上 下
46 / 48
七生のひょうげた日常

健康診断の夜・人類最大の敵G

しおりを挟む

 七生のひょうげた日常


 * その一 健康診断の夜 *

 先日、仕事場で健康診断がありました。

 最近の七生はご存知の通り体調が悪いのですが。まぁ整形外科向けの症状なので内科には基本関係ないのですけれどね。
 ただ、やっぱり、心電図では障りがありまして。
 その日はどうしても右足を伸ばせなかったのですよ。右足を伸ばすと左の大腿部にまで痛みが来るため、結局両方の足を折り曲げての計測となりました。
 担当の看護師さんも困ったのだとは思います。
 何度も心電図を破り捨てては計りなおしている気配がありましたからね。
 全身からどうしても力を抜くことができなかったのですよ。
 ガッチガチに強張っていたこととは思います。
 とにかく腰から下が痛いし、背中も痛いし。首もね~調子悪いんですよ。どんだけボロボロよと思わなくもないですけどね。
 それでも何度か計測しなおして「まぁいいでしょう」ってなもんで。
 こちらとしてもやっと終わった~!!ってなもんで、よっこいしょと必死に起き上がって着替えました。
 そうしてまぁ仕事を終えて家に帰って、さてお風呂!
 お風呂はね~七生は上から脱ぎます。つける場合はより女性的なひとだと上からつけるとか聞きますが~脱ぐ場合はさて?
 そんなこんなで、検診のためにつけていたスポーツブラを脱ごうと持ち上げた途端、ポトンって。
「へ?」
 ですよ。
 落ちるようなものなんか入れてるわけもないですし。
 鏡で見たかぎりTシャツの上から見ても別に変じゃなかったですし。
 嫌だなぁ~。
 こういうとき過るのは、自分の一番嫌なことですよね。
 音は違うけどやっぱり、こう、虫的なxx
 端的にいえば、GとかGとか………。いやあれは基本音はさせないかもっと硬い感じ………そんなことを思いつつ音源を探りますと、見たことのない物体が転がっています。
「何これ?」
 腰に膝が痛いので四苦八苦しながら取り上げて、目が点です。
「なんで?」
 近くの母が、
「どしたんな」
と、尖った声をあげましたよ。
 いえ、ご賢察のことでしょうが、はい。
 心電図計のスポイト部分でしたね。調べてみましたら、吸着電極っていうみたい。そのシリコン部分まで。電極は抜けてました。
 ついていたのは当然、胸の付け根あたり。
 確認したらば丸く真っ赤になってました。
 母に見せると爆笑。
 つられて七生も爆笑。
 一頻り笑い終わってから健康診断してくれたところに連絡とるも夕方五時で終業。マシンボイスですよ。
 仕方ないので会社の事務に連絡入れて次の日持っていくことになりました。
 で、次の日。
 お風呂の前に確認しましたら………赤く腫れたまま。汗ばんでいたのでぬるりと皮が剥けましたよ。少し血も出ましたね~。これ、医療過誤? 灰色ですかねぇ。






 * その二 人類最大の敵G *

 上の話の翌日です。
 仕事から帰りまして、お腹が空いていたので昨日のカレーの残りでも食べようかなと電子レンジでチンしました。
 ぽこぽこ音がするしやけに長い気がしたので、取り消し押して出そうと扉を開けました。
 あまりキッチンに立つとき灯つけないんですよね。居間に直結してるので灯届きますし。でも電子レンジの中は暗い。
 でも、その異様さに硬直しましたよ。
 匂いは別に感じませんでしたが。
 が。
 カレーをよそってラップをした皿の手前に異様な物体が転がっているのが目に入ったのですよ。
 え?
 なんで?
 知らずにやっちゃった?
 うわ~!!!!!
 感嘆符やら疑問符やらでゾッと鳥肌でした。
 ええ!
 Gです!
 あの世界最低の嫌われもの。
 Gが足を上に向けて果てているらしきシルエット。
 七生の最大級のトラウマ 。
 死んでいるとはいえどさわれない。
 天敵。
 弱点。
 即母にヘルプコールです。
 母が処理してくれましたが、ラップをかけていたとはいえ、その器に入った食べ物に口をつける勇気のない七生でした。
 あれを入れたとき天板の裏にでもいたのか? と思うと………もう!
 全身が痒くなるほどの鳥肌でした。


 
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

ボケ防止に漫画投稿初めてみた!

三森まり
エッセイ・ノンフィクション
子供に手がかからなくなったし使える時間めっちゃ多くなったのでボケ防止に何かはじめようかなぁ そうだ!(・∀・)「指を動かす 頭を使う 家にいても出来る!!」という事で インターネットエクスプローラーのTOPページで宣伝してる この「アルファポリス」とやらをやってみよう! という事で投稿初めてみました へいへい 漫画描くの楽しいよ! と そんなエッセイと 私のアルポリ(どんな約し方がスタンダートなのか知ってる方教えてください)での成果?を綴る予定です(・∀・)b

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...