大聖女は、見習い聖女に命を狙われて、腹ペコ魔王の元で胃袋を掴む!

「ルーベネ、あなたは大聖女を語った大罪で、この場で死刑です!!!」

 その森をくぐれた者は、聖女になるらしい。
 転生者のルーベネは、両親を亡くした喪失感で、何もかもがどうでもいい。そんな投げやりな気持ちで森をくぐった。
 古くから言い伝えられている聖女になるらしい森は、人間が踏み込めない不思議なところだった。
 入ろうとする者は、すぐに引き返して来たかのように出てきてしまう。おかしくも恐ろしさも覚える森の中は、やがて立ち入る者がいなくなる。
 ルーベネが足を踏み入れてみれば、森の奥へと進めた。
 そして、聖女となる。
 とんとん拍子で、大聖女となったルーベネ。魔物の侵入を拒む結界で国を守り、祈りで豊作にしていた。
 順調にいっていたのだったが、見習い聖女ハンナが王子を唆して、国王がいない隙にルーベネを処刑しようとしたのだ。
 味方のおかげで、なんとか逃げられたルーベネは、国の端である最果てで、魔物と出くわした。

 ここからが本番!

 腹ペコ魔王と魔物の胃袋を掴む!!!
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