚よ」
うっ……財布の中身の全財産……
僕は財布とお姉さん達を見る。
期待に満ちた目をしていた。
そんな目を向けられたら……
「フフン!それくらい余裕さ!お支払いします!」
期待に応えたくなるじゃないかぁ!
震える手でお姉さんにお金を渡した。
それはそう……だって今月の僕の生活費全額!どうしよう!家の借金払えない!
「毎度ありがとうございまーす」
お金を受け取るとなぜかテンションが一気に元に戻り、真顔のみんなと写真撮影をした。
「フフン!……やってしまった……
今月、どう生活してこう」
ヒュゥゥ……と僕の頬を風が撫でていった。
ステフが風に吹かれて絶望している頃……
「そして、胸はこうやって揉むとリンパの詰まりが取れるよ?」
私は人魚のお姉様達のお胸様を揉んでお悩み解決のレクチャーをしていた。
「うわー!本当!あんなに重かった肩が楽になった!」
エマよりも大きな胸、大胆なビキニ、きれいなエメラルドグリーンの長髪、整ったスタイルにお顔……
全てが完璧なお姉様!たまに腰掛けている岩場の下からきれいなルビー色の尻尾が見え隠れする。
セクシィィィ!
「こうすれば水中で腕を動かす時も肩の痛みを心配せずに済むよ」
「ありがとう!クミちゃん!」
エリーゼさんは長年の苦しみから解放された喜びから私の頭の後ろに両手を回して抱きしめる。
生牡蠣のように「ぷるん」としてツルツルしたお胸様に顔が埋もれる。
「ああ!私の生涯に一片の……悔いはある!お姉さん達のおかげで良いアイディアが浮かんだよ!ありがとう!」
ぐふふふ……とエリーゼさんの胸の中で埋もれながら笑う。
「やーだ!ちょっと変態みたいな笑い方して!でも、クミちゃん面白ーい!」
えい♡とさらにお胸様に埋もれさせてくれる。
ぐふふふ!と変態的な笑みを浮かべる私と、うふふふ!と楽しげな笑みを浮かべるエリーゼさん。
そんな抱き合う私たちを大きな波が飲み込む。
誰だぁ!私の幸福のひとときをぶっ壊してくれたのは!
波に流されないようにエリーゼさんを抱きしめて耐える。
「グハハハ!我は魔王軍四天王が1人!クラーケンだ!魔王様のペットをしている!」
海の中から家一軒よりも大きなイカが姿を現した。
0
お気に入りに追加
986
あなたにおすすめの小説
女の子なのに能力【怪力】を与えられて異世界に転生しました~開き直って騎士を目指していたらイケメンハーレムができていた件~
沙寺絃
ファンタジー
平凡な女子高生だった主人公は、神様から特殊能力【怪力】を与えられて、異世界の農村に転生する。
持前の怪力を活かしてドラゴン退治していたら、壊滅寸前だった騎士団の騎士に見出された。
「君ほどの力の持ち主を、一介の村娘や冒険者として終わらせるのは惜しい! ぜひイース王国に仕える騎士となるべきだ!」
騎士の推薦のおかげで、軍事都市アルスターの騎士学校に通うことになった。
入学試験当日には素性を隠した金髪王子と出会って気に入られ、騎士団長の息子からはプロポーズされてしまう。さらに王子の付き人は、やっぱりイケメンの銀髪&毒舌家執事。
ひたすら周りを魅了しながら、賑やかな学園生活を送るサクセス&青春ストーリー。
※この小説はカクヨムでも掲載しています。
完璧な妹に全てを奪われた私に微笑んでくれたのは
今川幸乃
恋愛
ファーレン王国の大貴族、エルガルド公爵家には二人の姉妹がいた。
長女セシルは真面目だったが、何をやっても人並ぐらいの出来にしかならなかった。
次女リリーは逆に学問も手習いも容姿も図抜けていた。
リリー、両親、学問の先生などセシルに関わる人たちは皆彼女を「出来損ない」と蔑み、いじめを行う。
そんな時、王太子のクリストフと公爵家の縁談が持ち上がる。
父はリリーを推薦するが、クリストフは「二人に会って判断したい」と言った。
「どうせ会ってもリリーが選ばれる」と思ったセシルだったが、思わぬ方法でクリストフはリリーの本性を見抜くのだった。
義妹を溺愛するクズ王太子達のせいで国が滅びそうなので、ヒロインは義妹と愉快な仲間達と共にクズ達を容赦なく潰す事としました
やみなべ
恋愛
<最終話まで執筆済。毎日1話更新。完結保障有>
フランクフルト王国の辺境伯令嬢アーデルは王家からほぼ選択肢のない一方的な命令でクズな王太子デルフリと婚約を結ばされた。
アーデル自身は様々な政治的背景を理解した上で政略結婚を受け入れるも、クズは可愛げのないアーデルではなく天真爛漫な義妹のクラーラを溺愛する。
貴族令嬢達も田舎娘が無理やり王太子妃の座を奪い取ったと勘違いし、事あるごとにアーデルを侮辱。いつしか社交界でアーデルは『悪役令嬢』と称され、義姉から虐げられるクラーラこそが王太子妃に相応しいっとささやかれ始める。
そんな四面楚歌な中でアーデルはパーティー会場内でクズから冤罪の後に婚約破棄宣言。義妹に全てを奪われるという、味方が誰一人居ない幸薄い悪役令嬢系ヒロインの悲劇っと思いきや……
蓋を開ければ、超人のようなつよつよヒロインがお義姉ちゃん大好きっ子な義妹を筆頭とした愉快な仲間達と共にクズ達をぺんぺん草一本生えないぐらい徹底的に叩き潰す蹂躙劇だった。
もっとも、現実は小説より奇とはよく言ったもの。
「アーデル!!貴様、クラーラをどこにやった!!」
「…………はぁ?」
断罪劇直前にアーデル陣営であったはずのクラーラが突如行方をくらますという、ヒロインの予想外な展開ばかりが続いたせいで結果論での蹂躙劇だったのである。
義妹はなぜ消えたのか……?
ヒロインは無事にクズ王太子達をざまぁできるのか……?
義妹の隠された真実を知ったクズが取った選択肢は……?
そして、不穏なタグだらけなざまぁの正体とは……?
そんなお話となる予定です。
残虐描写もそれなりにある上、クズの末路は『ざまぁ』なんて言葉では済まない『ざまぁを超えるざまぁ』というか……
これ以上のひどい目ってないのではと思うぐらいの『限界突破に挑戦したざまぁ』という『稀にみる酷いざまぁ』な展開となっているので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
逆に三度の飯よりざまぁ劇が大好きなドS読者様なら……
多分、期待に添えれる……かも?
※ このお話は『いつか桜の木の下で』の約120年後の隣国が舞台です。向こうを読んでればにやりと察せられる程度の繋がりしか持たせてないので、これ単体でも十分楽しめる内容にしてます。
追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて
だましだまし
ファンタジー
私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。
敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。
決して追放に備えていた訳では無いのよ?
平民と恋に落ちたからと婚約破棄を言い渡されました。
なつめ猫
恋愛
聖女としての天啓を受けた公爵家令嬢のクララは、生まれた日に王家に嫁ぐことが決まってしまう。
そして物心がつく5歳になると同時に、両親から引き離され王都で一人、妃教育を受ける事を強要され10年以上の歳月が経過した。
そして美しく成長したクララは16才の誕生日と同時に貴族院を卒業するラインハルト王太子殿下に嫁ぐはずであったが、平民の娘に恋をした婚約者のラインハルト王太子で殿下から一方的に婚約破棄を言い渡されてしまう。
クララは動揺しつつも、婚約者であるラインハルト王太子殿下に、国王陛下が決めた事を覆すのは貴族として間違っていると諭そうとするが、ラインハルト王太子殿下の逆鱗に触れたことで貴族院から追放されてしまうのであった。
お幸せに、婚約者様。私も私で、幸せになりますので。
ごろごろみかん。
恋愛
仕事と私、どっちが大切なの?
……なんて、本気で思う日が来るとは思わなかった。
彼は、王族に仕える近衛騎士だ。そして、婚約者の私より護衛対象である王女を優先する。彼は、「王女殿下とは何も無い」と言うけれど、彼女の方はそうでもないみたいですよ?
婚約を解消しろ、と王女殿下にあまりに迫られるので──全て、手放すことにしました。
お幸せに、婚約者様。
私も私で、幸せになりますので。
長年の婚約者は政略結婚の私より、恋愛結婚をしたい相手がいるようなので、消えてあげようと思います。
神崎 ルナ
恋愛
【奨励賞頂きましたっ( ゚Д゚) ありがとうございます(人''▽`)】 コッペリア・マドルーク公爵令嬢は、王太子アレンの婚約者として良好な関係を維持してきたと思っていた。
だが、ある時アレンとマリアの会話を聞いてしまう。
「あんな堅苦しい女性は苦手だ。もし許されるのであれば、君を王太子妃にしたかった」
マリア・ダグラス男爵令嬢は下級貴族であり、王太子と婚約などできるはずもない。
(そう。そんなに彼女が良かったの)
長年に渡る王太子妃教育を耐えてきた彼女がそう決意を固めるのも早かった。
何故なら、彼らは将来自分達の子を王に据え、更にはコッペリアに公務を押し付け、自分達だけ遊び惚けていようとしているようだったから。
(私は都合のいい道具なの?)
絶望したコッペリアは毒薬を入手しようと、お忍びでとある店を探す。
侍女達が話していたのはここだろうか?
店に入ると老婆が迎えてくれ、コッペリアに何が入用か、と尋ねてきた。
コッペリアが正直に全て話すと、
「今のあんたにぴったりの物がある」
渡されたのは、小瓶に入った液状の薬。
「体を休める薬だよ。ん? 毒じゃないのかって? まあ、似たようなものだね。これを飲んだらあんたは眠る。ただし」
そこで老婆は言葉を切った。
「目覚めるには条件がある。それを満たすのは並大抵のことじゃ出来ないよ。下手をすれば永遠に眠ることになる。それでもいいのかい?」
コッペリアは深く頷いた。
薬を飲んだコッペリアは眠りについた。
そして――。
アレン王子と向かい合うコッペリア(?)がいた。
「は? 書類の整理を手伝え? お断り致しますわ」
※お読み頂きありがとうございます(人''▽`) hotランキング、全ての小説、恋愛小説ランキングにて1位をいただきました( ゚Д゚)
(2023.2.3)
ありがとうございますっm(__)m ジャンピング土下座×1000000
※お読みくださり有難うございました(人''▽`) 完結しました(^▽^)
もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです
もきち
ファンタジー
私は男に肩を抱かれ、真横で婚約破棄を言い渡す瞬間に立ち会っている。
この位置って…もしかして私ってヒロインの位置じゃない?え、やだやだ。だってこの場合のヒロインって最終的にはざまぁされるんでしょうぉぉぉぉぉ
知らない間にヒロインになっていたアリアナ・カビラ
しがない男爵の末娘だったアリアナがなぜ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる