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第六章 雪景色と温泉
ヴェルデの気持ち
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その日の夜。
夕飯を終え、ロッソたちはさっさと寝てしまった。
ヴェルデは少しロッソたちと話たそうだったが、声をかけることなくショボンとしてしまう。
俺はまだ少し早いので、コーヒーを飲みながら読書をしていた。
すると、ヴェルデが馬車から出てくる……ちなみに、マイルズさんとシュバンは、ヒコロクの傍で交代の警備をしてくれている。
ヴェルデは、寝間着姿で馬車から出てきた。
「ん……おう、どうした」
「いえ、喉が渇いて……」
「待ってろ。そうだな……レモンティーでも飲むか?」
「レモン?」
あ、そういやレモンっぽい果物ってだけでレモンじゃないわ。異世界にある果物、見た目こそ地球産のやつにそっくりなんだけど、名前は違うんだよな。
まあいいや。俺はお湯を沸かし、紅茶を淹れ、レモンの薄切りを浮かべてヴェルデへ。
「いい香り……リモンの香りも素敵」
そうだ、リモンだリモン……この引っかけみたいな名前勘弁してくれ。
しばし、俺とヴェルデは焚火の前でお茶を飲む。
「なあ、ロッソたちに謝るつもり、あるのか?」
俺は質問した。
ヴェルデはぴくっと肩を揺らし、マイルズさんたちのいる方を見る。
「……マイルズにシュバンね」
「悪いな、聞いちまった……どうなんだ?」
「……別に、喧嘩なんてしてないわ」
「でも昔、冒険者ギルドを壊滅させる喧嘩をしたんだろ? しかも、原因はお前で」
「そ、それは……」
「今はなあなあで付き合ってるけど……ロッソたちの性格だと、許してないぞ。あいつら、お前と会った日とか、全然お前の話しなかったし。正直……どうでもいいとか思ってるかもな」
「…………」
「お前はどうなんだ? ロッソたちのこと、どう思ってるんだ?」
「……あなたに話す理由、ありますか?」
「ないな。でもまあ、ロッソたちはいい奴らだし、俺もいい友人だと思ってる。だから、あいつらがあんな、誰かに無関心な姿、見たくないんだ」
「……無関心?」
「ああ。お前、ロッソたちがお前のこと、どう思ってるかわかるか?」
俺は本を閉じ、ようやくヴェルデをしっかり見た。
ヴェルデはずっと、俺を見ていたのか……カップを持ったまま、俺を見ている。
「……嫌ってるに決まってます。アオとブランシュを馬鹿にして、あんな大喧嘩して……嫌われているに違いないわ」
「そりゃ違う」
「え?」
「なあ、好きの反対って何だと思う?」
「それは、嫌い……ですよね」
「俺は、『無関心』だと思ってる。そもそも、嫌いなヤツのことを『嫌いだ』なんて話題に出すことなんて意味がない。ロッソたち、会話するときは楽しいことしか話さない。お前のことが嫌いならわざわざ『嫌い』なんて話題にならないし、考えるだけ無駄なことだ。だからロッソたちは、お前に対しどこまでも無関心だぞ。現に、俺はあいつらと出会ってけっこう経つけど、お前のことなんて聞いたことない」
「…………無関心」
「ああ。喧嘩して、謝罪しない。しかもそのあとは馴れ馴れしく話しかけてくる。好きとか嫌いとかより、無関心なんだ。もうどうでもいいと思ってるし、適当に相手されてるだけだ」
「…………」
言い過ぎたか……でも、真実だ。
好きの反対は無関心。俺はいい言葉だと思う。
同じ『七虹冒険者』だとしても、それだけ。
きっとけじめを付けない限り、ロッソたちとの関係は永遠にそのままだ。
「ヴェルデ。お前、どうしたいんだ?」
「…………」
「素直な気持ちで、今のお前の心の声を聞かせてくれ」
「私の、気持ち……」
「お前、ロッソたちに話しかけては話題振ってただろ? ほぼ無視されていたけど……お前、ロッソたちと友達になること、諦めていないんだろ?」
「…………それは」
「その気持ちがあるなら、俺も協力してやる」
「……どうして、そこまで」
「そりゃ、ロッソたちがあんな、人を無視するようなところを見たくないからだ」
「…………」
ヴェルデは、カップを置いた。
そして、小さく息を吐き、俺に言う。
「最初は、純粋な興味でした……私は、婚約破棄されて、実家を追放されても、魔法と戦闘には自信があったので、そのまま冒険者になりました。そして、『七虹冒険者』にまで上り詰め……私と同い歳の少女が、仲間三人と冒険してると聞きました」
「それが、ロッソたちか?」
「ええ。その当時の私は、まだ貴族としてのプライドがあったので……三人を私の配下にするとか、心にもない言葉をぶつけました」
「あ~……まあ、うん」
「今思えば、ひどい言葉でした。ロッソが稼いだお金を故郷に送ったり、故郷へ続く道の開拓のために莫大な資金を出していることや、アオが孤児院の運営のためにお金を出していること、ブランシュが王都の教会に寄付や、身寄りのない子供たちに勉強道具を送ったりしていることを聞きました」
……慈善活動しているのは知っていたが、改めて聞くと自分が恥ずかしくなるな。
「私は、彼女たちの活動を嘲笑い……そんな意味のないことはやめろと、言いました」
「…………」
「ロッソと大喧嘩したのは、その時です」
「……故郷を馬鹿にされたら、そらキレるわな」
「ええ。私は意地でも謝罪せず、ロッソたちに喧嘩を吹っ掛けたりしました。でも……本当は、仲良くしたかった。相手をしてくれるだけでも、嬉しかった」
「…………」
「私は、こんな性格だから……友人もいないし、冒険者たちからは敬遠されています。だから、ロッソたちが相手をしてくれるのは、嬉しかった」
「……それで?」
「今の話を聞いて、無関心……嫌う嫌わないという次元ですらなかったのですね。私は、一度すれ違った町の住人みたいな存在と、同じ」
「……ああ、そうだな」
「…………ぅ」
ヴェルデは、静かに涙を流す。
俺は慰めなかった。ヴェルデは、やっと素直になれたのだ。
だから、俺は慰めではなく、これからの言葉を送る。
「ちゃんと謝ろう。そして、ゼロからスタートだ」
「……え?」
「その気持ちがあるなら、ちゃんと謝れるさ。ロッソたちもきっと許してくれる」
「……そう、かな。私……誤りもしないで、しつこく話しかけて……図々しい」
「大丈夫。俺の知るロッソたちは、きっと許してくれる」
「……うん」
「よし。俺も手を貸すぞ。しっかり謝って、温泉の町レレドレを楽しく過ごそうな」
「……わ、わかった。でも……その、やっぱり少し、怖いというか」
「俺に任せな。一緒に謝る計画を練るぞ」
「う、うん」
こうして、俺はヴェルデと共に『謝罪計画』を立てるのだった。
夕飯を終え、ロッソたちはさっさと寝てしまった。
ヴェルデは少しロッソたちと話たそうだったが、声をかけることなくショボンとしてしまう。
俺はまだ少し早いので、コーヒーを飲みながら読書をしていた。
すると、ヴェルデが馬車から出てくる……ちなみに、マイルズさんとシュバンは、ヒコロクの傍で交代の警備をしてくれている。
ヴェルデは、寝間着姿で馬車から出てきた。
「ん……おう、どうした」
「いえ、喉が渇いて……」
「待ってろ。そうだな……レモンティーでも飲むか?」
「レモン?」
あ、そういやレモンっぽい果物ってだけでレモンじゃないわ。異世界にある果物、見た目こそ地球産のやつにそっくりなんだけど、名前は違うんだよな。
まあいいや。俺はお湯を沸かし、紅茶を淹れ、レモンの薄切りを浮かべてヴェルデへ。
「いい香り……リモンの香りも素敵」
そうだ、リモンだリモン……この引っかけみたいな名前勘弁してくれ。
しばし、俺とヴェルデは焚火の前でお茶を飲む。
「なあ、ロッソたちに謝るつもり、あるのか?」
俺は質問した。
ヴェルデはぴくっと肩を揺らし、マイルズさんたちのいる方を見る。
「……マイルズにシュバンね」
「悪いな、聞いちまった……どうなんだ?」
「……別に、喧嘩なんてしてないわ」
「でも昔、冒険者ギルドを壊滅させる喧嘩をしたんだろ? しかも、原因はお前で」
「そ、それは……」
「今はなあなあで付き合ってるけど……ロッソたちの性格だと、許してないぞ。あいつら、お前と会った日とか、全然お前の話しなかったし。正直……どうでもいいとか思ってるかもな」
「…………」
「お前はどうなんだ? ロッソたちのこと、どう思ってるんだ?」
「……あなたに話す理由、ありますか?」
「ないな。でもまあ、ロッソたちはいい奴らだし、俺もいい友人だと思ってる。だから、あいつらがあんな、誰かに無関心な姿、見たくないんだ」
「……無関心?」
「ああ。お前、ロッソたちがお前のこと、どう思ってるかわかるか?」
俺は本を閉じ、ようやくヴェルデをしっかり見た。
ヴェルデはずっと、俺を見ていたのか……カップを持ったまま、俺を見ている。
「……嫌ってるに決まってます。アオとブランシュを馬鹿にして、あんな大喧嘩して……嫌われているに違いないわ」
「そりゃ違う」
「え?」
「なあ、好きの反対って何だと思う?」
「それは、嫌い……ですよね」
「俺は、『無関心』だと思ってる。そもそも、嫌いなヤツのことを『嫌いだ』なんて話題に出すことなんて意味がない。ロッソたち、会話するときは楽しいことしか話さない。お前のことが嫌いならわざわざ『嫌い』なんて話題にならないし、考えるだけ無駄なことだ。だからロッソたちは、お前に対しどこまでも無関心だぞ。現に、俺はあいつらと出会ってけっこう経つけど、お前のことなんて聞いたことない」
「…………無関心」
「ああ。喧嘩して、謝罪しない。しかもそのあとは馴れ馴れしく話しかけてくる。好きとか嫌いとかより、無関心なんだ。もうどうでもいいと思ってるし、適当に相手されてるだけだ」
「…………」
言い過ぎたか……でも、真実だ。
好きの反対は無関心。俺はいい言葉だと思う。
同じ『七虹冒険者』だとしても、それだけ。
きっとけじめを付けない限り、ロッソたちとの関係は永遠にそのままだ。
「ヴェルデ。お前、どうしたいんだ?」
「…………」
「素直な気持ちで、今のお前の心の声を聞かせてくれ」
「私の、気持ち……」
「お前、ロッソたちに話しかけては話題振ってただろ? ほぼ無視されていたけど……お前、ロッソたちと友達になること、諦めていないんだろ?」
「…………それは」
「その気持ちがあるなら、俺も協力してやる」
「……どうして、そこまで」
「そりゃ、ロッソたちがあんな、人を無視するようなところを見たくないからだ」
「…………」
ヴェルデは、カップを置いた。
そして、小さく息を吐き、俺に言う。
「最初は、純粋な興味でした……私は、婚約破棄されて、実家を追放されても、魔法と戦闘には自信があったので、そのまま冒険者になりました。そして、『七虹冒険者』にまで上り詰め……私と同い歳の少女が、仲間三人と冒険してると聞きました」
「それが、ロッソたちか?」
「ええ。その当時の私は、まだ貴族としてのプライドがあったので……三人を私の配下にするとか、心にもない言葉をぶつけました」
「あ~……まあ、うん」
「今思えば、ひどい言葉でした。ロッソが稼いだお金を故郷に送ったり、故郷へ続く道の開拓のために莫大な資金を出していることや、アオが孤児院の運営のためにお金を出していること、ブランシュが王都の教会に寄付や、身寄りのない子供たちに勉強道具を送ったりしていることを聞きました」
……慈善活動しているのは知っていたが、改めて聞くと自分が恥ずかしくなるな。
「私は、彼女たちの活動を嘲笑い……そんな意味のないことはやめろと、言いました」
「…………」
「ロッソと大喧嘩したのは、その時です」
「……故郷を馬鹿にされたら、そらキレるわな」
「ええ。私は意地でも謝罪せず、ロッソたちに喧嘩を吹っ掛けたりしました。でも……本当は、仲良くしたかった。相手をしてくれるだけでも、嬉しかった」
「…………」
「私は、こんな性格だから……友人もいないし、冒険者たちからは敬遠されています。だから、ロッソたちが相手をしてくれるのは、嬉しかった」
「……それで?」
「今の話を聞いて、無関心……嫌う嫌わないという次元ですらなかったのですね。私は、一度すれ違った町の住人みたいな存在と、同じ」
「……ああ、そうだな」
「…………ぅ」
ヴェルデは、静かに涙を流す。
俺は慰めなかった。ヴェルデは、やっと素直になれたのだ。
だから、俺は慰めではなく、これからの言葉を送る。
「ちゃんと謝ろう。そして、ゼロからスタートだ」
「……え?」
「その気持ちがあるなら、ちゃんと謝れるさ。ロッソたちもきっと許してくれる」
「……そう、かな。私……誤りもしないで、しつこく話しかけて……図々しい」
「大丈夫。俺の知るロッソたちは、きっと許してくれる」
「……うん」
「よし。俺も手を貸すぞ。しっかり謝って、温泉の町レレドレを楽しく過ごそうな」
「……わ、わかった。でも……その、やっぱり少し、怖いというか」
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