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読み始めてもらうためには
選ぶのは、本格派かテンプレかそれとも
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テンプレ嫌いですか?
昨今のライトノベルにお嘆きですか?
わかるんですよね、書き手として、「正統派」とか「本格的」とかの冠つけたくなるのが。
ところが、既にそういう分野は、何度も何度も何作も何作も書かれてしまっているのです。
当然、「正統派」は万人受けしますので、多数の支持を得ることができます。
ただし、既に書き尽くされてしまった感があり、また導入である序盤が冗長になりがちで、有名作家でない場合は中々、本ネタに届くまで、読み手に待ってもらえるかは、微妙です。
(NHKの大河ドラマも主人公の子供時代って退屈だったりしません?)
もちろん、お気に入りがなかろう、と書き続ければいいわけですが、モチベーションの維持が大変ですし、読み手も三十万字とか書かれていてお気に入り3だったら、読み始める気になりにくいです。
そこで、流行るのが世界観が「お約束」で、ホットスタートな物語です。
読み始めて十ページで冒険開始です。
ところがところが、です。
この手法も、既に出尽くした感があります。
マネしてチート転生を書いたら、読んでもらえなかった、なんて経験ありません?
ここで、よくある選択が、ニッチ化です。
異世界料理物が増えたら、喫茶店や居酒屋、それが増えてきたらスイーツ専門、更には和菓子限定など、書き手により豊富な知識が必要な上、コアなファンは一定数いますが、逆に言えば、一般受けしなくなっていきます。
じゃあ、どうするか?
一つが、ジャンル代えです。
例えば、拙作『剣と魔法っぽい都合が良い世界で気がついたら活躍していた「が」』は、剣と魔法のファンタジーの体をとった、SFです。
どうしてもファンタジーでは、世界滅亡の危機は、魔王や魔物などの壁を超えることができません。
なぜなら、読み手が期待するファンタジーではなくなってしまうからです。
(ダーク・ソード/マーガレット ワイス &トレイシー ヒックマン著のラストは、ファンタジーとしては賛否両論でしょう)
その辺の壁を越えたのが、VRMMORPGファンタジー、といえるでしょうか。
ゲームなんですから、コンピューターの暴走から、それが影響した現実への危機まで、ファンタジーとは一線を画す危機を描くことができます。
まあ、これもゲームシステムが違うだけの、出尽くした感がありますが。
別方向な展開としては、「専門性」の投入です。
これの先駆けが「CSI」で刑事モノ、という既存の分野に「科学」という専門性をぶち込んできたものです。
応用としては、知識チートや経済学を利用した異世界建国、数学や物理を利用した推理モノなどが、例としてあげられるでしょうか。
問題は、書き手に専門的な知識が求められること、更には、読み手がついてこれる程度まで噛み砕けなければならない点です。
ネットで調べたこと丸写しで、恥をかいた経験ありません?
ニッチ化に近いですが、既にある分野が好きな読み手を取り込むことが可能なのです。
もちろん、読み手はその分野が好きなのですから、好きでもない書き手の小手先の推理とかは、通用しません。
ジャンルの合わせ技もあります。
ファンタジーで推理モノとか。
企画倒れな感がありますので、とりあえずはひとつのジャンルを極めてはいかがでしょうか。
最後に、「書籍化」という論旨とはズレてしまいますが、ネットだからこその企画もアリだ、と考えます。
拙作『この謎、どう思います? バーテンダーさん』は、ネット検索で誰でも主人公と同じ推理が可能な数分で読める推理小説です。
更に、拙作『中身は男子高校生が全寮制女子魔法学園初等部に入学した』は、マルチエンディングをとり、その結果で生じた未来を別の拙作『>自殺の報いに、世界を救いましょう!』や拙作『剣と魔法っぽい都合が良い世界で気がついたら活躍していた「が」』などとして描いています。
拙作『大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド』は、元々ブログ用の企画でリアルさを出したかったこともあり、実際にリンク先のブログや登場する宗教団体、新聞社のwebサイトを制作したりしていました。
このご時世、書きたいモノを書くだけでは、注目を集められません。
かといって、仕方なく書いたモノが読まれるほど、甘くもありません。
自分の好きなモノ、研いだ牙で、正面突破をはかるか、搦め手でいくか。
要約すると「選ぶのは、本格派かテンプレかそれとも」でした。
昨今のライトノベルにお嘆きですか?
わかるんですよね、書き手として、「正統派」とか「本格的」とかの冠つけたくなるのが。
ところが、既にそういう分野は、何度も何度も何作も何作も書かれてしまっているのです。
当然、「正統派」は万人受けしますので、多数の支持を得ることができます。
ただし、既に書き尽くされてしまった感があり、また導入である序盤が冗長になりがちで、有名作家でない場合は中々、本ネタに届くまで、読み手に待ってもらえるかは、微妙です。
(NHKの大河ドラマも主人公の子供時代って退屈だったりしません?)
もちろん、お気に入りがなかろう、と書き続ければいいわけですが、モチベーションの維持が大変ですし、読み手も三十万字とか書かれていてお気に入り3だったら、読み始める気になりにくいです。
そこで、流行るのが世界観が「お約束」で、ホットスタートな物語です。
読み始めて十ページで冒険開始です。
ところがところが、です。
この手法も、既に出尽くした感があります。
マネしてチート転生を書いたら、読んでもらえなかった、なんて経験ありません?
ここで、よくある選択が、ニッチ化です。
異世界料理物が増えたら、喫茶店や居酒屋、それが増えてきたらスイーツ専門、更には和菓子限定など、書き手により豊富な知識が必要な上、コアなファンは一定数いますが、逆に言えば、一般受けしなくなっていきます。
じゃあ、どうするか?
一つが、ジャンル代えです。
例えば、拙作『剣と魔法っぽい都合が良い世界で気がついたら活躍していた「が」』は、剣と魔法のファンタジーの体をとった、SFです。
どうしてもファンタジーでは、世界滅亡の危機は、魔王や魔物などの壁を超えることができません。
なぜなら、読み手が期待するファンタジーではなくなってしまうからです。
(ダーク・ソード/マーガレット ワイス &トレイシー ヒックマン著のラストは、ファンタジーとしては賛否両論でしょう)
その辺の壁を越えたのが、VRMMORPGファンタジー、といえるでしょうか。
ゲームなんですから、コンピューターの暴走から、それが影響した現実への危機まで、ファンタジーとは一線を画す危機を描くことができます。
まあ、これもゲームシステムが違うだけの、出尽くした感がありますが。
別方向な展開としては、「専門性」の投入です。
これの先駆けが「CSI」で刑事モノ、という既存の分野に「科学」という専門性をぶち込んできたものです。
応用としては、知識チートや経済学を利用した異世界建国、数学や物理を利用した推理モノなどが、例としてあげられるでしょうか。
問題は、書き手に専門的な知識が求められること、更には、読み手がついてこれる程度まで噛み砕けなければならない点です。
ネットで調べたこと丸写しで、恥をかいた経験ありません?
ニッチ化に近いですが、既にある分野が好きな読み手を取り込むことが可能なのです。
もちろん、読み手はその分野が好きなのですから、好きでもない書き手の小手先の推理とかは、通用しません。
ジャンルの合わせ技もあります。
ファンタジーで推理モノとか。
企画倒れな感がありますので、とりあえずはひとつのジャンルを極めてはいかがでしょうか。
最後に、「書籍化」という論旨とはズレてしまいますが、ネットだからこその企画もアリだ、と考えます。
拙作『この謎、どう思います? バーテンダーさん』は、ネット検索で誰でも主人公と同じ推理が可能な数分で読める推理小説です。
更に、拙作『中身は男子高校生が全寮制女子魔法学園初等部に入学した』は、マルチエンディングをとり、その結果で生じた未来を別の拙作『>自殺の報いに、世界を救いましょう!』や拙作『剣と魔法っぽい都合が良い世界で気がついたら活躍していた「が」』などとして描いています。
拙作『大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド』は、元々ブログ用の企画でリアルさを出したかったこともあり、実際にリンク先のブログや登場する宗教団体、新聞社のwebサイトを制作したりしていました。
このご時世、書きたいモノを書くだけでは、注目を集められません。
かといって、仕方なく書いたモノが読まれるほど、甘くもありません。
自分の好きなモノ、研いだ牙で、正面突破をはかるか、搦め手でいくか。
要約すると「選ぶのは、本格派かテンプレかそれとも」でした。
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