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勝利の代償
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「グ、ぇっ……」
ロイは血を吐き、ヨロヨロ歩きながら、トリステッツァと戦った場所から数キロ離れた雑木林に入る。
そして、岩と岩の隙間に身体を押し込み、そのまま崩れ落ちた。
「げほっ、ゲッフェ……ぅあ、あはは……やっべぇな、これ」
『おい、しっかりしろ。意識を保て!!』
「あ、ああ……早く、王都に、帰らない、と……」
全身に、酷い激痛が走った。
『魔王聖域』発動の代償。
人間が聖域を展開するなんて、どれほどの代償なのか。
ロイは何とか立ち上がり、歩き出す。
今、ロイは王都にいる設定だ。エレノアたちが戻った時に出迎えないとまずい。
ロイは、血を吐きながら移動を開始した。
「ぅ……」
『ロイ、しっかりしろ!! トリステッツァを倒したんだぞ? こんなところで死ぬつもりか!?』
「……あぁ、そういや……ユノに、バレちまったな」
『エレノアに口止めを頼んだ。そんなことより』
「わかってる……早く、帰らないと」
ロイは、足が冷たくなるのを感じていた。
血を流しすぎたせいなのか、足が重く、冷たい。
「…………ぅ」
『ロイ!!』
そのまま、膝から崩れ落ちてしまう。
このままでは、帰れない。
「ロイ!!」
「ちょっと、ロイ!!」
幻聴だろうか?
ロイの左右隣に、女の子の声がした。
そして、腕を掴まれ立たせられる。
「しっかりしなさいよ!! ほら、歩いて!!」
「ロイ、死なないで」
「…………???」
夢ではない。
エレノア、ユノがロイの肩を支えていた。
「…………お前ら、どうして」
「先行するって言って、あんたの『熱』を探して走ってきたの。ほら、早く行くわよ!!」
「……ああ」
「ロイ、だいじょうぶ?」
「……ユノ」
「わたし、ロイにいっぱい助けられた。今度はわたしが助けるから」
「…………」
ロイは気を失い───そのまま二人に身を委ねた。
◇◇◇◇◇◇
ロセ、サリオス、スヴァルトの三人は、王都へ帰還していた。
魔王トリステッツァの討伐。
こんな話、信じてもらえるかわからない。
「…………まだ、信じられません。オレたち……魔王を、討伐したんですよね」
「ああ」
「そうねぇ」
「それに、エレノア。あの姿……聖剣の、最終形態だって」
炎聖剣フェニキアの最終形態へ覚醒したエレノア。
考えることは山ほどある。
先行したエレノア、ユノの事が気になるのか、サリオスはやや早歩きだ。
すると、ロセは言う。
「最後……やっぱり、八咫烏の力が大きいわねぇ」
「あの聖域、やっぱあの野郎の仕業か。あいつ、魔族なのか?」
「でも、聖域を展開できるのは魔王だけ……それに、気になるの」
「…………」
それは、スヴァルトも同じだった。
八咫烏の叫んだ言葉───そこに、違和感がある。
『エレノア!! ユノ!! サリオス!! ロセ先輩!! スヴァルト先輩!!』
八咫烏の叫び。
あれは、本気の叫びだった。
だからこそ、素が出たのだろう。
「先輩、か……」
「私たちの後輩が、八咫烏……?」
「混乱させる罠かもな」
「そんなことする意味、ある?」
「……さぁな」
だが、決して意味のない言葉ではない。
「ロセ。八咫烏……奴は、何者なんだ?」
「……わからない」
「……チッ」
早歩きをするサリオスの背中を見ながら、スヴァルトは舌打ちした。
◇◇◇◇◇◇
ロイが目覚めると、王都にある宿屋の一室だった。
「……あれ」
『起きたか、ロイ』
「デスゲイズ……」
傍には、木刀形態のデスゲイズが置いてある。
それを掴み、刀身を額にコツンと当てた。
「悪かった。かなり無茶したよ」
『全くだ。さすがの我輩も、今回は全てを諦めたぞ……さて、聞かせてくれ。あの『魔王聖域』は何だ?』
「あれは、お前がやったのを真似しただけだ。それより……ここは?」
『王都の宿屋だ。エレノアたちがお前をここに運び、『流す涙のない骨』との戦闘で負傷したということにして治療系の聖剣士を呼んだようだ。二人は、ユノの義姉の元で話をしている』
「そっか……あいててて、身体がバキバキだ」
『身体をほぐせ。なんせ、四日も眠っていたのだからな』
「は?」
四日?
そう、ロイが聞き直そうとした瞬間、ドアが開いた。
「ロイ……」
「ろ、ロイ……」
「ユノ? それに、エレノアも」
「「ロイぃぃぃぃっ!!」」
「うおぉっ!?」
なんと、ユノが飛びついてきた。
そしてエレノアも。いきなり二人が飛びついてきたので慌てるロイ。
ぴったりとくっついているので、エレノアの豊満な胸や、ユノのちょうどいい大きさの胸が、ロイの胸板に押し付けられる。
大きさ、柔らかさも人それぞれ……と、わけのわからないことをロイは思ってしまった。
二人を引き剥がし、聞く。
「お、俺は元気になったから。うん。で、どうなったんだ?」
「ぐすっ……え、えっと、町はパレードやってるわ。魔王トリステッツァの討伐パーティも今夜やるって。トラビア王国にもトリステッツァ討伐のこと伝えた」
「疫病も消えて、魔王トリステッツァの脅威は完全に消えたって」
「そうか……」
トリステッツァの討伐は、人間の世界を揺るがす大ニュースとなった。
ロイが寝ている四日間で、世界中が歓喜に包まれていた。
今、レイピアーゼ王都では、魔王討伐と疫病が消えた快気祝いの祭りの真っ最中。エレノア、ユノは今夜、王城に呼ばれ食事会らしい。
「そっか……殿下や先輩たちは?」
「王城にいる。貴族たちにご挨拶してる」
「サリオスやロセ先輩は慣れてたけど、スヴァルト先輩が恐くてねぇ。みんなビクビクしてるのなんか面白かったわ」
エレノアが「あはは」と笑う。
すると、ユノがロイの腕を取り、胸をギューッと当ててくる。
「ロイは……ぅ、やっぱ無理」
「……え?」
「八咫烏」
「……あ、まさか」
デスゲイズを見る。
『ユノにも情報漏洩を防ぐための呪いをかけた。まぁ、やむを得ない』
「ロイ、ひみつは守るよ。えへへ……」
「あ、ああ……」
柔らかな感触が腕に伝わる。
ユノは、嬉しそうに笑い、ロイに言う。
「ロイ、ありがと……好き」
そして、ロイの頬に口づけをした。
「え」
「なぁ!?」
「えへへ」
ロイは真っ赤になり、エレノアは驚愕し、ユノはロイの腕にじゃれつくのだった。
デスゲイズは、ポツリと呟いた。
『さらばだトリステッツァ。お前という魔王がいたこと……我輩は忘れぬぞ』
◇◇◇◇◇◇
トリステッツァが死んだ平原に、ササライは立っていた。
「いやー、本当に驚いた。まさか……トリステッツァが負けるなんてねぇ」
ササライはしゃがみ、トリステッツァの核から落ちた『青い宝石』を手に取る。
ロイたちも回収しなかった、魔王の結晶というべきものだ。
それを手で弄び、指ではじく。
「じゃあね、トリステッツァ。きみのこと、たぶん『忘れない』と思う……ぁーん」
ササライは、青い宝石を口の中に入れ、そのまま飲み込んだ。
ぺろりと舌を出し、レイピアーゼ王国がある場所を見る。
「それにしても……今代の聖剣士、本当に面白いなぁ。次の手番はバビスチェ……さてさて、ボクは面白楽しく、観戦させてもらうよ」
そう言い、ササライは歩き出し、吹雪の中に消えた。
ロイは血を吐き、ヨロヨロ歩きながら、トリステッツァと戦った場所から数キロ離れた雑木林に入る。
そして、岩と岩の隙間に身体を押し込み、そのまま崩れ落ちた。
「げほっ、ゲッフェ……ぅあ、あはは……やっべぇな、これ」
『おい、しっかりしろ。意識を保て!!』
「あ、ああ……早く、王都に、帰らない、と……」
全身に、酷い激痛が走った。
『魔王聖域』発動の代償。
人間が聖域を展開するなんて、どれほどの代償なのか。
ロイは何とか立ち上がり、歩き出す。
今、ロイは王都にいる設定だ。エレノアたちが戻った時に出迎えないとまずい。
ロイは、血を吐きながら移動を開始した。
「ぅ……」
『ロイ、しっかりしろ!! トリステッツァを倒したんだぞ? こんなところで死ぬつもりか!?』
「……あぁ、そういや……ユノに、バレちまったな」
『エレノアに口止めを頼んだ。そんなことより』
「わかってる……早く、帰らないと」
ロイは、足が冷たくなるのを感じていた。
血を流しすぎたせいなのか、足が重く、冷たい。
「…………ぅ」
『ロイ!!』
そのまま、膝から崩れ落ちてしまう。
このままでは、帰れない。
「ロイ!!」
「ちょっと、ロイ!!」
幻聴だろうか?
ロイの左右隣に、女の子の声がした。
そして、腕を掴まれ立たせられる。
「しっかりしなさいよ!! ほら、歩いて!!」
「ロイ、死なないで」
「…………???」
夢ではない。
エレノア、ユノがロイの肩を支えていた。
「…………お前ら、どうして」
「先行するって言って、あんたの『熱』を探して走ってきたの。ほら、早く行くわよ!!」
「……ああ」
「ロイ、だいじょうぶ?」
「……ユノ」
「わたし、ロイにいっぱい助けられた。今度はわたしが助けるから」
「…………」
ロイは気を失い───そのまま二人に身を委ねた。
◇◇◇◇◇◇
ロセ、サリオス、スヴァルトの三人は、王都へ帰還していた。
魔王トリステッツァの討伐。
こんな話、信じてもらえるかわからない。
「…………まだ、信じられません。オレたち……魔王を、討伐したんですよね」
「ああ」
「そうねぇ」
「それに、エレノア。あの姿……聖剣の、最終形態だって」
炎聖剣フェニキアの最終形態へ覚醒したエレノア。
考えることは山ほどある。
先行したエレノア、ユノの事が気になるのか、サリオスはやや早歩きだ。
すると、ロセは言う。
「最後……やっぱり、八咫烏の力が大きいわねぇ」
「あの聖域、やっぱあの野郎の仕業か。あいつ、魔族なのか?」
「でも、聖域を展開できるのは魔王だけ……それに、気になるの」
「…………」
それは、スヴァルトも同じだった。
八咫烏の叫んだ言葉───そこに、違和感がある。
『エレノア!! ユノ!! サリオス!! ロセ先輩!! スヴァルト先輩!!』
八咫烏の叫び。
あれは、本気の叫びだった。
だからこそ、素が出たのだろう。
「先輩、か……」
「私たちの後輩が、八咫烏……?」
「混乱させる罠かもな」
「そんなことする意味、ある?」
「……さぁな」
だが、決して意味のない言葉ではない。
「ロセ。八咫烏……奴は、何者なんだ?」
「……わからない」
「……チッ」
早歩きをするサリオスの背中を見ながら、スヴァルトは舌打ちした。
◇◇◇◇◇◇
ロイが目覚めると、王都にある宿屋の一室だった。
「……あれ」
『起きたか、ロイ』
「デスゲイズ……」
傍には、木刀形態のデスゲイズが置いてある。
それを掴み、刀身を額にコツンと当てた。
「悪かった。かなり無茶したよ」
『全くだ。さすがの我輩も、今回は全てを諦めたぞ……さて、聞かせてくれ。あの『魔王聖域』は何だ?』
「あれは、お前がやったのを真似しただけだ。それより……ここは?」
『王都の宿屋だ。エレノアたちがお前をここに運び、『流す涙のない骨』との戦闘で負傷したということにして治療系の聖剣士を呼んだようだ。二人は、ユノの義姉の元で話をしている』
「そっか……あいててて、身体がバキバキだ」
『身体をほぐせ。なんせ、四日も眠っていたのだからな』
「は?」
四日?
そう、ロイが聞き直そうとした瞬間、ドアが開いた。
「ロイ……」
「ろ、ロイ……」
「ユノ? それに、エレノアも」
「「ロイぃぃぃぃっ!!」」
「うおぉっ!?」
なんと、ユノが飛びついてきた。
そしてエレノアも。いきなり二人が飛びついてきたので慌てるロイ。
ぴったりとくっついているので、エレノアの豊満な胸や、ユノのちょうどいい大きさの胸が、ロイの胸板に押し付けられる。
大きさ、柔らかさも人それぞれ……と、わけのわからないことをロイは思ってしまった。
二人を引き剥がし、聞く。
「お、俺は元気になったから。うん。で、どうなったんだ?」
「ぐすっ……え、えっと、町はパレードやってるわ。魔王トリステッツァの討伐パーティも今夜やるって。トラビア王国にもトリステッツァ討伐のこと伝えた」
「疫病も消えて、魔王トリステッツァの脅威は完全に消えたって」
「そうか……」
トリステッツァの討伐は、人間の世界を揺るがす大ニュースとなった。
ロイが寝ている四日間で、世界中が歓喜に包まれていた。
今、レイピアーゼ王都では、魔王討伐と疫病が消えた快気祝いの祭りの真っ最中。エレノア、ユノは今夜、王城に呼ばれ食事会らしい。
「そっか……殿下や先輩たちは?」
「王城にいる。貴族たちにご挨拶してる」
「サリオスやロセ先輩は慣れてたけど、スヴァルト先輩が恐くてねぇ。みんなビクビクしてるのなんか面白かったわ」
エレノアが「あはは」と笑う。
すると、ユノがロイの腕を取り、胸をギューッと当ててくる。
「ロイは……ぅ、やっぱ無理」
「……え?」
「八咫烏」
「……あ、まさか」
デスゲイズを見る。
『ユノにも情報漏洩を防ぐための呪いをかけた。まぁ、やむを得ない』
「ロイ、ひみつは守るよ。えへへ……」
「あ、ああ……」
柔らかな感触が腕に伝わる。
ユノは、嬉しそうに笑い、ロイに言う。
「ロイ、ありがと……好き」
そして、ロイの頬に口づけをした。
「え」
「なぁ!?」
「えへへ」
ロイは真っ赤になり、エレノアは驚愕し、ユノはロイの腕にじゃれつくのだった。
デスゲイズは、ポツリと呟いた。
『さらばだトリステッツァ。お前という魔王がいたこと……我輩は忘れぬぞ』
◇◇◇◇◇◇
トリステッツァが死んだ平原に、ササライは立っていた。
「いやー、本当に驚いた。まさか……トリステッツァが負けるなんてねぇ」
ササライはしゃがみ、トリステッツァの核から落ちた『青い宝石』を手に取る。
ロイたちも回収しなかった、魔王の結晶というべきものだ。
それを手で弄び、指ではじく。
「じゃあね、トリステッツァ。きみのこと、たぶん『忘れない』と思う……ぁーん」
ササライは、青い宝石を口の中に入れ、そのまま飲み込んだ。
ぺろりと舌を出し、レイピアーゼ王国がある場所を見る。
「それにしても……今代の聖剣士、本当に面白いなぁ。次の手番はバビスチェ……さてさて、ボクは面白楽しく、観戦させてもらうよ」
そう言い、ササライは歩き出し、吹雪の中に消えた。
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