26 / 57
金の亡者式!恋愛強化プログラム!目指せ!恋愛力53万!①
しおりを挟む
「あ、あの!理事長先生とヨハネス先生の噂を聞いたのですが、本当でしょうか!」
秘密のアルバイトに採用されて、3日経った日の放課後、帰ろうとする私に「マイク・マーク」が話しかけてきた。
「テメェ!姉さんに向かって!最優先にまずする事があんだろが!……どうぞ!」
私は頼んでいないが
「あなたの一番の舎弟になりたいっす!」
と、しつこくお願いされ、その度に周りからも注目を集めるしで結局、舎弟になる事を許した。
そんな長男は以前はだるんだるんだったが、今は私のしごきによって引き締まり、筋肉の配置図が見えるようになってきているマイクと共に……
「私は男の胸に興味はないと言っているだろうが!」
鋼鉄の胸板と余った皮でほんのり柔らかい胸を私に向かって触ってくださいと突き出して近づいてくる。
やめろ!頬を染めるな!流し目をするな!
ゾッとして鳥肌が止まらない。
「風の導き(ウィンドブロード)」
2人の体を風によって方向転換させて窓に向かって歩かせて、そのまま張り付けたままにする。
長男は良い舎弟になろうとするのはいいが、なんか余計な事をするので貼り付けたままにしとこう。
マイクもノリ良さそうにやってたから念の為……
「それで?話って何?」
と、窓に張り付いたままのマイクの背中に話しかける。
「はい!噂を耳にしてお願いにきたんです!」
貼り付けになっているが問題なく喋るマイク。
「で?」
言葉短く返す。
クミは「回りくどい事が大嫌い!」だと言う噂も同時に耳にしているマイクは
「単刀直入にいいます!僕の代わりに僕が好意を寄せる人に僕の思いを伝えて欲しいんです!」
覚悟を決めた目でクミに頼み込むマイク。
窓に張り付いたままだけど……締まらねえ
様子から言って、また胸を突き出してくることもないだろうと思い魔法を解除し、マイク達を自由にする。
「あ!お前は帰ってーーーー強制テレポート」
自由になった瞬間に私の元へと歩き出した長男を学園の玄関へと飛ばす。
「これでよし。それなんだけど…ユリ!」
私の帰り支度が終わるのをエマと話して待っていたユリを呼ぶ。
「どうかした?」
「恋愛クエスト発生!金の亡者恋愛担当冒険者ユリ様!至急!窓口ごと駆けつけてくださーい」
「ラジャ!」
やる気に満ちた顔で駆けつけてくれるユリ。
懐からメガネを取り出す。
髪を後ろでまとめ上げ、メガネをかける。
やっぱり普段からそうしてればいいのに、ご馳走様です!ナイスセクシィ
「私が担当のユリです。それでどんなお悩みですか?」
「代わりに告白して欲しいんだって」
「お金ならいくらでも払うから!お願いしたいんです!」
マイクは金貨が大量に入った袋を取り出す。
「率直に申し上げますと……わたしくどもが行いますのはあくまでもサポートだけとなります。それにいきなり告白しても撃沈あるのみ……少しずつ気があることを知らせて、相手にも心の準備をさせる時間が必要です」
おそらく噂が出回ると同じ者が1人や2人は出てくるだろうと思って金の亡者メンバーでヨハネスの時の件を踏まえて話し合った。
その結果、告白は本人がやるべきとなった。
そして校内女子100人からアンケートを取った結果、どんなに勝気な女子でもやっぱり少しは男に頼もしくあってほしいと言う意見だった。なので、告白の代行はしない。
「それなら大丈夫!相手は昔からの顔馴染みで友達なんだ!仲だっていい!……
でも、怖くて告白ができないんだ!頼むよ!お金はいくらでも払うから!代わりに想いを伝えてほしいんだ!」
さらに懐から財布を取り出してくる。
「まずはその根性を捻って捻って引きちぎって切除するプログラムを実行しましょう!」
金の亡者考案!「恋のキューピッドプログラム」の発動……
「あ!成功報酬は応相談ですが、相談料はお支払い頂きますからね」
秘密のアルバイトに採用されて、3日経った日の放課後、帰ろうとする私に「マイク・マーク」が話しかけてきた。
「テメェ!姉さんに向かって!最優先にまずする事があんだろが!……どうぞ!」
私は頼んでいないが
「あなたの一番の舎弟になりたいっす!」
と、しつこくお願いされ、その度に周りからも注目を集めるしで結局、舎弟になる事を許した。
そんな長男は以前はだるんだるんだったが、今は私のしごきによって引き締まり、筋肉の配置図が見えるようになってきているマイクと共に……
「私は男の胸に興味はないと言っているだろうが!」
鋼鉄の胸板と余った皮でほんのり柔らかい胸を私に向かって触ってくださいと突き出して近づいてくる。
やめろ!頬を染めるな!流し目をするな!
ゾッとして鳥肌が止まらない。
「風の導き(ウィンドブロード)」
2人の体を風によって方向転換させて窓に向かって歩かせて、そのまま張り付けたままにする。
長男は良い舎弟になろうとするのはいいが、なんか余計な事をするので貼り付けたままにしとこう。
マイクもノリ良さそうにやってたから念の為……
「それで?話って何?」
と、窓に張り付いたままのマイクの背中に話しかける。
「はい!噂を耳にしてお願いにきたんです!」
貼り付けになっているが問題なく喋るマイク。
「で?」
言葉短く返す。
クミは「回りくどい事が大嫌い!」だと言う噂も同時に耳にしているマイクは
「単刀直入にいいます!僕の代わりに僕が好意を寄せる人に僕の思いを伝えて欲しいんです!」
覚悟を決めた目でクミに頼み込むマイク。
窓に張り付いたままだけど……締まらねえ
様子から言って、また胸を突き出してくることもないだろうと思い魔法を解除し、マイク達を自由にする。
「あ!お前は帰ってーーーー強制テレポート」
自由になった瞬間に私の元へと歩き出した長男を学園の玄関へと飛ばす。
「これでよし。それなんだけど…ユリ!」
私の帰り支度が終わるのをエマと話して待っていたユリを呼ぶ。
「どうかした?」
「恋愛クエスト発生!金の亡者恋愛担当冒険者ユリ様!至急!窓口ごと駆けつけてくださーい」
「ラジャ!」
やる気に満ちた顔で駆けつけてくれるユリ。
懐からメガネを取り出す。
髪を後ろでまとめ上げ、メガネをかける。
やっぱり普段からそうしてればいいのに、ご馳走様です!ナイスセクシィ
「私が担当のユリです。それでどんなお悩みですか?」
「代わりに告白して欲しいんだって」
「お金ならいくらでも払うから!お願いしたいんです!」
マイクは金貨が大量に入った袋を取り出す。
「率直に申し上げますと……わたしくどもが行いますのはあくまでもサポートだけとなります。それにいきなり告白しても撃沈あるのみ……少しずつ気があることを知らせて、相手にも心の準備をさせる時間が必要です」
おそらく噂が出回ると同じ者が1人や2人は出てくるだろうと思って金の亡者メンバーでヨハネスの時の件を踏まえて話し合った。
その結果、告白は本人がやるべきとなった。
そして校内女子100人からアンケートを取った結果、どんなに勝気な女子でもやっぱり少しは男に頼もしくあってほしいと言う意見だった。なので、告白の代行はしない。
「それなら大丈夫!相手は昔からの顔馴染みで友達なんだ!仲だっていい!……
でも、怖くて告白ができないんだ!頼むよ!お金はいくらでも払うから!代わりに想いを伝えてほしいんだ!」
さらに懐から財布を取り出してくる。
「まずはその根性を捻って捻って引きちぎって切除するプログラムを実行しましょう!」
金の亡者考案!「恋のキューピッドプログラム」の発動……
「あ!成功報酬は応相談ですが、相談料はお支払い頂きますからね」
0
お気に入りに追加
982
あなたにおすすめの小説
謎の能力【壁】で始まる異世界スローライフ~40才独身男のちょっとエッチな異世界開拓記! ついでに世界も救っとけ!~
骨折さん
ファンタジー
なんか良く分からない理由で異世界に呼び出された独身サラリーマン、前川 来人。
どうやら神でも予見し得なかった理由で死んでしまったらしい。
そういった者は強い力を持つはずだと来人を異世界に呼んだ神は言った。
世界を救えと来人に言った……のだが、来人に与えられた能力は壁を生み出す力のみだった。
「聖剣とか成長促進とかがよかったんですが……」
来人がいるのは魔族領と呼ばれる危険な平原。危険な獣や人間の敵である魔物もいるだろう。
このままでは命が危ない! チート【壁】を利用して生き残ることが出来るのか!?
壁だぜ!? 無理なんじゃない!?
これは前川 来人が【壁】という力のみを使い、サバイバルからのスローライフ、そして助けた可愛い女の子達(色々と拗らせちゃってるけど)とイチャイチャしたり、村を作ったりしつつ、いつの間にか世界を救うことになったちょっとエッチな男の物語である!
※☆がついているエピソードはちょっとエッチです。R15の範囲内で書いてありますが、苦手な方はご注意下さい。
※カクヨムでは公開停止になってしまいました。大変お騒がせいたしました。
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
芋くさ聖女は捨てられた先で冷徹公爵に拾われました ~後になって私の力に気付いたってもう遅い! 私は新しい居場所を見つけました~
日之影ソラ
ファンタジー
アルカンティア王国の聖女として務めを果たしてたヘスティアは、突然国王から追放勧告を受けてしまう。ヘスティアの言葉は国王には届かず、王女が新しい聖女となってしまったことで用済みとされてしまった。
田舎生まれで地位や権力に関わらず平等に力を振るう彼女を快く思っておらず、民衆からの支持がこれ以上増える前に追い出してしまいたかったようだ。
成すすべなく追い出されることになったヘスティアは、荷物をまとめて大聖堂を出ようとする。そこへ現れたのは、冷徹で有名な公爵様だった。
「行くところがないならうちにこないか? 君の力が必要なんだ」
彼の一声に頷き、冷徹公爵の領地へ赴くことに。どんなことをされるのかと内心緊張していたが、実際に話してみると優しい人で……
一方王都では、真の聖女であるヘスティアがいなくなったことで、少しずつ歯車がズレ始めていた。
国王や王女は気づいていない。
自分たちが失った者の大きさと、手に入れてしまった力の正体に。
小説家になろうでも短編として投稿してます。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる