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第150話・女神の誘惑
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「はぁ、はぁ、はぁ……アァァァァァッ!!」
リリカは一人、ファーレン王国地下墓地で剣を振っていた。
強くならなくては。
強くならなくては、また失ってしまう。
強くならなくては……今度は、自分が死ぬ。
強くならなくては、ライトが殺しに来る。
「ッッ!! いやだ、いやだぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
がむしゃらに『鬼太刀』を振る。
汗だくで、髪も乱れ、地下の籠った熱気がリリカの体温を上げ、あまりの暑さにリリカは上半身裸になる。羞恥心などない、あるのはこみ上げてくる熱だけ。
「うっ……セエレ、アルシェ……わたし、わたし……」
リリカも、わかっていた。
ライトはただ復讐しているだけ。家族と親友を奪われ、強くなった。
自分たちも同じだ。セエレを殺され、怒りを胸にライトと対峙した……が、ライトはゴミムシでも見るような目でリリカたちを見て、迷わず引金を引いた。
今のライトは、別次元の存在だ。
リンだけでない。アルシェを、アンジェラをゴミのように蹴散らした力を持つ女が二人もいた。いつの間に、あんな仲間を手に入れたのか。
リリカは、甘かった。
自分たちなら、レイジと一緒ならライトを殺せる。セエレを失った悲しみを力に、悪しき『魔銃王』を殺せるはずだった。
でも、レイジはあっさりとやられた。自分も、アルシェもアンジェラも負けた。
アルシェがいなければ、あそこで終わっていた。
「っぐ、ぐぅ、っぐぅぅぅ~~~~~~っ!!」
バキ。リリカの口から歯が砕ける音がした。悔しさで歯を食いしばるあまり、奥歯が割れてしまったのだ。
そんなことも気付かぬまま、リリカは手に持つ愛剣『鬼太刀』を見る。
「もっと、もっと……」
強くなる。
剣の力を、フリアエからもらったギフトを強化して強くなる。
ライトを殺さないと、自分たちは─────。
「無理だな。今のお前では奴は殺せん」
ふと、そんな声が聞こえた。
「……誰?」
「女を捨ててまで戦うか……」
褐色の肌に灰色の髪を持つ女性だった。
リリカは全く気付かなかった。この部屋の入口は大きな石の扉のみで、古いので大きな音がする。だが、扉が開く音は全くしなかったのである。
灰色の女性は、上半身裸で剣を振るリリカを見ていた。
「……誰?」
「お前が到達できない境地に居る者だ」
「…………悪いけど、今は手加減できないわ。失せろ」
「ほう」
次の瞬間、リリカの視界がぶれた。
背中に衝撃、痛み、胸に違和感……。
灰色の女性に倒され、胸を鷲掴みされていると気付いたのは、視界がぶれて七秒後のことだった。
「顔色一つ変えんとはな……いい根性をしている」
「離せ」
「一つ教えてやる。中途半端に女を捨てるな。それと、どんなに鍛えようとお前は女だ。ギフトの力をそこそこ使いこなしているようだが、現状では本来の力の一割も引きだせていない。いいか、祝福剣はフリアエのギフトの中でも最強の一つだ。使いこなせば【暴食】にだって引けを取らん」
話が長い。リリカはそう思った。
鷲掴みされた胸から手を離し、褐色の女性は言った。
「私はキルシュ。お前のことは私が鍛えてやろう」
「…………失せろと言ってるのが聞こえないの?」
「ふ、まるで狂犬だな。仲間を失ったショックで不安定になっているな」
リリカの剣が、キルシュの首を狙って薙ぎ払わる。だがキルシュは、指一本でその剣を止めた。
「なっ」
「この程度か? こんな太刀筋では【暴食】にも当たらんぞ」
「ッ!!」
リリカは『鬼太刀』の真の能力を解放し、筋肉を膨張させ─────。
「遅い。こんな無駄な贅肉を付けて戦えると思っているのか?」
「ごぱっ!?」
キルシュは一瞬でリリカの懐に潜り込み、人差し指でリリカの腹筋を押す。それだけで、ライトに殴られた数十倍の衝撃が走り、嘔吐しながら転がった。
「どうやら、一から……いや、ゼロからスタートだな」
「……殺す!!」
戦の女神キルシュと、リリカの修行が始まった。
◇◇◇◇◇◇
「…………」
アンジェラは一人、ファーレン王城の自室にこもっていた。
アンジェラは、すっかり心が折れていた。
どんなに才能があろうと、剣を握ったことのないアンジェラにとって、死の恐怖を感じたのは初めてだった。
『うふふ、可愛い顔ですわねぇ……食べちゃいたい♪』
金髪の少女の背中から伸びた『ムカデ』のような触手がアンジェラを拘束し、四肢をギリギリと摑んだ。歪な羽が肉に食い込み、まるで拷問のような鈍い痛みがアンジェラを襲い……。
『うふふ、いい顔……あぁ、かわいぃぃぃ……はぁ、はぁ、はぁ~』
金髪の少女が悶える姿に、心底恐怖した。
アンジェラは、ベッドサイドに置いてある黒い刀身のショートソード、『斬滅』に視線を移した。
「……いや」
もう、戦えない。
怖い。そして、アンジェラはようやく目が覚めた。
レイジと一緒にいると、あんな怖い目に合ってしまうのか。
自分はレイジが好きだ。でも……命を賭けてまで愛する男と添い遂げることができるのかと聞かれれば、答えに詰まってしまう。
レイジは確かに強くカッコイイ。でも、それだけだ。
「…………わたくし、は」
アンジェラは、逃げ出したかった。
恐怖で身体が動かなかった。
「わた「こ~んばんわぁ」……え?」
真っ暗な部屋の中に、赤髪の女性がいた。
濁った眼でアンジェラを見ている。
誰だ。そう思う前に、アンジェラの口の中に丸い何かを突っ込まれた。
「っご、も!?」
「ふふ。悪いけどちょ~っとおなかの中に『タマゴちゃん』を入れるね。大丈夫大丈夫。このタマゴちゃんはいい子に育つから。きっと可愛い子が生まれ……ううん、きみと一緒に成長してくれるよ」
「!?」
赤髪の女性こと『魔の女神ラスラヌフ』。
楽しい実験はまだ始まったばかりだった。
リリカは一人、ファーレン王国地下墓地で剣を振っていた。
強くならなくては。
強くならなくては、また失ってしまう。
強くならなくては……今度は、自分が死ぬ。
強くならなくては、ライトが殺しに来る。
「ッッ!! いやだ、いやだぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
がむしゃらに『鬼太刀』を振る。
汗だくで、髪も乱れ、地下の籠った熱気がリリカの体温を上げ、あまりの暑さにリリカは上半身裸になる。羞恥心などない、あるのはこみ上げてくる熱だけ。
「うっ……セエレ、アルシェ……わたし、わたし……」
リリカも、わかっていた。
ライトはただ復讐しているだけ。家族と親友を奪われ、強くなった。
自分たちも同じだ。セエレを殺され、怒りを胸にライトと対峙した……が、ライトはゴミムシでも見るような目でリリカたちを見て、迷わず引金を引いた。
今のライトは、別次元の存在だ。
リンだけでない。アルシェを、アンジェラをゴミのように蹴散らした力を持つ女が二人もいた。いつの間に、あんな仲間を手に入れたのか。
リリカは、甘かった。
自分たちなら、レイジと一緒ならライトを殺せる。セエレを失った悲しみを力に、悪しき『魔銃王』を殺せるはずだった。
でも、レイジはあっさりとやられた。自分も、アルシェもアンジェラも負けた。
アルシェがいなければ、あそこで終わっていた。
「っぐ、ぐぅ、っぐぅぅぅ~~~~~~っ!!」
バキ。リリカの口から歯が砕ける音がした。悔しさで歯を食いしばるあまり、奥歯が割れてしまったのだ。
そんなことも気付かぬまま、リリカは手に持つ愛剣『鬼太刀』を見る。
「もっと、もっと……」
強くなる。
剣の力を、フリアエからもらったギフトを強化して強くなる。
ライトを殺さないと、自分たちは─────。
「無理だな。今のお前では奴は殺せん」
ふと、そんな声が聞こえた。
「……誰?」
「女を捨ててまで戦うか……」
褐色の肌に灰色の髪を持つ女性だった。
リリカは全く気付かなかった。この部屋の入口は大きな石の扉のみで、古いので大きな音がする。だが、扉が開く音は全くしなかったのである。
灰色の女性は、上半身裸で剣を振るリリカを見ていた。
「……誰?」
「お前が到達できない境地に居る者だ」
「…………悪いけど、今は手加減できないわ。失せろ」
「ほう」
次の瞬間、リリカの視界がぶれた。
背中に衝撃、痛み、胸に違和感……。
灰色の女性に倒され、胸を鷲掴みされていると気付いたのは、視界がぶれて七秒後のことだった。
「顔色一つ変えんとはな……いい根性をしている」
「離せ」
「一つ教えてやる。中途半端に女を捨てるな。それと、どんなに鍛えようとお前は女だ。ギフトの力をそこそこ使いこなしているようだが、現状では本来の力の一割も引きだせていない。いいか、祝福剣はフリアエのギフトの中でも最強の一つだ。使いこなせば【暴食】にだって引けを取らん」
話が長い。リリカはそう思った。
鷲掴みされた胸から手を離し、褐色の女性は言った。
「私はキルシュ。お前のことは私が鍛えてやろう」
「…………失せろと言ってるのが聞こえないの?」
「ふ、まるで狂犬だな。仲間を失ったショックで不安定になっているな」
リリカの剣が、キルシュの首を狙って薙ぎ払わる。だがキルシュは、指一本でその剣を止めた。
「なっ」
「この程度か? こんな太刀筋では【暴食】にも当たらんぞ」
「ッ!!」
リリカは『鬼太刀』の真の能力を解放し、筋肉を膨張させ─────。
「遅い。こんな無駄な贅肉を付けて戦えると思っているのか?」
「ごぱっ!?」
キルシュは一瞬でリリカの懐に潜り込み、人差し指でリリカの腹筋を押す。それだけで、ライトに殴られた数十倍の衝撃が走り、嘔吐しながら転がった。
「どうやら、一から……いや、ゼロからスタートだな」
「……殺す!!」
戦の女神キルシュと、リリカの修行が始まった。
◇◇◇◇◇◇
「…………」
アンジェラは一人、ファーレン王城の自室にこもっていた。
アンジェラは、すっかり心が折れていた。
どんなに才能があろうと、剣を握ったことのないアンジェラにとって、死の恐怖を感じたのは初めてだった。
『うふふ、可愛い顔ですわねぇ……食べちゃいたい♪』
金髪の少女の背中から伸びた『ムカデ』のような触手がアンジェラを拘束し、四肢をギリギリと摑んだ。歪な羽が肉に食い込み、まるで拷問のような鈍い痛みがアンジェラを襲い……。
『うふふ、いい顔……あぁ、かわいぃぃぃ……はぁ、はぁ、はぁ~』
金髪の少女が悶える姿に、心底恐怖した。
アンジェラは、ベッドサイドに置いてある黒い刀身のショートソード、『斬滅』に視線を移した。
「……いや」
もう、戦えない。
怖い。そして、アンジェラはようやく目が覚めた。
レイジと一緒にいると、あんな怖い目に合ってしまうのか。
自分はレイジが好きだ。でも……命を賭けてまで愛する男と添い遂げることができるのかと聞かれれば、答えに詰まってしまう。
レイジは確かに強くカッコイイ。でも、それだけだ。
「…………わたくし、は」
アンジェラは、逃げ出したかった。
恐怖で身体が動かなかった。
「わた「こ~んばんわぁ」……え?」
真っ暗な部屋の中に、赤髪の女性がいた。
濁った眼でアンジェラを見ている。
誰だ。そう思う前に、アンジェラの口の中に丸い何かを突っ込まれた。
「っご、も!?」
「ふふ。悪いけどちょ~っとおなかの中に『タマゴちゃん』を入れるね。大丈夫大丈夫。このタマゴちゃんはいい子に育つから。きっと可愛い子が生まれ……ううん、きみと一緒に成長してくれるよ」
「!?」
赤髪の女性こと『魔の女神ラスラヌフ』。
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