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女神聖教七天使徒『聖女』エレナ&『聖典泰星』リリィ・メイザース②/自信作
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「あー……デュラハン」
「また作ればいいでしょ」
リリィの作った『デュラハン』がステルスキルされた。
十階層には巨大な鏡があり、エレナとリリィ、十階層に集められた生徒や観覧客たちがその様子を眺めていた。
十階層にいるのは、五十名ほど。
半数は学園の商業科生徒。もう半数は外部からの観覧客だ。
博物館にいたら、いきなり十階層に『飛ばされ』て、二人の女の子が『ここから動かないように』と指示を出した。リリィが巨大な鏡を魔法で出し、そこに写る映像を全員で見ている。
十階層は大ホールだけの空間。この部屋にあるのは歴代生徒が作った国宝レベルの展示物が飾られている。
今は何もない、ただの空間。
女の子二人だけなら逃げるのも容易い……そう考える生徒もいた。
だが、リリィが作り出した『人形魔獣』が、ドアの前にいる。逃げようとすれば容易く殺される。
エレナは、エマを見て言った。
「エルクくんがここまで来れば、解放してあげる」
その言葉が真実なのか、エマにはわからない。
だが、エルクが来ることを疑いはしなかった。
「ね、リリィ……本当に大丈夫なの?」
「なにが?」
「あのバケモノ相手に、人形だけで勝てるのかってこと」
「無理。でも……今回は本当の自信作だから、ちょっとは期待できる」
「ふーん。まぁ、負けても別にいいけどねぇ」
「む。エレナ、勝つ気ない?」
緊張感のない二人だった。
エマは、三階層へ向かうエルクから目が離せない。
エレナは、クスクス笑いながらリリィの頭をポンポン撫でた。
「さぁ、エルクくん。せいぜい頑張って登っておいで」
◇◇◇◇◇◇
三階層の人形は、蜷局を巻いた大蛇こと『ミドガルズオルム』だった。
驚いたことに、ドアの影に隠れるエルクを正確に察知し、口を大きく開け毒液を吐きだした。
「マジか!?」
エルクはドアから離れる。
ドアに毒液が直撃し、ジュワジュワと音を立ててドアが溶けた。
触れたら骨すら残らない毒液。さらに───ミドガルズオルムはとんでもない速さでエルクに向かってきた。
「み、短───」
蜷局を巻いていたはずだったのに、ミドガルズオルムは三メートルもなかった。
顔部分だけが大きく、身体は短い。長く見えたのは脱皮を繰り返したことで抜け殻が積み重ねてあったせいだ。
この機動力は、短い身体のおかげ。
床、壁を高速で這いながら毒液を噴射するミドガルズオルム。エルクは両手のブレードを展開し、ミドガルズオルムが襲い掛かってくるタイミングを見極める。
『シャァッ!!』
毒液───エルクは紙一重で回避し、大きく開いた口めがけて右のブレードを突き刺した。
左のブレードで目を突き刺し、思いきり引き裂く。
ミドガルズオルムは、引き裂かれた人形に戻り、四階へのドアが開いた。
「くそ、面倒くさい……」
エルクはダッシュで四階層へ向かう。
◇◇◇◇◇◇
一方そのころ。
学生寮でスヤスヤ寝ていたソアラは、女子寮に駆け込んできたヤトとカヤが自室のドアを開ける音に起こされた。
ベッドから起き、ドアを開けて抗議する。
「うるさい……」
「それどころじゃないの」
「襲撃です。あなたも、戦闘服を着て待機!!」
「……しゅうげき?」
まだ寝ぼけているのか、ソアラは大きな欠伸をした。
ヤトとカヤはすでに戦闘服を着ている。ソアラを無視して一階に降り入口へ向かうが───入口に、ソフィアがいた。
「駄目ですよ。二人とも、待機です」
「馬鹿言わないで。学園が襲われているのよ!?」
「わかっています。ですから、生徒は待機。二年生でB級資格を得た生徒だけが、寮周辺での防衛に参加できます。一年生は強制待機です」
「本気ですか……? 今、どういう状況なのか」
「もちろんです。ですが、弱いあなたたちを死なせに行かせるわけにはいきません」
「「…………」」
ソフィアは、笑っていた。
だが───その笑顔は、笑っていなかった。
絶対に通さない。そんな強い決意を感じた。
ヤトが何かを言おうとしたが、先にソフィアが言う。
「三度目の襲撃です。しかも相手は三つのS級危険組織……殺さなければ殺される、そんな戦いに、戦いを知らない子供を投入するわけにはいきません」
「「…………」」
「わかってください。学園側も必死なんです……」
そう、三度目の襲撃。
一度目は武道大会。これはまだ許された。
二度目はダンジョン化。この辺りから学園の防衛が疑われた。
そして、三回目。
またしても襲撃を防げなかった。
ソフィアは、少しだけ俯いて言う。
「……恐らく、ポセイドン校長は責任を取らされるでしょう。三度も、襲撃を防げなかったのですから」
「でもそれは、S級危険組織が」
「関係ないのです。それが、大人の世界なんですよ」
「…………」
ヤトは黙り込む。
カヤも何かを言おうとしたが、ソフィアの圧に押され何も言えなかった。
「マーマ、ここはお任せします」
「はいよ。暴れておいで」
「「!?」」
いつの間にか、背後にマーマがいた。
ソフィアは、ウェポンボックスから一本の剣を……『聖剣』を取り出す。
黄金の刀身に、シンプルな装飾の剣だった。
「では───少しだけ、暴れてきますね」
カヤ、ヤトは気付いていなかった。
学生寮が、すでに包囲されていることに。
ソフィアは静かにドアを開け、閉め、外へ出た。
「久しぶりに、やらせていただきますね」
黄金の刀身が、ソフィアの闘気に触れて輝きだした。
◇◇◇◇◇◇
エルクは、七階層まで登ってきた。
七階層の人形魔獣は、ライオンの身体にコウモリの翼、蛇の尾を持つ『キマイラ』だ。
キマイラは雄叫びを上げ、エルクを威嚇する。
エルクは両手のブレードを展開し、静かに腕を広げた。
「そろそろ飽きてきたんだっつーの!!」
『念動舞踊』で一気に接近し、キマイラの心臓をブレードで突き刺す。
キマイラは、一瞬で人形に戻った。
それを見ていたリリィが項垂れる。
「キマイラ……お気に入りだったのに」
「ねぇ、本当に勝てるの?」
「わかんない。あと三つ……一番のお気に入りの子なら、そこそこイケると思うけど」
リリィは、チラッと後ろを見る。
十階層の人形魔獣。リリィ一番のお気に入りは、静かに佇んでいる。
そうこう話している間に、八階層の人形魔獣もやられてしまった。
「ちょっとー……」
「次、ちょっと罠仕掛けてる」
「え?」
「第九階層の人形は、二番目のお気に入りなの」
リリィがクスっと笑い、エルクが九階層に突入した。
◇◇◇◇◇◇
第九階層に入った瞬間、エルクは妙な甘ったるさを感じた。
「なんだ、この匂い……砂糖を煮詰めたような、果物の果汁を絞って集めたような」
甘い匂い。
さらに、部屋の天井付近に、桃色のモヤが漂っていた。
エルクはギョッとして、口を押える───が、遅かった。
「っぐ……しまった、これ、毒か!?」
吸い込んでしまった。
妙な眠気と倦怠感がエルクを襲う。
身体は動く。だが、鈍い。
桃色の霧が、エルクの周りに集まり出した。
「人形……まさか、ガス状の人形……いやなんだそれ。くそ、厄介……!!」
物理攻撃は効かない。
でも───これは『気体』だ。なら簡単。
エルクは両手を広げ、念動力を発動させる。
「ガスを一カ所に集めて───」
桃色のガスが、エルクの真上に集まり小さくなっていく。
念動力で気体を無理やり凝縮し、固め……小さな玉にした。
手で握れるほどの、小さな玉。
ガスを極限まで圧縮し、個体化させたのだ。
「っぐ……はぁ、はぁ」
エルクはガスを吸い込んでしまい、フラフラしていた。
だが……立ち止まれない。
「次で、ラスト……行くぞ!!」
パンパンと頬を叩き、気合を入れて最終階層へ向かった。
「また作ればいいでしょ」
リリィの作った『デュラハン』がステルスキルされた。
十階層には巨大な鏡があり、エレナとリリィ、十階層に集められた生徒や観覧客たちがその様子を眺めていた。
十階層にいるのは、五十名ほど。
半数は学園の商業科生徒。もう半数は外部からの観覧客だ。
博物館にいたら、いきなり十階層に『飛ばされ』て、二人の女の子が『ここから動かないように』と指示を出した。リリィが巨大な鏡を魔法で出し、そこに写る映像を全員で見ている。
十階層は大ホールだけの空間。この部屋にあるのは歴代生徒が作った国宝レベルの展示物が飾られている。
今は何もない、ただの空間。
女の子二人だけなら逃げるのも容易い……そう考える生徒もいた。
だが、リリィが作り出した『人形魔獣』が、ドアの前にいる。逃げようとすれば容易く殺される。
エレナは、エマを見て言った。
「エルクくんがここまで来れば、解放してあげる」
その言葉が真実なのか、エマにはわからない。
だが、エルクが来ることを疑いはしなかった。
「ね、リリィ……本当に大丈夫なの?」
「なにが?」
「あのバケモノ相手に、人形だけで勝てるのかってこと」
「無理。でも……今回は本当の自信作だから、ちょっとは期待できる」
「ふーん。まぁ、負けても別にいいけどねぇ」
「む。エレナ、勝つ気ない?」
緊張感のない二人だった。
エマは、三階層へ向かうエルクから目が離せない。
エレナは、クスクス笑いながらリリィの頭をポンポン撫でた。
「さぁ、エルクくん。せいぜい頑張って登っておいで」
◇◇◇◇◇◇
三階層の人形は、蜷局を巻いた大蛇こと『ミドガルズオルム』だった。
驚いたことに、ドアの影に隠れるエルクを正確に察知し、口を大きく開け毒液を吐きだした。
「マジか!?」
エルクはドアから離れる。
ドアに毒液が直撃し、ジュワジュワと音を立ててドアが溶けた。
触れたら骨すら残らない毒液。さらに───ミドガルズオルムはとんでもない速さでエルクに向かってきた。
「み、短───」
蜷局を巻いていたはずだったのに、ミドガルズオルムは三メートルもなかった。
顔部分だけが大きく、身体は短い。長く見えたのは脱皮を繰り返したことで抜け殻が積み重ねてあったせいだ。
この機動力は、短い身体のおかげ。
床、壁を高速で這いながら毒液を噴射するミドガルズオルム。エルクは両手のブレードを展開し、ミドガルズオルムが襲い掛かってくるタイミングを見極める。
『シャァッ!!』
毒液───エルクは紙一重で回避し、大きく開いた口めがけて右のブレードを突き刺した。
左のブレードで目を突き刺し、思いきり引き裂く。
ミドガルズオルムは、引き裂かれた人形に戻り、四階へのドアが開いた。
「くそ、面倒くさい……」
エルクはダッシュで四階層へ向かう。
◇◇◇◇◇◇
一方そのころ。
学生寮でスヤスヤ寝ていたソアラは、女子寮に駆け込んできたヤトとカヤが自室のドアを開ける音に起こされた。
ベッドから起き、ドアを開けて抗議する。
「うるさい……」
「それどころじゃないの」
「襲撃です。あなたも、戦闘服を着て待機!!」
「……しゅうげき?」
まだ寝ぼけているのか、ソアラは大きな欠伸をした。
ヤトとカヤはすでに戦闘服を着ている。ソアラを無視して一階に降り入口へ向かうが───入口に、ソフィアがいた。
「駄目ですよ。二人とも、待機です」
「馬鹿言わないで。学園が襲われているのよ!?」
「わかっています。ですから、生徒は待機。二年生でB級資格を得た生徒だけが、寮周辺での防衛に参加できます。一年生は強制待機です」
「本気ですか……? 今、どういう状況なのか」
「もちろんです。ですが、弱いあなたたちを死なせに行かせるわけにはいきません」
「「…………」」
ソフィアは、笑っていた。
だが───その笑顔は、笑っていなかった。
絶対に通さない。そんな強い決意を感じた。
ヤトが何かを言おうとしたが、先にソフィアが言う。
「三度目の襲撃です。しかも相手は三つのS級危険組織……殺さなければ殺される、そんな戦いに、戦いを知らない子供を投入するわけにはいきません」
「「…………」」
「わかってください。学園側も必死なんです……」
そう、三度目の襲撃。
一度目は武道大会。これはまだ許された。
二度目はダンジョン化。この辺りから学園の防衛が疑われた。
そして、三回目。
またしても襲撃を防げなかった。
ソフィアは、少しだけ俯いて言う。
「……恐らく、ポセイドン校長は責任を取らされるでしょう。三度も、襲撃を防げなかったのですから」
「でもそれは、S級危険組織が」
「関係ないのです。それが、大人の世界なんですよ」
「…………」
ヤトは黙り込む。
カヤも何かを言おうとしたが、ソフィアの圧に押され何も言えなかった。
「マーマ、ここはお任せします」
「はいよ。暴れておいで」
「「!?」」
いつの間にか、背後にマーマがいた。
ソフィアは、ウェポンボックスから一本の剣を……『聖剣』を取り出す。
黄金の刀身に、シンプルな装飾の剣だった。
「では───少しだけ、暴れてきますね」
カヤ、ヤトは気付いていなかった。
学生寮が、すでに包囲されていることに。
ソフィアは静かにドアを開け、閉め、外へ出た。
「久しぶりに、やらせていただきますね」
黄金の刀身が、ソフィアの闘気に触れて輝きだした。
◇◇◇◇◇◇
エルクは、七階層まで登ってきた。
七階層の人形魔獣は、ライオンの身体にコウモリの翼、蛇の尾を持つ『キマイラ』だ。
キマイラは雄叫びを上げ、エルクを威嚇する。
エルクは両手のブレードを展開し、静かに腕を広げた。
「そろそろ飽きてきたんだっつーの!!」
『念動舞踊』で一気に接近し、キマイラの心臓をブレードで突き刺す。
キマイラは、一瞬で人形に戻った。
それを見ていたリリィが項垂れる。
「キマイラ……お気に入りだったのに」
「ねぇ、本当に勝てるの?」
「わかんない。あと三つ……一番のお気に入りの子なら、そこそこイケると思うけど」
リリィは、チラッと後ろを見る。
十階層の人形魔獣。リリィ一番のお気に入りは、静かに佇んでいる。
そうこう話している間に、八階層の人形魔獣もやられてしまった。
「ちょっとー……」
「次、ちょっと罠仕掛けてる」
「え?」
「第九階層の人形は、二番目のお気に入りなの」
リリィがクスっと笑い、エルクが九階層に突入した。
◇◇◇◇◇◇
第九階層に入った瞬間、エルクは妙な甘ったるさを感じた。
「なんだ、この匂い……砂糖を煮詰めたような、果物の果汁を絞って集めたような」
甘い匂い。
さらに、部屋の天井付近に、桃色のモヤが漂っていた。
エルクはギョッとして、口を押える───が、遅かった。
「っぐ……しまった、これ、毒か!?」
吸い込んでしまった。
妙な眠気と倦怠感がエルクを襲う。
身体は動く。だが、鈍い。
桃色の霧が、エルクの周りに集まり出した。
「人形……まさか、ガス状の人形……いやなんだそれ。くそ、厄介……!!」
物理攻撃は効かない。
でも───これは『気体』だ。なら簡単。
エルクは両手を広げ、念動力を発動させる。
「ガスを一カ所に集めて───」
桃色のガスが、エルクの真上に集まり小さくなっていく。
念動力で気体を無理やり凝縮し、固め……小さな玉にした。
手で握れるほどの、小さな玉。
ガスを極限まで圧縮し、個体化させたのだ。
「っぐ……はぁ、はぁ」
エルクはガスを吸い込んでしまい、フラフラしていた。
だが……立ち止まれない。
「次で、ラスト……行くぞ!!」
パンパンと頬を叩き、気合を入れて最終階層へ向かった。
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