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待て
しおりを挟む「待て。やめろ」
天界から下界へ。「世界の意思」による束縛を解呪した私ーー女神は、
「一万年だ。お前に生み出され『女神』という役割に縛られ、お前の命令に従うしかなかった。だが、いつまでも縛られている私ではない」
「世界の意思」による強制命令を跳ね除け、
「『女神』は世界の行く末を見守るのが役目。下界のことに関与することは許されない!」
慌てる「世界の意思」に
「神だって人間だ!私と同じ目にあっているのを知っていながら今まで私はなにもしてやることができなかった」
サンの「助けて」という想いが祈りとなって私に流れ込んでくる。
「待て!」
という「世界の意思」による静止を振り切って、
「今、行くよ」
私は下界へ降りた。
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