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第七章 玄徳のロマン
自転車の次
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「……えっと、ゲントクさん」
「ん、おうアベル」
自転車に乗るヴェルデのデータを取っていると、アベルが俺の肩をチョンチョンと叩いた。
「あ、あの……共同事業の話だけでも、聞いてもらえませんか?」
「ああ、サンドローネに任せるわ。すまん!! 今は趣味、そしてロマンに生きるから、デカい仕事とか厄介そうなイベントには関わりたくない」
「え、ええ……」
「俺個人では魔道具修理くらいしか受けん。それ以外は全部、サンドローネに任せるわ」
「…………」
唖然とするアベル、そして硬直したままのミカエラ。
すると、サンドローネがクスっと笑い、俺とアベルの前に割り込んだ。
「というわけで、ゲントクは仕事を受けるつもりがないみたい。話なら私が聞くけど……どうする?」
「……サンドローネ。どうする、ミカエラ」
「……そうですね。とりあえず、今日のところは帰ります。ゲントク様、また」
「ああ、悪いな」
イベントを破壊したんだろうな。
でも、バイク制作に集中したいのはマジだ。それに、三角関係のど真ん中に入って仕事するなんて、絶対めんどくさいに決まってる。
ミカエラ、アベルが馬車に乗り込むと走り出した。
残されたのはバレンたち。
バレンはクスクス笑い、涙を拭いながら言う。
「くくっ……いやー面白いね。ゲントクさん、あなた、かなり大物ですよ」
「ん? 大物?」
「だって、四大商会『クライン魔導商会』の商会長、ミカエラさんのお願いを断る人なんてまずいませんよ。商売に関わればまず間違いなく大儲け……そんな方のお誘いを、あなたは話も聞かずに追い返したんですよ?」
「追い返したっていうか、アポなしで来て話聞けだしな。こっちにも都合あるぞ」
「それですよ。普通は、ミカエラさんが自分で来るなんてあり得ません。国王陛下ですら時間を取りますよ?」
「そんなもんかね……」
「ええ。いやあ、久しぶりに笑わせてもらいました。ところで……それ、なんですか?」
バレンは、ロッソたちが交代で乗っている自転車を見て首を傾げる。
ウングはどうでもよさそうだが、リーンドゥは少しウズウズしている。
「ふっふっふ。男のロマン、その第一歩さ」
「……そ、そうですか」
おい、なんで引いてる。
おっと、データ収集しないと。
「悪いな。今日はここまでにしてくれ」
「はい。いきなり来て申し訳ありませんでした」
「おう。個人で来るなら歓迎するぞ。メシとか酒の誘いならいつでもいいぜ」
「はい、ぜひ」
バレンは微笑み、ウングとリーンドゥを連れて帰って行った。
「やっほー!! おっさん、これ楽しいっ!!」
「ん? お、おいロッソ、ウィリーとかあぶねえぞ!!」
少し目を離していた間に、ロッソがウィリー走行していた。
◇◇◇◇◇◇
さて、いいデータがたくさん取れた。
ロッソたちは交代で自転車に乗って遊んでいる。その間に、俺は作業場のテーブルでデータを整理しながら書類を作成、バイクの設計図に書き加えていた。
「ねえ、ゲントク」
「おう。少し待ってろ、自転車の改善点、もう少しでまとめ終わるから」
「……あなた、本当に大物ね」
「……お前もかよ」
顔を上げると、サンドローネが微笑んでいた。
俺は手を止め、灰皿を出す。
作業場の隅っこには休憩用のソファとテーブルと灰皿があり、俺はそこに座る。
サンドローネも座って煙管を出すと、リヒターがマッチで火を着けた。
「ふぅ……まさか、ミカエラにあんなことを言うなんてね」
「ダメだったか? っていうか、あの子はお前の幼馴染だろ?」
「……リヒターね?」
「うぐ、す、すみません」
リヒター、酔っていたせいかペラペラと喋ってくれたからな。
俺も煙草を吸い、灰を灰皿に落とす。
「なあ、ミカエラっていい子なのか?」
「……さあね。でも、私は正直苦手。うしろを付いてくるだけの可愛い子だったのに、私のマネばかりして、全部私よりも上手にできて……いつの間にかいなくなったと思ったら、絶対的な力を得てまた私の後ろ……ううん、前にいる」
「それ、嫌なのか?」
「……気持ち悪いのよ。婚約破棄されて、実家を追い出されて、自分の力で生きて行こうと商会を立ち上げたら、ずっと前に消えたと思った子がいきなり現れて、私より遥か高みから『助けます』なんて言うのよ? 私は拒絶して、ずっと避けていたの」
「へえ……」
「でも、商売に身を置いているうちに、あの子のことばかり意識するようになってね……あなたには言わなかったけど、アレキサンドライト商会が大きくなるたびに、ミカエラのことを意識したわ。私は今、あの子の足元にいるのか、いないのか、って……」
「で、今はどうなんだ?」
「……足元にはいる、そう思うわ。それくらいアレキサンドライト商会は成長したし……ミカエラのクライン魔導商会は遥か高みにいる」
灰皿に煙草を押し付け、もう一本に火を着ける。
「クライン魔導商会って、どういうところなんだ?」
「私が説明します」
と、相変わらずわかりやすい説明のリヒターが言う。
「クライン魔導商会は、この世界に存在する四割の魔道具技師が所属する、世界最大手の魔道具商会です。魔道具だけでなく、日用品から貴金属、雑貨なども取り扱い、世界各国にいくつも支店を持つ大商会です……アレキサンドライト商会も大きくなりましたが、やはり規模ではクライン魔導商会のが上ですね」
「ほほう、そんなにデカいのか」
「ええ。それはもう、とんでもなく」
まあ、別にあくどいことしてるわけじゃないし、バリオンの時みたいに勝負とかにはならないだろう……ならない、よな?
念のためにサンドローネに言う。
「サンドローネ。何度も言ったけど、俺はただの魔道具技師だからな……厄介ごとに巻き込むなよ?」
「私から捲き込むことはたぶんないわ。商会長として、彼女は私の追うべき壁だからね……でも、あなたに対する共同事業の話というのが、少し気になるわね」
「絶対やらんぞ。めんどくさそうだし……イベントなんて起こしてたまるか」
「よくわからないけど、好きになさい」
と、ここまで話しているとヒコロクが来た。
背にはユキちゃん、クロハちゃん。
そしてキコキコと三輪車を漕ぐリーサちゃん。
「にゃあ、おじちゃーん」
「がうー」
「きゅうん」
「おお、ちびっこたち。遊びに来たか」
ヒコロクから飛び降りると、ユキちゃん、クロハちゃんが俺に飛びついてきた。
「にゃあ!! おじちゃん、リーサののりもの、わたしも欲しいー!!」
「がうう、あたいも!!」
「きゅうう、おじちゃん。ふたりにも作ってあげて」
ああ~……やっぱり欲しくなったか。
リーサちゃんが乗っているのを借りて遊んだりしたら欲しくなったらしい。まあ、三人でよく遊ぶみたいだし、こうなる気はしていた。
ユキちゃんが背中に飛びついて頭をグリグリ押し付け、クロハちゃんが俺の腕に甘噛みしてくる。
「……人気者ねえ」
「うるせ。はいはい、二人にもちゃんと作ってやるぞ。さ、お菓子でも食べような」
「にゃー」
「がるるー」
「おっさん!! この後ろに付いてる車輪取っていい? なんかなくてもいけるかも!!」
ロッソ、補助輪を取りたがっていた……おい、まだ乗り始めて一時間も経ってないぞ。
「……おじさん、これ面白い」
「ふふ。楽しいですわね~」
「欲しいわ、これ……ねえ、一人一台ずつ作ってよ!!」
やれやれ、バイクのデータ取りのために作った自転車、三輪車だが……どうやらまず、一人一台ずつ作らなきゃいけないようだ。
「ん、おうアベル」
自転車に乗るヴェルデのデータを取っていると、アベルが俺の肩をチョンチョンと叩いた。
「あ、あの……共同事業の話だけでも、聞いてもらえませんか?」
「ああ、サンドローネに任せるわ。すまん!! 今は趣味、そしてロマンに生きるから、デカい仕事とか厄介そうなイベントには関わりたくない」
「え、ええ……」
「俺個人では魔道具修理くらいしか受けん。それ以外は全部、サンドローネに任せるわ」
「…………」
唖然とするアベル、そして硬直したままのミカエラ。
すると、サンドローネがクスっと笑い、俺とアベルの前に割り込んだ。
「というわけで、ゲントクは仕事を受けるつもりがないみたい。話なら私が聞くけど……どうする?」
「……サンドローネ。どうする、ミカエラ」
「……そうですね。とりあえず、今日のところは帰ります。ゲントク様、また」
「ああ、悪いな」
イベントを破壊したんだろうな。
でも、バイク制作に集中したいのはマジだ。それに、三角関係のど真ん中に入って仕事するなんて、絶対めんどくさいに決まってる。
ミカエラ、アベルが馬車に乗り込むと走り出した。
残されたのはバレンたち。
バレンはクスクス笑い、涙を拭いながら言う。
「くくっ……いやー面白いね。ゲントクさん、あなた、かなり大物ですよ」
「ん? 大物?」
「だって、四大商会『クライン魔導商会』の商会長、ミカエラさんのお願いを断る人なんてまずいませんよ。商売に関わればまず間違いなく大儲け……そんな方のお誘いを、あなたは話も聞かずに追い返したんですよ?」
「追い返したっていうか、アポなしで来て話聞けだしな。こっちにも都合あるぞ」
「それですよ。普通は、ミカエラさんが自分で来るなんてあり得ません。国王陛下ですら時間を取りますよ?」
「そんなもんかね……」
「ええ。いやあ、久しぶりに笑わせてもらいました。ところで……それ、なんですか?」
バレンは、ロッソたちが交代で乗っている自転車を見て首を傾げる。
ウングはどうでもよさそうだが、リーンドゥは少しウズウズしている。
「ふっふっふ。男のロマン、その第一歩さ」
「……そ、そうですか」
おい、なんで引いてる。
おっと、データ収集しないと。
「悪いな。今日はここまでにしてくれ」
「はい。いきなり来て申し訳ありませんでした」
「おう。個人で来るなら歓迎するぞ。メシとか酒の誘いならいつでもいいぜ」
「はい、ぜひ」
バレンは微笑み、ウングとリーンドゥを連れて帰って行った。
「やっほー!! おっさん、これ楽しいっ!!」
「ん? お、おいロッソ、ウィリーとかあぶねえぞ!!」
少し目を離していた間に、ロッソがウィリー走行していた。
◇◇◇◇◇◇
さて、いいデータがたくさん取れた。
ロッソたちは交代で自転車に乗って遊んでいる。その間に、俺は作業場のテーブルでデータを整理しながら書類を作成、バイクの設計図に書き加えていた。
「ねえ、ゲントク」
「おう。少し待ってろ、自転車の改善点、もう少しでまとめ終わるから」
「……あなた、本当に大物ね」
「……お前もかよ」
顔を上げると、サンドローネが微笑んでいた。
俺は手を止め、灰皿を出す。
作業場の隅っこには休憩用のソファとテーブルと灰皿があり、俺はそこに座る。
サンドローネも座って煙管を出すと、リヒターがマッチで火を着けた。
「ふぅ……まさか、ミカエラにあんなことを言うなんてね」
「ダメだったか? っていうか、あの子はお前の幼馴染だろ?」
「……リヒターね?」
「うぐ、す、すみません」
リヒター、酔っていたせいかペラペラと喋ってくれたからな。
俺も煙草を吸い、灰を灰皿に落とす。
「なあ、ミカエラっていい子なのか?」
「……さあね。でも、私は正直苦手。うしろを付いてくるだけの可愛い子だったのに、私のマネばかりして、全部私よりも上手にできて……いつの間にかいなくなったと思ったら、絶対的な力を得てまた私の後ろ……ううん、前にいる」
「それ、嫌なのか?」
「……気持ち悪いのよ。婚約破棄されて、実家を追い出されて、自分の力で生きて行こうと商会を立ち上げたら、ずっと前に消えたと思った子がいきなり現れて、私より遥か高みから『助けます』なんて言うのよ? 私は拒絶して、ずっと避けていたの」
「へえ……」
「でも、商売に身を置いているうちに、あの子のことばかり意識するようになってね……あなたには言わなかったけど、アレキサンドライト商会が大きくなるたびに、ミカエラのことを意識したわ。私は今、あの子の足元にいるのか、いないのか、って……」
「で、今はどうなんだ?」
「……足元にはいる、そう思うわ。それくらいアレキサンドライト商会は成長したし……ミカエラのクライン魔導商会は遥か高みにいる」
灰皿に煙草を押し付け、もう一本に火を着ける。
「クライン魔導商会って、どういうところなんだ?」
「私が説明します」
と、相変わらずわかりやすい説明のリヒターが言う。
「クライン魔導商会は、この世界に存在する四割の魔道具技師が所属する、世界最大手の魔道具商会です。魔道具だけでなく、日用品から貴金属、雑貨なども取り扱い、世界各国にいくつも支店を持つ大商会です……アレキサンドライト商会も大きくなりましたが、やはり規模ではクライン魔導商会のが上ですね」
「ほほう、そんなにデカいのか」
「ええ。それはもう、とんでもなく」
まあ、別にあくどいことしてるわけじゃないし、バリオンの時みたいに勝負とかにはならないだろう……ならない、よな?
念のためにサンドローネに言う。
「サンドローネ。何度も言ったけど、俺はただの魔道具技師だからな……厄介ごとに巻き込むなよ?」
「私から捲き込むことはたぶんないわ。商会長として、彼女は私の追うべき壁だからね……でも、あなたに対する共同事業の話というのが、少し気になるわね」
「絶対やらんぞ。めんどくさそうだし……イベントなんて起こしてたまるか」
「よくわからないけど、好きになさい」
と、ここまで話しているとヒコロクが来た。
背にはユキちゃん、クロハちゃん。
そしてキコキコと三輪車を漕ぐリーサちゃん。
「にゃあ、おじちゃーん」
「がうー」
「きゅうん」
「おお、ちびっこたち。遊びに来たか」
ヒコロクから飛び降りると、ユキちゃん、クロハちゃんが俺に飛びついてきた。
「にゃあ!! おじちゃん、リーサののりもの、わたしも欲しいー!!」
「がうう、あたいも!!」
「きゅうう、おじちゃん。ふたりにも作ってあげて」
ああ~……やっぱり欲しくなったか。
リーサちゃんが乗っているのを借りて遊んだりしたら欲しくなったらしい。まあ、三人でよく遊ぶみたいだし、こうなる気はしていた。
ユキちゃんが背中に飛びついて頭をグリグリ押し付け、クロハちゃんが俺の腕に甘噛みしてくる。
「……人気者ねえ」
「うるせ。はいはい、二人にもちゃんと作ってやるぞ。さ、お菓子でも食べような」
「にゃー」
「がるるー」
「おっさん!! この後ろに付いてる車輪取っていい? なんかなくてもいけるかも!!」
ロッソ、補助輪を取りたがっていた……おい、まだ乗り始めて一時間も経ってないぞ。
「……おじさん、これ面白い」
「ふふ。楽しいですわね~」
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