10 / 90
1805年/秋
魔法練習授業≪動け≫
しおりを挟む
「それでは、魔法を練習する授業を始めます」
ローザ先生が、教壇に立っている。
「今日は、みなさんにボールを動かしてもらいます。先頭の人は、ボールを取りに来てください」
机の列、先頭の子たちが、籠に入れた木製のボールを受け取り、配ってきた。
受け取ると、そのボールは、見た目に比べて重い。
どうやら、芯に金属でも入っているみたいだ。
「このボールを動かしてもらいます」
見た目より重いから、リソース使いそうだ。
気をつけよう。
「では、ボールを机に置いて、スクロールをイメージします。では、そのスクロールに、≪動け≫と書きましょう」
黒板に、≪動け≫と実際に書く。
その文字を真似して、スクロールを指でなぞる。
「みなさん、書けましたか?」
スクロールのスペルのイメージを消さないように、小さくうなづく。
「では、コンパイルしてください」
『コンパイル』
『あ』
教室中から、似たような声が漏れた。
俺も例外ではない。
コンパイルが失敗したのだ。
イメージのスクロールが、プロセッサに姿を変えるはずが、消えてしまったのだ。
「誰か、成功した人はいますか?」
先生が聞くが、誰も手を上げない。
「みなさん、できなくても悲しまないでください。これは、とても難しいことなのです」
重過ぎて動かせないから、コンパイルできなかったのか?
理由が想像できない。
「では、もう一度やってみましょう。スクロールをイメージします。では、そのスクロールに、≪転がれ≫と書きましょう」
あ!
≪転がれ≫か!
つまり、対象(今回はボール)を転がさずに動かすのは物理的に難しく、≪動け≫の一言だけでは、コンパイルは難しいということか。
実現不可能なことではコンパイルできないという、とてもいい見本だ。
木だけの重さだったら、もしかしたら動いたのかもしれないが、金属の芯で動かないように重量調節されているのだろう。
先生が、黒板に、≪転がれ≫と実際に書く。
その文字を真似して、スクロールを指でなぞる。
「みなさん、書けましたか?」
スクロールのスペルのイメージを消さないように、小さくうなづく。
「では、コンパイルしてください」
『コンパイル』
『あ!』
教室中から、似たような声が漏れた。
俺も例外ではない。
コンパイルが成功したのだ。
俺のイメージでは、スクロールが、光の粉になり、電子回路のようにも見えるプロセッサに姿を変えた。
「誰か、失敗した人はいますか?」
先生が聞くが、誰も手を上げない。
「では、キャストしてください」
『キャスト』
俺のイメージでは、プロセッサの先端が、少しだけ世界に刺さり、吸い込んだリソースを注いでいる。
ボールが、机の上をゆっくりと転がった。
『わあ!』
教室からの声に意識がいき、プロセッサは、俺のイメージの視界から消えて、ボールが止まった。
「では、もう一度やってみましょう。スクロールをイメージします。では、そのスクロールに、≪動け≫と書きましょう」
黒板の文字を指で、軽く叩く。
ここで、≪動け≫か!
「みなさん、書けましたか?」
二回目なので、少し慣れて、さっきよりは、大きくうなづく。
「では、コンパイルしてください」
『コンパイル』
『あ!』
教室中から、似たような声が漏れた。
俺も例外ではない。
コンパイルが成功したのだ。
俺のイメージでは、スクロールが、光の粉になり、電子回路のようにも見えるプロセッサに姿を変えた。
「誰か、失敗した人はいますか?」
先生が聞くが、誰も手を上げない。
さすが魔法学園入学者。
先生も、ちょっとほっとしたように見える。
「では、キャストしてください」
『キャスト』
ボールが、机の上をゆっくりと「転がった」。
『わあ!』
スペルは同じ≪動け≫でも、転がるイメージが成功体験で出来上がっていたから、動かすことが、可能だったのだろう。
同じスペルでも、イメージによって現象が違ってくるのが、よくわかる。
一言のスペルでできることを理解するのは、とっても重要だな。
「では、最後に、ボールを動かして止める、までをやってください。机の上から落とさなければ成功です。スペルは、≪動け≫以外は使わないように」
『はーい』
教室が、ざわつく。
一番簡単なのは、意識をボールに向けて、ここからここまで、とイメージして≪動け≫とやることだろう。
「できたー!」
早々とできた子がいる反面、床にボールが落ちる音も響く。
≪動け≫というスペルで「止める」のは、イメージとして、難易度が高い、ということだろう。
イメージさえできれば、≪動け≫の一言で、自由に操れるようになれるのかもしれない。
まあ、この授業の目的が、≪動け≫一言でやれることの確認。
しかも、≪動け≫というスペルなのに、相反する「止まれ」もできる、という新たな認識。
でも、それでは面白くない。
といって、範囲設定とか、細かくスペルを書いているのが、先生の目に入ったら、バレる。
ボールを動かす。
力のコントロール。
力って、重力とか、引力とかもあるよね?
芯に金属が入っているから、鉄だったら、磁石で動かせないか?
これなら、≪磁石≫の一言でも、できるかも。
って、動詞じゃなくてもイメージで、なんとかなるのかな?
それより前に、無から磁石はつくれないでしょ。
机も木だから、磁石にならないし。
コツン、と足にハンナが落としたボールが当たった。
「ごめんね。止まらないで落ちちゃった」
このボールの芯を使えばいいか。
「ちょっと貸してくれ」
スクロールに、先生の目を逃れて一言だけ書き、借りたボールの芯を意識して、コンパイルする。
変形したプロセッサを、キャストする。
リソースが注がれ、世界を改変する。
二つのボールが机の上で、引き合って近づき、くっついて止まった。
「二ついっしょになんて、すごいわ。どうやったの?」
「へへへ」
笑ってごまかす俺を、先生が見つめていたので、慌ててハンナにボールを返した。
教師ローザ・ロッテルーノは、エイミー・ロイエンタールがハンナ・チェスタから借用していたボールを捻って開いた。
中身の木は層になっており、芯の重りを大小様々な大きさに取り替えて、重さを調整できるようにできている。
芯の金属球をとりだし、取り替え用の金属球に近づけた。
微弱ではあるが、くっつく。
机から、紙に包んだ、ボロボロになった木の破片を取り出した。
端が、粉になっている。
ローザ・ロッテルーノは、口元を引き締めていた。
ローザ先生が、教壇に立っている。
「今日は、みなさんにボールを動かしてもらいます。先頭の人は、ボールを取りに来てください」
机の列、先頭の子たちが、籠に入れた木製のボールを受け取り、配ってきた。
受け取ると、そのボールは、見た目に比べて重い。
どうやら、芯に金属でも入っているみたいだ。
「このボールを動かしてもらいます」
見た目より重いから、リソース使いそうだ。
気をつけよう。
「では、ボールを机に置いて、スクロールをイメージします。では、そのスクロールに、≪動け≫と書きましょう」
黒板に、≪動け≫と実際に書く。
その文字を真似して、スクロールを指でなぞる。
「みなさん、書けましたか?」
スクロールのスペルのイメージを消さないように、小さくうなづく。
「では、コンパイルしてください」
『コンパイル』
『あ』
教室中から、似たような声が漏れた。
俺も例外ではない。
コンパイルが失敗したのだ。
イメージのスクロールが、プロセッサに姿を変えるはずが、消えてしまったのだ。
「誰か、成功した人はいますか?」
先生が聞くが、誰も手を上げない。
「みなさん、できなくても悲しまないでください。これは、とても難しいことなのです」
重過ぎて動かせないから、コンパイルできなかったのか?
理由が想像できない。
「では、もう一度やってみましょう。スクロールをイメージします。では、そのスクロールに、≪転がれ≫と書きましょう」
あ!
≪転がれ≫か!
つまり、対象(今回はボール)を転がさずに動かすのは物理的に難しく、≪動け≫の一言だけでは、コンパイルは難しいということか。
実現不可能なことではコンパイルできないという、とてもいい見本だ。
木だけの重さだったら、もしかしたら動いたのかもしれないが、金属の芯で動かないように重量調節されているのだろう。
先生が、黒板に、≪転がれ≫と実際に書く。
その文字を真似して、スクロールを指でなぞる。
「みなさん、書けましたか?」
スクロールのスペルのイメージを消さないように、小さくうなづく。
「では、コンパイルしてください」
『コンパイル』
『あ!』
教室中から、似たような声が漏れた。
俺も例外ではない。
コンパイルが成功したのだ。
俺のイメージでは、スクロールが、光の粉になり、電子回路のようにも見えるプロセッサに姿を変えた。
「誰か、失敗した人はいますか?」
先生が聞くが、誰も手を上げない。
「では、キャストしてください」
『キャスト』
俺のイメージでは、プロセッサの先端が、少しだけ世界に刺さり、吸い込んだリソースを注いでいる。
ボールが、机の上をゆっくりと転がった。
『わあ!』
教室からの声に意識がいき、プロセッサは、俺のイメージの視界から消えて、ボールが止まった。
「では、もう一度やってみましょう。スクロールをイメージします。では、そのスクロールに、≪動け≫と書きましょう」
黒板の文字を指で、軽く叩く。
ここで、≪動け≫か!
「みなさん、書けましたか?」
二回目なので、少し慣れて、さっきよりは、大きくうなづく。
「では、コンパイルしてください」
『コンパイル』
『あ!』
教室中から、似たような声が漏れた。
俺も例外ではない。
コンパイルが成功したのだ。
俺のイメージでは、スクロールが、光の粉になり、電子回路のようにも見えるプロセッサに姿を変えた。
「誰か、失敗した人はいますか?」
先生が聞くが、誰も手を上げない。
さすが魔法学園入学者。
先生も、ちょっとほっとしたように見える。
「では、キャストしてください」
『キャスト』
ボールが、机の上をゆっくりと「転がった」。
『わあ!』
スペルは同じ≪動け≫でも、転がるイメージが成功体験で出来上がっていたから、動かすことが、可能だったのだろう。
同じスペルでも、イメージによって現象が違ってくるのが、よくわかる。
一言のスペルでできることを理解するのは、とっても重要だな。
「では、最後に、ボールを動かして止める、までをやってください。机の上から落とさなければ成功です。スペルは、≪動け≫以外は使わないように」
『はーい』
教室が、ざわつく。
一番簡単なのは、意識をボールに向けて、ここからここまで、とイメージして≪動け≫とやることだろう。
「できたー!」
早々とできた子がいる反面、床にボールが落ちる音も響く。
≪動け≫というスペルで「止める」のは、イメージとして、難易度が高い、ということだろう。
イメージさえできれば、≪動け≫の一言で、自由に操れるようになれるのかもしれない。
まあ、この授業の目的が、≪動け≫一言でやれることの確認。
しかも、≪動け≫というスペルなのに、相反する「止まれ」もできる、という新たな認識。
でも、それでは面白くない。
といって、範囲設定とか、細かくスペルを書いているのが、先生の目に入ったら、バレる。
ボールを動かす。
力のコントロール。
力って、重力とか、引力とかもあるよね?
芯に金属が入っているから、鉄だったら、磁石で動かせないか?
これなら、≪磁石≫の一言でも、できるかも。
って、動詞じゃなくてもイメージで、なんとかなるのかな?
それより前に、無から磁石はつくれないでしょ。
机も木だから、磁石にならないし。
コツン、と足にハンナが落としたボールが当たった。
「ごめんね。止まらないで落ちちゃった」
このボールの芯を使えばいいか。
「ちょっと貸してくれ」
スクロールに、先生の目を逃れて一言だけ書き、借りたボールの芯を意識して、コンパイルする。
変形したプロセッサを、キャストする。
リソースが注がれ、世界を改変する。
二つのボールが机の上で、引き合って近づき、くっついて止まった。
「二ついっしょになんて、すごいわ。どうやったの?」
「へへへ」
笑ってごまかす俺を、先生が見つめていたので、慌ててハンナにボールを返した。
教師ローザ・ロッテルーノは、エイミー・ロイエンタールがハンナ・チェスタから借用していたボールを捻って開いた。
中身の木は層になっており、芯の重りを大小様々な大きさに取り替えて、重さを調整できるようにできている。
芯の金属球をとりだし、取り替え用の金属球に近づけた。
微弱ではあるが、くっつく。
机から、紙に包んだ、ボロボロになった木の破片を取り出した。
端が、粉になっている。
ローザ・ロッテルーノは、口元を引き締めていた。
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
薄い彼女
りゅう
SF
今年、大学四年になる神岡龍一は迷っていた。
就職先を決められないのだ。
そんな時、付き合っていた彼女の一言で彼の人生は大きく変わることになった。
彼女はこう言ったのだ。
「私には予知能力があるの」
もちろん、この一言で彼の人生は変わるのだが、それよりも驚いたのは彼女の存在確率が極めて低いという事実だった。
ジャック・ザ・リッパーと呼ばれたボクサーは美少女JKにTS転生して死の天使と呼ばれる
月狂 紫乃/月狂 四郎
ライト文芸
あらすじ
ボクシングの世界戦を目前にして不慮の事故で亡くなったリュウは、運命の女神に出会ってまさかの美少女JKへと転生する。
志崎由奈という新しい名前を得た転生JKライフでは無駄にモテまくるも、毎日男子に告白されるのが嫌になって結局ボクシングの世界へと足を踏み入れることになる。
突如現れた超絶美少女のアマチュアボクサーに世間が沸き、承認願望に飢えたネット有名人等が由奈のもとまでやって来る。
数々のいざこざを乗り越えながら、由奈はインターハイへの出場を決める。
だが、そこにはさらなる運命の出会いが待ち構えていた……。
◆登場人物
志崎由奈(しざき ゆな)
世界戦を迎える前に死亡した悲運のボクサーの生まれ変わり。ピンク色のサイドテールの髪が特徴。前世ではリュウという名前だった。
青井比奈(あおい ひな)
由奈の同級生。身長150センチのツインテール。童顔巨乳。
佐竹先生
ボクシング部の監督を務める教師。
天城楓花(あまぎ ふうか)
異常なパンチ力を持った美少女JKボクサー。
菜々
リュウの恋人。
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
三国志 群像譚 ~瞳の奥の天地~ 家族愛の三国志大河
墨笑
歴史・時代
『家族愛と人の心』『個性と社会性』をテーマにした三国志の大河小説です。
三国志を知らない方も楽しんでいただけるよう意識して書きました。
全体の文量はかなり多いのですが、半分以上は様々な人物を中心にした短編・中編の集まりです。
本編がちょっと長いので、お試しで読まれる方は後ろの方の短編・中編から読んでいただいても良いと思います。
おすすめは『小覇王の暗殺者(ep.216)』『呂布の娘の嫁入り噺(ep.239)』『段煨(ep.285)』あたりです。
本編では蜀において諸葛亮孔明に次ぐ官職を務めた許靖という人物を取り上げています。
戦乱に翻弄され、中国各地を放浪する波乱万丈の人生を送りました。
歴史ものとはいえ軽めに書いていますので、歴史が苦手、三国志を知らないという方でもぜひお気軽にお読みください。
※人名が分かりづらくなるのを避けるため、アザナは一切使わないことにしました。ご了承ください。
※切りのいい時には完結設定になっていますが、三国志小説の執筆は私のライフワークです。生きている限り話を追加し続けていくつもりですので、ブックマークしておいていただけると幸いです。
第二艦隊転進ス 進路目標ハ未来
みにみ
歴史・時代
太平洋戦争末期 世界最大の46㎝という巨砲を
搭載する戦艦
大和を旗艦とする大日本帝国海軍第二艦隊 戦艦、榛名、伊勢、日向
空母天城、葛城、重巡利根、青葉、軽巡矢矧
駆逐艦涼月、冬月、花月、雪風、響、磯風、浜風、初霜、霞、朝霜、響は
日向灘沖を航行していた
そこで米潜水艦の魚雷攻撃を受け
大和や葛城が被雷 伊藤長官はGFに無断で
作戦の中止を命令し、反転佐世保へと向かう
途中、米軍の新型兵器らしき爆弾を葛城が被弾したりなどもするが
無事に佐世保に到着
しかし、そこにあったのは………
ぜひ、伊藤長官率いる第一遊撃艦隊の進む道をご覧ください
ところどころ戦術おかしいと思いますがご勘弁
どうか感想ください…心が折れそう
どんな感想でも114514!!!
批判でも結構だぜ!見られてるって確信できるだけで
モチベーション上がるから!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる