11 / 41
合格だ。
しおりを挟む
「グハハハハハ!!」
俺から放出される絶大な魔力に、広大な森の全域が揺れる。木が、地面が横に激しく揺れ、動物魔物が鳴き、一斉に走り去っていく。それによって舞い上がった砂塵が風でさらに空高く舞い上がり日光を覆い隠した。
「ぐっ!」
「ぎゃあああ!!しぃぃぃぬぅぅぅ!」
「っ!」
そんな状況に対して勇者は近くの木に捕まり、盾役は地面でうずくまり、聖女は空中に障壁を出現させ、それに飛び乗った。各々で激しい揺れと、俺の全力の魔力放出に耐えて見せた。
「……よく耐えた!合格だ!俺と正面から戦う資格はあるようだ」
俺が全力で行う魔力放出は古龍ですらも気を失うか、最悪それだけで死ぬ。
(ということはこいつらは少なくとも古龍以上の相手となる)
弱者との戦いはつまらない。一瞬で終わる。俺の力の一端のほんの一部すらも出せずに終わる。
「ははは!」
久しぶりの強者に嬉しさが込み上げて笑いが止まらない。
(やはり強者との戦いほど楽しいものはないな)
俺から放出される絶大な魔力に、広大な森の全域が揺れる。木が、地面が横に激しく揺れ、動物魔物が鳴き、一斉に走り去っていく。それによって舞い上がった砂塵が風でさらに空高く舞い上がり日光を覆い隠した。
「ぐっ!」
「ぎゃあああ!!しぃぃぃぬぅぅぅ!」
「っ!」
そんな状況に対して勇者は近くの木に捕まり、盾役は地面でうずくまり、聖女は空中に障壁を出現させ、それに飛び乗った。各々で激しい揺れと、俺の全力の魔力放出に耐えて見せた。
「……よく耐えた!合格だ!俺と正面から戦う資格はあるようだ」
俺が全力で行う魔力放出は古龍ですらも気を失うか、最悪それだけで死ぬ。
(ということはこいつらは少なくとも古龍以上の相手となる)
弱者との戦いはつまらない。一瞬で終わる。俺の力の一端のほんの一部すらも出せずに終わる。
「ははは!」
久しぶりの強者に嬉しさが込み上げて笑いが止まらない。
(やはり強者との戦いほど楽しいものはないな)
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
(完結)親友の未亡人がそれほど大事ですか?
青空一夏
恋愛
「お願いだよ。リーズ。わたしはあなただけを愛すると誓う。これほど君を愛しているのはわたしだけだ」
婚約者がいる私に何度も言い寄ってきたジャンはルース伯爵家の4男だ。
私には家族ぐるみでお付き合いしている婚約者エルガー・バロワ様がいる。彼はバロワ侯爵家の三男だ。私の両親はエルガー様をとても気に入っていた。優秀で冷静沈着、理想的なお婿さんになってくれるはずだった。
けれどエルガー様が女性と抱き合っているところを目撃して以来、私はジャンと仲良くなっていき婚約解消を両親にお願いしたのだった。その後、ジャンと結婚したが彼は・・・・・・
※この世界では女性は爵位が継げない。跡継ぎ娘と結婚しても婿となっただけでは当主にはなれない。婿養子になって始めて当主の立場と爵位継承権や財産相続権が与えられる。西洋の史実には全く基づいておりません。独自の異世界のお話しです。
※現代的言葉遣いあり。現代的機器や商品など出てくる可能性あり。
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
【完結】狂愛の第一王子は公爵令嬢を離さない〜普段は大人っぽい素敵な婚約者は、実はとても嫉妬深い男性でした!?〜
扇 レンナ
恋愛
※過去に書いていたものをリメイクして掲載しています。
フェリシタル王国の名門公爵家、エストレア公爵家の令嬢モニカには幼い頃から親に決められた婚約者がいた。
その婚約者は王国の第一王子であり、王太子であるアイザイア・フェリシタル。
いつも仲良く過ごし、このまま結婚するのだと信じていたモニカ。
しかし……ある時モニカがとある貴族の令息と楽しそうに話していたことにより、アイザイアの態度は豹変する。
「モニカは俺だけ見ていたらいいんだよ。よそ見なんてしたら――俺、そいつを殺しちゃうかもね」
――狂愛の檻に囚われた公爵令嬢は、よそ見なんて許されない。
※エブリスタ、ベリーズカフェにも旧バージョンを掲載中。
※表紙は三日月アルペジオ様よりお借りしたものです。
※10万文字程度で完結します。完結保証です。
※1話につき1500文字目安で投稿しています。他の作品よりも各話は短めです。
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
見捨てられたのは私
梅雨の人
恋愛
急に振り出した雨の中、目の前のお二人は急ぎ足でこちらを振り返ることもなくどんどん私から離れていきます。
ただ三人で、いいえ、二人と一人で歩いていただけでございました。
ぽつぽつと振り出した雨は勢いを増してきましたのに、あなたの妻である私は一人取り残されてもそこからしばらく動くことができないのはどうしてなのでしょうか。いつものこと、いつものことなのに、いつまでたっても惨めで悲しくなるのです。
何度悲しい思いをしても、それでもあなたをお慕いしてまいりましたが、さすがにもうあきらめようかと思っております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる