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懐かしい諸々

トラウマ解消 漫画日本昔話

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思い出したので。

 某方(名前をこちらで書いていいのかちょっと悩んだのです)のエッセイで「漫画日本昔話」を扱っているのを拝読させてもらいまして、なんか思い出してしまいました。

 トラウマもので怖かった話という内容を読ませていただきました。あれは怖かったです。実話が元ですか? それはより一層。
 それで思い出したのが個人的にトラウマだった『耳なし芳一』です。まぁ、小学生くらいの頃ですが。あの頃は画面見るのが怖くて毛布だったかケットだったか頭からかぶって耳塞いでましたね。それくらい恐ろしい内容に思えたのです。実際怖いとは思うのですけれど~この間魔が差して見てしまった結果、「怖い」よりも「色っぽい」と思ってしまいましたよ。あれ? これって、七生が斜めに育ってしまった結果でしょうか。ともあれトラウマ解消できたようです。

 見直してみても、やっぱり色っぽい。
 色っぽくて切ない。

 内容はあえて書く必要がないくらい有名だとは思うのですが。
 小泉八雲さんの『怪談』の中の一篇ですね。
 盲目の琵琶法師が平家の怨霊にその技量を乞われて夜な夜な『平家物語』を吟じるために墓地に招かれて、取り憑かれている彼を心配したお寺のお坊さんが彼の全身にお経を書いたけど耳に書くのを忘れてて平家一門の武士に迎えに来た証拠として耳を毟り取られるという内容なんですが。こう書いちゃうと身も蓋もないですが。
 ただ怖いだけじゃなくて切ないんですよね。
 怨霊が芳一の吟じる『平家物語』を聴いて啜り泣くのがなんともやりきれない。

 で、まぁ、ここが腐ってる七生の七生たる所以なのですが。
 耳に書かれてなかったから毟られたわけですけど~ということはですね、その~下着の中は書かれてるってことですよね?!   と、まぁ。台無しなことを考えてしまったわけです。すみません、下世話で。
 その上、お寺さん。すみませんどうしてもBL的な視点からしてしまうと衆道が頭をよぎってしまって。
 平家一門の上臈女房さん達もいるのに、メインで動く男性キャラに目が行ってしまって。
 立派な甲冑姿の武士に手を引かれて覚束なげに導かれる芳一さんの表情もまたなぜかちょっと色っぽく思えたりして。
 あまり詳しく書くと引かれそうなので、書けませんけど、如何にもこうにも、BLに見えましてねぇ。
 おかげさまで? 全く怖く無くなってしまったのでした。

 毟られた耳はやはり平家のお墓にあるのでしょうか。で、耳、耳介(耳殻)部分がほぼ毟り取られてしまった芳一さん以降も琵琶法師として活躍なさったみたいですが、聞こえるの? 集音機能に不都合が生じてないのかなぁなどと心配になったりして。で、まぁ、七生が書くJUNEの皮を被ったBLもどきの内容からしてしまうと、取り憑かれてそのまま逝ってしまってあの世で『平家物語』を吟じつづけている芳一さんっていう姿をね~ちょっと妄想してしまうわけでした。この場合、お相手は、おそらく迎えに来ている武士の方。おおっと。



 怖い話はこれくらいで。


 悲しいトラウマ話といえば、馬が優しい主人のために背負子になってしまった話とか。『痩せ馬』だったかなぁ? 『雉子も鳴かずば』とか、似た話もあった気がするし。『雪むかし』はもう涙無くして見れませんし。『チロリン橋』とか、『狼と娘』でしたっけね? とか、『かぐまの力石』とか~色々色々。

 ちょこっとロリータっぽいので、可愛さ余ってつい仲が良くなった? 女の子を食べてしまった竜だったか大蛇だったかが己の業を悔いて修行する話とか~。

 異種通婚譚になって欲しかった『魔神と刀鍛冶』とか。

 漫画日本昔話はやっぱりいいねぇってオチになってしまうんですけどね。でも、辛くて見れないのもねぇ。たくさんあります。はい。
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