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今、自分にできることを
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愛の魔王バビスチェ襲来から十日。
学園の修復は順調に進んでいた。生徒たちはまだ授業ができず、自主練と課題が各自配布され、自室でそれを解くだけの生活になっている。
そして、エレノアたち七聖剣士は、トラビア王城へ。
国王陛下のいる玉座の間に呼ばれ、七人が並んで跪いていた。
国王……サリオスの父は言う。
「此度、『愛の魔王バビスチェ』討伐、ご苦労であった」
喜ぶべきなのだろう。
だが、その声色に喜びはない。
「喜ぶべきなのだろうな。だが……『愛の魔王』が残した爪痕は大きい」
「…………っ」
サリオスがギリッと歯を食いしばる。
エレノアたちは知らない。だが、サリオスは聞いていた……やはり王城内でも、バビスチェの聖域に囚われた者が大勢いることに。
「愛の魔王バビスチェ。かつて、フレム王国に『愛』を振りまいたそうだが……四人の魔王の中で最も少ない被害で『手番』が終わった。だが……その後の被害が、四大魔王の中で最も大きかったとも言われている。本当に大変なのはむしろ、これからだろうな」
七人は何も言わない……言えない。
「だが、事後処理は我々大人の仕事だ。七聖剣士諸君……ご苦労だった。ふふ、まさか七人全員が『最終形態』に覚醒するとは思わなかったぞ。残る魔王は二人……人と魔族の戦いに、終止符が打てるかもしれんな」
王はにっこり笑った。
ようやく、少しだけエレノアたちも笑うことができた。
「さて!! 褒美をやらねばな」
◇◇◇◇◇
謁見が終わり、エレノアたちは解放された。
エレノアは言う。
「一人、金貨樽十個と王都に屋敷かぁ……しかも使用人付き。学生に渡していいご褒美じゃないよね」
すぐに解散とはならず、七聖剣士だけで集まった。
場所は、王城内ではなく、敷地内にある王子の屋敷……つまり、サリオスの家だ。
敷地内に立派な屋敷があるのにエレノアは驚き、屋敷内の部屋の一つに集まったのである。
部屋には立派なソファがあり、全員が座りお茶を飲んでいた。
アオイが言う。
「屋敷の管理はしてくれるそうだ。今は普通に学生寮住まいで構わんそうだぞ」
「うれしい」
ユノがウンウン頷く。
そして、本題とばかりに、ソファに深く腰掛けたスヴァルトが言う。
「さて、お前らに確認しておく。お前ら全員、聖剣の最終形態に覚醒したな?」
全員、頷いた。
この闘いで、七人は聖剣の最終形態を獲得した。七聖剣士の歴史が始まってから初めてのことである。
ロセは、紅茶のカップを音を立てずに置いた。
「本当にみんなすごいわぁ~……でも、それだけじゃあ足りないのよねぇ」
「そーね。確かに最終形態は切り札になる。でも……今のアタシらじゃ、数分程度しか使えない。使うには───」
「……八咫烏」
ララベルが言い、サリオスがポツリと呟いた。
スヴァルトは、お茶請けのキャンディをじゃらっと掴み、口の中に入れてボリボリ噛み砕く。
「八咫烏。あいつはマジで何者だ? なぜ魔王と同じ力を使える? まぁ……今さら、敵だなんて思っちゃいねぇが、得体が知れなさすぎる」
「「「…………」」」
八咫烏。つまり、ロイ。
エレノア、ユノ、アオイは八咫烏の正体を知っている。だが、未だにデスゲイズによって正体が制限されており、語ることができない。
ちなみに、今回も八咫烏に対し褒美が出た。エレノアたちと同じく、金貨樽と屋敷である。
ロセはポンと手を叩く。
「まぁ、八咫烏のことは置いておきましょう。考えることはいくつかあるわ……まず、次の『手番』で戦うのは、『忘却の魔王』ササライよ。今までの手番でどんな戦いをしたか、わかる人はいる?」
「あ、アタシわかる。エルフリア王国に来たことあるって聞いたわ。えーと……なんだっけ、魔族と聖剣士のトーナメント大会開いたとか、そんなのあったわね」
「と、トーナメント……ですか?」
「ええ。観客いっぱい呼んでやったみたい」
「……な、なんでです?」
「知らないわよ。すっごく盛り上がったみたいよ?」
サリオスが首を傾げる。
そして、エレノアが挙手。
「あの……最後に出てきた、忘却の魔王の護衛かな。赤い剣を持ってて……あたしと同じ技を出してきたわ」
ヴェスタ。
炎魔剣イフリートの所持者。完成された『魔剣』を使う少女。
スヴァルトが言う。
「炎の剣か。他の属性の剣もあるって考えた方がいいな」
チッと舌打ちするスヴァルト。
そして、ユノが飴を舐めながら言う。
「白い、弓士」
「……セレネだっけ。『月光鳥』の」
「うん。八咫烏そっくりの」
エレノアは、間近で見た。
まるで、ロイと対になるような存在。
アオイは眼を閉じる。
「忘却の魔王……これまでとは違う相手のようだ。拙者たちも、今の状態では勝ち目が薄いだろう」
「そうねぇ~……うん、これしかないわねぇ」
「え、ロセ、まさか」
「ええ。ちょうど学園が臨時休校だしねぇ」
「……へ、そういうことか」
「「「「?」」」」
ロセ、ララベル、スヴァルトにはわかった。
エレノア、ユノ、サリオス、アオイは首を傾げる。そして、ロセは笑顔を浮かべ、一年生四人に言う。
「みんなは知らないわよね。七聖剣士の伝統……『七天島』での強化訓練のこと」
「「「「七天島?」」」」
「ええ。わたし、ララベル、スヴァルトは聖剣を手に入れた一年目に行ったわ。七聖剣士が代々、己の力を高めるために籠った島……ここで訓練をすれば、強くなれるって」
「地獄だぜ」
「死ぬわ」
スヴァルトもララベルも顔色が悪い。
ロセも、少し困ったように言う。
「でも、行くしかないわねぇ……最長でも『二十日間』しか滞在できないわ。それ以上いると毒に侵されて死んじゃうしね」
「し、死ぬ? え、なんですそれ」
「あの島、身体を蝕む毒霧で覆われてんだよ。あと重力負荷もある。立ってるのもしんどいぞ」
「「「「…………」」」」
「あはは。十日目くらいから身体慣れてくるけどね。でもでも、強くなれると思うわ」
「うんうん。じゃあ、みんなで行きましょうか!! 七聖剣士の強化合宿開催~!!」
ロセが「おーっ」と拳を突き上げた。
エレノアたちは、無性に嫌な予感しかしないのだった。
◇◇◇◇◇
ロイは一人、トラビア王国郊外の森にいた。
「『魔王聖域』展開」
聖域を展開。
不可視の領域が展開される。だが、ここに聖剣士も魔族もいない。
ただ開かれた聖域を、ロイは確認する。
「シェンフー、何か感じるか?」
『……なにも。お前、本当に聖域を展開できるんだな……すごい』
ピンクの小さなトラ、シェンフーに聞いた。
敵意を持った魔族の能力値、攻撃力を七割下げる効果が発動しないのは、シェンフーがロイに敵意を抱いていないからだ。
ロイは両手を合わせたまま言う。
「うーん……なんとか四分くらいは維持できそうだ。効果範囲も、半径五百メートルくらいまでなら……何回か使って、無駄な部分と必要な部分の流れがわかってきた。そこを削って、整理したらいい感じ」
『…………』
もう、気にしない。
デスゲイズはロイの才能に何も言わないことにした。
ただの人間がここまでできるには何か理由が……と思ったが、やはり答えは一つ。
才能。
それしかない。ロイは『魔王聖域』を展開する才能が、四大魔王とは比べ物にならないくらいズバ抜けていた。
ロイは聖域を解除し、シェンフーの頭を撫でる。
「付き合わせて悪かったな。少し狩りするか……肉食わせてやるよ」
『うん。頼むぞ』
シェンフーは、学生寮にあるロイの部屋にいる。
いちおう、ペットということにしてる。ロイも知らなかったが、申請すれば動物を飼うこともできるそうだ。理由は、聖剣の能力に『調教』というのがあり、小動物を操作したりする能力があるからだ。
小鳥や子犬、猫などを使役し、情報のやり取りなどすることもできるらしい。そのために動物を飼ったりするのが許可されている。
部屋から出さないこと、餌代、世話などは全て自分でやるというルールはある。だがシェンフーは言葉が通じるので言い聞かせるだけでいいので楽だ。
名目上は、『此度の愛の魔王騒動で逃げた子虎を保護した』ということになっている……戦後のどさくさ紛れて申請したら、すんなり通った。
つまり、シェンフーは学園が認めた『ロイのペット』ということになっている。
魔族と知られないよう、頭のツノを消し、本当のトラのような姿になっていた。
『なぁ、肉もいいけど魚も食べたいぞ』
「魚か……帰りに城下町で買うか」
ロイは、シェンフーのために、まずは肉を狩ることにした。
学園の修復は順調に進んでいた。生徒たちはまだ授業ができず、自主練と課題が各自配布され、自室でそれを解くだけの生活になっている。
そして、エレノアたち七聖剣士は、トラビア王城へ。
国王陛下のいる玉座の間に呼ばれ、七人が並んで跪いていた。
国王……サリオスの父は言う。
「此度、『愛の魔王バビスチェ』討伐、ご苦労であった」
喜ぶべきなのだろう。
だが、その声色に喜びはない。
「喜ぶべきなのだろうな。だが……『愛の魔王』が残した爪痕は大きい」
「…………っ」
サリオスがギリッと歯を食いしばる。
エレノアたちは知らない。だが、サリオスは聞いていた……やはり王城内でも、バビスチェの聖域に囚われた者が大勢いることに。
「愛の魔王バビスチェ。かつて、フレム王国に『愛』を振りまいたそうだが……四人の魔王の中で最も少ない被害で『手番』が終わった。だが……その後の被害が、四大魔王の中で最も大きかったとも言われている。本当に大変なのはむしろ、これからだろうな」
七人は何も言わない……言えない。
「だが、事後処理は我々大人の仕事だ。七聖剣士諸君……ご苦労だった。ふふ、まさか七人全員が『最終形態』に覚醒するとは思わなかったぞ。残る魔王は二人……人と魔族の戦いに、終止符が打てるかもしれんな」
王はにっこり笑った。
ようやく、少しだけエレノアたちも笑うことができた。
「さて!! 褒美をやらねばな」
◇◇◇◇◇
謁見が終わり、エレノアたちは解放された。
エレノアは言う。
「一人、金貨樽十個と王都に屋敷かぁ……しかも使用人付き。学生に渡していいご褒美じゃないよね」
すぐに解散とはならず、七聖剣士だけで集まった。
場所は、王城内ではなく、敷地内にある王子の屋敷……つまり、サリオスの家だ。
敷地内に立派な屋敷があるのにエレノアは驚き、屋敷内の部屋の一つに集まったのである。
部屋には立派なソファがあり、全員が座りお茶を飲んでいた。
アオイが言う。
「屋敷の管理はしてくれるそうだ。今は普通に学生寮住まいで構わんそうだぞ」
「うれしい」
ユノがウンウン頷く。
そして、本題とばかりに、ソファに深く腰掛けたスヴァルトが言う。
「さて、お前らに確認しておく。お前ら全員、聖剣の最終形態に覚醒したな?」
全員、頷いた。
この闘いで、七人は聖剣の最終形態を獲得した。七聖剣士の歴史が始まってから初めてのことである。
ロセは、紅茶のカップを音を立てずに置いた。
「本当にみんなすごいわぁ~……でも、それだけじゃあ足りないのよねぇ」
「そーね。確かに最終形態は切り札になる。でも……今のアタシらじゃ、数分程度しか使えない。使うには───」
「……八咫烏」
ララベルが言い、サリオスがポツリと呟いた。
スヴァルトは、お茶請けのキャンディをじゃらっと掴み、口の中に入れてボリボリ噛み砕く。
「八咫烏。あいつはマジで何者だ? なぜ魔王と同じ力を使える? まぁ……今さら、敵だなんて思っちゃいねぇが、得体が知れなさすぎる」
「「「…………」」」
八咫烏。つまり、ロイ。
エレノア、ユノ、アオイは八咫烏の正体を知っている。だが、未だにデスゲイズによって正体が制限されており、語ることができない。
ちなみに、今回も八咫烏に対し褒美が出た。エレノアたちと同じく、金貨樽と屋敷である。
ロセはポンと手を叩く。
「まぁ、八咫烏のことは置いておきましょう。考えることはいくつかあるわ……まず、次の『手番』で戦うのは、『忘却の魔王』ササライよ。今までの手番でどんな戦いをしたか、わかる人はいる?」
「あ、アタシわかる。エルフリア王国に来たことあるって聞いたわ。えーと……なんだっけ、魔族と聖剣士のトーナメント大会開いたとか、そんなのあったわね」
「と、トーナメント……ですか?」
「ええ。観客いっぱい呼んでやったみたい」
「……な、なんでです?」
「知らないわよ。すっごく盛り上がったみたいよ?」
サリオスが首を傾げる。
そして、エレノアが挙手。
「あの……最後に出てきた、忘却の魔王の護衛かな。赤い剣を持ってて……あたしと同じ技を出してきたわ」
ヴェスタ。
炎魔剣イフリートの所持者。完成された『魔剣』を使う少女。
スヴァルトが言う。
「炎の剣か。他の属性の剣もあるって考えた方がいいな」
チッと舌打ちするスヴァルト。
そして、ユノが飴を舐めながら言う。
「白い、弓士」
「……セレネだっけ。『月光鳥』の」
「うん。八咫烏そっくりの」
エレノアは、間近で見た。
まるで、ロイと対になるような存在。
アオイは眼を閉じる。
「忘却の魔王……これまでとは違う相手のようだ。拙者たちも、今の状態では勝ち目が薄いだろう」
「そうねぇ~……うん、これしかないわねぇ」
「え、ロセ、まさか」
「ええ。ちょうど学園が臨時休校だしねぇ」
「……へ、そういうことか」
「「「「?」」」」
ロセ、ララベル、スヴァルトにはわかった。
エレノア、ユノ、サリオス、アオイは首を傾げる。そして、ロセは笑顔を浮かべ、一年生四人に言う。
「みんなは知らないわよね。七聖剣士の伝統……『七天島』での強化訓練のこと」
「「「「七天島?」」」」
「ええ。わたし、ララベル、スヴァルトは聖剣を手に入れた一年目に行ったわ。七聖剣士が代々、己の力を高めるために籠った島……ここで訓練をすれば、強くなれるって」
「地獄だぜ」
「死ぬわ」
スヴァルトもララベルも顔色が悪い。
ロセも、少し困ったように言う。
「でも、行くしかないわねぇ……最長でも『二十日間』しか滞在できないわ。それ以上いると毒に侵されて死んじゃうしね」
「し、死ぬ? え、なんですそれ」
「あの島、身体を蝕む毒霧で覆われてんだよ。あと重力負荷もある。立ってるのもしんどいぞ」
「「「「…………」」」」
「あはは。十日目くらいから身体慣れてくるけどね。でもでも、強くなれると思うわ」
「うんうん。じゃあ、みんなで行きましょうか!! 七聖剣士の強化合宿開催~!!」
ロセが「おーっ」と拳を突き上げた。
エレノアたちは、無性に嫌な予感しかしないのだった。
◇◇◇◇◇
ロイは一人、トラビア王国郊外の森にいた。
「『魔王聖域』展開」
聖域を展開。
不可視の領域が展開される。だが、ここに聖剣士も魔族もいない。
ただ開かれた聖域を、ロイは確認する。
「シェンフー、何か感じるか?」
『……なにも。お前、本当に聖域を展開できるんだな……すごい』
ピンクの小さなトラ、シェンフーに聞いた。
敵意を持った魔族の能力値、攻撃力を七割下げる効果が発動しないのは、シェンフーがロイに敵意を抱いていないからだ。
ロイは両手を合わせたまま言う。
「うーん……なんとか四分くらいは維持できそうだ。効果範囲も、半径五百メートルくらいまでなら……何回か使って、無駄な部分と必要な部分の流れがわかってきた。そこを削って、整理したらいい感じ」
『…………』
もう、気にしない。
デスゲイズはロイの才能に何も言わないことにした。
ただの人間がここまでできるには何か理由が……と思ったが、やはり答えは一つ。
才能。
それしかない。ロイは『魔王聖域』を展開する才能が、四大魔王とは比べ物にならないくらいズバ抜けていた。
ロイは聖域を解除し、シェンフーの頭を撫でる。
「付き合わせて悪かったな。少し狩りするか……肉食わせてやるよ」
『うん。頼むぞ』
シェンフーは、学生寮にあるロイの部屋にいる。
いちおう、ペットということにしてる。ロイも知らなかったが、申請すれば動物を飼うこともできるそうだ。理由は、聖剣の能力に『調教』というのがあり、小動物を操作したりする能力があるからだ。
小鳥や子犬、猫などを使役し、情報のやり取りなどすることもできるらしい。そのために動物を飼ったりするのが許可されている。
部屋から出さないこと、餌代、世話などは全て自分でやるというルールはある。だがシェンフーは言葉が通じるので言い聞かせるだけでいいので楽だ。
名目上は、『此度の愛の魔王騒動で逃げた子虎を保護した』ということになっている……戦後のどさくさ紛れて申請したら、すんなり通った。
つまり、シェンフーは学園が認めた『ロイのペット』ということになっている。
魔族と知られないよう、頭のツノを消し、本当のトラのような姿になっていた。
『なぁ、肉もいいけど魚も食べたいぞ』
「魚か……帰りに城下町で買うか」
ロイは、シェンフーのために、まずは肉を狩ることにした。
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